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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-39 修理できる場所があるのは良いことで
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アステロイドベルト…小惑星帯を指す名称であり、リングの名が付けば某宇宙戦艦の兵装になるだろうが、そうではない場所。
ここはアルケディア・オンラインの宇宙にいくつか点在している小惑星帯の中でも、魔導船の修理を行えるドックが星一つ一つに備え付けられているのである。
小惑星の一つ一つにある理由としては、魔導船といってもすべてが同型ではなく、船であれば列車だったり、不定形だったり、滅茶苦茶古めかしいものだったりと多種多様な形が存在するために、各種のニーズに答えた停船場所を用意するために、一つ一つの中身は違うものになっているそうだ。
そんな中で、ハルたちが今回使用するのはオーソドックスな戦艦対応型のドックであり、外見は普通の小惑星のような岩の塊に見えるが、ハッチを開けば着水できるように液体がなみなみと用意されているのである。
「というか、船底に穴が開いている船とかあったら、着水と同時に浸水して沈みそうなんだよなぁ…」
【そこは考えられて作っているようで、浸水しない特殊な液体が使用されているとのことデス】
修理に来たのに沈む船が出るのではないかと思ったが、考えられて特殊な液体が使用されているようだ。
よく見れば着色された青緑色の液体であり、普通の水ではないことが分かるだろう。
【液体内部には修復用の小型ナノマシンが漂っているようで、細かな傷もすぐに解析し、埋めなおしてくれるようですネ】
「見た目以上にハイテクな感じなのか…」
なお、停船するのには船一隻にあたり5000AL/時間とそこそこな費用が掛かるようだ。
まぁ、そんなに長居する気もないので大丈夫だが、修理が物凄くかかるようなところは痛い出費になる可能性があるだろう。
だがしかし、そんな船の自動修復技術も用意されているドックがこのアステロイドベルトにあるため、利用する船は後を絶たないようで、そこそこの売り上げを記録しているらしい。
「というかロロ、何でそんなに詳しいの?」
「そういえば、あの水だってナノマシンが用意されているとか見てもわからないのにね」
【ここ、使用人仲間が用意された場所のようで、情報は交換済みなのデス。ああ、割引とかは無いので情報を知っているだけということになりますけれどネ】
どうもここは運営が用意した場所ではなく、どこかのプレイヤーが作り上げたドックベルトとでもいうべきような場所のようで、使用料金は全てその人の元へ行くらしい。
こんなシステムが作れるのであれば、より技術のありそうな機械神あたりがいそうなものだが、どうも違うようで全く違う人のようだ。
何にせよ、小惑星内部に収納され、錨を下ろして停船する。
ここで空調設備関係の修理を手短に行うわけだが、それ以外のものをするようなものはなさそうだ。
「なんというか、入ってみると中が本当にシンプルで…停船スペースぐらいしかなくて、他の施設などは見当たらないな」
【ちょっと規模の大きな、宿泊性能を失わせたカプセルホテルの様なものですネ】
修理中に何か暇つぶしできる場所もあればより面白そうだが、それにかまけて修理をおろそかにして、後から入りたい人を待たせないようにということで、極力シンプルな作りになっているらしい。
もう少し施設を増やしてしまえば多く立ち寄りそうなものなのだが…まぁ、運営する人が考えていることであれば、利用するだけの僕らがとやかく言う必要もないだろう。
「それじゃ、修理を任せたよ」
【了解デス。20分ほどで済みますので、しばしお待ちヲ】
そう言いながら、どこからか工具を取り出し、修理場所へ向かうロロ。
あちこちの配線を切ったりつなげたり、部品の交換作業を行うのであろう。
そんなに長くかからないようだが…それでも、修理している間はどこか手持ち無沙汰になりやすいところ。
そうなると、短い時間でも暇になることには変わりない。
「…せっかくだし、この時間の間に目的地の癒しの星に関してネットの海から情報収集をしようか」
「そのほうが良いかも。流石に、修理場所しかないここで探検したりとかはできないもんね。こういうところは、何かと探検の機会があるのにね~」
「そう言って昔、近所の工房に入り込んで、しばらく出られなくなった原因を作ったのはどこの真祖だったかなぁ」
「…」
…覚えているからね、ミーちゃん。
あの時、結構大変だったことを。
今になって思えばずいぶん怪しい工房で、明らかに外観と会ってないような場所だったが、小さいときはそんなことも気にしなかった。
そのせいで、迷いまくった結果、3日ほど出られなかったのは嫌な思い出である…
ちなみにそれだけの時間迷い込んでいたら普通に警察沙汰になりそうなものだったが…それ以上にやばいものが色々あったような気がするが、いまいち覚えていないのはここだけの話。
今更だけど、普通におかしい場所だったよねアレ…日常に紛れ込む非日常ってああいうことを指すのか…
ここはアルケディア・オンラインの宇宙にいくつか点在している小惑星帯の中でも、魔導船の修理を行えるドックが星一つ一つに備え付けられているのである。
小惑星の一つ一つにある理由としては、魔導船といってもすべてが同型ではなく、船であれば列車だったり、不定形だったり、滅茶苦茶古めかしいものだったりと多種多様な形が存在するために、各種のニーズに答えた停船場所を用意するために、一つ一つの中身は違うものになっているそうだ。
そんな中で、ハルたちが今回使用するのはオーソドックスな戦艦対応型のドックであり、外見は普通の小惑星のような岩の塊に見えるが、ハッチを開けば着水できるように液体がなみなみと用意されているのである。
「というか、船底に穴が開いている船とかあったら、着水と同時に浸水して沈みそうなんだよなぁ…」
【そこは考えられて作っているようで、浸水しない特殊な液体が使用されているとのことデス】
修理に来たのに沈む船が出るのではないかと思ったが、考えられて特殊な液体が使用されているようだ。
よく見れば着色された青緑色の液体であり、普通の水ではないことが分かるだろう。
【液体内部には修復用の小型ナノマシンが漂っているようで、細かな傷もすぐに解析し、埋めなおしてくれるようですネ】
「見た目以上にハイテクな感じなのか…」
なお、停船するのには船一隻にあたり5000AL/時間とそこそこな費用が掛かるようだ。
まぁ、そんなに長居する気もないので大丈夫だが、修理が物凄くかかるようなところは痛い出費になる可能性があるだろう。
だがしかし、そんな船の自動修復技術も用意されているドックがこのアステロイドベルトにあるため、利用する船は後を絶たないようで、そこそこの売り上げを記録しているらしい。
「というかロロ、何でそんなに詳しいの?」
「そういえば、あの水だってナノマシンが用意されているとか見てもわからないのにね」
【ここ、使用人仲間が用意された場所のようで、情報は交換済みなのデス。ああ、割引とかは無いので情報を知っているだけということになりますけれどネ】
どうもここは運営が用意した場所ではなく、どこかのプレイヤーが作り上げたドックベルトとでもいうべきような場所のようで、使用料金は全てその人の元へ行くらしい。
こんなシステムが作れるのであれば、より技術のありそうな機械神あたりがいそうなものだが、どうも違うようで全く違う人のようだ。
何にせよ、小惑星内部に収納され、錨を下ろして停船する。
ここで空調設備関係の修理を手短に行うわけだが、それ以外のものをするようなものはなさそうだ。
「なんというか、入ってみると中が本当にシンプルで…停船スペースぐらいしかなくて、他の施設などは見当たらないな」
【ちょっと規模の大きな、宿泊性能を失わせたカプセルホテルの様なものですネ】
修理中に何か暇つぶしできる場所もあればより面白そうだが、それにかまけて修理をおろそかにして、後から入りたい人を待たせないようにということで、極力シンプルな作りになっているらしい。
もう少し施設を増やしてしまえば多く立ち寄りそうなものなのだが…まぁ、運営する人が考えていることであれば、利用するだけの僕らがとやかく言う必要もないだろう。
「それじゃ、修理を任せたよ」
【了解デス。20分ほどで済みますので、しばしお待ちヲ】
そう言いながら、どこからか工具を取り出し、修理場所へ向かうロロ。
あちこちの配線を切ったりつなげたり、部品の交換作業を行うのであろう。
そんなに長くかからないようだが…それでも、修理している間はどこか手持ち無沙汰になりやすいところ。
そうなると、短い時間でも暇になることには変わりない。
「…せっかくだし、この時間の間に目的地の癒しの星に関してネットの海から情報収集をしようか」
「そのほうが良いかも。流石に、修理場所しかないここで探検したりとかはできないもんね。こういうところは、何かと探検の機会があるのにね~」
「そう言って昔、近所の工房に入り込んで、しばらく出られなくなった原因を作ったのはどこの真祖だったかなぁ」
「…」
…覚えているからね、ミーちゃん。
あの時、結構大変だったことを。
今になって思えばずいぶん怪しい工房で、明らかに外観と会ってないような場所だったが、小さいときはそんなことも気にしなかった。
そのせいで、迷いまくった結果、3日ほど出られなかったのは嫌な思い出である…
ちなみにそれだけの時間迷い込んでいたら普通に警察沙汰になりそうなものだったが…それ以上にやばいものが色々あったような気がするが、いまいち覚えていないのはここだけの話。
今更だけど、普通におかしい場所だったよねアレ…日常に紛れ込む非日常ってああいうことを指すのか…
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