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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-157 暴風が吹き荒れまして
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…さて、プレイヤーたちの中には、様々なスキルを有しているものたちがいる。
大きな斧をいくつも同時に使えたり、薬品系の効果が2乗になったり、巨大肉団子となって突撃したりと、人によって違うだろう。
そんな中で、この第3の作戦で前衛側に選ばれた者たちに共通していたのは、風に関するスキルを所有しているということ。
スキルというのは似たものであれば、実はある程度重ねがけをすることが出来る。
そして、これだけの人数が集まれば、風は多くまとまっていき…
ビュゴォォォォォォォォォォォ!!
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!真・ジェッ〇ストリームアタックだぁぁぁぁ!!」
「色々間違っているだろうが、かまうものかぁ!!」
「百足のごとく暴風の列車に、恐れおののけ弾けとべぇぇ!!」
すさまじい横なぎの暴風と化したプレイヤーの軍団が、暴風となって森の中を駆け巡り、オーガたちを次々と纏った風で引き倒していく。
【ギュルゲェェェ!?】
【ゴベェェェ!!】
「ははははは!!何か投げてこようが、風に乗って吹っ飛ばす!!」
「風そのものが物理的に跳ね飛ばす!!」
「…うわぁ、良いなぁ。あれはあれで、なんか楽しそうかも」
「引かれているオーガたちにとってはたまったものじゃないけどね」
風に関するスキルは有していないため、持っていないプレイヤーたちのほうでハルたちは待機していたが、突進して次々とオーガたちを弾き飛ばしまくるプレイヤーたちがうらやましく思えた。
まぁ、今回は全員協力してのものなので、普段は見るようなことがない光景なのだが、それでもここまで重ね掛けしまくって暴風列車となっている様子はすさまじいものがある。
そんな中に入れないのはちょっと残念だが、後方支援を行うのも大事なのだ。
「それで、彼らが纏っている風にどんどんこの薬品とかを投入していけばいいんだよね?」
「効果が及ばないように、ある程度守ってもらっているが、その風に乗ってこの薬品の数々がオーガたちを襲っていくだろう」
「激辛ソース、濃淡ニガ団子エキスとかはまだ序の口として、サルミアッキ再現エキスや普通の岩や石を混ぜて物理的な攻撃力を上げるか…これはこれでシャレにならないな」
ただ投げてくるならまだしも、風によって勢いが乗って襲い掛かってくるものは恐怖を覚えるだろう。
台風の時にものが飛んできて怖い目を見るのと同じように、彼ら自身が台風となりてものをばしばしぶつけてくる…逃げようとしても追いかけてくるのであれば、逃れようのない恐怖しかない。
「これで大多数のオーガたちが巻き込まれて数を減らすと…あとは、サイキック・ゴールデンオーガとその周囲を守る鬼武者のヘルオーガクラッシャーズだったか…かなりやばめの奴らが残る感じか」
「だが、雑魚たちが多く出てくるよりはましな状況になるだろう」
下手に相手の数が多いと、そちらの方に戦力が割かれてしまい、ピンチに陥る可能性がある。
だからこそ、この作戦の数々で相手の戦力を奪い、可能な限り潰していくのだ。
「本当は黒き女神で一斉轟雷で薙ぎ払うって手段もあるけど…まぁ、それだと面白味もないしな」
…正直言って、そのごり押しの手段は今回ベストではないと思う気持ちもある。
確かに、黒き女神の力はすさまじいスキルだが、それはあくまでも一掃するためのものに限ってであり、力が強すぎるのだ。
今回のように、平和を脅かしたやつらには一瞬で終わるようなことはむしろ救いになってしまうので…ここはじわりじわりと、堀を埋めていくのが得策だと判断しているのである。
「RMPでマリーの毒の霧も使用したけど…強すぎるのも考え物だし、ここは協力し合ってじっくりしていくのが一番いいかもねぇ…ふふふふ」
「ハル、ハル、なんか悪い顔になっているよ」
「一瞬の死は一種の救いみたいな話もあるけど、その一瞬の死を与えないためにやるって…お兄ちゃん、結構腹黒いかも…」
二人にちょっとツッコまれるが、気にする必要はあるまい。
強すぎる神の力はこういう時には使わず、今持てる限りのものを利用してやっていくのが一番良い。
「さて、伝説のマタギさんが考案した作戦のうち、いよいよボス撃破のために動く第4の作戦へ…ここまで数が減ると、相手のできる範囲を狭めつつも力の方向性を絞るから脅威度が上がりそうだけど、それでも絶対に成功させないとね」
女神の力は、今回の相手に対して勝負を一瞬で終わらせかねないもの。
それではダメだと思い、使用する気はないが…万が一に備えての用意は念のためにしておく。
けれども、この作戦であれば成功するだろうし…ゆっくりと、相手には平穏を乱してくれたお礼を味わってもらうとしよう。
「相手がどう出てくるのかはわからないけど、ここで的確に仕留めるとしようか」
雨を降らせて音を鳴らし、風を起こして…そして、4つ目には光が貫く。
「保険として、ハウスからテイムモンスターをちょっと呼び出すか。セレア、ルト、シア、出番だ」
【バルルゥ!!】
【ギャベェェイ!!】
【ピャァァイ!!】
さぁ、これでいよいよ作戦は最終段階。
しっかりと保険もかけつつ、ここで相手を打ち破るのみ。
こちらの貴重な平穏の時を、かき乱してくれた報いを…ここで、裁きを下してやろう…
「それだったら、雪兵たちも用意したほうが良いんじゃないかな?コユキは呼ばないの?」
「あー、そっか、冷却関係も必要になるか…よし、コユキもお願い」
【ユッキィ!!】
…成功すると思っていても、世の中単純に済むようなことはない。
臨機応変に対応できるように、皆の協力を受けつつもしっかり準備を…
大きな斧をいくつも同時に使えたり、薬品系の効果が2乗になったり、巨大肉団子となって突撃したりと、人によって違うだろう。
そんな中で、この第3の作戦で前衛側に選ばれた者たちに共通していたのは、風に関するスキルを所有しているということ。
スキルというのは似たものであれば、実はある程度重ねがけをすることが出来る。
そして、これだけの人数が集まれば、風は多くまとまっていき…
ビュゴォォォォォォォォォォォ!!
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!真・ジェッ〇ストリームアタックだぁぁぁぁ!!」
「色々間違っているだろうが、かまうものかぁ!!」
「百足のごとく暴風の列車に、恐れおののけ弾けとべぇぇ!!」
すさまじい横なぎの暴風と化したプレイヤーの軍団が、暴風となって森の中を駆け巡り、オーガたちを次々と纏った風で引き倒していく。
【ギュルゲェェェ!?】
【ゴベェェェ!!】
「ははははは!!何か投げてこようが、風に乗って吹っ飛ばす!!」
「風そのものが物理的に跳ね飛ばす!!」
「…うわぁ、良いなぁ。あれはあれで、なんか楽しそうかも」
「引かれているオーガたちにとってはたまったものじゃないけどね」
風に関するスキルは有していないため、持っていないプレイヤーたちのほうでハルたちは待機していたが、突進して次々とオーガたちを弾き飛ばしまくるプレイヤーたちがうらやましく思えた。
まぁ、今回は全員協力してのものなので、普段は見るようなことがない光景なのだが、それでもここまで重ね掛けしまくって暴風列車となっている様子はすさまじいものがある。
そんな中に入れないのはちょっと残念だが、後方支援を行うのも大事なのだ。
「それで、彼らが纏っている風にどんどんこの薬品とかを投入していけばいいんだよね?」
「効果が及ばないように、ある程度守ってもらっているが、その風に乗ってこの薬品の数々がオーガたちを襲っていくだろう」
「激辛ソース、濃淡ニガ団子エキスとかはまだ序の口として、サルミアッキ再現エキスや普通の岩や石を混ぜて物理的な攻撃力を上げるか…これはこれでシャレにならないな」
ただ投げてくるならまだしも、風によって勢いが乗って襲い掛かってくるものは恐怖を覚えるだろう。
台風の時にものが飛んできて怖い目を見るのと同じように、彼ら自身が台風となりてものをばしばしぶつけてくる…逃げようとしても追いかけてくるのであれば、逃れようのない恐怖しかない。
「これで大多数のオーガたちが巻き込まれて数を減らすと…あとは、サイキック・ゴールデンオーガとその周囲を守る鬼武者のヘルオーガクラッシャーズだったか…かなりやばめの奴らが残る感じか」
「だが、雑魚たちが多く出てくるよりはましな状況になるだろう」
下手に相手の数が多いと、そちらの方に戦力が割かれてしまい、ピンチに陥る可能性がある。
だからこそ、この作戦の数々で相手の戦力を奪い、可能な限り潰していくのだ。
「本当は黒き女神で一斉轟雷で薙ぎ払うって手段もあるけど…まぁ、それだと面白味もないしな」
…正直言って、そのごり押しの手段は今回ベストではないと思う気持ちもある。
確かに、黒き女神の力はすさまじいスキルだが、それはあくまでも一掃するためのものに限ってであり、力が強すぎるのだ。
今回のように、平和を脅かしたやつらには一瞬で終わるようなことはむしろ救いになってしまうので…ここはじわりじわりと、堀を埋めていくのが得策だと判断しているのである。
「RMPでマリーの毒の霧も使用したけど…強すぎるのも考え物だし、ここは協力し合ってじっくりしていくのが一番いいかもねぇ…ふふふふ」
「ハル、ハル、なんか悪い顔になっているよ」
「一瞬の死は一種の救いみたいな話もあるけど、その一瞬の死を与えないためにやるって…お兄ちゃん、結構腹黒いかも…」
二人にちょっとツッコまれるが、気にする必要はあるまい。
強すぎる神の力はこういう時には使わず、今持てる限りのものを利用してやっていくのが一番良い。
「さて、伝説のマタギさんが考案した作戦のうち、いよいよボス撃破のために動く第4の作戦へ…ここまで数が減ると、相手のできる範囲を狭めつつも力の方向性を絞るから脅威度が上がりそうだけど、それでも絶対に成功させないとね」
女神の力は、今回の相手に対して勝負を一瞬で終わらせかねないもの。
それではダメだと思い、使用する気はないが…万が一に備えての用意は念のためにしておく。
けれども、この作戦であれば成功するだろうし…ゆっくりと、相手には平穏を乱してくれたお礼を味わってもらうとしよう。
「相手がどう出てくるのかはわからないけど、ここで的確に仕留めるとしようか」
雨を降らせて音を鳴らし、風を起こして…そして、4つ目には光が貫く。
「保険として、ハウスからテイムモンスターをちょっと呼び出すか。セレア、ルト、シア、出番だ」
【バルルゥ!!】
【ギャベェェイ!!】
【ピャァァイ!!】
さぁ、これでいよいよ作戦は最終段階。
しっかりと保険もかけつつ、ここで相手を打ち破るのみ。
こちらの貴重な平穏の時を、かき乱してくれた報いを…ここで、裁きを下してやろう…
「それだったら、雪兵たちも用意したほうが良いんじゃないかな?コユキは呼ばないの?」
「あー、そっか、冷却関係も必要になるか…よし、コユキもお願い」
【ユッキィ!!】
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