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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-126 急げや急げ
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『---メインシステムへの接続を確認』
『ロック解除にはパスワードが必要デス』
ふぉんと音を立て、沈黙していたモニターに光が灯り、自動的に音声案内が流れる。
思考回路が停止し、静寂な艦内だったグレイ号に火が灯る。
【…侵入者を確認、システム再起動しまシタ】
それと同時に、その場で動かなかった使用人の目にも光が灯り、思考が戻った。
「おや、起こしてしまったようですか」
【侵入者が感じ取れれば、すぐに起動するようにしていたのですが…ふむ、データ内に一致するものを確認。…何故、ここにおられるのでしょうカ、特殊機体名称…ファースト、様】
ロロの思考が戻り、周囲の状況を確認しながら目の前の相手を見て、何者なのかすぐに理解して問いかける。
「何って、この船の再起動及びこの星からの発進準備ですよ。もう間もなく、この星がちょっと…いや、かなりやばいことになりますからね。その前に、皆さまの安全な避難のために利用させていただこうとしていたのです」
【やばいこと?…っ、このエネルギー反応は!!】
何を言っているのか一瞬理解できなかったが、次の瞬間にどういうことなのか、すぐに察知した。
「ええ、私の方の主と、貴女の主が…そこそこ抑えるかもしれないのですが、それでも星が持たない可能性があって…」
【何をしでかす気なのですカ!?】
「ええっと…力の扱い方を実践させるための、対等な条件下にするためのデバフや強化を行うとはいえ、争う気ですね。貴女の主である黒き女神と、こちらの主である神龍帝で、ぶつかり合いの戦闘を行うのです」
【何でそうなったのですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?】
ファーストの言葉に対して、思わず叫んでツッコミをいれるロロ。
彼女の立ち回りとしてツッコミ役をやることはあまりないのだが、それでも起きていたこの事態に対して、悲鳴のような声を上げる。
【何を考えているのですカ、主様にそちらの主様!!対等な条件にするってどのぐらいなのかはわかりませんけど、まともにぶつかり合ったら周辺がかなりやばいのですが!?】
普段の話し方も忘れ、相当焦るロロ。
彼女は理解しているのだ。強大な存在同士が、争う事態のまずさを。
「あ、一応この世界での再現リソース不足を心配する必要は無いです。我々がここへ入る際に、事前に大量に供給しましたから、ちょっとやそっとの本気程度では壊れることはないでしょう」
【そんなことを言っている場合じゃないのデス!!いや、おたがいに同意のうえで戦闘しているのは良いのですが、ぶつかり合うのは非常に不味い!!起きなさい、グレイ号!!】
ビシバシビシバシィン!!
【へぶぁ!?】
のほほんっとかたるファーストにツッコミを入れつつ、まだ停止状態にあったグレイ号を叩き起こすロロ。
【な、何事何事!?】
【状況把握前に、この場から飛び立つ用意を大至急!!周辺岩盤破壊と同時に、メインエンジン全開でこの海域から急速離脱デス!!】
【え、でもマスターが乗ってないような…ほべっ!?何、このエネルギー反応!?】
【測定したら、爆発しマス!!すぐに感知システム全般シャットダウンしつつ、緊急発進用意!!】
あわただしくマリーンズたちも飛び起き、すぐにグレイ号は発進準備を行う。
【周辺岩盤爆破!!メインエンジン点火、同時にオーバーブースト作動!!】
【き、緊急発進いたしマス!!】
周辺の岩盤が爆破され、はじけ飛ぶと同時にグレイ号のエンジンが火を噴き、すぐに大地から飛翔する。
そのまますぐに上昇を行い、星から離れていく。
【周辺の嵐、急速減少!!星からの強大なエネルギーの干渉を受けている模様!!】
【ああもう、何をやらかしているのですカ、主様あぁぁぁぁぁ!!落ち着いたら戻ってきますけど、今晩の現実世界料理は主様の大嫌いなものフルコースにするぐらい怒らせていただきますよぉぉぉぉ!!】
「おー、早い早い。この船の技術、まだないものもあるようだし、これはこれで興味深いですね。職人街の皆さんが、目を輝かせそうなものが多そうですし、後でちょっと交渉も考えましょうか」
…艦内の中で泣き叫ぶ使用人がいつつも、グレイ号はすぐにその海域から遠く離れた。
そしてそのあとすぐに、先ほどまでいた海域全体を巻き込むような、大爆発が観測されるのであった…
【エネルギー感知システムを切ってますが、明らかにとんでもないものが目視できまシタ!!何をなさっているのですカ、マスターたちは!?】
【ううっ、聞いた話が正しければ、とんでもないお方とのバトルをやっているようデス…おぅ、胃が無いのに痛みが…】
「飲みますカ?苦労人界隈で人気の人外向け痛み止め、濃厚版謎の物体X味」
【…痛みどころか、生命活動も停止させる劇薬ではないですかね、ソレ】
『ロック解除にはパスワードが必要デス』
ふぉんと音を立て、沈黙していたモニターに光が灯り、自動的に音声案内が流れる。
思考回路が停止し、静寂な艦内だったグレイ号に火が灯る。
【…侵入者を確認、システム再起動しまシタ】
それと同時に、その場で動かなかった使用人の目にも光が灯り、思考が戻った。
「おや、起こしてしまったようですか」
【侵入者が感じ取れれば、すぐに起動するようにしていたのですが…ふむ、データ内に一致するものを確認。…何故、ここにおられるのでしょうカ、特殊機体名称…ファースト、様】
ロロの思考が戻り、周囲の状況を確認しながら目の前の相手を見て、何者なのかすぐに理解して問いかける。
「何って、この船の再起動及びこの星からの発進準備ですよ。もう間もなく、この星がちょっと…いや、かなりやばいことになりますからね。その前に、皆さまの安全な避難のために利用させていただこうとしていたのです」
【やばいこと?…っ、このエネルギー反応は!!】
何を言っているのか一瞬理解できなかったが、次の瞬間にどういうことなのか、すぐに察知した。
「ええ、私の方の主と、貴女の主が…そこそこ抑えるかもしれないのですが、それでも星が持たない可能性があって…」
【何をしでかす気なのですカ!?】
「ええっと…力の扱い方を実践させるための、対等な条件下にするためのデバフや強化を行うとはいえ、争う気ですね。貴女の主である黒き女神と、こちらの主である神龍帝で、ぶつかり合いの戦闘を行うのです」
【何でそうなったのですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?】
ファーストの言葉に対して、思わず叫んでツッコミをいれるロロ。
彼女の立ち回りとしてツッコミ役をやることはあまりないのだが、それでも起きていたこの事態に対して、悲鳴のような声を上げる。
【何を考えているのですカ、主様にそちらの主様!!対等な条件にするってどのぐらいなのかはわかりませんけど、まともにぶつかり合ったら周辺がかなりやばいのですが!?】
普段の話し方も忘れ、相当焦るロロ。
彼女は理解しているのだ。強大な存在同士が、争う事態のまずさを。
「あ、一応この世界での再現リソース不足を心配する必要は無いです。我々がここへ入る際に、事前に大量に供給しましたから、ちょっとやそっとの本気程度では壊れることはないでしょう」
【そんなことを言っている場合じゃないのデス!!いや、おたがいに同意のうえで戦闘しているのは良いのですが、ぶつかり合うのは非常に不味い!!起きなさい、グレイ号!!】
ビシバシビシバシィン!!
【へぶぁ!?】
のほほんっとかたるファーストにツッコミを入れつつ、まだ停止状態にあったグレイ号を叩き起こすロロ。
【な、何事何事!?】
【状況把握前に、この場から飛び立つ用意を大至急!!周辺岩盤破壊と同時に、メインエンジン全開でこの海域から急速離脱デス!!】
【え、でもマスターが乗ってないような…ほべっ!?何、このエネルギー反応!?】
【測定したら、爆発しマス!!すぐに感知システム全般シャットダウンしつつ、緊急発進用意!!】
あわただしくマリーンズたちも飛び起き、すぐにグレイ号は発進準備を行う。
【周辺岩盤爆破!!メインエンジン点火、同時にオーバーブースト作動!!】
【き、緊急発進いたしマス!!】
周辺の岩盤が爆破され、はじけ飛ぶと同時にグレイ号のエンジンが火を噴き、すぐに大地から飛翔する。
そのまますぐに上昇を行い、星から離れていく。
【周辺の嵐、急速減少!!星からの強大なエネルギーの干渉を受けている模様!!】
【ああもう、何をやらかしているのですカ、主様あぁぁぁぁぁ!!落ち着いたら戻ってきますけど、今晩の現実世界料理は主様の大嫌いなものフルコースにするぐらい怒らせていただきますよぉぉぉぉ!!】
「おー、早い早い。この船の技術、まだないものもあるようだし、これはこれで興味深いですね。職人街の皆さんが、目を輝かせそうなものが多そうですし、後でちょっと交渉も考えましょうか」
…艦内の中で泣き叫ぶ使用人がいつつも、グレイ号はすぐにその海域から遠く離れた。
そしてそのあとすぐに、先ほどまでいた海域全体を巻き込むような、大爆発が観測されるのであった…
【エネルギー感知システムを切ってますが、明らかにとんでもないものが目視できまシタ!!何をなさっているのですカ、マスターたちは!?】
【ううっ、聞いた話が正しければ、とんでもないお方とのバトルをやっているようデス…おぅ、胃が無いのに痛みが…】
「飲みますカ?苦労人界隈で人気の人外向け痛み止め、濃厚版謎の物体X味」
【…痛みどころか、生命活動も停止させる劇薬ではないですかね、ソレ】
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