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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.3-165 世界はいつでも見ているものだ
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…世界中に激震を与えたかもしれない、運営からの発表からはやひと月。
人というのは急な変化に身構えはするが、そこまで感じ取れないものだと、案外あっさりと受け入れてしまうものらしい。
まぁ、急激すぎる変化…例えば突然全人類がテレポートを使えるようになったり、資産が5千兆円になったり、あるいは変態共が突然爆発四散とかするようなレベルだったらヤバかっただろうが、そんな勢いよく変わるようなことはないのだろう。変態爆発はしてほしいと思わないわけもないが…
「衣替えや、ガラケーからスマホへの変遷、インターネットの普及…そんなのに似たような形で入ってきているのかな」
「受け入れられないと拒絶したり、排他的になったり、過激なところはもっとひどくなるからね。そのあたりの見極めもしているところなのかも」
恐ろしいほどの速さで変わるようなことが無いのは喜ぶべきことか。
便利になればそれはそれで良いのだが、それが本当に人々にとって良いことなのかと思うところもあるのだろう。
そう考えれば、変な変化が出ないことだけでも幸いかもしれないが…
「しいて言うのであれば、さっそくある程度の法規制が出てくるのは予想外であってほしかった」
「あの国やかの国その国…あっちこっちで、既にやらかしに動いているみたいで…ふふふ、お母さんにあっちこっち手伝わされて大変だったんだよね…」
ぎゅぎゅっと肩をもんでいたわってあげているが、ミーちゃんの悲壮感が半端ない。
急な変化がないとはいえ、これから想定される数多くの利益を狙ってなのか、案の定良からぬことを企む輩が世界中で活発に動いているらしい。
もちろん、そんな輩に簡単にやられるような運営ではないが、国の圧力レベルになってくると、下手すれば国際的な問題になりかけない。
各国の代表が話し合ったり、法律改正などの動きがあるようだが、面倒な輩ほど動きを察知してにゅるりとかいくぐり、やらかそうとしてくるのである。
そんな者たちに対して、自称敏腕スパイだとかなんとか言っている伯母さんが対応しているらしく、同時にミーちゃんも手伝うように駆り出されているらしい。
昨晩も、何をどう狂ったのか世界中の政府機関に大量のニガ団子爆弾をセットしたテロリストと戦う羽目になったとかなんとか…どうしてそんな悪用方法を思いつき、現実で実行するよな奴が出たのか理解に苦しむ。
なお、当のその元凶は既に討伐済みであり、いまごろニガ団子の腐海に沈んでいるらしい。なんだ、団子の腐海って…製造失敗して腐らせたのだろうか。
「しかし、本当によくそんな馬鹿なことをする輩が出るよ」
「それだけ、オンラインから得られるものが多いってこともあるかもね…」
「でも、基本的に技術面の方だよね?それなら公表されて行ったら、緩くなりそうなものなんだけどな」
「その考えは甘いよ」
ごりごりっとほぐしつつ語っていると、ミーちゃんがそう答える。
「甘いというと?」
「技術だけじゃない。オンライン内のものを、出してくるって話でもあるからね。今のこの世界、資源の確保が何かと重要だけど…もしも、アルケディア・オンラインの数多くの星々から資源を、この現実世界に送れるような技術が出たりしたら、凄い争いが起きる可能性だってあるからね」
「いや、流石に現実へゲームの中のものを出すのは…あ、いや、不可能でもないのか」
そのようなやらかし、過去に僕らもしていたのを思い出す。
現実世界に資源を持ちだしたというよりも、事故で出てきてしまったというが…グレイ号で、月に不時着したことがあったのだ。
あの時は盛大な事故で世界の壁を越えてしまったようなものだったが、考えてみれば同じようなことを運営が出来ていてもおかしくはなく、さらに大量輸送や安全性を確立させた代物を開発している可能性すらあるだろう。
実際、オンラインの世界は運営が手綱を握っているようなものだから…場合によっては豊富な資源を有す星を作成して、現実世界に丸ごと持ってくることもやりかねない。
「そう考えると結構恐ろしい話でもあるのか…今後、どうなるのやら」
急な変化は見られない。
けれども、着実に変わっていくのは間違いなく、その変化に対して人がどう動くのかも予想しきれない。
新たな厄介事の種にならないように願いたいところだが、こういうことに関しれは誰も叶えてくれそうにないのであった…
ぐりりりぃ
「ひぎぃっ!?あ、足の裏いっだぁぁぁぁぁぁ!?」
「あ、ごめんミーちゃん、加減間違えた!!」
「だ、大丈夫…一瞬、ちょっとヤバかったけど…」
…ひくひくとしているミーちゃん。
マッサージ方法を検索して、足つぼやってみたけど、これ本当に効くのかなぁ?
「こういう時にロロがいたらやってくれそうだけど、今日はあっち…オンラインのほうに行っているからなぁ」
「使用人、一斉メンテナンスが入ったよね。なんか、バージョンアップするらしいけど、そのついでに何かあるらしいとも…」
人というのは急な変化に身構えはするが、そこまで感じ取れないものだと、案外あっさりと受け入れてしまうものらしい。
まぁ、急激すぎる変化…例えば突然全人類がテレポートを使えるようになったり、資産が5千兆円になったり、あるいは変態共が突然爆発四散とかするようなレベルだったらヤバかっただろうが、そんな勢いよく変わるようなことはないのだろう。変態爆発はしてほしいと思わないわけもないが…
「衣替えや、ガラケーからスマホへの変遷、インターネットの普及…そんなのに似たような形で入ってきているのかな」
「受け入れられないと拒絶したり、排他的になったり、過激なところはもっとひどくなるからね。そのあたりの見極めもしているところなのかも」
恐ろしいほどの速さで変わるようなことが無いのは喜ぶべきことか。
便利になればそれはそれで良いのだが、それが本当に人々にとって良いことなのかと思うところもあるのだろう。
そう考えれば、変な変化が出ないことだけでも幸いかもしれないが…
「しいて言うのであれば、さっそくある程度の法規制が出てくるのは予想外であってほしかった」
「あの国やかの国その国…あっちこっちで、既にやらかしに動いているみたいで…ふふふ、お母さんにあっちこっち手伝わされて大変だったんだよね…」
ぎゅぎゅっと肩をもんでいたわってあげているが、ミーちゃんの悲壮感が半端ない。
急な変化がないとはいえ、これから想定される数多くの利益を狙ってなのか、案の定良からぬことを企む輩が世界中で活発に動いているらしい。
もちろん、そんな輩に簡単にやられるような運営ではないが、国の圧力レベルになってくると、下手すれば国際的な問題になりかけない。
各国の代表が話し合ったり、法律改正などの動きがあるようだが、面倒な輩ほど動きを察知してにゅるりとかいくぐり、やらかそうとしてくるのである。
そんな者たちに対して、自称敏腕スパイだとかなんとか言っている伯母さんが対応しているらしく、同時にミーちゃんも手伝うように駆り出されているらしい。
昨晩も、何をどう狂ったのか世界中の政府機関に大量のニガ団子爆弾をセットしたテロリストと戦う羽目になったとかなんとか…どうしてそんな悪用方法を思いつき、現実で実行するよな奴が出たのか理解に苦しむ。
なお、当のその元凶は既に討伐済みであり、いまごろニガ団子の腐海に沈んでいるらしい。なんだ、団子の腐海って…製造失敗して腐らせたのだろうか。
「しかし、本当によくそんな馬鹿なことをする輩が出るよ」
「それだけ、オンラインから得られるものが多いってこともあるかもね…」
「でも、基本的に技術面の方だよね?それなら公表されて行ったら、緩くなりそうなものなんだけどな」
「その考えは甘いよ」
ごりごりっとほぐしつつ語っていると、ミーちゃんがそう答える。
「甘いというと?」
「技術だけじゃない。オンライン内のものを、出してくるって話でもあるからね。今のこの世界、資源の確保が何かと重要だけど…もしも、アルケディア・オンラインの数多くの星々から資源を、この現実世界に送れるような技術が出たりしたら、凄い争いが起きる可能性だってあるからね」
「いや、流石に現実へゲームの中のものを出すのは…あ、いや、不可能でもないのか」
そのようなやらかし、過去に僕らもしていたのを思い出す。
現実世界に資源を持ちだしたというよりも、事故で出てきてしまったというが…グレイ号で、月に不時着したことがあったのだ。
あの時は盛大な事故で世界の壁を越えてしまったようなものだったが、考えてみれば同じようなことを運営が出来ていてもおかしくはなく、さらに大量輸送や安全性を確立させた代物を開発している可能性すらあるだろう。
実際、オンラインの世界は運営が手綱を握っているようなものだから…場合によっては豊富な資源を有す星を作成して、現実世界に丸ごと持ってくることもやりかねない。
「そう考えると結構恐ろしい話でもあるのか…今後、どうなるのやら」
急な変化は見られない。
けれども、着実に変わっていくのは間違いなく、その変化に対して人がどう動くのかも予想しきれない。
新たな厄介事の種にならないように願いたいところだが、こういうことに関しれは誰も叶えてくれそうにないのであった…
ぐりりりぃ
「ひぎぃっ!?あ、足の裏いっだぁぁぁぁぁぁ!?」
「あ、ごめんミーちゃん、加減間違えた!!」
「だ、大丈夫…一瞬、ちょっとヤバかったけど…」
…ひくひくとしているミーちゃん。
マッサージ方法を検索して、足つぼやってみたけど、これ本当に効くのかなぁ?
「こういう時にロロがいたらやってくれそうだけど、今日はあっち…オンラインのほうに行っているからなぁ」
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