406 / 718
Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-172 地を這うもの、天を行くもの
しおりを挟む
…吸血鬼オデール改め、爆誕した化け物グール。
いや、既にその原型は留めておらず、ゲル状の怪物と化しているというべきだろうか。
赤黒い粘性のあるヘドロに塗れたかのような姿になりつつ、理性は中途半端に残っており、それでいてグールの凶暴性がさらに増したかのような感じは、禁忌の化け物がいかにして禁忌に指定されたのかを現しているだろう。
【ヴヴォォォォォォォ!!ズゴイズゴジゾゴノヂガラバァァァァァァ!!】
全身を振り回し、歌舞伎の髪の毛をぐるんぐるん回すように動かし、その動きに合わせて不定形じみた肉体が歌舞伎で暴れる髪のごとく乱舞する。
しかも、それなりに質量がある物体にもなっているようで、ぶつかっている壁や床がゴリゴリと削り取られており、直撃するとかなり不味いのは目に見えてわかる。
赤黒い暴風のように叩きつけ、周囲をどんどん破壊しまくるせいで、地下空間であるこの場がもろくなりつつあるだろう。
「あいつ、自分も生き埋めになりそうなのもかまわずに、攻撃し続ける気か…!!」
「あの肉体だからこそ、周辺がどうなっても大丈夫だという本能的なものがあるんだろうね!!」
暴風を潜り抜けながらミーちゃんが攻撃を繰り出し、サイドカーのバリアで身を守りながら春が援護射撃を行うが、不定形状の物体になったオデールには効果が薄そうだ。
弾丸は吸収され、ミーちゃんのレーザー攻撃のようなものも拡散されているようで、この様子では朝まで粘ったとしても太陽光が効果があるかは怪しいところ。
化け物になっているからこそ人の方に捉われない戦いができるのだろうが、こっちが付き合っていられない最悪なものになっている。
「とはいえ、このまま放置もできないか…」
吸血界隈へ緊急コードを連絡しており、確認すれば、どうやら援軍を呼び寄せることが出来ているらしい。
グールという化け物が出現した以上、どうにかしないといけなというのはわかっているようだが…いかんせん、禁忌の化け物という情報が伝わっているのもあり、十分な戦力が集うまで時間がかかる様子だ。
そうこうしている間に、オデールの猛攻はより激しくなっており…
ピシッ、バキキィッ!!
「っと、不味い!!流石にこれ以上耐え切れないか!!」
「サイドカーのバリアが限界だよ!!」
びしばしと当て続けられているせいで、流石にロロの改造を受けているとはいえ、限界に来たようだ。
わかりやすくひび割れ音が響きはじめ、バチバチと火花が飛び散り始める。
できれば黒き女神フィギュアを使用したかったが、この様子だとこの本体がやられる可能性もあり…使える場所を確保できない。
慌ててフィギュアと操作用の道具を手に持ってサイドカーから抜け出せば、わずか数秒ほどで爆散してしまった。
最後の耐久性を見せて、脱出するだけの時間が確保できたようで、サイドカーの雄姿は忘れない。
「ミーちゃん、このまま地下空間での戦闘は不利だ!!ここは自ら生き埋めになってもいい様に攻撃しているのを利用して、上へ逃げよう!!」
「わかった!!」
ビタンビタンと荒れ狂う赤黒い嵐の中、ミーちゃんは素早く動く。
そしてすぐに僕の元へ来て、脇に抱え込んで出口へ向かって走り始める。
【ウゴォォォォォォォォォォ!!】
最初こそはまだ口が利けるほどの理性はあったようだが、攻撃を続得ていく中でグールとしての頭に染まっていったのか、既に狂気の声しかあげなくなったオデール。
周囲を削っていき、どんどん土埃や小石が落ち始め、サイドカー同様に地下空間も限界が来る。
ガララララララ!!
「やっぱり崩れ始めたー!!」
「相当ヤバいね、これ!!間に合わないかも!!」
ミーちゃんも早いが、この様子だと地上への脱出が間に合わない。
相手はスライムのようなゲル状の肉体になっているから潰される心配はないのだろうが、こちとら一般人と真祖であり、肉体がしっかりあるので潰される可能性は大いにある。
そして背後から赤黒い肉体も追いかけ続けており、加速するミーちゃんを一瞬捕らえるかのように素早く動き、回避もしているから脱出に専念しきれない。
このままでは間違いなく崩落に巻き込まれてしまうかと思われ…そして、僕らは飲み込まれた。
ガラガラガラガラズンガラガッシャァァァン…
…大きな土ぼこりを上げ、ボロボロだった邸は地下へ吸い込まれるように崩壊する。
崩落した跡地はくぼんだ地面にがれきが埋まっただけのようだったが…少したって、どぷどぷと赤黒い液状のものが噴き出し、形作り始める。
そう、予想通りグール化したオデールは潰されていなかった。
ゲル状の肉体が岩石の隙間を潜り抜け、地上へ出て沸き上がり、肉体を再構成し始める。
とはいえ、純度100%とまでは流石にいかず、周囲の泥や岩石を取り込み、より混ざり合った醜い化け物の姿へと変り果てる。
もはや人型でもなんでもなく、全てを飲み込むだけの、完成されてしまった禁忌の怪物。
このまま人里へ舞い戻り、暴れ尽くす災害へとなろうとした…その時だった。
【ウゴババ・・・グボバァ?】
醜い体をぼこぼこと泡立たせ、動こうとした怪物は気が付いた。
崩れ落ちたはずの地下空間から、妙な振動が発生したことを。
最初は、まだ真祖が生きていて出てこようとしているだけかと思ったが、どうも様子が違う。
真祖の纏う、あの紅い気配ではなく、もっと違う…吸血鬼の類とは別物の、それでいて人ならざる気配。
ズゴゴゴゴゴ・・・・!!
地面が揺れ始め、がれきが下から浮かび上がり始める。
何かが下から飛び出すのではなく、わからない謎の力で浮き上がり始め、周囲を回っていく。
何が起きているのかはわからない。けれども、これだけは確実に言える。
明らかに人ではない何かの力が作用して、超常現象のようなものを引き起こしているのだと。
自身の肉体がすでにグールとして、怪物としての領域に入ったのは理解しているオデールだったものだが、その領域すら凌駕するような、圧倒的な存在。
いったい何がと思いながら見れば、ゆっくりと地上へその姿が現れた。
手に抱えているのは、驚愕したような表情をしている真祖の少女。
そして、少女の見つめる先に、彼女を持っているのは…
「え、え、…嘘だよね?…春、何で黒き女神に…!?」
『---』
少女の言葉が正しければ、彼女を抱えているのは一緒にいた人間の男のはず。
けれども今、抱えているその姿は…男にあらず…女神の姿。
何が起きているのか、化け物には分からない。
でも、一つだけ確信を持って言えることとすれば、目の前の相手は明らかに今、怪物の領域にいる自分を脅かせる存在だということだけだ。
戦うか?いや、そんなことは本能が拒否する。
どうしようもない相手だと理解できるからこそ、ここは化け物にも残されていた生存本能が強く働き、身をひるがえしてこの場から全力で逃げようとする。
逃げなければ、このままでは消滅させられる。
どうにかして手の届かない場所へ、向かわねば。
逃げなければ逃げなければニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバ…!!
全力で怪物としての能力を活かし、瞬時にその場を去ろうとする化け物。
しかし、その行為は並の相手であれば楽に逃れることが出来ただろうが…化け物としての凄まじい力を得ることが出来た時点で、運が尽きていたのだろう。
勝利の女神は微笑むことがない。
与えられるのはただ一つ、無慈悲な女神の一撃のみ。
黒き女神が開いた手を空に掲げれば、そこに生み出されるのは漆黒の球体。
全てを塗りつぶすような輝きを持ちながら、それは投げられ…超高速で移動していたはずの化け物の肉体に容易く直撃し、瞬時に大きくなって飲み込んだ。
悲鳴を上げる間もない。恐怖の声を逃すこともない。
絶望の感情を放出して軽くすることもできず…ほんのわずかに空間がゆがみ、それで終わる。
…女神の一撃が放たれた場所は、何も存在していなかったかのように、綺麗に世界から消えるのであった。
いや、既にその原型は留めておらず、ゲル状の怪物と化しているというべきだろうか。
赤黒い粘性のあるヘドロに塗れたかのような姿になりつつ、理性は中途半端に残っており、それでいてグールの凶暴性がさらに増したかのような感じは、禁忌の化け物がいかにして禁忌に指定されたのかを現しているだろう。
【ヴヴォォォォォォォ!!ズゴイズゴジゾゴノヂガラバァァァァァァ!!】
全身を振り回し、歌舞伎の髪の毛をぐるんぐるん回すように動かし、その動きに合わせて不定形じみた肉体が歌舞伎で暴れる髪のごとく乱舞する。
しかも、それなりに質量がある物体にもなっているようで、ぶつかっている壁や床がゴリゴリと削り取られており、直撃するとかなり不味いのは目に見えてわかる。
赤黒い暴風のように叩きつけ、周囲をどんどん破壊しまくるせいで、地下空間であるこの場がもろくなりつつあるだろう。
「あいつ、自分も生き埋めになりそうなのもかまわずに、攻撃し続ける気か…!!」
「あの肉体だからこそ、周辺がどうなっても大丈夫だという本能的なものがあるんだろうね!!」
暴風を潜り抜けながらミーちゃんが攻撃を繰り出し、サイドカーのバリアで身を守りながら春が援護射撃を行うが、不定形状の物体になったオデールには効果が薄そうだ。
弾丸は吸収され、ミーちゃんのレーザー攻撃のようなものも拡散されているようで、この様子では朝まで粘ったとしても太陽光が効果があるかは怪しいところ。
化け物になっているからこそ人の方に捉われない戦いができるのだろうが、こっちが付き合っていられない最悪なものになっている。
「とはいえ、このまま放置もできないか…」
吸血界隈へ緊急コードを連絡しており、確認すれば、どうやら援軍を呼び寄せることが出来ているらしい。
グールという化け物が出現した以上、どうにかしないといけなというのはわかっているようだが…いかんせん、禁忌の化け物という情報が伝わっているのもあり、十分な戦力が集うまで時間がかかる様子だ。
そうこうしている間に、オデールの猛攻はより激しくなっており…
ピシッ、バキキィッ!!
「っと、不味い!!流石にこれ以上耐え切れないか!!」
「サイドカーのバリアが限界だよ!!」
びしばしと当て続けられているせいで、流石にロロの改造を受けているとはいえ、限界に来たようだ。
わかりやすくひび割れ音が響きはじめ、バチバチと火花が飛び散り始める。
できれば黒き女神フィギュアを使用したかったが、この様子だとこの本体がやられる可能性もあり…使える場所を確保できない。
慌ててフィギュアと操作用の道具を手に持ってサイドカーから抜け出せば、わずか数秒ほどで爆散してしまった。
最後の耐久性を見せて、脱出するだけの時間が確保できたようで、サイドカーの雄姿は忘れない。
「ミーちゃん、このまま地下空間での戦闘は不利だ!!ここは自ら生き埋めになってもいい様に攻撃しているのを利用して、上へ逃げよう!!」
「わかった!!」
ビタンビタンと荒れ狂う赤黒い嵐の中、ミーちゃんは素早く動く。
そしてすぐに僕の元へ来て、脇に抱え込んで出口へ向かって走り始める。
【ウゴォォォォォォォォォォ!!】
最初こそはまだ口が利けるほどの理性はあったようだが、攻撃を続得ていく中でグールとしての頭に染まっていったのか、既に狂気の声しかあげなくなったオデール。
周囲を削っていき、どんどん土埃や小石が落ち始め、サイドカー同様に地下空間も限界が来る。
ガララララララ!!
「やっぱり崩れ始めたー!!」
「相当ヤバいね、これ!!間に合わないかも!!」
ミーちゃんも早いが、この様子だと地上への脱出が間に合わない。
相手はスライムのようなゲル状の肉体になっているから潰される心配はないのだろうが、こちとら一般人と真祖であり、肉体がしっかりあるので潰される可能性は大いにある。
そして背後から赤黒い肉体も追いかけ続けており、加速するミーちゃんを一瞬捕らえるかのように素早く動き、回避もしているから脱出に専念しきれない。
このままでは間違いなく崩落に巻き込まれてしまうかと思われ…そして、僕らは飲み込まれた。
ガラガラガラガラズンガラガッシャァァァン…
…大きな土ぼこりを上げ、ボロボロだった邸は地下へ吸い込まれるように崩壊する。
崩落した跡地はくぼんだ地面にがれきが埋まっただけのようだったが…少したって、どぷどぷと赤黒い液状のものが噴き出し、形作り始める。
そう、予想通りグール化したオデールは潰されていなかった。
ゲル状の肉体が岩石の隙間を潜り抜け、地上へ出て沸き上がり、肉体を再構成し始める。
とはいえ、純度100%とまでは流石にいかず、周囲の泥や岩石を取り込み、より混ざり合った醜い化け物の姿へと変り果てる。
もはや人型でもなんでもなく、全てを飲み込むだけの、完成されてしまった禁忌の怪物。
このまま人里へ舞い戻り、暴れ尽くす災害へとなろうとした…その時だった。
【ウゴババ・・・グボバァ?】
醜い体をぼこぼこと泡立たせ、動こうとした怪物は気が付いた。
崩れ落ちたはずの地下空間から、妙な振動が発生したことを。
最初は、まだ真祖が生きていて出てこようとしているだけかと思ったが、どうも様子が違う。
真祖の纏う、あの紅い気配ではなく、もっと違う…吸血鬼の類とは別物の、それでいて人ならざる気配。
ズゴゴゴゴゴ・・・・!!
地面が揺れ始め、がれきが下から浮かび上がり始める。
何かが下から飛び出すのではなく、わからない謎の力で浮き上がり始め、周囲を回っていく。
何が起きているのかはわからない。けれども、これだけは確実に言える。
明らかに人ではない何かの力が作用して、超常現象のようなものを引き起こしているのだと。
自身の肉体がすでにグールとして、怪物としての領域に入ったのは理解しているオデールだったものだが、その領域すら凌駕するような、圧倒的な存在。
いったい何がと思いながら見れば、ゆっくりと地上へその姿が現れた。
手に抱えているのは、驚愕したような表情をしている真祖の少女。
そして、少女の見つめる先に、彼女を持っているのは…
「え、え、…嘘だよね?…春、何で黒き女神に…!?」
『---』
少女の言葉が正しければ、彼女を抱えているのは一緒にいた人間の男のはず。
けれども今、抱えているその姿は…男にあらず…女神の姿。
何が起きているのか、化け物には分からない。
でも、一つだけ確信を持って言えることとすれば、目の前の相手は明らかに今、怪物の領域にいる自分を脅かせる存在だということだけだ。
戦うか?いや、そんなことは本能が拒否する。
どうしようもない相手だと理解できるからこそ、ここは化け物にも残されていた生存本能が強く働き、身をひるがえしてこの場から全力で逃げようとする。
逃げなければ、このままでは消滅させられる。
どうにかして手の届かない場所へ、向かわねば。
逃げなければ逃げなければニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバニゲナケレバ…!!
全力で怪物としての能力を活かし、瞬時にその場を去ろうとする化け物。
しかし、その行為は並の相手であれば楽に逃れることが出来ただろうが…化け物としての凄まじい力を得ることが出来た時点で、運が尽きていたのだろう。
勝利の女神は微笑むことがない。
与えられるのはただ一つ、無慈悲な女神の一撃のみ。
黒き女神が開いた手を空に掲げれば、そこに生み出されるのは漆黒の球体。
全てを塗りつぶすような輝きを持ちながら、それは投げられ…超高速で移動していたはずの化け物の肉体に容易く直撃し、瞬時に大きくなって飲み込んだ。
悲鳴を上げる間もない。恐怖の声を逃すこともない。
絶望の感情を放出して軽くすることもできず…ほんのわずかに空間がゆがみ、それで終わる。
…女神の一撃が放たれた場所は、何も存在していなかったかのように、綺麗に世界から消えるのであった。
11
お気に入りに追加
2,048
あなたにおすすめの小説
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる