上 下
492 / 718
Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~

ver.5.1-閑話 眷属たちの雑談/運営調整

しおりを挟む
【神系プレイヤー眷属限定:特殊掲示板】
・眷属である者たちだけしか、参加できないようになっています。
・各々、普段何かと話せないことを出しても構いません。
―――
1:名前:ダイナソー
というわけで、眷属だけのグダグダ雑談、始めよう

2:名前:絡繰り人形
やる意味あるのですか、コレ

3:名前:黒鬼
んー、これはこれで面白から問題ないと思うぜ

4:名前:UMAキング
そーですなー
我々、各々の神々に仕える者同士、今宵は無礼講で話すのも悪くはないですなー

5:名前:ビック・ザ・ハンド
ううむ、片手で打つのが大変というか、もう少しいい感じにできれば良いのだが…

6:名前:黒鬼
あ、これボイスでも打てるぜ
手のない奴もいるからってことで、声や目、舌やひげでも操作対応しているようだ

7:名前:ビック・ザ・ハンド
ふむふむ、おおこれはありがたい

8:名前:ダイナソー
ひげでやる奴いるのだろうか…?







165:名前:UMAキング
そういうわけでなー
こっちの神様、今度でっかいイベントを予定しているってなー

166:名前:ダイナソー
行動力あるなぁ
いやまぁ、こっちのほうもあるといえばあるけど

167:名前:絡繰り人形
こちらは金策稼ぎメインですがネ…
前にやった、あの大型イベントをもう一度できないかとか、画策しているようデス

168:名前:黒鬼
あー、まだオレいないときにやったやつかー
映像自体はあるけど、参加できていないのが悔やまれるぜ

169:名前:ビック・ザ・ハンド
我々、眷属として生まれたのは相当後のほうだからな
居なかったときのものに、介入できぬのは仕方がないことだ

170:名前:ダイナソー
眷属らしいことが出来ているかといえば、疑問だけどね

171:名前:黒鬼
いやまぁ、オレはこの間船ぶっ飛ばしたが…振るう機会がなかなかないのが残念だ

172:名前:絡繰り人形
船ぶっ飛ばすって、何やっているのデス

173:名前:黒鬼
何を、と言われてもヤバいものを相手にしたぐらいかなぁ…

174:名前:UMAキング
眷属としては割とやることだと思うけどなー

175:名前:ダイナソー
神の命令を受け、遂行するのは当然のことだろう

177:名前:絡繰り人形
それでも普通は、船を沈めないと思うのデス

178:名前:ビック・ザ・ハンド
そうか?この間、恒星の直火焼きを頼まれてやったことあったぞ

179:名前:絡繰り人形
…眷属って、何でしょうカ

180:名前:黒鬼
主である神の命令を受け、忠実に遂行し

181:名前:ダイナソー
なおかつ、最適解を導き出せるように動き

182:名前:UMAキング
常にその御心を思い、動くべき存在

183:名前:ビック・ザ・ハンド
という回答だと思うけど

184:名前:絡繰り人形
何で一致団結して言えているんですカーーー!!

―――――

「…とまぁ、このように下らなくも面白い、眷属たちの成長具合が見えるようですね」
「使い方が色々間違っているような気がするでありますがな…」


…それぞれの神に仕える眷属たちが和気あいあいと雑談していたその頃。
 その会話の様子を、見ている者たちがいた。


「しかし、じわりじわりと数が増えているな。各々の個性もモンスターたちのように出てきているが、自我が確立してきているのだろうか」
「そのあたりは何とも。プログラミング上、自然に進化するようになっていますが、それでも未知の部分は多いですからね」

 彼らは、アルケディア・オンラインの運営会社の監視部門と技術部門に勤める者たち。
 いつもならば掲示板上での話し合いだったが、本日は社内で直接確認し、話しあっているのである。

「ただ、特異点のプレイヤーに関係する眷属のほうが、他よりも個性的になりやすい傾向は出ますね。他のテイムモンスターたちとはまた違うプログラム構造のはずですが…主となる者に影響されるのは間違いないと思われます」
「個性的過ぎて、時々未知のやらかしを仕掛けないのが怖いでありますがな…パワーバランスも、他のモンスターとは異なるんでありますよね」
「ええ、短い間しか動けない分、出力は大幅増強…なおかつ、その仕えている神系スキル所持プレイヤーに足りていない部分を補う分、強化されると。しかし、その分他ステータスも降ってしまう問題がありますけれどね」

 パワーが足りない神の眷属であれば、それを補うだけのパワーを持つ。
 しかしながら、その足りていない部分を補強するための力はもとからある分では足りず、他ステータスを犠牲にして振り切ってしまうことが多い。

 もう少しバランスよくできれば良いのだが…眷属たちの生まれる要因が足りない部分を補うという理由もあり、そのあたりの調整はなかなか難しいところ。
 

「どうせならよりぶっ飛んだ更新プログラムを入れられればいいけど…別件の解析結果を見ると、もう少し時間必要かな」
「別件でありますか?」
「うん、ほら先日報告あったよね。あの変態の愛による義体浄化の報告」
「報告名称がすでに、意味不明でありますが…」

 ツッコミどころかどこにでも生えてくるので、放棄しておく。
 それはさておき、問題の方に目を向けておく。

「上がってきたデータを解析して、出てきた改造コードを見たけど…残念ながら、あの件とはまた別だね。似ていたけど、こっちはこっちで独自の者だったし、悪意よりもより悍ましい何か出来上がっていたから…悪意あるアレよりも、おぞましい方で出来ていた愛の浄化案件のほうがまだましだと思えてしまったね」
「普通逆になりそうな…でも、そうなると例の星の命を使っていた奴らとは、別案件だったと」
「そういうことになるね」

 いまだに解明され切っていない、別の厄介事。
 意味不明な変態による解決された件とは違い、愛も何もない、悪意しか感じられないもの。

 その案件につながるかと思いたかったが、悪意よりも悍ましいものとしか出なかったので、違うものだということが分かったのである。

「なので当分、まだ監視部門に頼るしかないね」
「人員増加、効率強化などしているでありますが…ああ、早く片付いてほしいでありますなぁ」

 面倒事は早めに潰すことが出来れば良いのだが、そううまいこと行かないのがこの世の中。
 終わらぬ仕事のようで、嘆きたくなるのであった…



「…ところで、その解決した案件のほうはどうなったでありましたっけ」
「浄化されて、愛の扇動者に生まれ変わったらしいよ。別のところで今、ラブラブキャンペーンとかしているらしいけど…うん、変態の愛のせいで、見ないほうが良い案件にもなっているかな」
「それ、絶対に解決していないでありますよね?」

 

しおりを挟む
感想 3,603

あなたにおすすめの小説

「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~

平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。 しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。 カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。 一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク 普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。 だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。 洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。 ------ この子のおかげで作家デビューできました ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが… 色々と本当に色々とありまして・・・ 転生しました。 前世は女性でしたが異世界では男! 記憶持ち葛藤をご覧下さい。 作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル
SF
 これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。 ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。 βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?  そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。  この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

処理中です...