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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-161 世間はそれなりに狭いもので
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…ルーマニア支店の人に呼ばれるとは、何かあっただろうか?
国外の友人関係を考えても該当するような人はおらず、そもそもこの会社で外国に所属しているような知り合いなんて太郎丸さんぐらいしかないだろう。
しかし、ルーマニアとなると何があるのかと思えば…
「うおっほん、貴殿の予想通り、我輩は吸血鬼でアール」
「堂々と名乗っていいものなのでしょうか、それ」
「問題はあるまい。防音は施しており、貴殿がすでに真祖との縁者というのは聞いているのでアールからな。そうでなければ、黙ってただのルーマニア支店部長としか名乗らなかったのでアール」
恰幅の良い紳士のような見た目をした目の前の男性。
この人が、うちの会社のルーマニア支部からやってきた社員、アールステンドレッド・オズボーンヌ男爵という名の吸血鬼らしい。
中年太りしているせいでずいぶん大きな人に見えるが、それでも格好だけ見ればコテコテ小手の吸血鬼っぽい要素があるだろう。
まぁ、名前が少々長いことは気にしているようで、オズボーンさんと呼ぶだけでも良いらしい。
「我輩の男爵の爵位は自称ではなく、きちんと先祖代々受け継がれてきたものでもアール」
「あ、本物の爵位ですか」
「うむ。今時、名乗るからにはきちんとした身分証明が必要でアールからな。自称で名乗るのは物理的にではなく精神的な意味合いで痛いとして吸血界隈では見られるのでアール。名乗りたいけど持っていないのであれば、爵位を買える国か、何かしらの功績で与えてくれる国に住んでいるものも多いのでアール」
テンプレのような吸血鬼の爵位の名称だが、どうやら結構現実的なところがあるようで、名乗っている人はオズボーンさんのように代々持っている人か、あるいは先ほどの買うか与えてくれる国のものぐらいしかいないらしい。
「そんなオズボーンさんが何故、僕と話をしようとしてきたのでしょうか」
「理由はあるのでアール。…貴公はあの、鮮血姫やブラッドムーン、紅桜などの名称を持つ真祖…ミント殿の縁者であると聞いた。それゆえに、警戒してもらうように赴いたのでアール」
「警戒?」
ミーちゃんが吸血界隈で色々な呼び名をされているらしいことも聞こえたのはさておき、何やら警戒してほしいことがあるからこそ、今回の話の場を設けたようだ。
「率直に言おう。真祖殿は吸血界隈では上位の存在ゆえに、尊敬や憧れなどを集めたりするのでアール。しかし…時として、その血筋を狙う大馬鹿者も出ており、その中でもとびっきりの愚物である、オデール・ドロボーンが貴公を狙っているらしいという話を聞いたのでアール」
「何故?」
「簡単な話でアール…」
何をどうして、そんな見ず知らずの他人に狙われるのか。
心当たりがないのだが、オズボーンさんはその理由を説明してくれた。
どうやら過去に吸血界隈の者たちで集会を開いていた時があり、その中にミーちゃんが出席したことがあったらしい。
吸血界隈の中でも真祖は特別視されるような存在でもあり、注目を浴びていたようだ。
そんな中で、ミーちゃんの前にその人物が…オデール・ドロボーンが出てきたそうだ。
「奴は自称、吸血伯爵。名前に伯爵とあるでアールが、自称の痛々しい奴でアール。このご時世、闇夜に紛れる者たちはそれなりに身をわきまえつつ、穏やかに暮らしているのでアールが、そやつは今時でも珍しいばかげた野心家だったのでアール」
吸血鬼としての立場も低いらしいドロボーン伯爵。
けれども、その身に過ぎた夢物語のような、現実では中々やり遂げようとする人が出ることもない様な、良くある悪役の世界征服のような過ぎた野望を持っているらしい。
力も何もないのだが、それでもやり遂げたいというどろどろとした思いだけは本物だったようで、どうにかできないかと日夜構想にふけっていたようだ。
「そんな中、集会に出た真祖殿を見て…奴は思いついちゃったようでアール」
真祖という立場は、吸血界隈の中でも優れた存在、上に立っている者として見ることができるのだが、ならばその立場のものと縁を結べれば自身の地位も向上できるのではないかとひらめいたらしい。
爵位があろうともなかろうとも、それだけ真祖という立場はその界隈の中では凄まじい効力を発揮するようで、思いついたら即座に実行ということで、ドロボーン伯爵はさっそく動き…その場で盛大にやらかしたそうだ。
「…奴はその場で求婚どころか、結婚を前提にした婚前交渉をやらかそうとして飛び掛かったのでアール」
「うわぁ…」
「そしてすぐさま、汚物を晒したということでミント殿に触れられずに吹っ飛ばされたのでアールが…奴の野心はまた湧き上がってきたようでアール」
痛い目を見たことでしばらく引きこもっていたそうだが、ここ最近になって再び野心が再燃し始めたのか、活動を再開して動き始めたらしい。
しかも、あきらめずにミーちゃんへ猛アタックをかけようとしているようであったが…
「その思惑の中、改めて真祖殿との何か接点を得られないか調べていたようで…貴公が何やら親しいものだと分かって、逆上。自分こそすべてのような愚物としては放置できなかったようで、貴公に害を加える気らしいという話が上がってきたのでアール」
「飛んだ迷惑なんだが」
「まったくでアール。真祖殿の横には自分だけがいれば良いとでも思っているのか…とにもかくにも、常人では計り知れぬような馬鹿で自称爵位のものではあるが…それでも、一応人間ではなく吸血鬼。貴公は真祖殿の縁者とはいえ人間。気を付けるべきだと思い、こうやって注意しに来たのでアール」
普通ならありえないような、吸血鬼という存在。
しかしながら、堂々とこの世の中に存在しているのだから、あり得る話になってきている。
「吸血鬼が人間に意図的に害を与えるのは、ごのご時世では吸血界隈の中ではタブーでアール。特に、真祖殿に親しいものに対してとなると…それこそ、周囲へ飛び火しそうなのもあるからこそ、事前に防止するために動いたのでアール」
「なるほど。それで、今回の会議ついでに接触してきたと」
「そういうことでアール。だって、まともに街中で『我輩吸血鬼である、お主狙われているのでアール』と言われて信じるでアールか?他の人の目から見たら、明らかに奇人変人扱いされるでアール」
「確かに…」
いや、今こうやって堂々と名乗ってきている時点で、もしも、僕が吸血鬼とかの存在を全然信じないような人だったら、この時点で奇人変人に入るとは思うけどね。
何にせよ、VRMMOであるアルケディア・オンライン内で、先日平穏を取り戻したばかりだというのに、現実世界のほうで別の面倒ごとがやってくるとは、頭が痛くなってきそうな話題であった…
「それと貴公には今回の話とは別に、お願いしたいこともあるのでアール」
「危険があるって警告をしてくれたからありがたいけど、何かあるのでしょうか?」
「うむ。可能であれば…真祖殿のサインをこの色紙に書いて国際便で届けてくれぬでアールか。今晩には帰国してしまうので、出来ればせっかくここに来たのならお土産代わりとして欲しいのでアール。あ、もちろん費用は我輩が負担するでアール」
「んー、やろうと思えばできるけど…何故サイン?」
「人のことを言えぬでアールが、真祖殿の名のあるものがあればそれだけで、界隈では価値があるのでアール。特に、紅で有名な真祖殿の場合であれば、この真っ赤なサイン色紙に真っ赤な文字で書いてくれたら、家宝にできそうなのでアール」
…それって、白い画用紙に白い絵の具でシロクマを書くように、見えなくて意味がないのではなかろうか。
でも、こちらは邪悪な思惑とかはなく、単純にファンみたいな心理が働いるみたいだし、せっかく危険を知らせてきてくれたのだから、そのお礼に用意したほうが良いかな。
国外の友人関係を考えても該当するような人はおらず、そもそもこの会社で外国に所属しているような知り合いなんて太郎丸さんぐらいしかないだろう。
しかし、ルーマニアとなると何があるのかと思えば…
「うおっほん、貴殿の予想通り、我輩は吸血鬼でアール」
「堂々と名乗っていいものなのでしょうか、それ」
「問題はあるまい。防音は施しており、貴殿がすでに真祖との縁者というのは聞いているのでアールからな。そうでなければ、黙ってただのルーマニア支店部長としか名乗らなかったのでアール」
恰幅の良い紳士のような見た目をした目の前の男性。
この人が、うちの会社のルーマニア支部からやってきた社員、アールステンドレッド・オズボーンヌ男爵という名の吸血鬼らしい。
中年太りしているせいでずいぶん大きな人に見えるが、それでも格好だけ見ればコテコテ小手の吸血鬼っぽい要素があるだろう。
まぁ、名前が少々長いことは気にしているようで、オズボーンさんと呼ぶだけでも良いらしい。
「我輩の男爵の爵位は自称ではなく、きちんと先祖代々受け継がれてきたものでもアール」
「あ、本物の爵位ですか」
「うむ。今時、名乗るからにはきちんとした身分証明が必要でアールからな。自称で名乗るのは物理的にではなく精神的な意味合いで痛いとして吸血界隈では見られるのでアール。名乗りたいけど持っていないのであれば、爵位を買える国か、何かしらの功績で与えてくれる国に住んでいるものも多いのでアール」
テンプレのような吸血鬼の爵位の名称だが、どうやら結構現実的なところがあるようで、名乗っている人はオズボーンさんのように代々持っている人か、あるいは先ほどの買うか与えてくれる国のものぐらいしかいないらしい。
「そんなオズボーンさんが何故、僕と話をしようとしてきたのでしょうか」
「理由はあるのでアール。…貴公はあの、鮮血姫やブラッドムーン、紅桜などの名称を持つ真祖…ミント殿の縁者であると聞いた。それゆえに、警戒してもらうように赴いたのでアール」
「警戒?」
ミーちゃんが吸血界隈で色々な呼び名をされているらしいことも聞こえたのはさておき、何やら警戒してほしいことがあるからこそ、今回の話の場を設けたようだ。
「率直に言おう。真祖殿は吸血界隈では上位の存在ゆえに、尊敬や憧れなどを集めたりするのでアール。しかし…時として、その血筋を狙う大馬鹿者も出ており、その中でもとびっきりの愚物である、オデール・ドロボーンが貴公を狙っているらしいという話を聞いたのでアール」
「何故?」
「簡単な話でアール…」
何をどうして、そんな見ず知らずの他人に狙われるのか。
心当たりがないのだが、オズボーンさんはその理由を説明してくれた。
どうやら過去に吸血界隈の者たちで集会を開いていた時があり、その中にミーちゃんが出席したことがあったらしい。
吸血界隈の中でも真祖は特別視されるような存在でもあり、注目を浴びていたようだ。
そんな中で、ミーちゃんの前にその人物が…オデール・ドロボーンが出てきたそうだ。
「奴は自称、吸血伯爵。名前に伯爵とあるでアールが、自称の痛々しい奴でアール。このご時世、闇夜に紛れる者たちはそれなりに身をわきまえつつ、穏やかに暮らしているのでアールが、そやつは今時でも珍しいばかげた野心家だったのでアール」
吸血鬼としての立場も低いらしいドロボーン伯爵。
けれども、その身に過ぎた夢物語のような、現実では中々やり遂げようとする人が出ることもない様な、良くある悪役の世界征服のような過ぎた野望を持っているらしい。
力も何もないのだが、それでもやり遂げたいというどろどろとした思いだけは本物だったようで、どうにかできないかと日夜構想にふけっていたようだ。
「そんな中、集会に出た真祖殿を見て…奴は思いついちゃったようでアール」
真祖という立場は、吸血界隈の中でも優れた存在、上に立っている者として見ることができるのだが、ならばその立場のものと縁を結べれば自身の地位も向上できるのではないかとひらめいたらしい。
爵位があろうともなかろうとも、それだけ真祖という立場はその界隈の中では凄まじい効力を発揮するようで、思いついたら即座に実行ということで、ドロボーン伯爵はさっそく動き…その場で盛大にやらかしたそうだ。
「…奴はその場で求婚どころか、結婚を前提にした婚前交渉をやらかそうとして飛び掛かったのでアール」
「うわぁ…」
「そしてすぐさま、汚物を晒したということでミント殿に触れられずに吹っ飛ばされたのでアールが…奴の野心はまた湧き上がってきたようでアール」
痛い目を見たことでしばらく引きこもっていたそうだが、ここ最近になって再び野心が再燃し始めたのか、活動を再開して動き始めたらしい。
しかも、あきらめずにミーちゃんへ猛アタックをかけようとしているようであったが…
「その思惑の中、改めて真祖殿との何か接点を得られないか調べていたようで…貴公が何やら親しいものだと分かって、逆上。自分こそすべてのような愚物としては放置できなかったようで、貴公に害を加える気らしいという話が上がってきたのでアール」
「飛んだ迷惑なんだが」
「まったくでアール。真祖殿の横には自分だけがいれば良いとでも思っているのか…とにもかくにも、常人では計り知れぬような馬鹿で自称爵位のものではあるが…それでも、一応人間ではなく吸血鬼。貴公は真祖殿の縁者とはいえ人間。気を付けるべきだと思い、こうやって注意しに来たのでアール」
普通ならありえないような、吸血鬼という存在。
しかしながら、堂々とこの世の中に存在しているのだから、あり得る話になってきている。
「吸血鬼が人間に意図的に害を与えるのは、ごのご時世では吸血界隈の中ではタブーでアール。特に、真祖殿に親しいものに対してとなると…それこそ、周囲へ飛び火しそうなのもあるからこそ、事前に防止するために動いたのでアール」
「なるほど。それで、今回の会議ついでに接触してきたと」
「そういうことでアール。だって、まともに街中で『我輩吸血鬼である、お主狙われているのでアール』と言われて信じるでアールか?他の人の目から見たら、明らかに奇人変人扱いされるでアール」
「確かに…」
いや、今こうやって堂々と名乗ってきている時点で、もしも、僕が吸血鬼とかの存在を全然信じないような人だったら、この時点で奇人変人に入るとは思うけどね。
何にせよ、VRMMOであるアルケディア・オンライン内で、先日平穏を取り戻したばかりだというのに、現実世界のほうで別の面倒ごとがやってくるとは、頭が痛くなってきそうな話題であった…
「それと貴公には今回の話とは別に、お願いしたいこともあるのでアール」
「危険があるって警告をしてくれたからありがたいけど、何かあるのでしょうか?」
「うむ。可能であれば…真祖殿のサインをこの色紙に書いて国際便で届けてくれぬでアールか。今晩には帰国してしまうので、出来ればせっかくここに来たのならお土産代わりとして欲しいのでアール。あ、もちろん費用は我輩が負担するでアール」
「んー、やろうと思えばできるけど…何故サイン?」
「人のことを言えぬでアールが、真祖殿の名のあるものがあればそれだけで、界隈では価値があるのでアール。特に、紅で有名な真祖殿の場合であれば、この真っ赤なサイン色紙に真っ赤な文字で書いてくれたら、家宝にできそうなのでアール」
…それって、白い画用紙に白い絵の具でシロクマを書くように、見えなくて意味がないのではなかろうか。
でも、こちらは邪悪な思惑とかはなく、単純にファンみたいな心理が働いるみたいだし、せっかく危険を知らせてきてくれたのだから、そのお礼に用意したほうが良いかな。
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