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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-140 スルメイカではありません
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…気になることを言われつつ、黒き女神の力で大嵐だった海王惑星は今、からっからに乾燥しまくり、あたりが見渡しやすい状態になっていた。
「というか、今更なことなんだけど海洋生物とか全滅してないかな?空の複数の太陽のせいで、海が干上がったってことは、相当ヤバいんじゃ…」
【…こういう無茶苦茶なものを見ると頭が痛くなりますが…どうやら無事のようですネ。太陽の顕現時間を計算すると、その時間の間だけちょっとずれた位相にずれているようデス。今はまだ見えませんが、上の太陽が消えて海が戻ってきたら、自然に放流されるでショウ】
「あの黒き女神、そこも考えて行動していたのかな…」
結構おおざっぱな方法とは言え、起きるだろう大量絶滅を回避していたようである。
関係なくやってしまえば、あれだけの太陽の熱で地上全部が焼かれそうなものなのだが…不思議なことに海を狙って蒸発させるようにしているようで、外気温は特に変化が見られない。
まぁ、見やすくなったから細かいことは考えないようにして、今はルカドンの触覚探しである。
惑星そのものな存在ゆえに感知も厳しく、目視で探すことになるが、こうやって見るとすさまじい乾燥ぶりである。
「乾燥しすぎて、ルカドンの触覚自体も干からびていないよね?」
「その可能性もあるような…見つけないと分からないか」
海洋生物が無事だとしても、ルカドン自身が無事とは言い切れない。
むしろ、星全体を干上がらせている状況は不味いのではないかと思ったが…少し経って、ようやく見つけたときにその回答は出ていた。
【…ひぐぅ…み、みずぅ…】
「ロロ、水を早く放水してあげてぇ!!」
「滅茶苦茶乾燥してスルメイカみたいになっているぅうううう!!」
案の定というかここまでは考えていなかっただけなのか、ルカドンの触覚は見つかったといえば見つかった。
ただし、水龍のような姿という事前情報があったはずだが、大乾燥した今、その姿は滅茶苦茶しおしおとしなびた何かに成り果てており、乾燥ミミズと言ってもいい状態である。
惑星そのものと言われているルカドンだったが、その惑星中の海がなくされて乾燥した今、思いっきり触覚にも影響が出てしまったようだ。
かろうじて、星の触覚というだけあって乾燥した地表から生えている部分は何とかあるが、これがなければ風に乗って飛ばされそうである。
【緊急時用大規模火災対策の放水機能を使用いたしマス。2番砲塔、内部エネルギーバイパスをタンクへ接続確認。放水開始しマス】
こういう時に様々な対策を練りこみまくっている船だからこそ、乾燥したルカドンに水を上げる手段はある。
惑星全体を大規模乾燥させた複数の太陽があるが、どうも海だけを対象にしたようなものなので、放水作業に支障はなく、無事に船の各砲塔から水が照射され、ルカドンを潤していくのであった…
ドババババババババババ!!
「…トラウマ刺激されて沈んでいた気持ちだったんだろうけど、ここまでかぴかぴになっていると、どうでもよくなっていそうな気がする」
「むしろ、生死の境をさまよいかけてないかアレ…」
海王惑星でルカドンへ向けて大放水作業が行われて、どうにか一命をとりとめていたそのころ。
惑星から遠く離れた場所にある…恐竜帝国、いや、いくつもの星々がすでにその星間国家『ダイナソロン星間帝国』として成り立っている国の、名前の元となった惑星ダイナソロンの城内にて、確認を行っている者がいた。
「ふふふ…何やら面白いことが起きたようデースね」
【ガルガルゥウウウ!!】
【ゴォォォォォッルン!!】
配下の恐竜たちの報告を聞きつつ、ネットの海からも上がってくる情報をまとめながら、国家君主の立場に立つまでに至った恐竜女帝ティラリアはそうつぶやく。
星々をいくつも手中に収める中で、情報というのは非常に大きな意味を持つ。
プレイヤーによっては村や国造りさえも可能なアルケディア・オンラインの中で彼女は星間国家を樹立するまでに至っていたが、その分しっかりと情報を確保するだけのものたちも育て上げており、変わった情報が入ればすぐに詳細を確認していた。
「海王惑星ルカドンの突然の大嵐、そして複数の恒星の同時出現…現地の諜報員によれば、ハルさんの所有する宇宙戦艦グレイ号及び…弟もどうやらいるようデースね」
少し前に帝国から再び脱走し、飛び出していった弟。
まぁ、いかんせん少々ブラコンすぎたかなと思う部分もあるので、この辺りで再び反発されても気にするようなことはなく、次はどんな手で自分に対抗してくるのかと考えていること自体が楽しみになっているところもあった。
できるだけネタを驚いて受け取りたいため、詳細な情報をあえて受け取らずに好き勝手やってもらっており、場所の把握などもせずに見逃していた部分があったのだが…どうも今、海王惑星にいて活動中という情報を得たのである。
「ルカドン入手のため、やらかしてから相当な騒動をやったようデースが…ふむ、別に良いデースね。お仕置きするようなこともなく、もうちょっと見ているべきかなデース」
場所の把握はできたので、すぐに赴いて対峙することは可能である。
だが、まだまだ足りない部分が多そうなので、未熟な状態で収穫するのも物足りないと思い、ここで動くことはない。
目的が何なのかは既に理解しているのだが…弟の成長を楽しみに見るのも姉の特権だろう。
「しかし、黒き女神の分離とその力の行使による結果が恒星出現デースか…神系スキルの底の深さはまだまだ不明な点が多いデースね。最近、恐竜神とかいうのも出現し始めたようデースが、神系スキルの謎は多いデース」
神と名のつくスキルは、アルケディア・オンラインの世界で入手している人はまだ数えるほどしかいない。
その中でも、かなり大きな力を持っているのはさらに限られており、どのぐらいのものなのか情報は集まってくるのだが。未知の部分も非常に多い。
その中で今回、黒き女神のスキルがアイテムによって分離し、力を行使したという情報を得たのだが、その力のすさまじさには、流石の女帝でも驚かされる。
「プレイヤー行使ではなく、スキル自身のものですから、多少の枷はないのでしょうが…それでも他の神系スキルの例に比べると、比較にならないレベルデース。レイドボスとして機械神などと組んでやっていた時期のデータもあるようデースが…うーん、見た目も可愛くて強いっていいデースね。うちの恐竜神もこういう風な見た目にならないか、魔改造したいデース」
そんなほいほいと容姿を改造できることはない。
というか、恐竜から黒き女神のような美貌を持たせるレベルとは、どれほどの魔改造を施せと思う人は多いだろう。
やろうと思えば無理やりやれそうだが…どこかの船が聞けば、同じような目に遭うのかと同情するかもしれない。
流石にその魔改造計画は数日後に議論されることになるから放棄するとして、今は海王惑星での情報のほうが必要だろう。
やろうと思えばできる科学の力はありそうだが、そのあたりはまだ未知のものも多いので、慎重に動く必要がある。
「とりあえず、今はまだ様子見デースね…目的を見るに、弟はたぶんルカドンをテイムして戦力に加えたいようデースが…惑星サイズを、どうやって飼う気デース?」
弟の順調な成長を喜びつつ、どういう風になるのか情報が待ち遠しくなる。
帝国ならではの情報収集の速さは良いのだが、出来ればどんどん楽しみたいのであった…
「しかし、女神ってやべーデースね。複数の太陽を作る…あ、でもこういうのができるってことは、他にもできそうなのが気になりますデース…」
…なお後日、神系スキルの持ち主の中で、恐竜女帝の探求心を満たすために、協力する人がいたとかいなかったとか。
「というか、今更なことなんだけど海洋生物とか全滅してないかな?空の複数の太陽のせいで、海が干上がったってことは、相当ヤバいんじゃ…」
【…こういう無茶苦茶なものを見ると頭が痛くなりますが…どうやら無事のようですネ。太陽の顕現時間を計算すると、その時間の間だけちょっとずれた位相にずれているようデス。今はまだ見えませんが、上の太陽が消えて海が戻ってきたら、自然に放流されるでショウ】
「あの黒き女神、そこも考えて行動していたのかな…」
結構おおざっぱな方法とは言え、起きるだろう大量絶滅を回避していたようである。
関係なくやってしまえば、あれだけの太陽の熱で地上全部が焼かれそうなものなのだが…不思議なことに海を狙って蒸発させるようにしているようで、外気温は特に変化が見られない。
まぁ、見やすくなったから細かいことは考えないようにして、今はルカドンの触覚探しである。
惑星そのものな存在ゆえに感知も厳しく、目視で探すことになるが、こうやって見るとすさまじい乾燥ぶりである。
「乾燥しすぎて、ルカドンの触覚自体も干からびていないよね?」
「その可能性もあるような…見つけないと分からないか」
海洋生物が無事だとしても、ルカドン自身が無事とは言い切れない。
むしろ、星全体を干上がらせている状況は不味いのではないかと思ったが…少し経って、ようやく見つけたときにその回答は出ていた。
【…ひぐぅ…み、みずぅ…】
「ロロ、水を早く放水してあげてぇ!!」
「滅茶苦茶乾燥してスルメイカみたいになっているぅうううう!!」
案の定というかここまでは考えていなかっただけなのか、ルカドンの触覚は見つかったといえば見つかった。
ただし、水龍のような姿という事前情報があったはずだが、大乾燥した今、その姿は滅茶苦茶しおしおとしなびた何かに成り果てており、乾燥ミミズと言ってもいい状態である。
惑星そのものと言われているルカドンだったが、その惑星中の海がなくされて乾燥した今、思いっきり触覚にも影響が出てしまったようだ。
かろうじて、星の触覚というだけあって乾燥した地表から生えている部分は何とかあるが、これがなければ風に乗って飛ばされそうである。
【緊急時用大規模火災対策の放水機能を使用いたしマス。2番砲塔、内部エネルギーバイパスをタンクへ接続確認。放水開始しマス】
こういう時に様々な対策を練りこみまくっている船だからこそ、乾燥したルカドンに水を上げる手段はある。
惑星全体を大規模乾燥させた複数の太陽があるが、どうも海だけを対象にしたようなものなので、放水作業に支障はなく、無事に船の各砲塔から水が照射され、ルカドンを潤していくのであった…
ドババババババババババ!!
「…トラウマ刺激されて沈んでいた気持ちだったんだろうけど、ここまでかぴかぴになっていると、どうでもよくなっていそうな気がする」
「むしろ、生死の境をさまよいかけてないかアレ…」
海王惑星でルカドンへ向けて大放水作業が行われて、どうにか一命をとりとめていたそのころ。
惑星から遠く離れた場所にある…恐竜帝国、いや、いくつもの星々がすでにその星間国家『ダイナソロン星間帝国』として成り立っている国の、名前の元となった惑星ダイナソロンの城内にて、確認を行っている者がいた。
「ふふふ…何やら面白いことが起きたようデースね」
【ガルガルゥウウウ!!】
【ゴォォォォォッルン!!】
配下の恐竜たちの報告を聞きつつ、ネットの海からも上がってくる情報をまとめながら、国家君主の立場に立つまでに至った恐竜女帝ティラリアはそうつぶやく。
星々をいくつも手中に収める中で、情報というのは非常に大きな意味を持つ。
プレイヤーによっては村や国造りさえも可能なアルケディア・オンラインの中で彼女は星間国家を樹立するまでに至っていたが、その分しっかりと情報を確保するだけのものたちも育て上げており、変わった情報が入ればすぐに詳細を確認していた。
「海王惑星ルカドンの突然の大嵐、そして複数の恒星の同時出現…現地の諜報員によれば、ハルさんの所有する宇宙戦艦グレイ号及び…弟もどうやらいるようデースね」
少し前に帝国から再び脱走し、飛び出していった弟。
まぁ、いかんせん少々ブラコンすぎたかなと思う部分もあるので、この辺りで再び反発されても気にするようなことはなく、次はどんな手で自分に対抗してくるのかと考えていること自体が楽しみになっているところもあった。
できるだけネタを驚いて受け取りたいため、詳細な情報をあえて受け取らずに好き勝手やってもらっており、場所の把握などもせずに見逃していた部分があったのだが…どうも今、海王惑星にいて活動中という情報を得たのである。
「ルカドン入手のため、やらかしてから相当な騒動をやったようデースが…ふむ、別に良いデースね。お仕置きするようなこともなく、もうちょっと見ているべきかなデース」
場所の把握はできたので、すぐに赴いて対峙することは可能である。
だが、まだまだ足りない部分が多そうなので、未熟な状態で収穫するのも物足りないと思い、ここで動くことはない。
目的が何なのかは既に理解しているのだが…弟の成長を楽しみに見るのも姉の特権だろう。
「しかし、黒き女神の分離とその力の行使による結果が恒星出現デースか…神系スキルの底の深さはまだまだ不明な点が多いデースね。最近、恐竜神とかいうのも出現し始めたようデースが、神系スキルの謎は多いデース」
神と名のつくスキルは、アルケディア・オンラインの世界で入手している人はまだ数えるほどしかいない。
その中でも、かなり大きな力を持っているのはさらに限られており、どのぐらいのものなのか情報は集まってくるのだが。未知の部分も非常に多い。
その中で今回、黒き女神のスキルがアイテムによって分離し、力を行使したという情報を得たのだが、その力のすさまじさには、流石の女帝でも驚かされる。
「プレイヤー行使ではなく、スキル自身のものですから、多少の枷はないのでしょうが…それでも他の神系スキルの例に比べると、比較にならないレベルデース。レイドボスとして機械神などと組んでやっていた時期のデータもあるようデースが…うーん、見た目も可愛くて強いっていいデースね。うちの恐竜神もこういう風な見た目にならないか、魔改造したいデース」
そんなほいほいと容姿を改造できることはない。
というか、恐竜から黒き女神のような美貌を持たせるレベルとは、どれほどの魔改造を施せと思う人は多いだろう。
やろうと思えば無理やりやれそうだが…どこかの船が聞けば、同じような目に遭うのかと同情するかもしれない。
流石にその魔改造計画は数日後に議論されることになるから放棄するとして、今は海王惑星での情報のほうが必要だろう。
やろうと思えばできる科学の力はありそうだが、そのあたりはまだ未知のものも多いので、慎重に動く必要がある。
「とりあえず、今はまだ様子見デースね…目的を見るに、弟はたぶんルカドンをテイムして戦力に加えたいようデースが…惑星サイズを、どうやって飼う気デース?」
弟の順調な成長を喜びつつ、どういう風になるのか情報が待ち遠しくなる。
帝国ならではの情報収集の速さは良いのだが、出来ればどんどん楽しみたいのであった…
「しかし、女神ってやべーデースね。複数の太陽を作る…あ、でもこういうのができるってことは、他にもできそうなのが気になりますデース…」
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