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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.3-159 真実の名言は多い様な気がする
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「うちの会社に取材?」
「珍しいことがあるねー」
平日の仕事時、何やら記者の訪問の話が出てきた。
どうやらどこかの週刊誌やゴシップ誌に属する記者のようだが、うちの会社の緑化運動…屋上の花壇設置などに関しての取材に来たらしい。
今時、同じような運動をしている企業は多々あるため、そんなに目立つようなものではないと思うのだが、どうやら特集を組むようで、そのネタの一つとしてこの会社のものを選んだようである。
「どうも~、この度取材させていただきます、週刊『ドスポップ』の記者の見入漬田と申します~」
「ほぅ、週刊ドスポップ…」
週刊ドスポップ。
割とそこそこ有名そうな雑誌だが、話に聞いたぐらいである。
実際に読むのであれば、他の雑誌のほうがおもしろいことが多く…ごくたまにぶっ飛んだ大スクープを入手するときもあるようだが、本当にたまにの程度なので普段は読むようなこともない。
というかそもそも、そういうのを読むようなことが無いから、噂で聞く程度しかわからないんだよねぇ…ミーちゃんが読むのは月間『モッチ餅血』という吸血界隈御用達の雑誌だったりするから、いまいちわからない。
一応、他の社員の方々の中には耳にしたことがあったり、実際に読んでいたりする人がいるようなので反応は色々と異なるようだが、取材ということで少々浮足立つような人もいるだろう。
うっかりやらかせばゴシップしでスクープをすっぱ抜かれるヤバいことになりかねなさそうだが…まぁ、そんなことをするような輩はいるまい。
懸念としては、太郎丸さんだったが…あの人は異国の地ににいるため、問題を起こすようなことはないはずである。変態戦隊が会社にいたら大惨事間違いなしだったが、ここにはいないからなぁ…良かったというべきか。
とにもかくにも、そんな雑誌の記者が取材に来たようだが、気にするようなこともあるまい。
アルケディア・オンラインの運営会社との提携時はそれなりに記者も来たことがあったが、時間も経ったのもあってそこまで来なくなったのもあって久しぶりの記者という印象だが、そこまで考えるようなものでもないだろう。
緑化活動も目立つ記事になるわけもなさそうだしね。
似たり寄ったりなところが多いから、他会社のものに埋もれると思うところもある。
しいていうのなら、屋上の花壇に植えられている花は一部…
「わーお、プチビニールハウスがあると思いきや、珍しい花々があるとは」
「規模が小さいですが、ほぼ太陽光で保たれている場所で、社長が出張先で購入したものを、ここに出している時があるんですよ」
…屋上に設けられた、小さなビニールハウス。
流石に大規模なものが設置できておらず、本当に小さな個人趣味レベルのものではあるが、それでもそこにある草花は少々珍しいものが多くあった。
普段あまり見ないものが多く、これはこれでちゃんとした取材になるだろうと記者は思う。
元々、この屋上から出てきたと思われる正体不明の生命体のほうを探る目的があったが、計算外の良い副産物になるだろう。
他の会社で緑化活動がされていても、似たり寄ったりなものが多く…こういう違いがあるだけでも、雉にすればいい感じに映えるのだ。
「それにしても、様々な種類がありますが、他から変な虫が付いたりとかはしないのでしょうか?外国産のものだと、そのあたりが気になりますが…」
「ああ、それは大丈夫なはずです。税関で検査もされてますし、過去に別の草花で在来種とはいえちょっとした騒動をやらかした人がいて…まぁ、その人は色々あって現在、山奥で土管に自生する花を売って商売しているとも聞きますが、そんな前例があるため、害虫の類が出ないように殺虫装置が備え付けられております」
「殺虫装置?」
「殺虫剤ですと、環境への影響や他の可愛らしい虫も問答無用で拒絶するため、特定のハエや鉢などが近づいた瞬間に、人間には効果のない非殺傷性のレーザーで撃ち落とすようになっているのです」
「…撃ち落とすのに、非殺傷性なのだろうか」
「正確には非(対人確)殺傷性と書くらしいです」
文字が抜けているようだが、それでいいものなのだろうか。
法律の問題等がありそうだが、様々な検査を経て設置が認められているらしく、設置されてからは虫の被害は見られなくなっているらしい。
そんな微妙なものはさておき…記者は周辺を見渡す。
目に見えないものがいたら見ることはできないが、本日用意したカメラは特別製。
人の目に映らぬ者であろうとも、温度を感知したり、聞こえない領域での音波の反射を使った造形だけでも感知する特殊なカメラで、ガチの取材時にしか使えない本気の装備なのだ。
このカメラで可能であれば激写したかったが…あいにくながら、本日は運に恵まれなかったらしい。
(そもそも、そう都合よく出てくるわけではないか…こうなると、感知できたときにすぐにこっそり進入できるようなルートを模索しておくのが手か)
真正面からの模索では、やはりスクープを得るのは難しいかもしれない。
そう考えつつ、今回の緑化の記事としてのネタでは使えそうだと、記者の業務もこなすのであった…
「そういえば、あちらの花はかなり大きいような。妖精とかそういのも入りそうですな」
「ああ、あれはまさに社長が旅先で買った『ヨウセイハナムグリ』という花ですね。現地で妖精が花の中に入る伝承があるらしいですが、実際はホタルやニュゲルバッチョが入っている姿が、妖精に見えたのではないかという逸話があって…」
「ホタルはわかりますが、ニュゲルバッチョってなんですか?」
…謎の生命体も十分スクープだが、ここの社長も探ればよりやばいのを引き出せるのではなかろうか。
「珍しいことがあるねー」
平日の仕事時、何やら記者の訪問の話が出てきた。
どうやらどこかの週刊誌やゴシップ誌に属する記者のようだが、うちの会社の緑化運動…屋上の花壇設置などに関しての取材に来たらしい。
今時、同じような運動をしている企業は多々あるため、そんなに目立つようなものではないと思うのだが、どうやら特集を組むようで、そのネタの一つとしてこの会社のものを選んだようである。
「どうも~、この度取材させていただきます、週刊『ドスポップ』の記者の見入漬田と申します~」
「ほぅ、週刊ドスポップ…」
週刊ドスポップ。
割とそこそこ有名そうな雑誌だが、話に聞いたぐらいである。
実際に読むのであれば、他の雑誌のほうがおもしろいことが多く…ごくたまにぶっ飛んだ大スクープを入手するときもあるようだが、本当にたまにの程度なので普段は読むようなこともない。
というかそもそも、そういうのを読むようなことが無いから、噂で聞く程度しかわからないんだよねぇ…ミーちゃんが読むのは月間『モッチ餅血』という吸血界隈御用達の雑誌だったりするから、いまいちわからない。
一応、他の社員の方々の中には耳にしたことがあったり、実際に読んでいたりする人がいるようなので反応は色々と異なるようだが、取材ということで少々浮足立つような人もいるだろう。
うっかりやらかせばゴシップしでスクープをすっぱ抜かれるヤバいことになりかねなさそうだが…まぁ、そんなことをするような輩はいるまい。
懸念としては、太郎丸さんだったが…あの人は異国の地ににいるため、問題を起こすようなことはないはずである。変態戦隊が会社にいたら大惨事間違いなしだったが、ここにはいないからなぁ…良かったというべきか。
とにもかくにも、そんな雑誌の記者が取材に来たようだが、気にするようなこともあるまい。
アルケディア・オンラインの運営会社との提携時はそれなりに記者も来たことがあったが、時間も経ったのもあってそこまで来なくなったのもあって久しぶりの記者という印象だが、そこまで考えるようなものでもないだろう。
緑化活動も目立つ記事になるわけもなさそうだしね。
似たり寄ったりなところが多いから、他会社のものに埋もれると思うところもある。
しいていうのなら、屋上の花壇に植えられている花は一部…
「わーお、プチビニールハウスがあると思いきや、珍しい花々があるとは」
「規模が小さいですが、ほぼ太陽光で保たれている場所で、社長が出張先で購入したものを、ここに出している時があるんですよ」
…屋上に設けられた、小さなビニールハウス。
流石に大規模なものが設置できておらず、本当に小さな個人趣味レベルのものではあるが、それでもそこにある草花は少々珍しいものが多くあった。
普段あまり見ないものが多く、これはこれでちゃんとした取材になるだろうと記者は思う。
元々、この屋上から出てきたと思われる正体不明の生命体のほうを探る目的があったが、計算外の良い副産物になるだろう。
他の会社で緑化活動がされていても、似たり寄ったりなものが多く…こういう違いがあるだけでも、雉にすればいい感じに映えるのだ。
「それにしても、様々な種類がありますが、他から変な虫が付いたりとかはしないのでしょうか?外国産のものだと、そのあたりが気になりますが…」
「ああ、それは大丈夫なはずです。税関で検査もされてますし、過去に別の草花で在来種とはいえちょっとした騒動をやらかした人がいて…まぁ、その人は色々あって現在、山奥で土管に自生する花を売って商売しているとも聞きますが、そんな前例があるため、害虫の類が出ないように殺虫装置が備え付けられております」
「殺虫装置?」
「殺虫剤ですと、環境への影響や他の可愛らしい虫も問答無用で拒絶するため、特定のハエや鉢などが近づいた瞬間に、人間には効果のない非殺傷性のレーザーで撃ち落とすようになっているのです」
「…撃ち落とすのに、非殺傷性なのだろうか」
「正確には非(対人確)殺傷性と書くらしいです」
文字が抜けているようだが、それでいいものなのだろうか。
法律の問題等がありそうだが、様々な検査を経て設置が認められているらしく、設置されてからは虫の被害は見られなくなっているらしい。
そんな微妙なものはさておき…記者は周辺を見渡す。
目に見えないものがいたら見ることはできないが、本日用意したカメラは特別製。
人の目に映らぬ者であろうとも、温度を感知したり、聞こえない領域での音波の反射を使った造形だけでも感知する特殊なカメラで、ガチの取材時にしか使えない本気の装備なのだ。
このカメラで可能であれば激写したかったが…あいにくながら、本日は運に恵まれなかったらしい。
(そもそも、そう都合よく出てくるわけではないか…こうなると、感知できたときにすぐにこっそり進入できるようなルートを模索しておくのが手か)
真正面からの模索では、やはりスクープを得るのは難しいかもしれない。
そう考えつつ、今回の緑化の記事としてのネタでは使えそうだと、記者の業務もこなすのであった…
「そういえば、あちらの花はかなり大きいような。妖精とかそういのも入りそうですな」
「ああ、あれはまさに社長が旅先で買った『ヨウセイハナムグリ』という花ですね。現地で妖精が花の中に入る伝承があるらしいですが、実際はホタルやニュゲルバッチョが入っている姿が、妖精に見えたのではないかという逸話があって…」
「ホタルはわかりますが、ニュゲルバッチョってなんですか?」
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