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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.0-19 こっちはこっちで、やばいことになっていた模様
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…カイニスのことで春たちがドタバタしていたその頃。
海の向こうにある人工島の国…神聖独立幼女讃美歌楽園島国家ロリタニアティスランドにて、鏡面ののじゃロリことアティは今、目の前の状況から目を背けていた。
なんやかんやあって最近はおとなしかった、欲望戦隊の現実の面々。
島国として大きく成長し、その仕事の量に忙殺されることによって多少はやる気を根こそぎ削ぎまくって落ち着いてくれたかと内心安堵していたのだが、どうやら甘かったらしい。
「…どうしてじゃろうなぁ。運営よ、これミスじゃろ?」
『---回答デキズ。計算上、コチラノ顕現、予想外』
かたかたとアルケディア・オンラインの運営会社に連絡を取り、回答を確認するが、どうやら相手としてしてもこちらは予想外のことになっていたらしい。
いや、だからと言って運営を攻められるのかといえば、それも無理があるだろう。
いったい誰が予想できたというのだろうか、この―――
「…まさか、変態神が顕現するとはのぅ。島内への悪影響を避けるために、作っておいた封印部屋に誘い込んで、封じているとはいえきつかったのじゃ」
はぁぁぁぁっと深い溜息を吐きつつ、目の前にガッチガチに封印のお札やら鎖やら、その他ありとあらゆる手段で封じて何者も出ることが出来ないはずの封印部屋を前にして、アティはそうつぶやいた。
ここしばらくは自分も忙しくてログインできず、欲望戦隊の面々を放置していたのが悪かったのだろうか。
それとも、よく某スライムのゲームであるような、同じような輩が集合することで、合体してより強力なモンスターに変身するような状況と似たような変態共が集まっていたのが悪かったのか。
あるいは、その両方や他の可能性もあるのかもしれないが…悔んでいても仕方がないだろう。
起きてしまったことはどうにもならない。
そう、ここで今、まさかのオンラインの世界で噂として出ていた変態神というヤバい存在が顕現してきたという事実は。
オンライン内であれば、まだどうにかできた可能性はある。
いざという時の変態共の暴走に備えて、ありとあらゆるものにモザイクをかけてうやむやにするというスキルを習得しており、非常時に備えていた。
いざとなれば、欲望戦隊唯一の、いや、あのオンラインの世界では希少な勇者のオークであるマッチョンが全面的に前に出て立ちふさがることで、世に広めないようにできた可能性すらある。
しかし、現実の世界に出てこられてしまえば、それは叶わぬこと。
モンスタードールを利用してもオンラインの中でやるようなことはいかないので、世のため人のため…彼女は自ら囮になって引き寄せて、この部屋に変態神を封じることに成功したのであった。
「だが、それも一時のしのぎか…オンラインの中で危ないものが流出した時に備えていたのは良いが、まさか違う方向で危ないものが出るとは想定していなかったからのぅ…」
運営会社がしっかりしているとはいえ、自分自身のような例もあるので警戒をすることを怠らずに、現実でもどうにかできるだけの手段を用意していた。
でも、あの変態に関しては…神の名が付くほどのものである類は予想外過ぎたのである。
「すまぬのぅ、欲望変態の面々。しばしの間、その変態神に付き合って時間を稼いでおくれ」
申し訳ない気持ちがあるような、彼らの自業自得というか彼らが生み出してしまったような存在と共にしていることにわびの言葉を入れつつ、どうしたものかとアティは悩む。
「本当にどうするべきかのぅ。封じられる時間は長く見積もっても数日…短ければより早くなってしまうし、どうにかしたいのじゃが、今の状態じゃとどうにもならぬしのぅ」
何をどう間違えてか顕現してしまった変態神。
再びオンラインの世界に押し戻すためには、その体力を削ってしまうのが一番の近道のようだが、そううまいこと行かないのが悲しい現実。
変態の名が付くとは言え、仮にも神の名が付くような相手をするには、いささか荷が重すぎるのだ。
「こうなると、どうにか運営と交渉して、他の神系スキルの持ち主にフィギュアやらその他色々な手段で抑えてもらうように、お願いしたいのじゃが…そう都合よくはいかぬかのぅ」
それでも、ここであきらめてしまっては世の中に変態が解き放たれてしまう。
字面だけで見ればまだまだたいしたことではなく警察の厄介になりそうなだけのようだが、それでは済まないという話なのだ。
オンラインの世界では味わうことが無い、この現実の世界の厳しい現状に嘆きたくなるアティであった…
「というか、何でこの時に限ってくるんじゃよ変態神…くそぅ、抑えられそうな可能性のあるお婆さんやお孫さんもちょうど不在の時に…うう、運が悪いのかのぅ…」
海の向こうにある人工島の国…神聖独立幼女讃美歌楽園島国家ロリタニアティスランドにて、鏡面ののじゃロリことアティは今、目の前の状況から目を背けていた。
なんやかんやあって最近はおとなしかった、欲望戦隊の現実の面々。
島国として大きく成長し、その仕事の量に忙殺されることによって多少はやる気を根こそぎ削ぎまくって落ち着いてくれたかと内心安堵していたのだが、どうやら甘かったらしい。
「…どうしてじゃろうなぁ。運営よ、これミスじゃろ?」
『---回答デキズ。計算上、コチラノ顕現、予想外』
かたかたとアルケディア・オンラインの運営会社に連絡を取り、回答を確認するが、どうやら相手としてしてもこちらは予想外のことになっていたらしい。
いや、だからと言って運営を攻められるのかといえば、それも無理があるだろう。
いったい誰が予想できたというのだろうか、この―――
「…まさか、変態神が顕現するとはのぅ。島内への悪影響を避けるために、作っておいた封印部屋に誘い込んで、封じているとはいえきつかったのじゃ」
はぁぁぁぁっと深い溜息を吐きつつ、目の前にガッチガチに封印のお札やら鎖やら、その他ありとあらゆる手段で封じて何者も出ることが出来ないはずの封印部屋を前にして、アティはそうつぶやいた。
ここしばらくは自分も忙しくてログインできず、欲望戦隊の面々を放置していたのが悪かったのだろうか。
それとも、よく某スライムのゲームであるような、同じような輩が集合することで、合体してより強力なモンスターに変身するような状況と似たような変態共が集まっていたのが悪かったのか。
あるいは、その両方や他の可能性もあるのかもしれないが…悔んでいても仕方がないだろう。
起きてしまったことはどうにもならない。
そう、ここで今、まさかのオンラインの世界で噂として出ていた変態神というヤバい存在が顕現してきたという事実は。
オンライン内であれば、まだどうにかできた可能性はある。
いざという時の変態共の暴走に備えて、ありとあらゆるものにモザイクをかけてうやむやにするというスキルを習得しており、非常時に備えていた。
いざとなれば、欲望戦隊唯一の、いや、あのオンラインの世界では希少な勇者のオークであるマッチョンが全面的に前に出て立ちふさがることで、世に広めないようにできた可能性すらある。
しかし、現実の世界に出てこられてしまえば、それは叶わぬこと。
モンスタードールを利用してもオンラインの中でやるようなことはいかないので、世のため人のため…彼女は自ら囮になって引き寄せて、この部屋に変態神を封じることに成功したのであった。
「だが、それも一時のしのぎか…オンラインの中で危ないものが流出した時に備えていたのは良いが、まさか違う方向で危ないものが出るとは想定していなかったからのぅ…」
運営会社がしっかりしているとはいえ、自分自身のような例もあるので警戒をすることを怠らずに、現実でもどうにかできるだけの手段を用意していた。
でも、あの変態に関しては…神の名が付くほどのものである類は予想外過ぎたのである。
「すまぬのぅ、欲望変態の面々。しばしの間、その変態神に付き合って時間を稼いでおくれ」
申し訳ない気持ちがあるような、彼らの自業自得というか彼らが生み出してしまったような存在と共にしていることにわびの言葉を入れつつ、どうしたものかとアティは悩む。
「本当にどうするべきかのぅ。封じられる時間は長く見積もっても数日…短ければより早くなってしまうし、どうにかしたいのじゃが、今の状態じゃとどうにもならぬしのぅ」
何をどう間違えてか顕現してしまった変態神。
再びオンラインの世界に押し戻すためには、その体力を削ってしまうのが一番の近道のようだが、そううまいこと行かないのが悲しい現実。
変態の名が付くとは言え、仮にも神の名が付くような相手をするには、いささか荷が重すぎるのだ。
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それでも、ここであきらめてしまっては世の中に変態が解き放たれてしまう。
字面だけで見ればまだまだたいしたことではなく警察の厄介になりそうなだけのようだが、それでは済まないという話なのだ。
オンラインの世界では味わうことが無い、この現実の世界の厳しい現状に嘆きたくなるアティであった…
「というか、何でこの時に限ってくるんじゃよ変態神…くそぅ、抑えられそうな可能性のあるお婆さんやお孫さんもちょうど不在の時に…うう、運が悪いのかのぅ…」
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