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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.3-146 道はゆっくりと
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…先生、それはどういう存在なのか。
普通の字面から考えるならば、教師や講師と言った学業施設で働く人だろう。
斜め上に考えるならば、やばい組織の用心棒的な存在などもあるだろうが、流石にそれは無いと思いたい。
とにもかくにも、大体の問題ごとが片付いたころ合いにフロンお姉ちゃんから先生に関しての連絡が届き、今僕らは…
ポォォォォォォォォォ!!
「結構前のミステリートレインのような、列車での旅か…」
「かなりの数の乗り換えの末に、いつの間にか乗っていたよね」
汽笛を聞きつつ、力強く走る汽車に僕らは乗っていた。
以前にもミステリートレインで列車に乗ったことがあったが、アレとはまた違う車両の様子。
いくつかの駅を乗り継いできて、この列車で最後になるらしい。
まぁ、ミステリートレインの時のように宛先不明のままで走るわけではなく、どうやら先生という存在がいる場所を目的地にしているようなので、ミステリーさは無いだろう。
目的地が定まっているからこそ、その場所へ向かって進むだけなのだ。
しいて問題を言うのであれば、こういう蒸気機関車の似合うような田舎のような風景が無くて…おかしいほど物凄く薄暗く不気味な場所をこの列車は走っているということぐらいか。
本当に、どこを走っているのか深く考えたら駄目なのかもしれない。
最初の乗り換え当初は人が入り乱れている場所ばかりだったのに、気が付いたらどんどん減っていって…今や、この車両に僕とミーちゃんだけである。
「そもそも、私も一緒にかぁ…春だけで行くんじゃないんだね」
「フロンお姉ちゃんからの手紙曰く、一緒に先生の元へ行けと書いてあるね。しかも、いつの間にか会社のほうに手を回されていて、1週間休みみたいな扱いになっているし…」
有給申請でもされているのかと思えばそうでもなく、資格などを取る方のセミナー申請の扱いで受けているようだ。
結構長いのでそう簡単に許可が下りなさそうな気もするのだが、あの人がどういう手を使ったのか考えても幸せにはならないので、仕事を気にしなくてもよくなったと思えばいいだろうか。
そうこうしているうちにいくつかのトンネルを潜り抜けたようで、いつの間にか景色もまた切り替わっており、今度は先ほどの殺風景な景色とは反対の景色となっていた。
「季節感ガン無視で、桜やヒマワリや花火が咲いているって…どういう状況なの、これ」
「いや、まず花火が空ならわかるけど、野花のように自生しているのがどういうことなのか」
ツッコミどころが満載の景色が、まだまだ流れゆくようだ。
この列車がどこへ向かっているのかも分からないが、様子からして結構ぶっ飛んだ場所を走行していてもおかしくは無いだろう。
宛先が先生という人物がいる場所とは言え、未知の場所を目にして少々不安を抱え込むのであった…
「…でも、何だろう。アルケディア・オンラインであちこちの星を巡ったせいなのか、こういう場所があるんだなぁぐらいにしか受け止められない。普通ならもっと、驚愕するのかな」
…慣れとは恐ろしいものである。
普通の字面から考えるならば、教師や講師と言った学業施設で働く人だろう。
斜め上に考えるならば、やばい組織の用心棒的な存在などもあるだろうが、流石にそれは無いと思いたい。
とにもかくにも、大体の問題ごとが片付いたころ合いにフロンお姉ちゃんから先生に関しての連絡が届き、今僕らは…
ポォォォォォォォォォ!!
「結構前のミステリートレインのような、列車での旅か…」
「かなりの数の乗り換えの末に、いつの間にか乗っていたよね」
汽笛を聞きつつ、力強く走る汽車に僕らは乗っていた。
以前にもミステリートレインで列車に乗ったことがあったが、アレとはまた違う車両の様子。
いくつかの駅を乗り継いできて、この列車で最後になるらしい。
まぁ、ミステリートレインの時のように宛先不明のままで走るわけではなく、どうやら先生という存在がいる場所を目的地にしているようなので、ミステリーさは無いだろう。
目的地が定まっているからこそ、その場所へ向かって進むだけなのだ。
しいて問題を言うのであれば、こういう蒸気機関車の似合うような田舎のような風景が無くて…おかしいほど物凄く薄暗く不気味な場所をこの列車は走っているということぐらいか。
本当に、どこを走っているのか深く考えたら駄目なのかもしれない。
最初の乗り換え当初は人が入り乱れている場所ばかりだったのに、気が付いたらどんどん減っていって…今や、この車両に僕とミーちゃんだけである。
「そもそも、私も一緒にかぁ…春だけで行くんじゃないんだね」
「フロンお姉ちゃんからの手紙曰く、一緒に先生の元へ行けと書いてあるね。しかも、いつの間にか会社のほうに手を回されていて、1週間休みみたいな扱いになっているし…」
有給申請でもされているのかと思えばそうでもなく、資格などを取る方のセミナー申請の扱いで受けているようだ。
結構長いのでそう簡単に許可が下りなさそうな気もするのだが、あの人がどういう手を使ったのか考えても幸せにはならないので、仕事を気にしなくてもよくなったと思えばいいだろうか。
そうこうしているうちにいくつかのトンネルを潜り抜けたようで、いつの間にか景色もまた切り替わっており、今度は先ほどの殺風景な景色とは反対の景色となっていた。
「季節感ガン無視で、桜やヒマワリや花火が咲いているって…どういう状況なの、これ」
「いや、まず花火が空ならわかるけど、野花のように自生しているのがどういうことなのか」
ツッコミどころが満載の景色が、まだまだ流れゆくようだ。
この列車がどこへ向かっているのかも分からないが、様子からして結構ぶっ飛んだ場所を走行していてもおかしくは無いだろう。
宛先が先生という人物がいる場所とは言え、未知の場所を目にして少々不安を抱え込むのであった…
「…でも、何だろう。アルケディア・オンラインであちこちの星を巡ったせいなのか、こういう場所があるんだなぁぐらいにしか受け止められない。普通ならもっと、驚愕するのかな」
…慣れとは恐ろしいものである。
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