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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-138 どんどん進めたいドン
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異常気象どころか天変地異レベルの、惑星ルカドンを覆う大嵐。
惑星そのものでもあるらしいルカドンの今の心情が盛大に表れているようであり、収めるにはルカドンのトラウマとやらをどうにかして止めなければいけないだろう。
そう考えると、まずは何が必要なのか話し合うことにした。
「トラウマをどうにかする王道的な手段としては、癒す、忘却させる、封じるっていうのがあるけど…それをかける相手の居場所も、見つけないと先へ進めないか」
一般的なトラウマ対策としてはいくつもの手法があるだろうが、肝心の相手がどこにいるのかがはっきりしない。
いや、惑星自体がルカドンなのはわかっているが、そのやりとりをするための必要な部分…一般的には見た目は水龍の様な感じをしているという触覚部分を見つけなければ、やることもできないだろう。
「だが、見つけるのは厳しいな…舞を踊って顕現させたが、今の状況じゃ効果はなさそうに思えるぞ」
「でも。やみくもに探すのも厳しいか」
外が大荒れすぎて、様々な星々の海が凝縮されているような海で覆われているせいで、かき混ぜられて、絵の具の混ぜすぎた色になったような光景になりつつあり、内部が良く見えない。
【センサーも厳しいですネ。攪拌され過ぎているのと、様々な成分の液体が混ざりまくったことで、奥深くまでの探知は不可能デス。潜って探す方が、地道な手段として良いのですが…】
「濃硫酸とか猛毒とか混ざりまくった海だからなぁ…」
海の中であれば、大荒れしている上から探すよりもまだ多少は見えやすいのかもしれない。
けれども、やばめの液体が混ざっているせいで、うかつに入り込むこともできないだろう。
第三艦橋が溶け落ちたり、あるいは船そのものが侵されて使い物にならなくなる可能性もあり、リスクが高すぎる。
そんなことをこのグレイ号でやりたくないし、保証がないので避けるべきだろう。
「とりあえずまとめると、トラウマをどうにかする方法と、どうにかする相手の居場所の特定が必要か…」
前者はまだやりようがあるので良いが、後者は難しいところ。
相手の位置をいかにして探り、そしてやるかがカギになる。
悩んでいても、制限時間があるので長くかけられないが…さて、どうしたものか。
「ところでハルさん、前者のほうがやりようあるって、本当なの?」
「忘却のほうはちょっとだけ心得があったりする。ミーちゃんとやらかしたときに、学ぶ機会があったからね…このVRMMOの世界のモンスター相手に効果があるかは微妙だけどね」
でもまぁ、ちょっと自信はあるので多分大丈夫だと思いたい。
過去にやらかして、その際に学んだことが今になって生きるとは思わなかったが…問題はないと思えばいいか。
【その方法、ちょっとしくじると赤ちゃん返りしかねないらしいですけれどネ】
「なんで知っているの、そんなこと」
問題ないはず…そう、失敗はしていない。目をそらすようなことはあったが。
とにもかくにも、トラウマをどうにかする方法はこれでいいとして、後はどうやってかける相手を…触覚部分を見つけるかが問題である。
この海の荒れようだとすぐに見つけ出せないだろうし、かと言って時間をかけすぎるとこの惑星が終わってしまうだろう。
「いっそ、この海全部が干上がってくれた方が探しやすくなるんだけどなぁ」
「いやいや、この水だらけの惑星が干上がるって相当な熱量が必要になるよ。それこそ太陽なんかにぶつけるほどの力がいるって」
天変地異過ぎる災害なのもあってか、惑星の軌道自体もおかしな動きをしているので、爆発前にどこかの恒星に衝突して干上がる可能性は否定できない。
だが、宇宙は広いのでそう都合よくぶつかってくれる可能性は低いだろう。
「ハルさんの黒き女神の力で、人工太陽を作るとかは?」
「太陽っぽい技はあるけど、そんなレベルのものは通常状態だとできないよ」
どこかで惑星の力を借りて、大幅に強化する手法はとれなくもない。
以前の機械惑星での電磁砲のように、膨大な熱量の何かをどこからか調達して借り受ければ、やれなくもなさそうだが、女神の力とて万能ではない。
そう考えると、別の手法とかを模索したいが、流石に干上がらせる方法は厳しいかと思っていた…その時だった。
―――シュウシュウシュウ
「ん?」
「何の音?」
何やらやかんが沸騰する前の様な微妙な音が聞こえ、僕らは周囲を見渡す。
濃硫酸の雨でも降ってどこか熔解しつつあるのかという可能性もあったが、外からするような音ではない。
では、どこからなのかと思い注意深く耳をすませば…ハルの懐から音がなっていた。
「えっと…あ、このランプか?」
ごそごそと音がするものを取り出してみたら、それは以前、火の神からもらった謎のランプ。
何の効果も説明もなく、ただ持っていればいいというだけの話だったが、そのランプが今、音を立てて煙を出していた。
―――――
>一定以上の漏洩神力が溜まりました。
>許容量を超え、アイテム名が解放されます。
>『御霊分身ランプ』の使用が可能になりました!!
『御霊分身ランプ』
神関係のスキルを所持している者の中で、より強力になりつつあるスキルから漏れ出る力を吸収して蓄えることによって、変化して生まれたアイテム。
本来であれば神のスキルで身を転じさせるはずの力を、ランプ自身へと一時的に移し替えて分身することが可能になる。
分かりやすく言えば、プレイヤーと神を分離させて動かすことが可能。ただし、ランプをコアとして一時的に出現するため、プレイヤー自身の意思とは関係なく動くことになる。
―――――
「御霊分身ランプ…?え、つまりこれって…黒き女神にならなくとも、黒き女神を呼べるってこと?」
どうやら女神のスキルを使って女神の身に転じていたが、このランプはその過程をなくし、ランプ自身に一時的に神を宿すことができるようになるらしい。
ただし、プレイヤーの意志で動かしていったものと違ってNPCのような動作…独立した神としての動きになるため、リスクもありそうだ。
けれども、こういうタイミングで動き出したということは、もしかすると使えということなのかもしれない。
使用可能時間を見れば、およそ3分程度…どこかの巨人と同じ程度の稼働時間しかないようだ。
まぁ、無理もないか。自動的に動かしつつ、膨大な力を任せて動かすというのはそれだけリスクもあるだろうし、そう長くは使えないだろう。
それに、どうやら一度使用したら現実時間にして3日程度の長いクールタイムがあるらしいので、そうぼんぼん使えるような品物ではないが…その代わりに、蓄えているのは純度100%の神の力になるので、プレイヤーとしての身ゆえに制限される部分から解放されるだけの力を秘めている可能性があるだろう。
下手すると、レイドボスの時以上かもしれないが…やって見なくてはわからない。
「中三病さん、本格的な神頼みって感じで…僕自身のスキル、黒き女神を、このランプを使って呼び出してみるよ。もしかすると、可能なのかもしれない」
「どういう性能だ?」
「えっと、説明はこのログを見たほうが早いかな」
「どれどれ…うーん、ハルさんの黒き女神の時のやばさは理解しているから、この状況を好転させるだけの働きはできそうだけど…自動って動くって、結構危険な香りもするような」
しかし、この状況でどうにかする手としては、ランプの、黒き女神の力に頼るしかないだろう。
もしかすると、あの日の神はこの状況を予想して渡してくれたのだろうか?
…いや、でも何か異質な感じのものだとか言っていたし、違う可能性もある。
なんにしても、この状況なので一か八かの神頼みに賭けるしかないだろう。
そう思い、僕らはこのランプを使用して、黒き女神そのものを出してみることにしたのであった…
【ン?計測数量が…不味いです不味いデス!!主様、大変申し訳ございませんが、甲板のほうでの使用をお願いいたしマス!!】
「え、この嵐の中の甲板で?」
【出現時に周囲にまき散らされる予想エネルギー量が大きすぎて、下手すると内部爆発しかねないんですヨ!!】
それって、一緒に外に出ている僕らもまとめて吹っ飛ばされるような…え、本当に出して大丈夫?
惑星そのものでもあるらしいルカドンの今の心情が盛大に表れているようであり、収めるにはルカドンのトラウマとやらをどうにかして止めなければいけないだろう。
そう考えると、まずは何が必要なのか話し合うことにした。
「トラウマをどうにかする王道的な手段としては、癒す、忘却させる、封じるっていうのがあるけど…それをかける相手の居場所も、見つけないと先へ進めないか」
一般的なトラウマ対策としてはいくつもの手法があるだろうが、肝心の相手がどこにいるのかがはっきりしない。
いや、惑星自体がルカドンなのはわかっているが、そのやりとりをするための必要な部分…一般的には見た目は水龍の様な感じをしているという触覚部分を見つけなければ、やることもできないだろう。
「だが、見つけるのは厳しいな…舞を踊って顕現させたが、今の状況じゃ効果はなさそうに思えるぞ」
「でも。やみくもに探すのも厳しいか」
外が大荒れすぎて、様々な星々の海が凝縮されているような海で覆われているせいで、かき混ぜられて、絵の具の混ぜすぎた色になったような光景になりつつあり、内部が良く見えない。
【センサーも厳しいですネ。攪拌され過ぎているのと、様々な成分の液体が混ざりまくったことで、奥深くまでの探知は不可能デス。潜って探す方が、地道な手段として良いのですが…】
「濃硫酸とか猛毒とか混ざりまくった海だからなぁ…」
海の中であれば、大荒れしている上から探すよりもまだ多少は見えやすいのかもしれない。
けれども、やばめの液体が混ざっているせいで、うかつに入り込むこともできないだろう。
第三艦橋が溶け落ちたり、あるいは船そのものが侵されて使い物にならなくなる可能性もあり、リスクが高すぎる。
そんなことをこのグレイ号でやりたくないし、保証がないので避けるべきだろう。
「とりあえずまとめると、トラウマをどうにかする方法と、どうにかする相手の居場所の特定が必要か…」
前者はまだやりようがあるので良いが、後者は難しいところ。
相手の位置をいかにして探り、そしてやるかがカギになる。
悩んでいても、制限時間があるので長くかけられないが…さて、どうしたものか。
「ところでハルさん、前者のほうがやりようあるって、本当なの?」
「忘却のほうはちょっとだけ心得があったりする。ミーちゃんとやらかしたときに、学ぶ機会があったからね…このVRMMOの世界のモンスター相手に効果があるかは微妙だけどね」
でもまぁ、ちょっと自信はあるので多分大丈夫だと思いたい。
過去にやらかして、その際に学んだことが今になって生きるとは思わなかったが…問題はないと思えばいいか。
【その方法、ちょっとしくじると赤ちゃん返りしかねないらしいですけれどネ】
「なんで知っているの、そんなこと」
問題ないはず…そう、失敗はしていない。目をそらすようなことはあったが。
とにもかくにも、トラウマをどうにかする方法はこれでいいとして、後はどうやってかける相手を…触覚部分を見つけるかが問題である。
この海の荒れようだとすぐに見つけ出せないだろうし、かと言って時間をかけすぎるとこの惑星が終わってしまうだろう。
「いっそ、この海全部が干上がってくれた方が探しやすくなるんだけどなぁ」
「いやいや、この水だらけの惑星が干上がるって相当な熱量が必要になるよ。それこそ太陽なんかにぶつけるほどの力がいるって」
天変地異過ぎる災害なのもあってか、惑星の軌道自体もおかしな動きをしているので、爆発前にどこかの恒星に衝突して干上がる可能性は否定できない。
だが、宇宙は広いのでそう都合よくぶつかってくれる可能性は低いだろう。
「ハルさんの黒き女神の力で、人工太陽を作るとかは?」
「太陽っぽい技はあるけど、そんなレベルのものは通常状態だとできないよ」
どこかで惑星の力を借りて、大幅に強化する手法はとれなくもない。
以前の機械惑星での電磁砲のように、膨大な熱量の何かをどこからか調達して借り受ければ、やれなくもなさそうだが、女神の力とて万能ではない。
そう考えると、別の手法とかを模索したいが、流石に干上がらせる方法は厳しいかと思っていた…その時だった。
―――シュウシュウシュウ
「ん?」
「何の音?」
何やらやかんが沸騰する前の様な微妙な音が聞こえ、僕らは周囲を見渡す。
濃硫酸の雨でも降ってどこか熔解しつつあるのかという可能性もあったが、外からするような音ではない。
では、どこからなのかと思い注意深く耳をすませば…ハルの懐から音がなっていた。
「えっと…あ、このランプか?」
ごそごそと音がするものを取り出してみたら、それは以前、火の神からもらった謎のランプ。
何の効果も説明もなく、ただ持っていればいいというだけの話だったが、そのランプが今、音を立てて煙を出していた。
―――――
>一定以上の漏洩神力が溜まりました。
>許容量を超え、アイテム名が解放されます。
>『御霊分身ランプ』の使用が可能になりました!!
『御霊分身ランプ』
神関係のスキルを所持している者の中で、より強力になりつつあるスキルから漏れ出る力を吸収して蓄えることによって、変化して生まれたアイテム。
本来であれば神のスキルで身を転じさせるはずの力を、ランプ自身へと一時的に移し替えて分身することが可能になる。
分かりやすく言えば、プレイヤーと神を分離させて動かすことが可能。ただし、ランプをコアとして一時的に出現するため、プレイヤー自身の意思とは関係なく動くことになる。
―――――
「御霊分身ランプ…?え、つまりこれって…黒き女神にならなくとも、黒き女神を呼べるってこと?」
どうやら女神のスキルを使って女神の身に転じていたが、このランプはその過程をなくし、ランプ自身に一時的に神を宿すことができるようになるらしい。
ただし、プレイヤーの意志で動かしていったものと違ってNPCのような動作…独立した神としての動きになるため、リスクもありそうだ。
けれども、こういうタイミングで動き出したということは、もしかすると使えということなのかもしれない。
使用可能時間を見れば、およそ3分程度…どこかの巨人と同じ程度の稼働時間しかないようだ。
まぁ、無理もないか。自動的に動かしつつ、膨大な力を任せて動かすというのはそれだけリスクもあるだろうし、そう長くは使えないだろう。
それに、どうやら一度使用したら現実時間にして3日程度の長いクールタイムがあるらしいので、そうぼんぼん使えるような品物ではないが…その代わりに、蓄えているのは純度100%の神の力になるので、プレイヤーとしての身ゆえに制限される部分から解放されるだけの力を秘めている可能性があるだろう。
下手すると、レイドボスの時以上かもしれないが…やって見なくてはわからない。
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「どういう性能だ?」
「えっと、説明はこのログを見たほうが早いかな」
「どれどれ…うーん、ハルさんの黒き女神の時のやばさは理解しているから、この状況を好転させるだけの働きはできそうだけど…自動って動くって、結構危険な香りもするような」
しかし、この状況でどうにかする手としては、ランプの、黒き女神の力に頼るしかないだろう。
もしかすると、あの日の神はこの状況を予想して渡してくれたのだろうか?
…いや、でも何か異質な感じのものだとか言っていたし、違う可能性もある。
なんにしても、この状況なので一か八かの神頼みに賭けるしかないだろう。
そう思い、僕らはこのランプを使用して、黒き女神そのものを出してみることにしたのであった…
【ン?計測数量が…不味いです不味いデス!!主様、大変申し訳ございませんが、甲板のほうでの使用をお願いいたしマス!!】
「え、この嵐の中の甲板で?」
【出現時に周囲にまき散らされる予想エネルギー量が大きすぎて、下手すると内部爆発しかねないんですヨ!!】
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