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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-170 現実も中々奇なり
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突如として、地下から現れたゴリマッチョなワニの化け物…グール。
全てのグールが同じような姿をしているわけではなさそうなので、総称で呼ぶのは微妙なところだが、とりあえず今はそんなことを考えている暇はない。
【ワニワニグワァァァア!!】
「うわぁぁ、百足のように足がいっぱい生えてどんどん増やして足の回転を速めて、滅茶苦茶気持ち悪いものが爆走している!!」
「精神衛生上、なるべく見たくないね!!」
ブッロロロォッと勢いよく走り抜ける中、後方を確認して見えてしまった相手の姿に思わず叫べば、その通りだというように答えられる。
人気のある場所であの化け物を相手にしたくはないし、なるべくさっさと大丈夫そうな場所まで向かいたいが、この様子だと追いつかれる可能性も十分あり得るだろう。
ロロによって徹底的に改装されていて、明らかに法定速度を超えた速度も出せるはずなのに、生身と言って良いかは不明だが、この改造されたサイドカーに対して生肉の状態でグールが追い付けているというのは恐るべきことだろう。
「ついでに細かくダメージを与えられないかなと思って、いろいろやってみているけど効果薄いね!!対吸血鬼用に特化させたから、対グール用には向いてないのは今度ロロさんに言っておかないと!!」
「それはそうだけど、そんなに吸血鬼とグールって違うものなの?」
「違うよ!!吸血鬼のほうはまだ理性あるけど、グールのほうは理性蒸発って言いて良いほどぶっ飛んだ凶暴さがあって、手が付けようがないって言うしね!!今は逃げつつ、吸血界隈への支援要請とかもしないと…春、前に教えた吸血界隈用の連絡チャットに、緊急コード33881をかけて!!」
「えっと、33881っと…」
ぽちぽちっと携帯から連絡網のチャットへコードを打ち込む。
ミーちゃん曰く、コードを打ち込んで連絡することで、吸血界隈中のグール対策本部とやらがすぐに動き出し、周辺住民へ存在がばれないように手を回すらしい。
まだまだ人には知られてはいけない存在はこの世の中に多く存在するらしく、堂々とできるまで隠蔽し続ける必要があるようだ。
吸血界隈もある程度な部分までは必要なようで、その領域を超えるのがグールらしく、すぐに行動できるようにしているらしい。
…ある程度という部分が気になるが、人にばれては困るところはある。
だからこそ、隠ぺい工作は必要になるようだ。
「あ、指示が出たよ!!ミーちゃん、このまままっすぐ進んで次の信号を右に向かって、その先の林の中を突っ切って!!」
「道なき道を進めって指示か!!人気のない場所への誘導、わかったよ!!」
ブルルルルロォォォ!!っとけたたましくエンジンをふかし、加速するサイドカー。
その後方をまだまだグールは追いかけてくるようで、あれでどうにか周辺住民の目をごまかせるような隠ぺい工作が可能なのかと疑いたくなる。
そう思っている間にも指示が表示されており、先へ進むこと数分ほど。
かなりの速度で飛ばして、途中の木々はカーのわきから呼び出すチェンソーで無理やりぶった切って、道なき道を踏破していけば…
「あれは…廃墟?」
「何十年か前に、別の吸血鬼がこの国で逮捕された吸血鬼が拠点にしていた場所らしい」
忙しい状況なので細かく見ることはできないが、どうやら警察沙汰を引き起こした奴がいたらしい。
捕らえる中でついでに没収された邸宅らしく、誰も使っていないので今更どうしようが勝手に扱えるそうだ。
「ただ、改造物件でもあるようで、なんでもその吸血鬼はドブネズミに化けることが出来たから、下水管を伝って各家庭のトイレから侵入できるように、潜り込めるようになっているそうだよ」
「どんな吸血鬼だよ!!」
なお、没収して早々に発覚したこととのため、二度とやるやつがいないように多少の工作はされたそうだが、下水道がある地下への道はふさいでいないらしい。
というのも、いざとなれば人前から逃げ延びる吸血鬼の隠れスポットとして活用されることも考えられており、だからこそ残されていたそうなのだ。
そして今回は、その道を活用することになる。
「地下で戦闘になれば人目に付くこともないし、その先の方には手痛いことをやらかした大馬鹿者へのお仕置き手段として、朝になれば太陽光を一点に集中させた地下室も用意されているらしいから、そこへ誘うこともできるって」
「なんでそんなお仕置き施設があるのかな!?いや、むしろ処刑場になっているよ!!」
深く入ってはいけない歴史もあるようだが、ああだこうだと言っている暇もない。
こうしている間にも、どんどん後方より化け物が迫ってきているのだ。
「ミーちゃん、何も気にせず扉をぶち破って、その奥の方へ進んで!!」
「わかったよ!!全速力で突っ込むね!!」
ガンガン進み、先へ気にせずに突っ走る。
化け物の相手をこの場でまともにはできず、ならばこそ地下を利用できるならしまくったほうが良い。
「いざという時の装備一式、黒き女神フィギュアも用意してあって…いけるかな?」
できれば多用は避けたいが、相手が吸血界隈でもやばい化け物と言われているグール相手であれば、使用もやむを得ないだろう。
そう思いつつ、積んである即席黒き女神使用セットを確認して、邸へ突っ込んでいくのであった…
ドカァァァァァァァン!!
「でも盛大にぶち壊して良かったのかなー-!!」
「ぶつかったら衝撃がかなりありそうだから、プチミサイル撃ったから遅いよ!!」
…後で弁償とか無いと思いたい。
全てのグールが同じような姿をしているわけではなさそうなので、総称で呼ぶのは微妙なところだが、とりあえず今はそんなことを考えている暇はない。
【ワニワニグワァァァア!!】
「うわぁぁ、百足のように足がいっぱい生えてどんどん増やして足の回転を速めて、滅茶苦茶気持ち悪いものが爆走している!!」
「精神衛生上、なるべく見たくないね!!」
ブッロロロォッと勢いよく走り抜ける中、後方を確認して見えてしまった相手の姿に思わず叫べば、その通りだというように答えられる。
人気のある場所であの化け物を相手にしたくはないし、なるべくさっさと大丈夫そうな場所まで向かいたいが、この様子だと追いつかれる可能性も十分あり得るだろう。
ロロによって徹底的に改装されていて、明らかに法定速度を超えた速度も出せるはずなのに、生身と言って良いかは不明だが、この改造されたサイドカーに対して生肉の状態でグールが追い付けているというのは恐るべきことだろう。
「ついでに細かくダメージを与えられないかなと思って、いろいろやってみているけど効果薄いね!!対吸血鬼用に特化させたから、対グール用には向いてないのは今度ロロさんに言っておかないと!!」
「それはそうだけど、そんなに吸血鬼とグールって違うものなの?」
「違うよ!!吸血鬼のほうはまだ理性あるけど、グールのほうは理性蒸発って言いて良いほどぶっ飛んだ凶暴さがあって、手が付けようがないって言うしね!!今は逃げつつ、吸血界隈への支援要請とかもしないと…春、前に教えた吸血界隈用の連絡チャットに、緊急コード33881をかけて!!」
「えっと、33881っと…」
ぽちぽちっと携帯から連絡網のチャットへコードを打ち込む。
ミーちゃん曰く、コードを打ち込んで連絡することで、吸血界隈中のグール対策本部とやらがすぐに動き出し、周辺住民へ存在がばれないように手を回すらしい。
まだまだ人には知られてはいけない存在はこの世の中に多く存在するらしく、堂々とできるまで隠蔽し続ける必要があるようだ。
吸血界隈もある程度な部分までは必要なようで、その領域を超えるのがグールらしく、すぐに行動できるようにしているらしい。
…ある程度という部分が気になるが、人にばれては困るところはある。
だからこそ、隠ぺい工作は必要になるようだ。
「あ、指示が出たよ!!ミーちゃん、このまままっすぐ進んで次の信号を右に向かって、その先の林の中を突っ切って!!」
「道なき道を進めって指示か!!人気のない場所への誘導、わかったよ!!」
ブルルルルロォォォ!!っとけたたましくエンジンをふかし、加速するサイドカー。
その後方をまだまだグールは追いかけてくるようで、あれでどうにか周辺住民の目をごまかせるような隠ぺい工作が可能なのかと疑いたくなる。
そう思っている間にも指示が表示されており、先へ進むこと数分ほど。
かなりの速度で飛ばして、途中の木々はカーのわきから呼び出すチェンソーで無理やりぶった切って、道なき道を踏破していけば…
「あれは…廃墟?」
「何十年か前に、別の吸血鬼がこの国で逮捕された吸血鬼が拠点にしていた場所らしい」
忙しい状況なので細かく見ることはできないが、どうやら警察沙汰を引き起こした奴がいたらしい。
捕らえる中でついでに没収された邸宅らしく、誰も使っていないので今更どうしようが勝手に扱えるそうだ。
「ただ、改造物件でもあるようで、なんでもその吸血鬼はドブネズミに化けることが出来たから、下水管を伝って各家庭のトイレから侵入できるように、潜り込めるようになっているそうだよ」
「どんな吸血鬼だよ!!」
なお、没収して早々に発覚したこととのため、二度とやるやつがいないように多少の工作はされたそうだが、下水道がある地下への道はふさいでいないらしい。
というのも、いざとなれば人前から逃げ延びる吸血鬼の隠れスポットとして活用されることも考えられており、だからこそ残されていたそうなのだ。
そして今回は、その道を活用することになる。
「地下で戦闘になれば人目に付くこともないし、その先の方には手痛いことをやらかした大馬鹿者へのお仕置き手段として、朝になれば太陽光を一点に集中させた地下室も用意されているらしいから、そこへ誘うこともできるって」
「なんでそんなお仕置き施設があるのかな!?いや、むしろ処刑場になっているよ!!」
深く入ってはいけない歴史もあるようだが、ああだこうだと言っている暇もない。
こうしている間にも、どんどん後方より化け物が迫ってきているのだ。
「ミーちゃん、何も気にせず扉をぶち破って、その奥の方へ進んで!!」
「わかったよ!!全速力で突っ込むね!!」
ガンガン進み、先へ気にせずに突っ走る。
化け物の相手をこの場でまともにはできず、ならばこそ地下を利用できるならしまくったほうが良い。
「いざという時の装備一式、黒き女神フィギュアも用意してあって…いけるかな?」
できれば多用は避けたいが、相手が吸血界隈でもやばい化け物と言われているグール相手であれば、使用もやむを得ないだろう。
そう思いつつ、積んである即席黒き女神使用セットを確認して、邸へ突っ込んでいくのであった…
ドカァァァァァァァン!!
「でも盛大にぶち壊して良かったのかなー-!!」
「ぶつかったら衝撃がかなりありそうだから、プチミサイル撃ったから遅いよ!!」
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