558 / 718
Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.2-139 全力拒否
しおりを挟む
…見つけた怪しい集団。
魔界のとある店内に集まり、何の目的があるのか探ってみたが…ただの何の変哲もない適当な集まりならばよかったのに、どうやら放置できない類のようだった。
「「「「うぉぉぉお!!バニービーム!!」」」」
「あまぁい!!まだまだ、念が足りんぞ!!」
(…うわぁ)
ビームを撃つようなそぶりを見せつつ、何も出せない者たちへ向かって声を荒げるのは、この集会に呼ばれていた、欲望戦隊のタローンさん。
何故、彼がここにいるのかといえば…どうやら、彼らが習得したいものに関係しているらしい。
「神にも通用する、強制変身光線!!それを会得したくば、思いを込めろ!!想いを詰めろ!!心を練り上げ、その欲望を一点集中、放出せよ!!」
「「「「おす!!」」」」
(…目的が、装備強制変身スキル獲得なのか)
(そうっぽいね…どうやらこの集団、黒き女神を崇める信者の一部っぽいけど…ある意味、狂信者というべき集団みたい)
「絶対に、着せるぞぉ!!」
「いつもいつもお美しい姿でも、他の姿も見てみたぁぁい!!」
「遭遇することがほぼ無くとも、我らが願いを捧げ!!」
「「「「変えてみせるぞその衣服をぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
(なるほど、どういう集団なのか分かったけど、まさか黒き女神の衣服を変えるためだけに、集った集団とは…)
(しかも無駄に、現実の方でもその手の職業についているのか、まじめすぎるコスチューム会議とかやっているし…崇めつつも衣服を変えたい集団って、何やねん)
(語尾、変になってない?)
普通の狂信者の類であればもっとこう、世界のためにとか言って悪さを行ったり、やばいことに手を染めたりするようなイメージがあるだろう。
だがしかし、彼らの場合はその狂った方向性がおかしな方へ突っ走ったようで…どうも、黒き女神の衣服を自分たちの思い描く様々な衣装に変えたいだけの者たちが集ったようである。
人の衣装に対して文句を言わないでほしい。各形態、それぞれの姿に合わせたものになっているので、無理に変える必要はない。
戦況に合わせて姿を変えることで成り立っているところがあるし、外部からの干渉は非常に困るのだ。
かつて、バニー化光線を喰らって強制的にバニーの姿にされたことはあったが…アレはアレで非常に戦いにくかったし、二度となりたくはない。
それなのにどうやら彼らは女神のそんな思いも考えずに、衣装を変えたいという欲望を暴走させているようで、全力で突っ走っている状態のようである。
この状態では、例え黒き女神の姿になって話しかけたとしても…問答無用で、何かしらの衣服に強制的に転じられる可能性が高いだろう。
こういうものたちに対して、不敬な輩というべきなのだろうか。
何にしても、このまま放置することはできないだろう。
放置した場合、下手をすればここにいる者たちが何かしらの衣装変化ビームを獲得し、バニーどころか水着やメイド服やその他よりやばいものに変えられる可能性がある。
(…いっそ、今ここで女神になって全力で潰すべきなのだろうか)
いや、それでは根本的な解決にならないだろう。
むしろ、女神に遭遇できたとログで判別されて、追いかけまわされる可能性もある。
どうしたものかと悩みつつ、妨害として粒子ニガ団子をこっそり天井から散布するしかできないのであった…
魔界のとある店内に集まり、何の目的があるのか探ってみたが…ただの何の変哲もない適当な集まりならばよかったのに、どうやら放置できない類のようだった。
「「「「うぉぉぉお!!バニービーム!!」」」」
「あまぁい!!まだまだ、念が足りんぞ!!」
(…うわぁ)
ビームを撃つようなそぶりを見せつつ、何も出せない者たちへ向かって声を荒げるのは、この集会に呼ばれていた、欲望戦隊のタローンさん。
何故、彼がここにいるのかといえば…どうやら、彼らが習得したいものに関係しているらしい。
「神にも通用する、強制変身光線!!それを会得したくば、思いを込めろ!!想いを詰めろ!!心を練り上げ、その欲望を一点集中、放出せよ!!」
「「「「おす!!」」」」
(…目的が、装備強制変身スキル獲得なのか)
(そうっぽいね…どうやらこの集団、黒き女神を崇める信者の一部っぽいけど…ある意味、狂信者というべき集団みたい)
「絶対に、着せるぞぉ!!」
「いつもいつもお美しい姿でも、他の姿も見てみたぁぁい!!」
「遭遇することがほぼ無くとも、我らが願いを捧げ!!」
「「「「変えてみせるぞその衣服をぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
(なるほど、どういう集団なのか分かったけど、まさか黒き女神の衣服を変えるためだけに、集った集団とは…)
(しかも無駄に、現実の方でもその手の職業についているのか、まじめすぎるコスチューム会議とかやっているし…崇めつつも衣服を変えたい集団って、何やねん)
(語尾、変になってない?)
普通の狂信者の類であればもっとこう、世界のためにとか言って悪さを行ったり、やばいことに手を染めたりするようなイメージがあるだろう。
だがしかし、彼らの場合はその狂った方向性がおかしな方へ突っ走ったようで…どうも、黒き女神の衣服を自分たちの思い描く様々な衣装に変えたいだけの者たちが集ったようである。
人の衣装に対して文句を言わないでほしい。各形態、それぞれの姿に合わせたものになっているので、無理に変える必要はない。
戦況に合わせて姿を変えることで成り立っているところがあるし、外部からの干渉は非常に困るのだ。
かつて、バニー化光線を喰らって強制的にバニーの姿にされたことはあったが…アレはアレで非常に戦いにくかったし、二度となりたくはない。
それなのにどうやら彼らは女神のそんな思いも考えずに、衣装を変えたいという欲望を暴走させているようで、全力で突っ走っている状態のようである。
この状態では、例え黒き女神の姿になって話しかけたとしても…問答無用で、何かしらの衣服に強制的に転じられる可能性が高いだろう。
こういうものたちに対して、不敬な輩というべきなのだろうか。
何にしても、このまま放置することはできないだろう。
放置した場合、下手をすればここにいる者たちが何かしらの衣装変化ビームを獲得し、バニーどころか水着やメイド服やその他よりやばいものに変えられる可能性がある。
(…いっそ、今ここで女神になって全力で潰すべきなのだろうか)
いや、それでは根本的な解決にならないだろう。
むしろ、女神に遭遇できたとログで判別されて、追いかけまわされる可能性もある。
どうしたものかと悩みつつ、妨害として粒子ニガ団子をこっそり天井から散布するしかできないのであった…
10
お気に入りに追加
2,048
あなたにおすすめの小説

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる