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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-14 +宝石?
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ばっくんと まるのみされる めがみかな
「って、5・7・5を読んでいる場合か馬鹿やろぉぉぉぉ!!」
「黒き女神様が、一瞬で何かピンクっぽい何かに取り込まれたぞ!!」
「さっきの熊の例を見ると、まさかあれも女神様に寄生する気なのかぁぁぁぁ!?」
突然の出来事に、黒き女神の動向を見ていたプレイヤーたちがパニックに陥る。
自分たちのピンチを救ってくれた、他のプレイヤーたちから見て謎が多くとも憧れや崇拝の対処となっていた黒き女神。
そんな彼女が立った今、どこぞの何ともしれぬ宝石に取り込まれたのを見て、狂乱に陥らないわけが無いだろう。
いや、そんじょそこいらの一般プレイヤーたちならばともかく…
「は、は、ハルが…え、え」
【【【(唖然)】】】
ミントやマリーたちの場合、ショックが大きすぎて動けない。
同じく、グレイ号内部の分析室にて状況を確認していたロロもあっけにとられていたが、すぐに再起動した。
【っ、主様の生体反応をすぐさま確認!!取り込まれはしましたがHPは0になっておらず、他ステータスの影響は…いえ、これは…】
グレイ号に備わっている分析センサーは改良が進められており、今までの得体の知れないものの遭遇率の高さゆえに、特殊な計測器も備え付けられている。
相手が寄生生物かもしれないということで、その血液から神経、ありとあらゆる部分に侵食していないかなども測定できるのだが…
【…黒き女神内部コードへの接触反応…!!グレイ号、主砲特殊砲弾コード0076装填し、即座に砲撃してくだサイ!!】
『内部にまだいる状態で!?』
【問題ありまセン!!私が主様への害になるような砲弾を使用する許可を与えるわけがないのデス!!これは特殊な分解…説明している暇は無いので、早ク!!】
『りょ、了解!!砲弾争点、弾道計算、即発射!!』
ズドン!!
エネルギーではなく実体を持った、特殊砲弾が撃ちだされ、黒き女神を取り込んだピンクダイヤ…いや、今は空中で大きなピンク色の塊となった何かにめがけて突き進む。
ジュエライツベアーであった、潰れた眼球のような状態になった宝石獣たちの集合体も同じ場所へ目指して動き…それらが混ざり合って着弾した。
ズドォォォォォォォォォン!!
凄まじい大爆発が起き、爆風が吹き荒れる。
プレイヤーたちの何人かは吹き飛ばされつつ、根性で踏みとどまったと者たちは目撃する。
ボッ!!
『ジョボゲェェェェアアアアアア!!』
「あ、あれはあの眼球…声が、あの変な感じの奴に戻って、スライムの様な巨体となって落ちてきたぞぉぉ!!」
まず、爆発によって生じた煙から墜ちてきたのは、デロデロになった水に浮く油のような色合いになった宝石獣だったものらしいもの。
着弾によって生じた爆発に至近距離で巻き込まれたらしく、ずいぶんズタボロの状態だろう。
そして、続けて落ちてきたのは…黒き女神。
「----ひゅにゅぅ」
「は、ハルっ!!」
衣装が少々ボロボロになった黒き女神。その姿を見てミントが素早く動く。
ヒュルルルル…
「どっせぇぇい!!」
ガシィ!!
落下してきた女神をミントが受け止めきる。
どういう状態になっているか確認すれば、目のあたりがぐるぐるマークのようになっており、見た目通りの状態異常が目に見てとれた。
「あ、あれ、ミーちゃん…ひゅにゅぅ」
「『大酩酊状態』?…少し経てば気が付くけど、この状態は…」
HPの減少などはないようだが、衣装が少々ボロボロになっている。
黒き女神として傷つくことはあまりなかったが、何かに酔ったかのような状態になっており、しばらくの間動けないのは間違いない。
あのダイヤによってダメージを負わされたというわけではないようだが、何か受けてしまったようだ。
そして、その肝心のダイヤは…
『-----』
「…あれは」
上を見上げれば煙が晴れ、ピンクダイヤの現状が確認できた。
特殊砲弾が直撃し、ひび割れた卵のような姿となっており、今にも砕け散りそうだ。
だが、中身が空っぽとでもいうわけではなく、何かがあるように見える。
もっと、中身を見たかったが…気が付けば次の瞬間、その姿は消えていた。
「消えた…一体、どこに」
消失したピンクダイヤが気になるが、今はこのハルの状態異常を治す方が先決だろう。
戦場はマリーたちに任せつつ、ミントは素早く動いてグレイ号の艦内に駆け込む。
「ロロさん、ハルの確認を!!」
【言われなくても、準備できていマス!!医療室へ!!】
既に状況を把握していたので準備はできており、すぐさまハルは艦内の医療室で治療を受けるのであった…
ドボォォォン!!
『オゴボボボ!?』
「ロロさん、何この液体?前に、冥府の女帝さんに漬け込まれたものに似ているんだけど…」
「近いですネ。こちら、オンライン用の神系スキル所有者に対して効果を高めるための素材として、冥界の湖の一部を使っているのデス」
…女神が治療を受けていたその頃。
現実世界のある場所…宇宙空間。
いや、一度はそこに彼/彼女が来たことがあるからなのか、読み寄れたその縁を利用してソレはたどり着いていた。
『…』
ぼろぼろになったピンクダイヤ。
けれどもそれはあくまでも表面だけであり、その中身は存在している。
特殊砲弾の一撃で無理やりはがされたために、損傷を受けたが…それでも、もう充分読み取っていた。
ほんのわずか、この場所で眠るだけでいい。
ある程度得た力で回復力を得ており、ガシャンっとその外装が崩れ去ると主に、中から出てきたモノは月の表面に倒れこみ、岩肌に過ぎない大地なのに、まるで沼地に沈むように潜り込んでいく。
『…だいぶ、出来た。でも、まだ…だね』
たどたどしく口にして、そのまま何もなかったかのように、月の表面から消え失せる。
その光景を見ていたものはおらず、誰も気が付かないのであった…
「って、5・7・5を読んでいる場合か馬鹿やろぉぉぉぉ!!」
「黒き女神様が、一瞬で何かピンクっぽい何かに取り込まれたぞ!!」
「さっきの熊の例を見ると、まさかあれも女神様に寄生する気なのかぁぁぁぁ!?」
突然の出来事に、黒き女神の動向を見ていたプレイヤーたちがパニックに陥る。
自分たちのピンチを救ってくれた、他のプレイヤーたちから見て謎が多くとも憧れや崇拝の対処となっていた黒き女神。
そんな彼女が立った今、どこぞの何ともしれぬ宝石に取り込まれたのを見て、狂乱に陥らないわけが無いだろう。
いや、そんじょそこいらの一般プレイヤーたちならばともかく…
「は、は、ハルが…え、え」
【【【(唖然)】】】
ミントやマリーたちの場合、ショックが大きすぎて動けない。
同じく、グレイ号内部の分析室にて状況を確認していたロロもあっけにとられていたが、すぐに再起動した。
【っ、主様の生体反応をすぐさま確認!!取り込まれはしましたがHPは0になっておらず、他ステータスの影響は…いえ、これは…】
グレイ号に備わっている分析センサーは改良が進められており、今までの得体の知れないものの遭遇率の高さゆえに、特殊な計測器も備え付けられている。
相手が寄生生物かもしれないということで、その血液から神経、ありとあらゆる部分に侵食していないかなども測定できるのだが…
【…黒き女神内部コードへの接触反応…!!グレイ号、主砲特殊砲弾コード0076装填し、即座に砲撃してくだサイ!!】
『内部にまだいる状態で!?』
【問題ありまセン!!私が主様への害になるような砲弾を使用する許可を与えるわけがないのデス!!これは特殊な分解…説明している暇は無いので、早ク!!】
『りょ、了解!!砲弾争点、弾道計算、即発射!!』
ズドン!!
エネルギーではなく実体を持った、特殊砲弾が撃ちだされ、黒き女神を取り込んだピンクダイヤ…いや、今は空中で大きなピンク色の塊となった何かにめがけて突き進む。
ジュエライツベアーであった、潰れた眼球のような状態になった宝石獣たちの集合体も同じ場所へ目指して動き…それらが混ざり合って着弾した。
ズドォォォォォォォォォン!!
凄まじい大爆発が起き、爆風が吹き荒れる。
プレイヤーたちの何人かは吹き飛ばされつつ、根性で踏みとどまったと者たちは目撃する。
ボッ!!
『ジョボゲェェェェアアアアアア!!』
「あ、あれはあの眼球…声が、あの変な感じの奴に戻って、スライムの様な巨体となって落ちてきたぞぉぉ!!」
まず、爆発によって生じた煙から墜ちてきたのは、デロデロになった水に浮く油のような色合いになった宝石獣だったものらしいもの。
着弾によって生じた爆発に至近距離で巻き込まれたらしく、ずいぶんズタボロの状態だろう。
そして、続けて落ちてきたのは…黒き女神。
「----ひゅにゅぅ」
「は、ハルっ!!」
衣装が少々ボロボロになった黒き女神。その姿を見てミントが素早く動く。
ヒュルルルル…
「どっせぇぇい!!」
ガシィ!!
落下してきた女神をミントが受け止めきる。
どういう状態になっているか確認すれば、目のあたりがぐるぐるマークのようになっており、見た目通りの状態異常が目に見てとれた。
「あ、あれ、ミーちゃん…ひゅにゅぅ」
「『大酩酊状態』?…少し経てば気が付くけど、この状態は…」
HPの減少などはないようだが、衣装が少々ボロボロになっている。
黒き女神として傷つくことはあまりなかったが、何かに酔ったかのような状態になっており、しばらくの間動けないのは間違いない。
あのダイヤによってダメージを負わされたというわけではないようだが、何か受けてしまったようだ。
そして、その肝心のダイヤは…
『-----』
「…あれは」
上を見上げれば煙が晴れ、ピンクダイヤの現状が確認できた。
特殊砲弾が直撃し、ひび割れた卵のような姿となっており、今にも砕け散りそうだ。
だが、中身が空っぽとでもいうわけではなく、何かがあるように見える。
もっと、中身を見たかったが…気が付けば次の瞬間、その姿は消えていた。
「消えた…一体、どこに」
消失したピンクダイヤが気になるが、今はこのハルの状態異常を治す方が先決だろう。
戦場はマリーたちに任せつつ、ミントは素早く動いてグレイ号の艦内に駆け込む。
「ロロさん、ハルの確認を!!」
【言われなくても、準備できていマス!!医療室へ!!】
既に状況を把握していたので準備はできており、すぐさまハルは艦内の医療室で治療を受けるのであった…
ドボォォォン!!
『オゴボボボ!?』
「ロロさん、何この液体?前に、冥府の女帝さんに漬け込まれたものに似ているんだけど…」
「近いですネ。こちら、オンライン用の神系スキル所有者に対して効果を高めるための素材として、冥界の湖の一部を使っているのデス」
…女神が治療を受けていたその頃。
現実世界のある場所…宇宙空間。
いや、一度はそこに彼/彼女が来たことがあるからなのか、読み寄れたその縁を利用してソレはたどり着いていた。
『…』
ぼろぼろになったピンクダイヤ。
けれどもそれはあくまでも表面だけであり、その中身は存在している。
特殊砲弾の一撃で無理やりはがされたために、損傷を受けたが…それでも、もう充分読み取っていた。
ほんのわずか、この場所で眠るだけでいい。
ある程度得た力で回復力を得ており、ガシャンっとその外装が崩れ去ると主に、中から出てきたモノは月の表面に倒れこみ、岩肌に過ぎない大地なのに、まるで沼地に沈むように潜り込んでいく。
『…だいぶ、出来た。でも、まだ…だね』
たどたどしく口にして、そのまま何もなかったかのように、月の表面から消え失せる。
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