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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-150 平穏とは嵐のように
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結果として、ロシアンルーレット風に改良したおにぎりは成功したようだ。
中身の具材を変えることで種類が多くなり、なおかつちょっとした遊びにも組み込めるからこそ人気が出たようで、すぐに完売となっていく。
そのおかげでポイントもガンガンたまるのだが…
「…単純に外れ枠の具材が唐辛子とかチョコになっているものよりも、ニガ団子(製作評価10)の結構高めになるやつの売れ行きが良いのは、どうなのだろうか」
「世の中、辛さや甘さよりも苦さを求めているのかなぁ?」
売れたものを集計して確認してみたが、ニガ団子入りのおにぎりがあるセットのほうが一番売れ行きが良いようで、何とも言えない気持ちになる。
冗談で組み込んでみたとはいえ、こうも他外れ枠より人気が良いのを見ると、もはや外れ枠ではないのではなかろうかとさえ思えるほどだ。
なんにしてもポイントも順調に溜まっていくので、ロブハウスまで手が届きそうになっていく。
「ロブハウスクエスト…聞けば意味不明だけど、やってみると商売するのも楽しいかも」
「ミーちゃんが聞いても、やっぱり意味不明な代物になるのか…」
「どういう意味かなー、ハル?」
…おっと、思わず口を滑らせた。
本日はミーちゃんも合流してやっているのだが、この様子であれば本日中に全部終わりそうだ。
そうすれば無事に村おこしのクエストをクリアして、ロブハウスが入手できるだろう。
「それにしても、移動拠点用のクエストねぇ…わざわざこれに参加する意味あるのかな?」
「それを言われたら意味なくなりそうだけどね。こういう平穏そうな方向のクエストも、たまにはいいんだよ。うん、本当に平和にやれているのが物凄く…」
「…何だろう、物凄くありありと普段どういうことになっているのか、よくわかるような感じになっているんだけど」
「お兄ちゃん、何かと変なことに巻き込まれやすかったからねー」
言われて思ったが、今回のクエストは本当に平和である。
最初のほうにのじゃロリが出てきた時点で平穏にできるのかと警戒もしたが、屋台で販売して特産品を売り、ポイントを稼ぐだけで面倒ごとが起きているわけではない。
何かと今まで、巻き込まれていたからなぁ。この平穏なクエスト、久しぶりに受けたかもしれない。いや、今までの平穏じゃなかった遭遇率のほうが以上かもしれないが、それでもここまでのんびりとできるのは物凄くありがたいことなのだ。
「それはともかく、今は一番大丈夫な状態でやれているのが本当に嬉しいなぁ」
ここまで平和的なクエストがもっと増えてくれれば、面倒ごとが起きないで済むのかもしれない。
いっそ、クエストに何やら介入し色々と手を加えることが出来ているっぽいのじゃロリに対してお話でどうにか平和なクエストだけにできないかとちょっとした企みごとを考え始めていた…その時だった。
―――
>伝説のマタギより、大樹の村内にいる全プレイヤーに対しての緊急連絡が入りました。
>緊急事態発生、大樹の村へ向けて襲撃をかけようとしているオーガたちの残党を確認。
>非常に危険度の高い種類も混ざっており、対応が急がれます!!
―――
「伝説のマタギ!?え、それよりもこの情報って!!」
「オーガの群れって、のじゃロリさんが言っていた奴だよね!?まだいたのというか、やばいのもいるの!?」
突然流れてきたログからのお知らせに、ミーちゃんたちが驚愕する。
プレイヤー個人によるお知らせは通常は発生しないはずだが、何かしらの緊急事態案件時には流れるとは聞いていたけど…
「…さよなら、平穏」
…驚きとかそういうものよりも、マッハで過ぎ去ってしまった穏やかな時間に涙を流したくなるのであった。
嵐の前の静けさって言うけど、逆に嵐こそが静けさで、簡単に過ぎ去ってしまうものではなかろうか…
許すまじ、オーガ共。平和を旅路に向かわせるとは…
中身の具材を変えることで種類が多くなり、なおかつちょっとした遊びにも組み込めるからこそ人気が出たようで、すぐに完売となっていく。
そのおかげでポイントもガンガンたまるのだが…
「…単純に外れ枠の具材が唐辛子とかチョコになっているものよりも、ニガ団子(製作評価10)の結構高めになるやつの売れ行きが良いのは、どうなのだろうか」
「世の中、辛さや甘さよりも苦さを求めているのかなぁ?」
売れたものを集計して確認してみたが、ニガ団子入りのおにぎりがあるセットのほうが一番売れ行きが良いようで、何とも言えない気持ちになる。
冗談で組み込んでみたとはいえ、こうも他外れ枠より人気が良いのを見ると、もはや外れ枠ではないのではなかろうかとさえ思えるほどだ。
なんにしてもポイントも順調に溜まっていくので、ロブハウスまで手が届きそうになっていく。
「ロブハウスクエスト…聞けば意味不明だけど、やってみると商売するのも楽しいかも」
「ミーちゃんが聞いても、やっぱり意味不明な代物になるのか…」
「どういう意味かなー、ハル?」
…おっと、思わず口を滑らせた。
本日はミーちゃんも合流してやっているのだが、この様子であれば本日中に全部終わりそうだ。
そうすれば無事に村おこしのクエストをクリアして、ロブハウスが入手できるだろう。
「それにしても、移動拠点用のクエストねぇ…わざわざこれに参加する意味あるのかな?」
「それを言われたら意味なくなりそうだけどね。こういう平穏そうな方向のクエストも、たまにはいいんだよ。うん、本当に平和にやれているのが物凄く…」
「…何だろう、物凄くありありと普段どういうことになっているのか、よくわかるような感じになっているんだけど」
「お兄ちゃん、何かと変なことに巻き込まれやすかったからねー」
言われて思ったが、今回のクエストは本当に平和である。
最初のほうにのじゃロリが出てきた時点で平穏にできるのかと警戒もしたが、屋台で販売して特産品を売り、ポイントを稼ぐだけで面倒ごとが起きているわけではない。
何かと今まで、巻き込まれていたからなぁ。この平穏なクエスト、久しぶりに受けたかもしれない。いや、今までの平穏じゃなかった遭遇率のほうが以上かもしれないが、それでもここまでのんびりとできるのは物凄くありがたいことなのだ。
「それはともかく、今は一番大丈夫な状態でやれているのが本当に嬉しいなぁ」
ここまで平和的なクエストがもっと増えてくれれば、面倒ごとが起きないで済むのかもしれない。
いっそ、クエストに何やら介入し色々と手を加えることが出来ているっぽいのじゃロリに対してお話でどうにか平和なクエストだけにできないかとちょっとした企みごとを考え始めていた…その時だった。
―――
>伝説のマタギより、大樹の村内にいる全プレイヤーに対しての緊急連絡が入りました。
>緊急事態発生、大樹の村へ向けて襲撃をかけようとしているオーガたちの残党を確認。
>非常に危険度の高い種類も混ざっており、対応が急がれます!!
―――
「伝説のマタギ!?え、それよりもこの情報って!!」
「オーガの群れって、のじゃロリさんが言っていた奴だよね!?まだいたのというか、やばいのもいるの!?」
突然流れてきたログからのお知らせに、ミーちゃんたちが驚愕する。
プレイヤー個人によるお知らせは通常は発生しないはずだが、何かしらの緊急事態案件時には流れるとは聞いていたけど…
「…さよなら、平穏」
…驚きとかそういうものよりも、マッハで過ぎ去ってしまった穏やかな時間に涙を流したくなるのであった。
嵐の前の静けさって言うけど、逆に嵐こそが静けさで、簡単に過ぎ去ってしまうものではなかろうか…
許すまじ、オーガ共。平和を旅路に向かわせるとは…
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