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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.0-28 実は隠れて世界の裏で
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「…悪の組織の研究所?」
「そうよ、久しぶりだけどこういうタイプのはたまに出るのよね」
「何で出るんだ…」
怪しい地下空洞を通りながら、ミントは母に問いかけると、今回の連れ出された目的に関して聞くことが出来ていた。
久しぶりに引っ張り出されたと思ったら、内容はどこぞやの組織の壊滅。
そんな今時コテコテの悪の組織があって良いのかと思うのだが、時たま発生することがあるらしい。
発生原因はさておき、そんなものを潰すために呼び出されたようだ。
「それに、今回のはちょっと厄介なのよねぇ。対戦車ライフルにRPG、切断レーザー…その他色々としっかり準備してあるタイプのところのなのよ」
「バイオな災害でも引き起こす研究所なの?」
「流石にそれは…無いと言い切れないのが悲しいわね。確か、1週間前ほどにあった場所はまさにそれだったけれども」
思った以上に世の中、物騒な組織が生えているらしい。
「まぁ、それはまた別の話として…ここは違うタイプのもののはずよ」
「違うタイプって?」
「そうね…わかりやすく言えば…うねうね蠢くような、やばいものを奉っている組織かしら」
――――
…何やら物騒な親子の会話がなされているその頃。
春は一人、あることを確認していた。
「…わーお、まじで振り込んでいたよ」
預金通帳でも確認しており、ネットバンクからも念入りに確認してみたが、自分の残高に振り込まれた金額を見て、そうつぶやく。
先日の変態神騒動の時に、相当な労力を使うということである程度の見返りを約束してもらっていたのだが、その一つに現金の振り込みがあった。
春としてはお金に困っているわけではないが、日々地道に稼ぐ分に加えて、将来の余生を考えると穏やかに暮らせるだけの余裕を持っておきたい。
なので、現実の通貨のほうで多少の振り込み程度でと考えていたが…予想以上に振り込まれているようだ。
後々、絶対に確定申告等で面倒ごとになりそうなので、そのあたりの対策をする必要があるが、約束を守ってくれたようなので良しとしよう。
「ついでに、変態戦隊も病院送りっと…当分の間、ログインされる心配もないのか」
あの騒動のついでに、変態神の影響が心配されて検査されたようだが、怪我自体はそこまでなかった。
しいて言うのであれば、やや凍結していた時間があるため、療養の名目で入院決定…しかも、アルケディア・オンラインにログインできない病院に入れられたようで、しばらくの間突然変態が空から降ってくるような出来事などが起きる可能性がぐっと減るだろう。
それはそれで、かなり世界の平和になるような気がするんだよなぁ…
それはともかくとして、しっかり振り込まれているの確認できたし、本日は少しだけ贅沢するのもありなのかもしれない。
普段の生活が一番気楽だが、多少は羽目を外したくもあるだろう。
「でも、いざ贅沢をと言われると…なんだろう」
【お高い食材でも買って料理いたしましょうカ?】
「いや、ロロが調理したらどれでも美味しくなるよね。食材の価値は多少影響しそうだけど、いまいち意味がない様な…」
【それでは娯楽費として、どこかで使ってみるのはいかがでしょうカ】
「うーん、そんなにドバっと使えるところってない様な…」
悲しいというかなんというか、凄い浪費家でもないので、いざ使おうとしたら使い道に困る。
よく考えたら、基本的に浪費自体そんなにしないからなぁ…アルケディア・オンライン関係製品で少々使ったりしたけど、それを除いてもすごい使うわけでもない。
ならば普通に貯金しても良いのだが、使いたい気持ちのほうがある。
こういう時、平凡な身だと中々使いにくいなぁ…いや、一人で使おうとするから無理に思ってしまうのだろうか。
「そう考えると、ミーちゃんを誘ってどこかに遊びに行ったほうが良いのかも。テーマパーク系なら、いつの間にか時間もお金も使っていたりするし、ちょうど良いか」
一人で使えぬならば、使うものを増やせばいい。
なおかつ、楽しめる場所を選ぶのであればテーマパーク系のほうが楽しみやすいだろう。…ジェットコースターは過去にちょっとトラウマがあるから無しとして…それ以外でもパーク内の露天とかお土産屋でも多く使えるだろう。
「それなら早く、ミーちゃん帰ってこないかなぁ。いつ行けるか予定を調整して、遊びの資金として有効活用しようっと」
【テーマパークをお二人でゆっくりと…なんというか、デートみたいですネ】
「デート?…あー、確かに、いとことか知らない人が見たらそうっぽい…のかな?」
うん、そんな意識はなかったけど、確かにデートに誘う感じっぽくもある。
ミーちゃんとデートかぁ…彼女、そんな気分になるのかな?一緒に楽しく遊ぶ気持ちのほうがメインになりそうだし、デートの雰囲気も何もなさそう。
お化け屋敷とか怖がったりも…あれ?彼女、真祖だからそういうの意味ないか。
ジェットコースターもそれより早く動けそうだし、観覧車はそれより高く飛べそうだし…楽しめるのだろうか。
「…考えたはいいけど、楽しめるのかな?いっそもっと、違う場所のほうが良いのかも…」
臨時収入のようなお金も入って娯楽費用として費やせるのは良いが、ミーちゃんと楽しめるような場所があるのか改めて考えると深く悩み始めてしまうのであった…
【…主様に誘われる時点で、相当楽しめそうですけれどネ】
…そうぽつりとつぶやくロロ。
主の助けになるのが使用人だが、こういうのはしっかりとお互いの気持ちを理解してもらったほうが良いだろうと思い、助言を出す必要はないと判断する。
いや、こういう平和的な方に、意識を向けてもらうほうが良いだろう。
何しろ、別の厄介ごとの予感をしているのだから…
「そうよ、久しぶりだけどこういうタイプのはたまに出るのよね」
「何で出るんだ…」
怪しい地下空洞を通りながら、ミントは母に問いかけると、今回の連れ出された目的に関して聞くことが出来ていた。
久しぶりに引っ張り出されたと思ったら、内容はどこぞやの組織の壊滅。
そんな今時コテコテの悪の組織があって良いのかと思うのだが、時たま発生することがあるらしい。
発生原因はさておき、そんなものを潰すために呼び出されたようだ。
「それに、今回のはちょっと厄介なのよねぇ。対戦車ライフルにRPG、切断レーザー…その他色々としっかり準備してあるタイプのところのなのよ」
「バイオな災害でも引き起こす研究所なの?」
「流石にそれは…無いと言い切れないのが悲しいわね。確か、1週間前ほどにあった場所はまさにそれだったけれども」
思った以上に世の中、物騒な組織が生えているらしい。
「まぁ、それはまた別の話として…ここは違うタイプのもののはずよ」
「違うタイプって?」
「そうね…わかりやすく言えば…うねうね蠢くような、やばいものを奉っている組織かしら」
――――
…何やら物騒な親子の会話がなされているその頃。
春は一人、あることを確認していた。
「…わーお、まじで振り込んでいたよ」
預金通帳でも確認しており、ネットバンクからも念入りに確認してみたが、自分の残高に振り込まれた金額を見て、そうつぶやく。
先日の変態神騒動の時に、相当な労力を使うということである程度の見返りを約束してもらっていたのだが、その一つに現金の振り込みがあった。
春としてはお金に困っているわけではないが、日々地道に稼ぐ分に加えて、将来の余生を考えると穏やかに暮らせるだけの余裕を持っておきたい。
なので、現実の通貨のほうで多少の振り込み程度でと考えていたが…予想以上に振り込まれているようだ。
後々、絶対に確定申告等で面倒ごとになりそうなので、そのあたりの対策をする必要があるが、約束を守ってくれたようなので良しとしよう。
「ついでに、変態戦隊も病院送りっと…当分の間、ログインされる心配もないのか」
あの騒動のついでに、変態神の影響が心配されて検査されたようだが、怪我自体はそこまでなかった。
しいて言うのであれば、やや凍結していた時間があるため、療養の名目で入院決定…しかも、アルケディア・オンラインにログインできない病院に入れられたようで、しばらくの間突然変態が空から降ってくるような出来事などが起きる可能性がぐっと減るだろう。
それはそれで、かなり世界の平和になるような気がするんだよなぁ…
それはともかくとして、しっかり振り込まれているの確認できたし、本日は少しだけ贅沢するのもありなのかもしれない。
普段の生活が一番気楽だが、多少は羽目を外したくもあるだろう。
「でも、いざ贅沢をと言われると…なんだろう」
【お高い食材でも買って料理いたしましょうカ?】
「いや、ロロが調理したらどれでも美味しくなるよね。食材の価値は多少影響しそうだけど、いまいち意味がない様な…」
【それでは娯楽費として、どこかで使ってみるのはいかがでしょうカ】
「うーん、そんなにドバっと使えるところってない様な…」
悲しいというかなんというか、凄い浪費家でもないので、いざ使おうとしたら使い道に困る。
よく考えたら、基本的に浪費自体そんなにしないからなぁ…アルケディア・オンライン関係製品で少々使ったりしたけど、それを除いてもすごい使うわけでもない。
ならば普通に貯金しても良いのだが、使いたい気持ちのほうがある。
こういう時、平凡な身だと中々使いにくいなぁ…いや、一人で使おうとするから無理に思ってしまうのだろうか。
「そう考えると、ミーちゃんを誘ってどこかに遊びに行ったほうが良いのかも。テーマパーク系なら、いつの間にか時間もお金も使っていたりするし、ちょうど良いか」
一人で使えぬならば、使うものを増やせばいい。
なおかつ、楽しめる場所を選ぶのであればテーマパーク系のほうが楽しみやすいだろう。…ジェットコースターは過去にちょっとトラウマがあるから無しとして…それ以外でもパーク内の露天とかお土産屋でも多く使えるだろう。
「それなら早く、ミーちゃん帰ってこないかなぁ。いつ行けるか予定を調整して、遊びの資金として有効活用しようっと」
【テーマパークをお二人でゆっくりと…なんというか、デートみたいですネ】
「デート?…あー、確かに、いとことか知らない人が見たらそうっぽい…のかな?」
うん、そんな意識はなかったけど、確かにデートに誘う感じっぽくもある。
ミーちゃんとデートかぁ…彼女、そんな気分になるのかな?一緒に楽しく遊ぶ気持ちのほうがメインになりそうだし、デートの雰囲気も何もなさそう。
お化け屋敷とか怖がったりも…あれ?彼女、真祖だからそういうの意味ないか。
ジェットコースターもそれより早く動けそうだし、観覧車はそれより高く飛べそうだし…楽しめるのだろうか。
「…考えたはいいけど、楽しめるのかな?いっそもっと、違う場所のほうが良いのかも…」
臨時収入のようなお金も入って娯楽費用として費やせるのは良いが、ミーちゃんと楽しめるような場所があるのか改めて考えると深く悩み始めてしまうのであった…
【…主様に誘われる時点で、相当楽しめそうですけれどネ】
…そうぽつりとつぶやくロロ。
主の助けになるのが使用人だが、こういうのはしっかりとお互いの気持ちを理解してもらったほうが良いだろうと思い、助言を出す必要はないと判断する。
いや、こういう平和的な方に、意識を向けてもらうほうが良いだろう。
何しろ、別の厄介ごとの予感をしているのだから…
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