379 / 718
Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-145 センスというのは、何かと問われるもの
しおりを挟む
移動拠点というのは、その移動手段によって形状も変化しやすい。
陸を行くのであればタイヤやキャタピラなどで構成されたり、大空をいくのであれば翼やプロペラにジェットエンジン、海を行くならばスクリューにパドル、オールなどの手段があり、それらに合わせているのだ。
そして今回、クエストで入手できるという移動拠点の移動方法は…
「…足つきなのか」
「ロブスターみたいな見た目のハウス、『ロブハウス』だって。木製だからログハウスのほうが正しいかもしれないけど…」
猫のような形の移動拠点もあるので、今更ロブスターっぽい見た目のものは驚きはしない。
空に浮かべることができれば、疑似的に某天空の城風になるかなと思ってはいたが、別に飛ばなくても移動する拠点であれば問題はないだろう。
いざとなれば、グレイ号の第三艦橋を外して、そこに設置するという手もあるが…いや、それだと死亡フラグがありそうな場所に設置している時点で、危険性が上がるような気がしなくもない。
なんにしても、ロブスターみたいな見た目とはいえ移動拠点なことは移動拠点であり、入手したい人はそのクエストを受けているようだ。
それに、最初こそ同じ見た目だろうが、後から改装を施してオリジナルのロブハウスにする人もいるようで、魅せるためにちらほらとネットでスクリーンショットした画像が上がっている。
色を変えて赤から紫や白、黄金にしたり、ハサミ部分を換装して大砲に変えたり、エビ頭がちょっと生理的に厳しいから被り物で巨大なフグに変えたり…それはそれでどうなんだろうかと疑問に思うものはさておき、皆好き勝手に改造している様子。
「僕らだったらどういう風に変えようか、後で考えて…ひとまず今は、そのクエストを受注しに向かおう」
「塗装が楽しみだけど、手に入れてからだね!」
【シャゲェェ!!】
そんなわけで、クエストを受注するために訪れたのは、懐かしのエルフたちがいる大樹の村…そう、のじゃロリがいる場所。
ここ最近は宇宙中をめぐっていたのもあって、結構時間が経っていたと思うのだが…久しぶりに訪れたが、どうもクエストは大樹の村で発生するようだ。
ロブスターとなると海の方でのクエストをイメージしていたが、何故この陸地の中でもうっそうと木々が生い茂る大樹の村で起きるのか。
その理由は、村の中に入ってみることで分かった。
「新しい長による、村おこしイベント…?」
「それでなぜ、このチョイス?」
―――
大樹の村特別イベント:『村よ沸き上がれ海の幸よ噴き出しまくれ!!』
大樹の村の長が再び切り替わり、改めて新しい長に切り替わりました。
しかし、宇宙へプレイヤーたちが進出していき、訪れるものが減少…そのため、観光収入が減少。
だったら今ここに、立ち上がれエルフたちよ!!森の奥底で暮らす生活も悪くはないが、人との交流で積極性を身に付け、より多くの場所へ進出する足掛かりを作り上げろ!!
―――
「そのために、わざわざ海までの地下トンネルを掘って、海産物を村まで新鮮なまま直送できるようにして、物珍しさで集めることになったと」
「努力の方向性がおかしいかも」
プレイヤーたちが宇宙へ進出したことで、比較的初期の場所であるこの地に来る機械が減少したことはわかる。
新しい長に代わって、村自体を活性化させようとして村おこしをするのもわかる。
でもなぜ、海産物にしちゃったのか…ここは普通に森の幸とかで良かったと思うのだが。
物珍しさは確かにあるけど、労力に見合っているのか…疑問である。
「というか、書き方がちょっと変だよね?」
「再び切り替わり…これって、まだ何かあったのかな?」
「いや、あったも何も、押し付けただけじゃ」
「「ん?」」
ふと、何か妙な声が混ざった。
物凄く聞き覚えのあるような、振り返りたくないような、それでも思い切って確認すると…そこには、結構久しぶりの出会う人物がいたが…
「久しぶりじゃな、お主ら…再びここにきてくれて、感謝するのじゃ」
「のじゃロリ…って、あれ?なんか物凄く小さくない?」
「お人形サイズなんだけど!?」
まさかまさかの、手乗り人形サイズとなっているのじゃロリであった。
以前はまだ、小さな子供ぐらいだったのに、さらに縮小されている…容姿自体は変わっていないけど、何がどうしたらこうなったのだろうか。
なんにしても、久しぶりの再会ではあったが、このような形になるとは思いもしなかったのであった…
「というか、よく考えたら前にもこのサイズになっていたから、驚くようなことでもなかったかも。確か、鏡面ののじゃロリ事件の時には親指サイズだったけど…バックアップ用のものじゃなかったっけ?」
「アレとは違って、この身体は本体じゃよ…」
…前にもこのサイズになっていたことがあったので、今更な感じがあって驚愕度合いは少なかった。
あの時は、鏡面ののじゃロリにぼろぼろにされたんだっけか…そういや、あの人元気かなぁ…
陸を行くのであればタイヤやキャタピラなどで構成されたり、大空をいくのであれば翼やプロペラにジェットエンジン、海を行くならばスクリューにパドル、オールなどの手段があり、それらに合わせているのだ。
そして今回、クエストで入手できるという移動拠点の移動方法は…
「…足つきなのか」
「ロブスターみたいな見た目のハウス、『ロブハウス』だって。木製だからログハウスのほうが正しいかもしれないけど…」
猫のような形の移動拠点もあるので、今更ロブスターっぽい見た目のものは驚きはしない。
空に浮かべることができれば、疑似的に某天空の城風になるかなと思ってはいたが、別に飛ばなくても移動する拠点であれば問題はないだろう。
いざとなれば、グレイ号の第三艦橋を外して、そこに設置するという手もあるが…いや、それだと死亡フラグがありそうな場所に設置している時点で、危険性が上がるような気がしなくもない。
なんにしても、ロブスターみたいな見た目とはいえ移動拠点なことは移動拠点であり、入手したい人はそのクエストを受けているようだ。
それに、最初こそ同じ見た目だろうが、後から改装を施してオリジナルのロブハウスにする人もいるようで、魅せるためにちらほらとネットでスクリーンショットした画像が上がっている。
色を変えて赤から紫や白、黄金にしたり、ハサミ部分を換装して大砲に変えたり、エビ頭がちょっと生理的に厳しいから被り物で巨大なフグに変えたり…それはそれでどうなんだろうかと疑問に思うものはさておき、皆好き勝手に改造している様子。
「僕らだったらどういう風に変えようか、後で考えて…ひとまず今は、そのクエストを受注しに向かおう」
「塗装が楽しみだけど、手に入れてからだね!」
【シャゲェェ!!】
そんなわけで、クエストを受注するために訪れたのは、懐かしのエルフたちがいる大樹の村…そう、のじゃロリがいる場所。
ここ最近は宇宙中をめぐっていたのもあって、結構時間が経っていたと思うのだが…久しぶりに訪れたが、どうもクエストは大樹の村で発生するようだ。
ロブスターとなると海の方でのクエストをイメージしていたが、何故この陸地の中でもうっそうと木々が生い茂る大樹の村で起きるのか。
その理由は、村の中に入ってみることで分かった。
「新しい長による、村おこしイベント…?」
「それでなぜ、このチョイス?」
―――
大樹の村特別イベント:『村よ沸き上がれ海の幸よ噴き出しまくれ!!』
大樹の村の長が再び切り替わり、改めて新しい長に切り替わりました。
しかし、宇宙へプレイヤーたちが進出していき、訪れるものが減少…そのため、観光収入が減少。
だったら今ここに、立ち上がれエルフたちよ!!森の奥底で暮らす生活も悪くはないが、人との交流で積極性を身に付け、より多くの場所へ進出する足掛かりを作り上げろ!!
―――
「そのために、わざわざ海までの地下トンネルを掘って、海産物を村まで新鮮なまま直送できるようにして、物珍しさで集めることになったと」
「努力の方向性がおかしいかも」
プレイヤーたちが宇宙へ進出したことで、比較的初期の場所であるこの地に来る機械が減少したことはわかる。
新しい長に代わって、村自体を活性化させようとして村おこしをするのもわかる。
でもなぜ、海産物にしちゃったのか…ここは普通に森の幸とかで良かったと思うのだが。
物珍しさは確かにあるけど、労力に見合っているのか…疑問である。
「というか、書き方がちょっと変だよね?」
「再び切り替わり…これって、まだ何かあったのかな?」
「いや、あったも何も、押し付けただけじゃ」
「「ん?」」
ふと、何か妙な声が混ざった。
物凄く聞き覚えのあるような、振り返りたくないような、それでも思い切って確認すると…そこには、結構久しぶりの出会う人物がいたが…
「久しぶりじゃな、お主ら…再びここにきてくれて、感謝するのじゃ」
「のじゃロリ…って、あれ?なんか物凄く小さくない?」
「お人形サイズなんだけど!?」
まさかまさかの、手乗り人形サイズとなっているのじゃロリであった。
以前はまだ、小さな子供ぐらいだったのに、さらに縮小されている…容姿自体は変わっていないけど、何がどうしたらこうなったのだろうか。
なんにしても、久しぶりの再会ではあったが、このような形になるとは思いもしなかったのであった…
「というか、よく考えたら前にもこのサイズになっていたから、驚くようなことでもなかったかも。確か、鏡面ののじゃロリ事件の時には親指サイズだったけど…バックアップ用のものじゃなかったっけ?」
「アレとは違って、この身体は本体じゃよ…」
…前にもこのサイズになっていたことがあったので、今更な感じがあって驚愕度合いは少なかった。
あの時は、鏡面ののじゃロリにぼろぼろにされたんだっけか…そういや、あの人元気かなぁ…
1
お気に入りに追加
2,029
あなたにおすすめの小説
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる