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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-70 ぶっ飛ばせる理性…飛ばしてダメ?
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…最果ての孤島に建設された、とある監獄。
ここには様々な脱獄のプロフェッショナル達が収監されており、常にどのように脱獄するのかその手腕のデータが集められ、世界各国の監獄の強化に役立てるようになっている。
もちろん、データ収集はされるものの、そう簡単に脱獄できないようになっており、大半のモノは監獄の奥底に捕らえられたままだ。
それでも油断できないので、常に監視の目が光っているのだが…完全というわけではない。
どんなに強固な監獄であっても、ほんのわずかな抜け道を見つけだす者もいるのだ。
「…それで、その抜け道に本人がいるということか。ミゾルテとかいうプレイヤーが」
『今のところ、欲望戦隊が最終変態合体とやらで戦っているようだが…オンライン内のプレイヤーの位置データを確認したところ、間違いなくそこにいる』
監獄のはるか上空にて、現実世界での黒き女神の姿になっている春の言葉に対して、通信機でそう伝えてくるフロン。
現在進行形で決死の戦いを繰り広げている欲望戦隊が相手をしているので、その本体は現実の居場所から動くことは無いだろう。
だが、それも時間の問題。今はここに収監されているのは気まぐれの様なもので、いつ這い出てくるかはわからない。
最初から脱獄していてもおかしくないのに、ここに収監されているのは、いつでも中三病の現実の体のほうに近づけるようようになっているらしく、距離や場所を気にしていないからこそ、ここにいるようだ。
『欲望戦隊の戦闘は…そうだね、今の体力からみて、後30分が限界だろう』
「結構長いね」
『途中、やる気向上の策も加えての話だけどね』
引き延ばせるだけ引き延ばして、欲望戦隊にミゾルテの相手をしてもらいたい。
本体がうかつにどこかへ動くよりも、わかっているところに直接向かうのが手だ。
『本来、この監獄で目的の人に会うのには許可が必要だけど…流石に、すぐにはとれない。何しろこの監獄を作り上げたのは私のいとこの…うん、まぁ、その、何だ…時間がかかるから、強行突破で目的地まで目指してくれ。幸いなことに今回、求めた専門家もその近くにいると連絡を取っているから、回収も同時に行うように』
「何で、専門家が監獄にいるの…」
『色々な理由があるが…一番の理由は、そこに収監されるほどの者たちを見るためらしい。将来のえ…まぁ、とりあえず地図を送る』
そう言われ、受け取っておいたタブレットを見れば、そこに監獄内の地図が表示された。
流石に秘匿されるレベルの情報のはずなのに、こうもやすやすてにいれてしまうのは様々な伝手があるらしい。
なお、本当は真祖のミーちゃんも一緒にいてくれた方が心強くもあったのだが、欲望戦隊を持たせる時間を長くするため、裏支援部隊として動いてもらうようにしたためここにいない。
オンライン内にログインし、一時的にマリーたちを預けての作業だが…あっちはあっちで、うまくいくように祈りたい。
「さてと、作業を分担したし、こっちは本体を目指しますかね…黒き女神の第三形態アビススタイルっと」
瞬時に姿を変え、女神の第三形態になる。
バニーの姿になって披露してしまったこともあったが、今回はきちんと宝石のようなドレスを身に纏っており、通常の第三形態へと変わる。
いや、バニーのほうが特殊な例だったが…それはさておき、このスタイルを選択したのは、場所が最強の監獄ゆえに生半可な力で向かうのは危険だと判断したからだ。
現実世界での女神の姿になるのはまだ抵抗感があるが、それでもまともな状態で向かうよりは良いだろう。
「…まぁ、監獄を下手に荒らさないように、丁寧に潜り込むための使用だけどね」
大暴れをして大量の脱獄者を出すようなことになったら、それこそ目も当てられない。
女神の力を使いやすい状態…より丁寧に、慎重にコントロールが可能なこの形態のほうが、リスクを大きく減らせるのだ。
まっすぐに真下にある監獄を見据え、手元の地図と見比べて侵入ルートを構築する。
並大抵の人であれば監獄に入るという選択をしないだろうが、目的の相手がいるのだから仕方がない。
脱獄のプロフェッショナル達ですら抜け出すのが容易ではない場所に進入するのは危険だが…ミゾルテ、その本体を放置するのも非常に危険だというのもわかっている。
「それにしても、妖精女王に宇宙人に吸血鬼にその他…人外レベルのものがわりと多いこの世の中だけど…悪食の義体ってなんだろう」
義体って名が付くってことは、もっと別の本体がいるような気がするが、どうもその本体とは違う何からしい。
ややこしいからそのあたり、もう少し詳しくしてほしいところだが、何かと事情があるようで、細かい部分まで知ることはできない。
とりあえず、そのままにしてはいけないやばい何かだということは理解できる。
説明受けた際に、フロンおば、お姉ちゃんが真顔で言っていたから間違いないだろう。
とにもかくにも、欲望戦隊がそう長く持たないので、さっさと監獄に進入し始めるのであった…
「…こういう場面、普通は監獄から脱出のほうになりそうだけどなぁ」
なお、女神の力で脱獄は楽そうだが、話を聞くとガチで女神も捕縛できる監獄も世の中にはあるらしい。
絶対に、そこに収監されるようなことにならないようにしよう…あれ?事が済んだ後に、欲望戦隊をそこに入れれば世界平和にもなるような…
ここには様々な脱獄のプロフェッショナル達が収監されており、常にどのように脱獄するのかその手腕のデータが集められ、世界各国の監獄の強化に役立てるようになっている。
もちろん、データ収集はされるものの、そう簡単に脱獄できないようになっており、大半のモノは監獄の奥底に捕らえられたままだ。
それでも油断できないので、常に監視の目が光っているのだが…完全というわけではない。
どんなに強固な監獄であっても、ほんのわずかな抜け道を見つけだす者もいるのだ。
「…それで、その抜け道に本人がいるということか。ミゾルテとかいうプレイヤーが」
『今のところ、欲望戦隊が最終変態合体とやらで戦っているようだが…オンライン内のプレイヤーの位置データを確認したところ、間違いなくそこにいる』
監獄のはるか上空にて、現実世界での黒き女神の姿になっている春の言葉に対して、通信機でそう伝えてくるフロン。
現在進行形で決死の戦いを繰り広げている欲望戦隊が相手をしているので、その本体は現実の居場所から動くことは無いだろう。
だが、それも時間の問題。今はここに収監されているのは気まぐれの様なもので、いつ這い出てくるかはわからない。
最初から脱獄していてもおかしくないのに、ここに収監されているのは、いつでも中三病の現実の体のほうに近づけるようようになっているらしく、距離や場所を気にしていないからこそ、ここにいるようだ。
『欲望戦隊の戦闘は…そうだね、今の体力からみて、後30分が限界だろう』
「結構長いね」
『途中、やる気向上の策も加えての話だけどね』
引き延ばせるだけ引き延ばして、欲望戦隊にミゾルテの相手をしてもらいたい。
本体がうかつにどこかへ動くよりも、わかっているところに直接向かうのが手だ。
『本来、この監獄で目的の人に会うのには許可が必要だけど…流石に、すぐにはとれない。何しろこの監獄を作り上げたのは私のいとこの…うん、まぁ、その、何だ…時間がかかるから、強行突破で目的地まで目指してくれ。幸いなことに今回、求めた専門家もその近くにいると連絡を取っているから、回収も同時に行うように』
「何で、専門家が監獄にいるの…」
『色々な理由があるが…一番の理由は、そこに収監されるほどの者たちを見るためらしい。将来のえ…まぁ、とりあえず地図を送る』
そう言われ、受け取っておいたタブレットを見れば、そこに監獄内の地図が表示された。
流石に秘匿されるレベルの情報のはずなのに、こうもやすやすてにいれてしまうのは様々な伝手があるらしい。
なお、本当は真祖のミーちゃんも一緒にいてくれた方が心強くもあったのだが、欲望戦隊を持たせる時間を長くするため、裏支援部隊として動いてもらうようにしたためここにいない。
オンライン内にログインし、一時的にマリーたちを預けての作業だが…あっちはあっちで、うまくいくように祈りたい。
「さてと、作業を分担したし、こっちは本体を目指しますかね…黒き女神の第三形態アビススタイルっと」
瞬時に姿を変え、女神の第三形態になる。
バニーの姿になって披露してしまったこともあったが、今回はきちんと宝石のようなドレスを身に纏っており、通常の第三形態へと変わる。
いや、バニーのほうが特殊な例だったが…それはさておき、このスタイルを選択したのは、場所が最強の監獄ゆえに生半可な力で向かうのは危険だと判断したからだ。
現実世界での女神の姿になるのはまだ抵抗感があるが、それでもまともな状態で向かうよりは良いだろう。
「…まぁ、監獄を下手に荒らさないように、丁寧に潜り込むための使用だけどね」
大暴れをして大量の脱獄者を出すようなことになったら、それこそ目も当てられない。
女神の力を使いやすい状態…より丁寧に、慎重にコントロールが可能なこの形態のほうが、リスクを大きく減らせるのだ。
まっすぐに真下にある監獄を見据え、手元の地図と見比べて侵入ルートを構築する。
並大抵の人であれば監獄に入るという選択をしないだろうが、目的の相手がいるのだから仕方がない。
脱獄のプロフェッショナル達ですら抜け出すのが容易ではない場所に進入するのは危険だが…ミゾルテ、その本体を放置するのも非常に危険だというのもわかっている。
「それにしても、妖精女王に宇宙人に吸血鬼にその他…人外レベルのものがわりと多いこの世の中だけど…悪食の義体ってなんだろう」
義体って名が付くってことは、もっと別の本体がいるような気がするが、どうもその本体とは違う何からしい。
ややこしいからそのあたり、もう少し詳しくしてほしいところだが、何かと事情があるようで、細かい部分まで知ることはできない。
とりあえず、そのままにしてはいけないやばい何かだということは理解できる。
説明受けた際に、フロンおば、お姉ちゃんが真顔で言っていたから間違いないだろう。
とにもかくにも、欲望戦隊がそう長く持たないので、さっさと監獄に進入し始めるのであった…
「…こういう場面、普通は監獄から脱出のほうになりそうだけどなぁ」
なお、女神の力で脱獄は楽そうだが、話を聞くとガチで女神も捕縛できる監獄も世の中にはあるらしい。
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