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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-75 ピンチの時にこそ映えるものもある
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「フォレストデストロイヤー、フォーメーション『大火災』!!」
【ブモォ!!勇者流剣技『大切断・ロース切り』!!】
アティの呼び出したフォレストデストロイヤーたちが身を燃やし、炎の熱で沸き起こる空気の渦を利用して群がるミゾルテたちへ火を降り注がせる。
その横で、マッチョンは剣を輝かせて、軌跡を飛ばし大勢を一気に切断していく。
欲望戦隊の面々の中で、一番の攻撃力を持つ二人。
この二人が駆け付けたことによって、絶望的な盤面がひっくり返そうとされていた。
「ウグアァァァァァァ!!」
「オグワァァァァ!!」
「ギケェェェェェェェェ!!」
もはや人の言葉も介さないのか、奇声を放ち、攻撃の隙を狙おうと動くミゾルテの群れ。
集団へ効果的な大規模な攻撃をうけてはいるが、その分回避さえできれば生き残れる確率も高くなっており、攻撃からこぼれた一団がアティたちを狙おうとする。
だがしかし、そうは問屋が卸さない。
「うぉぉぉぉ!!欲望大防御!!」
「やっぱり攻めるよりも、守る方が得意なんだよねぇぇ!!」
攻めてきたミゾルテたちに対して、タローンたちは本来の特技である守りを固めることへ集中し、アティたちへ攻撃を加えられることを防ぐ。
巨大な変態の盾が絶壁の鉄壁を作り上げ、その変態たちへ火力をもってツッコミを入れるハリセンもとい矛が敵を消し飛ばす。
攻防共に隙をなくし、お互いに足りない部分を補い合い、立ち向かうさまは矛盾を持たない完ぺきな陣形。
これが本来の欲望戦隊の戦い方であり、攻防の役割を分けることによって集中させ、その性能を何倍にも、何十倍にも飛躍させるのだ。
「とはいえ、この数はきついのじゃ!!」
【ブモッ、助けに入ったとはいえ、理性を溶かしているような群れというのは精神的に怖いところもある!!】
おたがいの能力を活かし、攻めへ転じる欲望戦隊。
だがしかし、ミゾルテ側も負けじと増殖を続けており、このまま何もしなければ次第に数で押されてしまうだろう。
いくら強さが何十倍にも増す戦術とはいえ、限度はある。
元凶であるミゾルテ自身をどうにかしなければ、この悪夢を終えることはできない。
「仕方がないのぅ、おい、タローン、ミートン、カックウ、スッケン!!これを飲むのじゃ!!」
「おおっと?」
戦う中で、投げつけられた小瓶を受け止めるタローンたち。
何事かと見れば、それは回復薬だった。
「MP等色々と削られているじゃろ。これで回復してアレをやるのじゃ!」
「アレ…ああ、そうか、あれか!!」
「以前、黒き女神に敗北を味あわされて、改良を施したアレを!!」
何をしたいのか、言葉だけで一同は理解する。
確かにその方法であれば、無理やりすぎる力技だが、この状況を完璧に覆すことが出来るだろう。
先ほど、大変人を使ってかなり消耗していた身だが、それでもこれで回復すればどうにかできるはずである。
以前はかろうじて、進化したマッチョンによって勝利をかろうじて得ていることは得ている。
けれども、その前の段階では敗北を味わっており、得たものがあっても得られなかったものもある。
一人が勝てても皆の勝利が欲しく、それをもぎ取るために密かに鍛え上げ、進化を繰り返し…ここで、女神に相対することがある前に、使わずして何のための力というのか。
「かつて、女神に挑みし我が緑の巨神兵『フォレストデザイヤーロボ』こと『フォデボ』…その力は敗れ去ったが、勝利を得るための渇望の光をともし、立ち上がる」
すっとアティが手をかざすと、そこには以前大破損したファデボが出現する。
しかしその姿は、修復を終えているどころかより洗練されたものになっており、以前以上の力を感じさせるだろう。
「そして、ここに欲望の灯を炉に灯そう!!欲望戦隊、やるのじゃ!!」
「「「「おうとも!!大変人、人の姿を捨て、今ここに燃え盛る欲望の心を、かの巨神の心臓部へ注ぎ込まん!!」」」」
大変人へと変身した時のように、溶け合う欲望戦隊。
まがまがしい光の塊となり、ファデボの内部に注ぎ込まれ、あふれ出す欲望が身を包み込み、その姿を大きく変貌させていく。
【体を持ち、欲望が守りと化し、そこに勇者の力を加えいざ立ち上がらん!!】
欲望戦隊たちがファデボへ一体化する中、ミゾルテたちを大きく薙ぎ払いながらマッチョンが跳躍し、続けて入り込む。
肉体は得た、欲望の炉は燃え盛り、強き心が加わって立ち上がる。
「心を燃やせ、欲望を燃やせ、勝利への太陽を胸元に!!!レッドのタローン!!」
「輝き照らせ、欲望の希望よ、無限の星々の彼方へ!!イエローのミートン!!」
「映し出せ、静かな水面に、大海の恵みよ!!ブルーのスッケン!!」
「癒せ破壊せよ、森の力よ、巨神に与えよ!!グリーンのカックウ!!」
「欲望を御せよ、ツッコミ力を糧に、荒ぶりを集中させよ!!名乗りは持たぬがここはあえて乗って見せようぞピンクのアティ!!」
【勇者の力よ、仲間と共に、友を救うために振るって見せよう!!勇気の心、ブラック・ホワイトのマッチョン!!】
欲望戦隊がその内部で名乗りを上げていくたびに、巨神が強く輝きを放ち、力強く大地に立ち上がる。
ズズズズ、ビコーーーーーン!!
目を輝かせて、巨大な鎧を纏った欲望の巨神が、そこに爆誕し、背後に大きく爆炎が巻き起こる。
「「「「「【欲望の力よ、悪しき欲望を断ち切るための力となれ!!欲望大合体『真・大変人』もとい『ミセタインジャー・ゴッド』、ここにそびえ、いざゆかん!!」」」」】
バチバチと紫電を放ち、欲望の大巨人は真の姿を見せ、ミゾルテたちの前にそびえたつ。
先ほどの大変人は、人型の不気味な発光体と言えただろう。
だが、この真・大変人ことミセタインジャー・ゴッドは違う。
かの女神に相対した時のファデボよりもさらに強力になり、無限の欲望が動かし続ける巨大な力となっているのだ。
「さぁ、ミセタインジャー・ゴッド!!その雄姿を目に焼き付かせるのではなく、虚構の愛に飲まれた悲しき乙女の心に、この欲望の輝きを注ぎ込み、見せるのではなく魅せつけよ!!真の欲望のすばらしさを!!」
最後の一文さえなければ、まだまともなような気がしなくもないが…それでも、ここでようやく欲望戦隊はミゾルテたちへ対して不利な盤面をひっくり返して見せた。
巨大な欲望の塊は、一丸となって戦うだろう。
相手を倒すのではなく、帰れぬ深淵へ沈み込むその心を、輝き溢れる世界へ救いあげるために…
【ブモォ!!勇者流剣技『大切断・ロース切り』!!】
アティの呼び出したフォレストデストロイヤーたちが身を燃やし、炎の熱で沸き起こる空気の渦を利用して群がるミゾルテたちへ火を降り注がせる。
その横で、マッチョンは剣を輝かせて、軌跡を飛ばし大勢を一気に切断していく。
欲望戦隊の面々の中で、一番の攻撃力を持つ二人。
この二人が駆け付けたことによって、絶望的な盤面がひっくり返そうとされていた。
「ウグアァァァァァァ!!」
「オグワァァァァ!!」
「ギケェェェェェェェェ!!」
もはや人の言葉も介さないのか、奇声を放ち、攻撃の隙を狙おうと動くミゾルテの群れ。
集団へ効果的な大規模な攻撃をうけてはいるが、その分回避さえできれば生き残れる確率も高くなっており、攻撃からこぼれた一団がアティたちを狙おうとする。
だがしかし、そうは問屋が卸さない。
「うぉぉぉぉ!!欲望大防御!!」
「やっぱり攻めるよりも、守る方が得意なんだよねぇぇ!!」
攻めてきたミゾルテたちに対して、タローンたちは本来の特技である守りを固めることへ集中し、アティたちへ攻撃を加えられることを防ぐ。
巨大な変態の盾が絶壁の鉄壁を作り上げ、その変態たちへ火力をもってツッコミを入れるハリセンもとい矛が敵を消し飛ばす。
攻防共に隙をなくし、お互いに足りない部分を補い合い、立ち向かうさまは矛盾を持たない完ぺきな陣形。
これが本来の欲望戦隊の戦い方であり、攻防の役割を分けることによって集中させ、その性能を何倍にも、何十倍にも飛躍させるのだ。
「とはいえ、この数はきついのじゃ!!」
【ブモッ、助けに入ったとはいえ、理性を溶かしているような群れというのは精神的に怖いところもある!!】
おたがいの能力を活かし、攻めへ転じる欲望戦隊。
だがしかし、ミゾルテ側も負けじと増殖を続けており、このまま何もしなければ次第に数で押されてしまうだろう。
いくら強さが何十倍にも増す戦術とはいえ、限度はある。
元凶であるミゾルテ自身をどうにかしなければ、この悪夢を終えることはできない。
「仕方がないのぅ、おい、タローン、ミートン、カックウ、スッケン!!これを飲むのじゃ!!」
「おおっと?」
戦う中で、投げつけられた小瓶を受け止めるタローンたち。
何事かと見れば、それは回復薬だった。
「MP等色々と削られているじゃろ。これで回復してアレをやるのじゃ!」
「アレ…ああ、そうか、あれか!!」
「以前、黒き女神に敗北を味あわされて、改良を施したアレを!!」
何をしたいのか、言葉だけで一同は理解する。
確かにその方法であれば、無理やりすぎる力技だが、この状況を完璧に覆すことが出来るだろう。
先ほど、大変人を使ってかなり消耗していた身だが、それでもこれで回復すればどうにかできるはずである。
以前はかろうじて、進化したマッチョンによって勝利をかろうじて得ていることは得ている。
けれども、その前の段階では敗北を味わっており、得たものがあっても得られなかったものもある。
一人が勝てても皆の勝利が欲しく、それをもぎ取るために密かに鍛え上げ、進化を繰り返し…ここで、女神に相対することがある前に、使わずして何のための力というのか。
「かつて、女神に挑みし我が緑の巨神兵『フォレストデザイヤーロボ』こと『フォデボ』…その力は敗れ去ったが、勝利を得るための渇望の光をともし、立ち上がる」
すっとアティが手をかざすと、そこには以前大破損したファデボが出現する。
しかしその姿は、修復を終えているどころかより洗練されたものになっており、以前以上の力を感じさせるだろう。
「そして、ここに欲望の灯を炉に灯そう!!欲望戦隊、やるのじゃ!!」
「「「「おうとも!!大変人、人の姿を捨て、今ここに燃え盛る欲望の心を、かの巨神の心臓部へ注ぎ込まん!!」」」」
大変人へと変身した時のように、溶け合う欲望戦隊。
まがまがしい光の塊となり、ファデボの内部に注ぎ込まれ、あふれ出す欲望が身を包み込み、その姿を大きく変貌させていく。
【体を持ち、欲望が守りと化し、そこに勇者の力を加えいざ立ち上がらん!!】
欲望戦隊たちがファデボへ一体化する中、ミゾルテたちを大きく薙ぎ払いながらマッチョンが跳躍し、続けて入り込む。
肉体は得た、欲望の炉は燃え盛り、強き心が加わって立ち上がる。
「心を燃やせ、欲望を燃やせ、勝利への太陽を胸元に!!!レッドのタローン!!」
「輝き照らせ、欲望の希望よ、無限の星々の彼方へ!!イエローのミートン!!」
「映し出せ、静かな水面に、大海の恵みよ!!ブルーのスッケン!!」
「癒せ破壊せよ、森の力よ、巨神に与えよ!!グリーンのカックウ!!」
「欲望を御せよ、ツッコミ力を糧に、荒ぶりを集中させよ!!名乗りは持たぬがここはあえて乗って見せようぞピンクのアティ!!」
【勇者の力よ、仲間と共に、友を救うために振るって見せよう!!勇気の心、ブラック・ホワイトのマッチョン!!】
欲望戦隊がその内部で名乗りを上げていくたびに、巨神が強く輝きを放ち、力強く大地に立ち上がる。
ズズズズ、ビコーーーーーン!!
目を輝かせて、巨大な鎧を纏った欲望の巨神が、そこに爆誕し、背後に大きく爆炎が巻き起こる。
「「「「「【欲望の力よ、悪しき欲望を断ち切るための力となれ!!欲望大合体『真・大変人』もとい『ミセタインジャー・ゴッド』、ここにそびえ、いざゆかん!!」」」」】
バチバチと紫電を放ち、欲望の大巨人は真の姿を見せ、ミゾルテたちの前にそびえたつ。
先ほどの大変人は、人型の不気味な発光体と言えただろう。
だが、この真・大変人ことミセタインジャー・ゴッドは違う。
かの女神に相対した時のファデボよりもさらに強力になり、無限の欲望が動かし続ける巨大な力となっているのだ。
「さぁ、ミセタインジャー・ゴッド!!その雄姿を目に焼き付かせるのではなく、虚構の愛に飲まれた悲しき乙女の心に、この欲望の輝きを注ぎ込み、見せるのではなく魅せつけよ!!真の欲望のすばらしさを!!」
最後の一文さえなければ、まだまともなような気がしなくもないが…それでも、ここでようやく欲望戦隊はミゾルテたちへ対して不利な盤面をひっくり返して見せた。
巨大な欲望の塊は、一丸となって戦うだろう。
相手を倒すのではなく、帰れぬ深淵へ沈み込むその心を、輝き溢れる世界へ救いあげるために…
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