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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-155 潰しましょう、末代まで
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…オーガたちの群れの様子から、周囲を把握していないということはなかった。
バラバラになって動いているはずなのに、それでもどこかまともまりがあるように動いているのは、サイキック・ゴールデンオーガが何らかの手段で情報を共有しているからだ。
だが、サイキックのものだけで全てを把握することは難しいだろうし、任せっきりにして動くよりも他のものを駒にして動いたほうが効率よく動けるだろう。
そのため、まずは相手の情報収集能力の減少や戦力激減を兼ねて行う必要があった。
「だからこそ、作戦名『四方八方玉潰し災害の陣』で第一段階『大ニガ大雨』で攻めたわけだけど…」
「うん、錬金術師系の職業を有したプレイヤーたちの手で、液状化・超濃縮・最強化させたニガ団子を基にしたとはいえ…」
「「「生み出されるべきではなかった殲滅兵器になるとは…」」」
第一の作戦が成功し、こちらの目論見が進んだことは喜ばしいことだろう。
だがしかし、その作戦の副産物というべきか、とんでもないものを我々は生み出してしまったようだ。
「争いは発展の機会ともなることがあるが」
「それでもまさか、ニガ団子がこうなるとはな」
―――
『超殲滅・広範囲兵器GDN』
製作評価:21
効果:複数の錬金術師の技能を持つプレイヤーたちの手によって、通常ではありえないほどに濃縮されまくた結果生まれた悲劇のニガ団子。
その味はニガ団子の枠内にありつつも苦さを超越したものになっており、一口舐めただけで味覚ある生物は様々なものを破壊しつくしてしまう。
浴びるだけならばまだ問題がないが、一滴でも味覚で感じてしまった場合、25%の確率で現実時間で30分の味覚破壊、20%の確率で痙攣・麻痺状態、40%の確率で爆散、15%の確率で半径10mを巻き込む中規模の爆発を引き起こす。
植物などには害はなく、むしろ薬効成分が含まれているため、成長を促したり病気を治す。
また、一応味覚破壊等のリスクはあるが、素早さのステータスが小規模アップする。
―――
デバフを巻きまくりどころか、ぶっ飛んだ兵器として明言されていた。
錬金術のスキルを持つ者たちで集まって、毒ではなくただの劇物で相手をまずは混乱に陥れて戦力を削ごうと考えて、選ばれたのがニガ団子だったのだが…たかがプレイヤーをちょっと痙攣させる程度の団子だったはずが、まさかの広範囲にデバフをまき散らすヤバいものになってしまったようである。
でもよく考えたら、元から素質はあったのか、このニガ団子。
今でもかなりのバリュエーションが増えているらしいし、広範囲に効くものが生まれてもおかしくはなかったのかもしれない。こんな考え方ができるのはそれはそれでおかしい様な気がしなくもないが…気にしないでおくか。
一応、作戦の本懐としては間違ってないため大成功と言えるが、下手に巻き添えになれば敵味方関係ない最悪の兵器になってしまうやばい代物にまで進化させてしまったようだ。
そのため、生み出したのはよかったが、ここにいる全員でこのヤバい兵器のレシピは封印をすることになった。
「さて、作戦を続けるとして…相手の目や鼻を奪ったような形にはなった。とはいえ、こちらのやらかした動きが何なのか残った手駒で探りに来る可能性がある。動けるやつがいれば、当然予想できるからこそ…次の第二段階、地獄の豪雨の次にふさわしい災害とくれば…『爆音轟雷』かな」
「よーし、全員次へ動け―」
「作戦通りに予定位置へ着いて、相手の動きを誘導していくぞー」
寄せ集めに近い集団でもあるが、先ほどのニガ団子豪雨を生みだしてしまったと罪悪感とかその他色々な感情があって、一体感が生まれ始めている。
そして、次の作戦へ移行するためにすぐに動き始めるのであった…
「しかし、爆音轟雷とは…これもうまくいくかな?」
ニガ団子の豪雨しかり、文字通りのものでもないのだが…徹底的にやるために、全部こなすべきだろう。
もしも、途中で失敗するようなことがあれば…
「…平穏を乱したということで、なりふり構わずに黒き女神で蹂躙もありか」
…いや、適切ではないな。なんというか、黒き女神の出番はまだないだろう。
なんとなくだが、ここはそっちよりも…別のものが使えるか?
バラバラになって動いているはずなのに、それでもどこかまともまりがあるように動いているのは、サイキック・ゴールデンオーガが何らかの手段で情報を共有しているからだ。
だが、サイキックのものだけで全てを把握することは難しいだろうし、任せっきりにして動くよりも他のものを駒にして動いたほうが効率よく動けるだろう。
そのため、まずは相手の情報収集能力の減少や戦力激減を兼ねて行う必要があった。
「だからこそ、作戦名『四方八方玉潰し災害の陣』で第一段階『大ニガ大雨』で攻めたわけだけど…」
「うん、錬金術師系の職業を有したプレイヤーたちの手で、液状化・超濃縮・最強化させたニガ団子を基にしたとはいえ…」
「「「生み出されるべきではなかった殲滅兵器になるとは…」」」
第一の作戦が成功し、こちらの目論見が進んだことは喜ばしいことだろう。
だがしかし、その作戦の副産物というべきか、とんでもないものを我々は生み出してしまったようだ。
「争いは発展の機会ともなることがあるが」
「それでもまさか、ニガ団子がこうなるとはな」
―――
『超殲滅・広範囲兵器GDN』
製作評価:21
効果:複数の錬金術師の技能を持つプレイヤーたちの手によって、通常ではありえないほどに濃縮されまくた結果生まれた悲劇のニガ団子。
その味はニガ団子の枠内にありつつも苦さを超越したものになっており、一口舐めただけで味覚ある生物は様々なものを破壊しつくしてしまう。
浴びるだけならばまだ問題がないが、一滴でも味覚で感じてしまった場合、25%の確率で現実時間で30分の味覚破壊、20%の確率で痙攣・麻痺状態、40%の確率で爆散、15%の確率で半径10mを巻き込む中規模の爆発を引き起こす。
植物などには害はなく、むしろ薬効成分が含まれているため、成長を促したり病気を治す。
また、一応味覚破壊等のリスクはあるが、素早さのステータスが小規模アップする。
―――
デバフを巻きまくりどころか、ぶっ飛んだ兵器として明言されていた。
錬金術のスキルを持つ者たちで集まって、毒ではなくただの劇物で相手をまずは混乱に陥れて戦力を削ごうと考えて、選ばれたのがニガ団子だったのだが…たかがプレイヤーをちょっと痙攣させる程度の団子だったはずが、まさかの広範囲にデバフをまき散らすヤバいものになってしまったようである。
でもよく考えたら、元から素質はあったのか、このニガ団子。
今でもかなりのバリュエーションが増えているらしいし、広範囲に効くものが生まれてもおかしくはなかったのかもしれない。こんな考え方ができるのはそれはそれでおかしい様な気がしなくもないが…気にしないでおくか。
一応、作戦の本懐としては間違ってないため大成功と言えるが、下手に巻き添えになれば敵味方関係ない最悪の兵器になってしまうやばい代物にまで進化させてしまったようだ。
そのため、生み出したのはよかったが、ここにいる全員でこのヤバい兵器のレシピは封印をすることになった。
「さて、作戦を続けるとして…相手の目や鼻を奪ったような形にはなった。とはいえ、こちらのやらかした動きが何なのか残った手駒で探りに来る可能性がある。動けるやつがいれば、当然予想できるからこそ…次の第二段階、地獄の豪雨の次にふさわしい災害とくれば…『爆音轟雷』かな」
「よーし、全員次へ動け―」
「作戦通りに予定位置へ着いて、相手の動きを誘導していくぞー」
寄せ集めに近い集団でもあるが、先ほどのニガ団子豪雨を生みだしてしまったと罪悪感とかその他色々な感情があって、一体感が生まれ始めている。
そして、次の作戦へ移行するためにすぐに動き始めるのであった…
「しかし、爆音轟雷とは…これもうまくいくかな?」
ニガ団子の豪雨しかり、文字通りのものでもないのだが…徹底的にやるために、全部こなすべきだろう。
もしも、途中で失敗するようなことがあれば…
「…平穏を乱したということで、なりふり構わずに黒き女神で蹂躙もありか」
…いや、適切ではないな。なんというか、黒き女神の出番はまだないだろう。
なんとなくだが、ここはそっちよりも…別のものが使えるか?
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