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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~

ver.6.0-31 いつか見えるは終わりの花で

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…豪快爆走惑星ジェラード。
 物凄い強風が吹き荒れる惑星だと聞いていたが、こうやって実際に来てみれば、噂以上のものだと実感できるだろう。

「ここでのミッションは、この暴風の中で行うものだけど…ロブキングが無ければ、結構やばい場所だったかも」


 窓の外から見えるのは、暴風によって何もかも吹き飛ばされていく光景。
 惑星自体の重力は相当強いため、吹っ飛んで行っても宇宙まではいかないらしい。

 それでも、超大型台風の中にいるかのような光景は、中々迫力があるだろう。


 普通に立っていたら、一緒に吹き飛ばされるのが目に見えるが、このロブキングであれば問題無し。

 タンク型兵器のお約束の一つというか、こちらも相当な重量があるようで、ちょっとやそっとの強風程度では吹っ飛ばされないようである。
 
  
 まぁ、それでも油断する気はない。
 気を抜いたら痛い目を見るのは、何度も経験しているからこそ…経験したくはなかったけど…





 とりあえず気を取り直し、行うのはこの惑星でのミッション。
 こんな暴風が吹き荒れる星でのミッションは何だと思うが、どうやらそこまで難しいものでもないらしい。


「…暴風の中のモンスターとの戦闘回数や、特殊素材の採掘か…割と普通かな」
【シャゲ、でも戦闘しようとして外に出たら、吹き飛ばされかねないよ?】
「タンクに乗っての戦闘も、一応、ありらしい」

 流石に厳しすぎるミッションではダメだということなのか、こなせないことはなさそう。
 ただし、少々小型化されたとはいえ、こういう乗り物に乗っての戦闘はまだ経験が少ない。

 なのでいきなり強敵に出会ったアウトなため、慣れるまではしばし練習が必要だろう。

「やれないことはないし、前にもかなり無茶苦茶な変形でやったことがあったけどそれなりに経ったからなぁ。それに、いくつか操縦席も変わっているし…」

 以前にも操縦したことがあったが、改良されたのもあって少々改造されている。
 操縦のしやすさは上がっているし、ロブキング自身が考えて動くこともできるのでわざわざ操縦する必要が無かったりもするが…うん、まぁ、こういう機械を操作するのもロマンがあるから良しとしよう。


「モードはわかりやすくなっているけどね。レバー式からボタン式になって、どういう姿になるのか書かれているよ」
「人型ロボットの変形機能は無くなっているらしいけれども、それでもそこそこあるか」

 こういう場所だからこそできる、ロブキングの操縦。
 ここ最近は女神や戦艦での扱いが多かったので、もうちょっとお手軽かつそこそこの重量感がある乗り物の操縦を楽しもうかと思うのであった…





ピコピコピコーン!!
「おお、新しい装備の鉱石レーダー凄い感度!!地面に触覚を指しただけで、どこに何があるのかすぐに表示されるよ!!」
「これはこれで凄い需要がありそう。というか、考えたら変形して戦闘するよりも、こっちのほうが本来の使い方としては正しい方じゃない?」

…何が正しい使いかたなのかは、プレイヤーによって違いそう。
 そういえば養殖して増やしたとか言っていたけど、データを取るために想像以上の量がいるとか無いよね…?
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