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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.0-13 言語の壁というものは
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…眷属の容姿に関する話はまた後で考えるとして、どうやらゴンフラワレスさんが調理を終え、無事にプロテニアフラワーの蜜が加工されたようだ。
「完成よぉ~ん♪出来上がったわぁん、蜜を様々な薬草と混ぜ合わせて出来上がったお薬、『超・美声薬DX』!!」
―――
「超・美声薬DX」
・NPC限定作成薬品の一種、美声薬の最上位版の薬剤。
・摂取すると現実時間にておよそ3~6時間の間、特殊スキル『作られし美声』が取得された状態になり発動可能となる。
・美声の効果は時間制限が存在するが、副作用として生じる『モンスター言語翻訳』のスキルは永続的なものになり、テイムモンスター限定でその言語を翻訳して聞き取ることが可能になる。
・味はバナナヨーグルト味、
―――
蜜なのにバナナヨーグルト味になるのは、混ぜ合わせまくった他の薬草の影響があるようだが、それはどうでも良いことだろう。
今回の目的は副作用の方であり、これでようやくテイムモンスターたちの言葉が分かるようになる。
「というか、制限時間あるけどメインが美声の効果が…何でこれが、翻訳用になったのやら」
「わからないわぁん。良い感じの声が出せるお薬を研究していた過程で偶然の産物として出てきたものぉん。試作品3番とかだと声が実体化、4番だと美声どころか惑星崩壊合唱歌なんてスキルを入手できるものができたから、何か影響しているのかもしれないわねぇん」
某ピンクの悪魔か某ガキ大将レベルのものを生みだしかねないと思うのだが、その試作品4番。
とにもかくにも、出来上がったものはクエストをこなした僕らに配られた。
味は激マズではないので、問題なく飲み込むことが出来るだろう。
「でも、何故バナナヨーグルト味…」
「んー、私としてはイチゴやトマト味が良かったかも」
「ミーはステーキ味が欲しかったのデース」
「流石に蜜からそれは…あ、いや、出来なくもないのか。まぁ、これはNPC限定のようだから、文句を言わずに食べればいいだろう」
さらっとゴリラマンさんが気になる味の改良方法を知っているようなことを口にしつつ、僕らはそろって薬剤を摂取した。
それと同時にログに摂取した情報と、スキル獲得に関する情報が流れて、無事に得られたことを確認することが出来た。
「良し、とりあえずこれでわかるようになったのかな」
「スキル取得はあるけど…実際に試さないと、わかりにくいかも」
「そうなると…うん、ちょうど全員出ているし、話してみようか」
先ほどの眷属の容姿傾向を探るために、マリーたちを出しっぱなしの状態のままだったが、ちょうどこれを試すには絶好の機会と言えるだろう。
でも、誰から試すべきかと思えば…
「最初のテイムモンスターってことで…まずはマリー、何か話してくれないかな?」
面子としては誰でも良かったかもしれないが、ここで選ぶとすれば一番最初にテイムしたマリーからで良いだろう。
もとは一匹の蛇だったのに、今やこういう姿になって…見ていると眷属のほうの不安も増してきたが、気にしないほうが良いだろう。
【シャゲシャゲ…言葉、ワカル?】
「お、ちょっとカタコト気味だけど…うん、わかるね、マリーの言葉」
【シャゲェ!!ウレシイ!ウレシイ!!】
【ガウゥ!!ズルイ、コッチモ話シタイ!!】
【バルゥ、我々ノ話、主殿ニ聞コエルヨウニナッタノハ良イコトダケドネ】
マリーがはしゃぎ始めると、リンやセレア、その他の皆も一緒に口々に言い始める。
【ホウホウ、言葉通ジルノハ面白イギャベ】
【ヤッター!!通ジルノ楽シイ!!オォォン!!】
【聞コエ始メダカラ、安定性ハマダカモピキィ】
【統率ガ取リヤスクナルカラ問題ナイユッキィ】
【ピャァ、主様ノ命令、ヨリ的確ニコナシヤスクナッテイルヨ】
各々の口調はまだ似たり寄ったりな感じがするが、どうもまだスキル自体が起動し始めというのもあってか、そこまで強くないらしい。
もうちょっと使用し続ければ、より細かくなっていくのだろうが…今はこれだけでも十分だろう。
「テイムモンスターとの会話は支障なしと…そうなると今度は、眷属のほうがどういう判定になるのかな?」
気になることが色々と増えて、検証する時間を取る必要がありそうだった…
「しかし、まだ細かくはないけどそこそこ個性あるな」
「そう考えると人口…いや恐竜口が多いティラリアさんのところどうなんだろう」
「ミーとしては気になるのデース!!」
「完成よぉ~ん♪出来上がったわぁん、蜜を様々な薬草と混ぜ合わせて出来上がったお薬、『超・美声薬DX』!!」
―――
「超・美声薬DX」
・NPC限定作成薬品の一種、美声薬の最上位版の薬剤。
・摂取すると現実時間にておよそ3~6時間の間、特殊スキル『作られし美声』が取得された状態になり発動可能となる。
・美声の効果は時間制限が存在するが、副作用として生じる『モンスター言語翻訳』のスキルは永続的なものになり、テイムモンスター限定でその言語を翻訳して聞き取ることが可能になる。
・味はバナナヨーグルト味、
―――
蜜なのにバナナヨーグルト味になるのは、混ぜ合わせまくった他の薬草の影響があるようだが、それはどうでも良いことだろう。
今回の目的は副作用の方であり、これでようやくテイムモンスターたちの言葉が分かるようになる。
「というか、制限時間あるけどメインが美声の効果が…何でこれが、翻訳用になったのやら」
「わからないわぁん。良い感じの声が出せるお薬を研究していた過程で偶然の産物として出てきたものぉん。試作品3番とかだと声が実体化、4番だと美声どころか惑星崩壊合唱歌なんてスキルを入手できるものができたから、何か影響しているのかもしれないわねぇん」
某ピンクの悪魔か某ガキ大将レベルのものを生みだしかねないと思うのだが、その試作品4番。
とにもかくにも、出来上がったものはクエストをこなした僕らに配られた。
味は激マズではないので、問題なく飲み込むことが出来るだろう。
「でも、何故バナナヨーグルト味…」
「んー、私としてはイチゴやトマト味が良かったかも」
「ミーはステーキ味が欲しかったのデース」
「流石に蜜からそれは…あ、いや、出来なくもないのか。まぁ、これはNPC限定のようだから、文句を言わずに食べればいいだろう」
さらっとゴリラマンさんが気になる味の改良方法を知っているようなことを口にしつつ、僕らはそろって薬剤を摂取した。
それと同時にログに摂取した情報と、スキル獲得に関する情報が流れて、無事に得られたことを確認することが出来た。
「良し、とりあえずこれでわかるようになったのかな」
「スキル取得はあるけど…実際に試さないと、わかりにくいかも」
「そうなると…うん、ちょうど全員出ているし、話してみようか」
先ほどの眷属の容姿傾向を探るために、マリーたちを出しっぱなしの状態のままだったが、ちょうどこれを試すには絶好の機会と言えるだろう。
でも、誰から試すべきかと思えば…
「最初のテイムモンスターってことで…まずはマリー、何か話してくれないかな?」
面子としては誰でも良かったかもしれないが、ここで選ぶとすれば一番最初にテイムしたマリーからで良いだろう。
もとは一匹の蛇だったのに、今やこういう姿になって…見ていると眷属のほうの不安も増してきたが、気にしないほうが良いだろう。
【シャゲシャゲ…言葉、ワカル?】
「お、ちょっとカタコト気味だけど…うん、わかるね、マリーの言葉」
【シャゲェ!!ウレシイ!ウレシイ!!】
【ガウゥ!!ズルイ、コッチモ話シタイ!!】
【バルゥ、我々ノ話、主殿ニ聞コエルヨウニナッタノハ良イコトダケドネ】
マリーがはしゃぎ始めると、リンやセレア、その他の皆も一緒に口々に言い始める。
【ホウホウ、言葉通ジルノハ面白イギャベ】
【ヤッター!!通ジルノ楽シイ!!オォォン!!】
【聞コエ始メダカラ、安定性ハマダカモピキィ】
【統率ガ取リヤスクナルカラ問題ナイユッキィ】
【ピャァ、主様ノ命令、ヨリ的確ニコナシヤスクナッテイルヨ】
各々の口調はまだ似たり寄ったりな感じがするが、どうもまだスキル自体が起動し始めというのもあってか、そこまで強くないらしい。
もうちょっと使用し続ければ、より細かくなっていくのだろうが…今はこれだけでも十分だろう。
「テイムモンスターとの会話は支障なしと…そうなると今度は、眷属のほうがどういう判定になるのかな?」
気になることが色々と増えて、検証する時間を取る必要がありそうだった…
「しかし、まだ細かくはないけどそこそこ個性あるな」
「そう考えると人口…いや恐竜口が多いティラリアさんのところどうなんだろう」
「ミーとしては気になるのデース!!」
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