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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.2-144 神に落ちたる雷よ
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「やりすぎ」
「…はい」
―――雷が、落ちました。
情報集め、徹底的に潰すための行動を計画し、実行前に念入りにシミュレーションを行って万が一の変身光線の回避方法を練り上げ、いざゆかんとしたわけなのだが…結果を出す前に、ハルは今、フロンの目の前に呼び出されて正座をさせられていた。
何故だろう。
そう思いつつも、理由は明白過ぎた。
「…妖精、女神、力をガンガン使って不幸な未来を防ぐために行動を計画していたのでしょうけれども…相手は、並の人間。それに、全力をぶつけすぎるのは神の力を持つ者としては禁則事項に触れかねないわ」
「…あの、今まで少々やり過ぎたことがあったんですけれども、それらも含めてでしょうか」
「他はまだ、どうにでもできることが多いから別に良いわ。でも、今回は貴女の都合を全力でぶつけすぎているというのが不味いのよねぇ」
「はい…」
フロンお婆『ドンガラガッシャァァァン!!』…フロンお姉ちゃん曰く、今回はちょっと力の乱用が目立っていたとのこと。
今までの使用例を見れば、神の力を使ってもまぁギリギリ問題ないと判断される類が多かったようだが…今回の場合、少々私利私欲気味なものが多かったらしい。
神々の力の大きさは並大抵のものではないからこそ、ある程度の自制を求められるものがあるらしいが、一応は神々の世界のほうで使用されることが多く、並の人間にぶつけられる機会はさほどないからこそ、問題にはなりにくい。
だがしかし、僕の場合はまだ生きている人間であることから人相手に力を行使しやすくもあり…その分より自制が求められる中で、今回のことがあった。
「事が起きる前に、気が付いてよかったわね…やらかし具合によっては、神々倫理管理制御委員会が出てきて、厳重な処罰が与えられた可能性があるわよ」
「げ、厳重な処罰って…」
「物理的なものよりも精神的な方で与えることが多いから…下手したら、女神の姿(全裸もしくは恥辱的な格好)で公衆の場に晒し…」
「『()』内のものが恐ろしいを通り越しておぞましいレベルでやばいんだけど!?というか普通のの全裸よりやばいのって何!?」
「実際、知り合いで処罰を受けた子がいて…時間の流れの違う場所だから、大体800年ほどガチの人里離れた仙境に引きこもったわね」
どれだけの精神的な処罰を与えてくる気なのだろうか。
というか、このまま真っすぐ突き進んでいたら、そうなりかねなかったというべきなのだろうか。
冷静になって考えれば確かにやり過ぎたかもしれないが…やらかした後でなくれよかったと思う。
「本当は出る前に、ミントちゃんが止めてくれれば良かったけど…あの子のもあの子で人外の枠組みでちょっと抜けているところがあるのよねぇ…んー、こっちはこっちで、後で必要かしら」
そしてさらっとミーちゃんにも何か課せられそうである。
何もしていないけど…巻き添えにしたようで本当にごめん。
とにもかくにも、変態共を潰す計画そのものが潰されたようである。
けれども、今回の事態を引き起こしかけた理由もあり、フロンお、お姉ちゃんが運営のほうに干渉に、どうにかしてくれることだけは約束してくれた。
実行に移せなかったのは口惜しいが…悲惨な末路を辿る可能性を考えると、中止させられて良かったのかもしれない。
「けれども、将来的に女神になるのは確定として…まだちょっと、人外のほうに踏み込むのは早いのに、思考が少しずれているのが気になるわね」
「あ、ずれてたの?」
「自覚がないのが、後々厄介なことになるし…ええ、なら今回の件、後始末としてあなたが何もしないのはダメだから、あとで先生呼ぶわね」
「…先生?」
欲望の渦に巻き込まれる悲劇は免れそうだが、何か別のものをやられそうな、嫌な予感を感じ取るのであった…
「…はい」
―――雷が、落ちました。
情報集め、徹底的に潰すための行動を計画し、実行前に念入りにシミュレーションを行って万が一の変身光線の回避方法を練り上げ、いざゆかんとしたわけなのだが…結果を出す前に、ハルは今、フロンの目の前に呼び出されて正座をさせられていた。
何故だろう。
そう思いつつも、理由は明白過ぎた。
「…妖精、女神、力をガンガン使って不幸な未来を防ぐために行動を計画していたのでしょうけれども…相手は、並の人間。それに、全力をぶつけすぎるのは神の力を持つ者としては禁則事項に触れかねないわ」
「…あの、今まで少々やり過ぎたことがあったんですけれども、それらも含めてでしょうか」
「他はまだ、どうにでもできることが多いから別に良いわ。でも、今回は貴女の都合を全力でぶつけすぎているというのが不味いのよねぇ」
「はい…」
フロンお婆『ドンガラガッシャァァァン!!』…フロンお姉ちゃん曰く、今回はちょっと力の乱用が目立っていたとのこと。
今までの使用例を見れば、神の力を使ってもまぁギリギリ問題ないと判断される類が多かったようだが…今回の場合、少々私利私欲気味なものが多かったらしい。
神々の力の大きさは並大抵のものではないからこそ、ある程度の自制を求められるものがあるらしいが、一応は神々の世界のほうで使用されることが多く、並の人間にぶつけられる機会はさほどないからこそ、問題にはなりにくい。
だがしかし、僕の場合はまだ生きている人間であることから人相手に力を行使しやすくもあり…その分より自制が求められる中で、今回のことがあった。
「事が起きる前に、気が付いてよかったわね…やらかし具合によっては、神々倫理管理制御委員会が出てきて、厳重な処罰が与えられた可能性があるわよ」
「げ、厳重な処罰って…」
「物理的なものよりも精神的な方で与えることが多いから…下手したら、女神の姿(全裸もしくは恥辱的な格好)で公衆の場に晒し…」
「『()』内のものが恐ろしいを通り越しておぞましいレベルでやばいんだけど!?というか普通のの全裸よりやばいのって何!?」
「実際、知り合いで処罰を受けた子がいて…時間の流れの違う場所だから、大体800年ほどガチの人里離れた仙境に引きこもったわね」
どれだけの精神的な処罰を与えてくる気なのだろうか。
というか、このまま真っすぐ突き進んでいたら、そうなりかねなかったというべきなのだろうか。
冷静になって考えれば確かにやり過ぎたかもしれないが…やらかした後でなくれよかったと思う。
「本当は出る前に、ミントちゃんが止めてくれれば良かったけど…あの子のもあの子で人外の枠組みでちょっと抜けているところがあるのよねぇ…んー、こっちはこっちで、後で必要かしら」
そしてさらっとミーちゃんにも何か課せられそうである。
何もしていないけど…巻き添えにしたようで本当にごめん。
とにもかくにも、変態共を潰す計画そのものが潰されたようである。
けれども、今回の事態を引き起こしかけた理由もあり、フロンお、お姉ちゃんが運営のほうに干渉に、どうにかしてくれることだけは約束してくれた。
実行に移せなかったのは口惜しいが…悲惨な末路を辿る可能性を考えると、中止させられて良かったのかもしれない。
「けれども、将来的に女神になるのは確定として…まだちょっと、人外のほうに踏み込むのは早いのに、思考が少しずれているのが気になるわね」
「あ、ずれてたの?」
「自覚がないのが、後々厄介なことになるし…ええ、なら今回の件、後始末としてあなたが何もしないのはダメだから、あとで先生呼ぶわね」
「…先生?」
欲望の渦に巻き込まれる悲劇は免れそうだが、何か別のものをやられそうな、嫌な予感を感じ取るのであった…
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