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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-123 目には目をという理屈で言うけど
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『---ふむ、どうやら戦闘中だったか』
降り立ち、そう口にするのは純白の色合いをした、巨大なドラゴン。
ボスモンスターとの戦闘中に、突如として天井を突き破ってきたが、ダンジョンの階層の境目をこうも容易く破壊できるものだっただろうか、
そんなことはさておき、ボス戦の最中だというこの状況。
ハルたちはあっけにとられていたが、その隙にボスモンスターであるダンゴリアンが動き出す。
【ゴンゴロゴロゴロゴロォドーン!!】
回転し、凄まじい放電を放ちながら迫りくるダンゴリアン。
突然の乱入者であろうとも、やってきたものはすべて敵とみなしているのか、ドラゴンにもひるむことなく突撃する。
単純ながらもその質量と素早さで破壊威力はすさまじく、直撃コースに入っており、まともに受ければどのような相手であっても無事では済まなさそうなものだったが…
ドォォォォォォン!!
【ゴンドロッ!?】
『…なるほど、結構強力な体当たり攻撃だけど…このぐらいならまぁ、大丈夫か』
確実に直撃したはずなのに、ドラゴンに効果はなかった。
あれだけの一撃で多少は動きそうなものなのに、一歩も動くことなく、平然としている。
『でも、攻撃されたからちょっとは反撃しても良いよね』
そう言いながら姿勢を変え、その大きな尻尾を叩きつける。
ドッバシィィィィィン!!
【ゴンゴギュロォォォォォォォォォォォ!?】
体当たり以上の一撃なのか、ゴルフボールや野球ボールのごとく、かっ飛ばされるダンゴリアン。
そのまま何度も壁や天井にバウンドし続けるも勢いが収まる様子はなく、延々とダメージを受け続け、肉体のほうが耐え切れなくなったのか、限界が来たとたんに散ってしまった。
―――
>ディザスター・ダンゴリアンが消滅しました。
>『■■帝』の攻撃によるものですが、バウンドによる自傷ダメージ判定です。
>通常ならばドロップ品はありませんが、ボスモンスターは特例として発生します。
―――
ログに出てきたが、あの勢いそのものが自傷ダメージ扱いされたのだろうか。
たった一撃を喰らっただけなのに、それで済むことはなかったようである。
「な、な、なんということだべ…」
「あれだけのボスが、あっけなく…!?」
あまりの衝撃にまだ動けない僕らだが、事態が良くなったわけではない。
ボスモンスターは討伐されたが、より強力すぎるドラゴンが残っているのだ。
しかも今は、女神のスキルはまだ回復途中で使用できないので、黒き女神になって応戦することも無理だろう。
『安心しろ、そちらと争う気はない』
いっそカイニスを出してみようかとも考えている中、ドラゴンが僕らの方に向き直り、そう口にした。
敵意もなく、争う気がないのは良いのだが…何だろうか、この強大な力を持つ相手は。
いやまぁ、黒き女神も結構アレな性能と言って良いのだが、それを持っているからこそわかる、相手の底知れぬ強さを感じさせられるのである。
「争う気はない…戦闘中だった僕らのほうも、ボスと同じように戦わないと?」
『そうだ。そもそもここに来たのは、ある気配を感じ取って気になったから来ただけなのだ』
「ある気配?」
『ああ、その通りだが…ふむ、ここへ来て、よく理解したが‥少々都合が悪そうだな。しばし、他の者は眠れ。【マインドスリープ】』
「「「「あふん」」」」
「!?」
ドラゴンが手をかざし、何かを放った。
その瞬間、ハル以外の全員が倒れ、寝息を立て始める。
「え、え、え、何どうしたの!?」
『問題は無い。境界を越えて全て一時的に眠ってもらっただけの話だ』
「境界を越えて…まさか、現実の肉体にも影響させたのか!?」
『ほぅ、理解が早いな。普通のものならば、そんなことはできまいと思うだろうが…いや、まだまだ生まれたての発展途上とはいえ、似たようなものを持つならば否定はしないか。…そうなのだろう、現実の肉体すらも、女神になる【黒き女神】とやら』
「!?」
まだここで遭遇して間もないはずなのに、黒き女神のことも知っているらしいドラゴン。
何もかも見透かされているで、冷たい汗が流れたような気がしたのであった…
降り立ち、そう口にするのは純白の色合いをした、巨大なドラゴン。
ボスモンスターとの戦闘中に、突如として天井を突き破ってきたが、ダンジョンの階層の境目をこうも容易く破壊できるものだっただろうか、
そんなことはさておき、ボス戦の最中だというこの状況。
ハルたちはあっけにとられていたが、その隙にボスモンスターであるダンゴリアンが動き出す。
【ゴンゴロゴロゴロゴロォドーン!!】
回転し、凄まじい放電を放ちながら迫りくるダンゴリアン。
突然の乱入者であろうとも、やってきたものはすべて敵とみなしているのか、ドラゴンにもひるむことなく突撃する。
単純ながらもその質量と素早さで破壊威力はすさまじく、直撃コースに入っており、まともに受ければどのような相手であっても無事では済まなさそうなものだったが…
ドォォォォォォン!!
【ゴンドロッ!?】
『…なるほど、結構強力な体当たり攻撃だけど…このぐらいならまぁ、大丈夫か』
確実に直撃したはずなのに、ドラゴンに効果はなかった。
あれだけの一撃で多少は動きそうなものなのに、一歩も動くことなく、平然としている。
『でも、攻撃されたからちょっとは反撃しても良いよね』
そう言いながら姿勢を変え、その大きな尻尾を叩きつける。
ドッバシィィィィィン!!
【ゴンゴギュロォォォォォォォォォォォ!?】
体当たり以上の一撃なのか、ゴルフボールや野球ボールのごとく、かっ飛ばされるダンゴリアン。
そのまま何度も壁や天井にバウンドし続けるも勢いが収まる様子はなく、延々とダメージを受け続け、肉体のほうが耐え切れなくなったのか、限界が来たとたんに散ってしまった。
―――
>ディザスター・ダンゴリアンが消滅しました。
>『■■帝』の攻撃によるものですが、バウンドによる自傷ダメージ判定です。
>通常ならばドロップ品はありませんが、ボスモンスターは特例として発生します。
―――
ログに出てきたが、あの勢いそのものが自傷ダメージ扱いされたのだろうか。
たった一撃を喰らっただけなのに、それで済むことはなかったようである。
「な、な、なんということだべ…」
「あれだけのボスが、あっけなく…!?」
あまりの衝撃にまだ動けない僕らだが、事態が良くなったわけではない。
ボスモンスターは討伐されたが、より強力すぎるドラゴンが残っているのだ。
しかも今は、女神のスキルはまだ回復途中で使用できないので、黒き女神になって応戦することも無理だろう。
『安心しろ、そちらと争う気はない』
いっそカイニスを出してみようかとも考えている中、ドラゴンが僕らの方に向き直り、そう口にした。
敵意もなく、争う気がないのは良いのだが…何だろうか、この強大な力を持つ相手は。
いやまぁ、黒き女神も結構アレな性能と言って良いのだが、それを持っているからこそわかる、相手の底知れぬ強さを感じさせられるのである。
「争う気はない…戦闘中だった僕らのほうも、ボスと同じように戦わないと?」
『そうだ。そもそもここに来たのは、ある気配を感じ取って気になったから来ただけなのだ』
「ある気配?」
『ああ、その通りだが…ふむ、ここへ来て、よく理解したが‥少々都合が悪そうだな。しばし、他の者は眠れ。【マインドスリープ】』
「「「「あふん」」」」
「!?」
ドラゴンが手をかざし、何かを放った。
その瞬間、ハル以外の全員が倒れ、寝息を立て始める。
「え、え、え、何どうしたの!?」
『問題は無い。境界を越えて全て一時的に眠ってもらっただけの話だ』
「境界を越えて…まさか、現実の肉体にも影響させたのか!?」
『ほぅ、理解が早いな。普通のものならば、そんなことはできまいと思うだろうが…いや、まだまだ生まれたての発展途上とはいえ、似たようなものを持つならば否定はしないか。…そうなのだろう、現実の肉体すらも、女神になる【黒き女神】とやら』
「!?」
まだここで遭遇して間もないはずなのに、黒き女神のことも知っているらしいドラゴン。
何もかも見透かされているで、冷たい汗が流れたような気がしたのであった…
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