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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-35 面倒な雨が降る前に
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…完全に統合された黒き女神。
そこから得られる情報は数多かったが、同時にスタンドアローンというか、分離して女神そのものだけを出すようなこともできなくなったらしい。
確認のためにオンラインへログインし、スキルや道具をチェックしてみれば、あの分離が出来たランプはそのままでは使用不可となっており、一つになった証明となっているのだろう。
一応、使えるアイテムがプレイヤーの都合で不具合になったら不味いのか、処置として疑似人格入り版のものが使用できるらしいが…それでも、同じようなものになるとは限らない。
まぁ、このぐらいなら特に問題は無い。
いざという時の自分自身の黒き女神身代わり術が使えなくなったのは痛いが、それでも統合されたことによってか、全体的な能力は向上したようだ。
他各種形態もパワーアップしたようで、ステータスを確認してみれば桁が増えていた。
「でも、そんなことよりももたらされた情報がなぁ…こういうのはどうすればいいのやら」
本日、ミーちゃんは吸血界隈の宇宙事業に関する吸血宇宙事情会議とやらに出席のようで、留守である。
そのため、一人でログインしているわけだが、こういう時に話しやすい相手がいないと何かと不便だろう。
マリーたちやロロに話すのもありだが‥彼女たちは良くも悪くも運営側であり、この情報は話しづらい。
とはいえ他に相談できる宛先があるかと言えば…どうなのか。
中三病さん、無しか。最近ティラリアさんによる強襲劇場は無いから平穏だとは思うが、余計な心的負担はきついだろう。
ぽっけねこさん、あの人の場合は…駄目だな。最近、宇宙猫事業とか言って、宇宙エレベーター開業による無重力空間への進出のしやすさから、無重力猫カフェなるものを考え中だという話がある。無重力化での骨密度減少などの問題に対しての解決策を悩んでいるとか…
ゴリラマンさんはどうだろうか。うーん、あの人の場合、オンライン授業の範囲を、火星から先を目指そうと何かをやっているようで、連絡が取りづらいと聞く。
今はまだ、宇宙エレベーターは火星までしか行けないのもあるし、距離が広がれば広がるほど、いくらネットとはいえ通信がつながるまでの時間がかかる。
最終目標は太陽系どころか銀河系、宇宙全体どこでも瞬時に教育を届けられるようにと言うが…さて、何年かかることやら。
不可能ではないと思えるのが良いのだが、そういうことをしているのでこちらも相談しづらい。
というか、改めて考えると選択肢が少ないなぁ…のじゃロリは運営側と言えばそうなるし、欲望戦隊は論外。
そうなると、この問題としては…
「結局、自力でどうにかするしかないか」
女神としての力がまともに扱えるようになったのであれば、それを使えばいいだろう。
可能であれば現実での使用は控えたいが…こればかりは、どうにもならないからな。
ログアウトを行い、現実へと戻る。
そのまますぐに姿を女神の姿に切り替え、そこから電子の海へ再度潜りなおせる形態へと変化し、目的地へ向かって泳ぎ始める。
…情報によれば途中で電子の海ではないものになるようだが、その程度はどうとでもなる。
入り込む前に準備運動をしっかりと行い、ルートを頭に叩き込んでから向かうのであった…
「…しかし、本当にどこにあるんだとい言いたいなぁ。アルケディア・オンライン運営会社の、メーゼ・イワド社の、本当の本社は」
…ハルが黒き女神の姿となって、電子の海へ潜航を開始したその頃。
現実の宇宙空間…水星の裏側あたりには、地球から観測できない船が停船していた。
それが何の目的をもって、潜んでいるのかはわからない。
ただ一つ、言えることとすれば地球の船ではないのに、何かが地球から乗せられてきたのであった…
そこから得られる情報は数多かったが、同時にスタンドアローンというか、分離して女神そのものだけを出すようなこともできなくなったらしい。
確認のためにオンラインへログインし、スキルや道具をチェックしてみれば、あの分離が出来たランプはそのままでは使用不可となっており、一つになった証明となっているのだろう。
一応、使えるアイテムがプレイヤーの都合で不具合になったら不味いのか、処置として疑似人格入り版のものが使用できるらしいが…それでも、同じようなものになるとは限らない。
まぁ、このぐらいなら特に問題は無い。
いざという時の自分自身の黒き女神身代わり術が使えなくなったのは痛いが、それでも統合されたことによってか、全体的な能力は向上したようだ。
他各種形態もパワーアップしたようで、ステータスを確認してみれば桁が増えていた。
「でも、そんなことよりももたらされた情報がなぁ…こういうのはどうすればいいのやら」
本日、ミーちゃんは吸血界隈の宇宙事業に関する吸血宇宙事情会議とやらに出席のようで、留守である。
そのため、一人でログインしているわけだが、こういう時に話しやすい相手がいないと何かと不便だろう。
マリーたちやロロに話すのもありだが‥彼女たちは良くも悪くも運営側であり、この情報は話しづらい。
とはいえ他に相談できる宛先があるかと言えば…どうなのか。
中三病さん、無しか。最近ティラリアさんによる強襲劇場は無いから平穏だとは思うが、余計な心的負担はきついだろう。
ぽっけねこさん、あの人の場合は…駄目だな。最近、宇宙猫事業とか言って、宇宙エレベーター開業による無重力空間への進出のしやすさから、無重力猫カフェなるものを考え中だという話がある。無重力化での骨密度減少などの問題に対しての解決策を悩んでいるとか…
ゴリラマンさんはどうだろうか。うーん、あの人の場合、オンライン授業の範囲を、火星から先を目指そうと何かをやっているようで、連絡が取りづらいと聞く。
今はまだ、宇宙エレベーターは火星までしか行けないのもあるし、距離が広がれば広がるほど、いくらネットとはいえ通信がつながるまでの時間がかかる。
最終目標は太陽系どころか銀河系、宇宙全体どこでも瞬時に教育を届けられるようにと言うが…さて、何年かかることやら。
不可能ではないと思えるのが良いのだが、そういうことをしているのでこちらも相談しづらい。
というか、改めて考えると選択肢が少ないなぁ…のじゃロリは運営側と言えばそうなるし、欲望戦隊は論外。
そうなると、この問題としては…
「結局、自力でどうにかするしかないか」
女神としての力がまともに扱えるようになったのであれば、それを使えばいいだろう。
可能であれば現実での使用は控えたいが…こればかりは、どうにもならないからな。
ログアウトを行い、現実へと戻る。
そのまますぐに姿を女神の姿に切り替え、そこから電子の海へ再度潜りなおせる形態へと変化し、目的地へ向かって泳ぎ始める。
…情報によれば途中で電子の海ではないものになるようだが、その程度はどうとでもなる。
入り込む前に準備運動をしっかりと行い、ルートを頭に叩き込んでから向かうのであった…
「…しかし、本当にどこにあるんだとい言いたいなぁ。アルケディア・オンライン運営会社の、メーゼ・イワド社の、本当の本社は」
…ハルが黒き女神の姿となって、電子の海へ潜航を開始したその頃。
現実の宇宙空間…水星の裏側あたりには、地球から観測できない船が停船していた。
それが何の目的をもって、潜んでいるのかはわからない。
ただ一つ、言えることとすれば地球の船ではないのに、何かが地球から乗せられてきたのであった…
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