361 / 718
Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-0.4 ミステリートレイン
しおりを挟む
…カジノでの激闘は、春とミントの互角の戦いとなった。
スロットマシンでジャックポット、トランプでロイヤルストレートフラッシュ、ルーレットでは一点賭け…は流石にやらず、地道にいくつか保険を賭けてやりつつ、稼ぎに稼ぐ。
これが本当のお金であれば、相当な金額になっただろうが、残念ながらこのミステリートレイン用に設けられた通貨なので、稼いでもそこまでの利用価値は微妙なところだろう。
そもそも賭け事を勝負にした場合、どこで区切りをつけるのかということが問題になるが、そこはとりあえず日が沈むまでとしておいて…ようやく、結果が出たのであった。
「…それで、勝負に勝ったのは…ミーちゃんかぁ…」
出た結果にがっくりしつつ、春はお風呂に入っていた。
先ほど示された、儲けた金額。
結構自信があったのだが、最後のほうの怒涛のロイヤルストレートフラッシュ10を喰らってしまったのが効いてしまったようで、惜しいところでミーちゃんに負けてしまった。
スロットマシンとかでは稼げていたのだが、それでも足りず敗北。
結果としてミーちゃんが勝利したわけだが…まぁ、楽しかったから良しとしよう。
それに、カジノで遊ぶ人も結構多かったので、そこそこ交流ができてだれがどういう人なのかおおよそ掴めたところでもある。
どうも、このミステリートレインに乗っている人の半数がアルケディア・オンライン内の各惑星であったイベントで偶然入手した人が多いようで、プレイヤーと言える人ばかり。
残りに関しては、企業の付き合いのよしみで譲ってもらったり、友人が獲得したが何らかの事情で行けなかったので代わりにというものや、期間限定ネット販売でもやっていたところがあったらしい。
「そう考えると、色々な事情を持った人が集まっているけれども…みんな、このツアーを楽しんでいるなぁ」
行き先不明のミステリートレイン。その先がどこなのかわからずとも、楽しめるものならとことん楽しんでしまえというような人ばかり。
一人、夫婦、カップル、友人同士など様々で、組み合わせもばらばらだけどこのツアーを面白く思っている人が多いだろう。
まぁ、娯楽施設にはまってしまったせいなのか、奥さんにパイルドライバーを決められて引きずられて連れていかれた人もいたが…うん、旅は長いし、程々にしてもらえばいいだろう。しかしあれ、見事な一撃だったな…聞いたら夫婦でプロレスラーらしいけど、奥さんの方はチャンピオンまであと一歩ところまで上り詰めたこともあるらしい。
「それにしても、この温泉の湯に浸かれる風呂場も良いなぁ…」
はふぅっと安堵の息を吐き、体の力を抜いてゆったりと浸かる。
列車内だからもうちょっと揺れたりしてお湯がこぼれるなどのハプニングがありそうなものなのだが、そういうものに備えて揺れの対策が施されているらしく、穏やかに浸かることができる。
そこそこ広いし、足を思いっきり延ばせる風呂場というのも良いだろう…あ、サウナも見つけた。
ゆったりと過ごしながら外の方を見れば、いつの間にか日が沈んできたようで、暗くなりつつある。
ミステリートレインの初日は勝負で敗北の味を味わいつつも、楽しめそうだなと思うのであった…
『---こちら、スカルワン、スカルワン、本部応答せよ』
『繰り返す、作戦は続行。地下部隊がやられたが、それでも続行せよ』
【…盗聴対策はしているようですが、この程度なら大丈夫ですネ】
あたり一帯が真っ暗になり、月明かりが照らし始める真夜中。
ロロは先ほどから家を狙ってきている者たちの動向を探るために、相手の無線などの通信手段を確認し、情報をしっかりと抜き取っていた。
【大まかな作戦内容としては、神系スキルの持つプレイヤー狙い…暗殺とかではなく、誘拐目的のほうで動いているようですネ】
ここでの盗聴やその他の情報収集から、相手の目的もだいぶ探ることができてきた。
どうやら、相手のおおざっぱな目的としては誘拐がメインのようである。
神系スキルの所持者であるプレイヤーの現実世界での居場所を探し、そこから連れ去って何かをしでかそうとしているようだ。
【ゲーム内での神系スキル所持者狙い…今はまだ現実では意味がないのに、狙おうとしてくるとは、現実での誘拐というリスクの高さに対して大胆に動きますネ】
誘拐した先でどうするのかまでは調査中だが、ひとまずは相手の狙いの一部が分かっただけでも十分である。
運営会社のほうも動いているようで、先ほどハッキング先を突き止めたらしく、逆ハッキングを仕掛けて目的を更に引きずり出そうとして動いているという連絡もあった。
いくつかダミーが用意されていたり、トラップもあるようだがそんなものは関係ない。
相手の情報がわずかでも集まってくれば、そこからすぐに辿り着くことが可能なので、現時点で相手は気が付かずに追い詰められていっている状態である。
【敵対企業名『アロンガスフロンティア』…メーゼ・イワド社に対して、先月あたりから情報強奪を狙って動いていた企業ですネ。ああ、潰れたユニコーンx社と近い立場にいて、そこからも情報を抜き取って動いていたのですカ】
いつぞやか仕掛けてきて、いつの間にか潰れていた滅亡企業。
その企業と近い立場にあった敵対企業が今回の一件を引き起こしたようで、情報がどんどん集まってくる。
【なるほど、電子頭脳システムなどの情報も得つつ、裏社会でハックツールなども出しており…AIシステムの過剰進化も行い、ハッキングを仕掛けられるだけの技術を得たのですカ】
運営会社のセキュリティも相当強化されているはずだが、まだまだ発展途上な面もあり、その弱い部分を突くだけの力を得ていたらしい。
会社の経営方針もコンピュータ任せにしているところがあるようで、この襲撃もその判断によるものらしいが…いかんせん、現場との乖離もあるせいか、未熟さが見えてくる。
【本当なら、徹底しておくのが良いのですが…ああ、異常をきたしてますネ。外部からの情報収集で得た中に、悪いものもあって暴走に近いのでしょウ】
相手の頭がちょっとゆであがっている状態のようで、お粗末な部分が見えてくる。
だが、どういう事情があろうとも敵対してきた以上、手を抜く気はない。
【他のスキル所持者宅は…ええ、大丈夫ですネ。どの家もしっかり仲間が守っているようデス。なら、気にしなくてもいいでしょウ。とりあえず…空から来そうなので、こちらも仕掛けておきましょウ】
地下からの相手であれば、潰したり押し出したりして、周囲への被害は抑えられる。
だが、空からの相手の場合、どこかに墜落すれば普通に大惨事になることが目に見えているので、関係のない人たちへの被害は避けたくあり…そのため、通常火器による対空砲一斉砲撃は使えない。
パルスレーザー、電磁ネット、対空ミサイル、人工雷雲発生装置などの機能は備えているが、それらも厳しいところがあるだろう。
ならば、どうするか?
単純なことだ。相手をこの空域から吹っ飛ばして、安全な場所で墜落してもらえばいい。。
【超反発磁界生成砲装填。照準固定…ファイヤ】】
がごんっと屋根が開き、出てきたのは巨大なパラボラアンテナのような装置。
発射の合図とともにバチバチと妙な音を立てながら光線のようなものを撃ちだし、上空にいた敵へ照射する。
【マルチロックオン完了…続けて第2、3照射。全ターゲットに照射後、対極電磁玉を上空へ発射し、機動。傾斜20度ほど上に向けて反発させ、目標地点まで吹っ飛ばすのデス】
飛行機だろうとヘリコプターだろうと、空を飛ぶ敵に対して砲撃して磁力を纏わせ、続けて撃つ球で反発させて吹っ飛ばすだけの簡単な兵装。
火薬武器などではないので爆発してその場で木っ端みじんにすることなどはできないが、代わりに対象のみに対してすさまじい電磁波を送ることができ、計器類を使い物にならなくすることぐらいはできる。
使いようによっては現代社会にとってかなりの脅威になりかけない特殊な攻撃だが、今はただ、敵対する相手のみに振るわれまくるのであった…
【…さて、後は地上部隊の方ですがこちらはどう対応しましょうカ?空や地下なら、他の人に見られないでやりやすいのですが、地上がちょっと厄介ですネ】
…なお、パラボラアンテナのような装置などは思いっきり目立ちそうなものなのだが、実はちょっとばかり細工を施しており、何も出ていないように周辺の空間を歪めて認識させるように仕掛けているので、このぐらいであればまだ目立たないのであった。
スロットマシンでジャックポット、トランプでロイヤルストレートフラッシュ、ルーレットでは一点賭け…は流石にやらず、地道にいくつか保険を賭けてやりつつ、稼ぎに稼ぐ。
これが本当のお金であれば、相当な金額になっただろうが、残念ながらこのミステリートレイン用に設けられた通貨なので、稼いでもそこまでの利用価値は微妙なところだろう。
そもそも賭け事を勝負にした場合、どこで区切りをつけるのかということが問題になるが、そこはとりあえず日が沈むまでとしておいて…ようやく、結果が出たのであった。
「…それで、勝負に勝ったのは…ミーちゃんかぁ…」
出た結果にがっくりしつつ、春はお風呂に入っていた。
先ほど示された、儲けた金額。
結構自信があったのだが、最後のほうの怒涛のロイヤルストレートフラッシュ10を喰らってしまったのが効いてしまったようで、惜しいところでミーちゃんに負けてしまった。
スロットマシンとかでは稼げていたのだが、それでも足りず敗北。
結果としてミーちゃんが勝利したわけだが…まぁ、楽しかったから良しとしよう。
それに、カジノで遊ぶ人も結構多かったので、そこそこ交流ができてだれがどういう人なのかおおよそ掴めたところでもある。
どうも、このミステリートレインに乗っている人の半数がアルケディア・オンライン内の各惑星であったイベントで偶然入手した人が多いようで、プレイヤーと言える人ばかり。
残りに関しては、企業の付き合いのよしみで譲ってもらったり、友人が獲得したが何らかの事情で行けなかったので代わりにというものや、期間限定ネット販売でもやっていたところがあったらしい。
「そう考えると、色々な事情を持った人が集まっているけれども…みんな、このツアーを楽しんでいるなぁ」
行き先不明のミステリートレイン。その先がどこなのかわからずとも、楽しめるものならとことん楽しんでしまえというような人ばかり。
一人、夫婦、カップル、友人同士など様々で、組み合わせもばらばらだけどこのツアーを面白く思っている人が多いだろう。
まぁ、娯楽施設にはまってしまったせいなのか、奥さんにパイルドライバーを決められて引きずられて連れていかれた人もいたが…うん、旅は長いし、程々にしてもらえばいいだろう。しかしあれ、見事な一撃だったな…聞いたら夫婦でプロレスラーらしいけど、奥さんの方はチャンピオンまであと一歩ところまで上り詰めたこともあるらしい。
「それにしても、この温泉の湯に浸かれる風呂場も良いなぁ…」
はふぅっと安堵の息を吐き、体の力を抜いてゆったりと浸かる。
列車内だからもうちょっと揺れたりしてお湯がこぼれるなどのハプニングがありそうなものなのだが、そういうものに備えて揺れの対策が施されているらしく、穏やかに浸かることができる。
そこそこ広いし、足を思いっきり延ばせる風呂場というのも良いだろう…あ、サウナも見つけた。
ゆったりと過ごしながら外の方を見れば、いつの間にか日が沈んできたようで、暗くなりつつある。
ミステリートレインの初日は勝負で敗北の味を味わいつつも、楽しめそうだなと思うのであった…
『---こちら、スカルワン、スカルワン、本部応答せよ』
『繰り返す、作戦は続行。地下部隊がやられたが、それでも続行せよ』
【…盗聴対策はしているようですが、この程度なら大丈夫ですネ】
あたり一帯が真っ暗になり、月明かりが照らし始める真夜中。
ロロは先ほどから家を狙ってきている者たちの動向を探るために、相手の無線などの通信手段を確認し、情報をしっかりと抜き取っていた。
【大まかな作戦内容としては、神系スキルの持つプレイヤー狙い…暗殺とかではなく、誘拐目的のほうで動いているようですネ】
ここでの盗聴やその他の情報収集から、相手の目的もだいぶ探ることができてきた。
どうやら、相手のおおざっぱな目的としては誘拐がメインのようである。
神系スキルの所持者であるプレイヤーの現実世界での居場所を探し、そこから連れ去って何かをしでかそうとしているようだ。
【ゲーム内での神系スキル所持者狙い…今はまだ現実では意味がないのに、狙おうとしてくるとは、現実での誘拐というリスクの高さに対して大胆に動きますネ】
誘拐した先でどうするのかまでは調査中だが、ひとまずは相手の狙いの一部が分かっただけでも十分である。
運営会社のほうも動いているようで、先ほどハッキング先を突き止めたらしく、逆ハッキングを仕掛けて目的を更に引きずり出そうとして動いているという連絡もあった。
いくつかダミーが用意されていたり、トラップもあるようだがそんなものは関係ない。
相手の情報がわずかでも集まってくれば、そこからすぐに辿り着くことが可能なので、現時点で相手は気が付かずに追い詰められていっている状態である。
【敵対企業名『アロンガスフロンティア』…メーゼ・イワド社に対して、先月あたりから情報強奪を狙って動いていた企業ですネ。ああ、潰れたユニコーンx社と近い立場にいて、そこからも情報を抜き取って動いていたのですカ】
いつぞやか仕掛けてきて、いつの間にか潰れていた滅亡企業。
その企業と近い立場にあった敵対企業が今回の一件を引き起こしたようで、情報がどんどん集まってくる。
【なるほど、電子頭脳システムなどの情報も得つつ、裏社会でハックツールなども出しており…AIシステムの過剰進化も行い、ハッキングを仕掛けられるだけの技術を得たのですカ】
運営会社のセキュリティも相当強化されているはずだが、まだまだ発展途上な面もあり、その弱い部分を突くだけの力を得ていたらしい。
会社の経営方針もコンピュータ任せにしているところがあるようで、この襲撃もその判断によるものらしいが…いかんせん、現場との乖離もあるせいか、未熟さが見えてくる。
【本当なら、徹底しておくのが良いのですが…ああ、異常をきたしてますネ。外部からの情報収集で得た中に、悪いものもあって暴走に近いのでしょウ】
相手の頭がちょっとゆであがっている状態のようで、お粗末な部分が見えてくる。
だが、どういう事情があろうとも敵対してきた以上、手を抜く気はない。
【他のスキル所持者宅は…ええ、大丈夫ですネ。どの家もしっかり仲間が守っているようデス。なら、気にしなくてもいいでしょウ。とりあえず…空から来そうなので、こちらも仕掛けておきましょウ】
地下からの相手であれば、潰したり押し出したりして、周囲への被害は抑えられる。
だが、空からの相手の場合、どこかに墜落すれば普通に大惨事になることが目に見えているので、関係のない人たちへの被害は避けたくあり…そのため、通常火器による対空砲一斉砲撃は使えない。
パルスレーザー、電磁ネット、対空ミサイル、人工雷雲発生装置などの機能は備えているが、それらも厳しいところがあるだろう。
ならば、どうするか?
単純なことだ。相手をこの空域から吹っ飛ばして、安全な場所で墜落してもらえばいい。。
【超反発磁界生成砲装填。照準固定…ファイヤ】】
がごんっと屋根が開き、出てきたのは巨大なパラボラアンテナのような装置。
発射の合図とともにバチバチと妙な音を立てながら光線のようなものを撃ちだし、上空にいた敵へ照射する。
【マルチロックオン完了…続けて第2、3照射。全ターゲットに照射後、対極電磁玉を上空へ発射し、機動。傾斜20度ほど上に向けて反発させ、目標地点まで吹っ飛ばすのデス】
飛行機だろうとヘリコプターだろうと、空を飛ぶ敵に対して砲撃して磁力を纏わせ、続けて撃つ球で反発させて吹っ飛ばすだけの簡単な兵装。
火薬武器などではないので爆発してその場で木っ端みじんにすることなどはできないが、代わりに対象のみに対してすさまじい電磁波を送ることができ、計器類を使い物にならなくすることぐらいはできる。
使いようによっては現代社会にとってかなりの脅威になりかけない特殊な攻撃だが、今はただ、敵対する相手のみに振るわれまくるのであった…
【…さて、後は地上部隊の方ですがこちらはどう対応しましょうカ?空や地下なら、他の人に見られないでやりやすいのですが、地上がちょっと厄介ですネ】
…なお、パラボラアンテナのような装置などは思いっきり目立ちそうなものなのだが、実はちょっとばかり細工を施しており、何も出ていないように周辺の空間を歪めて認識させるように仕掛けているので、このぐらいであればまだ目立たないのであった。
11
お気に入りに追加
2,048
あなたにおすすめの小説
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる