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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-121 助っ人なのかそうなのか
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―――真・エンプレス・シャドウフェニックスは困惑していた。
影の中から感じ取っていた、自身への脅威を、いや、同族嫌悪のようなものを感じ取れるような相手を自身の場へ引きずり込み、有利な立場にいたはずだった。
あのまま何事もなければ、そのまますべてを焼き尽くしていたはずだが…気が付けば、雄どもと同じように硬い体を付与され、表へ引きずり出されたのだ。
みれば、その元凶と思わしき者共は焼却処分対象との間に立っているようであり、こいつらが引っ張り上げてきたのは間違いないだろう。
忌々しい。機械の体を付与するスキルを有しているようだが、そんなことはどうでも良い。
この手のものは相手を消し去れば問題ないことを理解しており、自身の目の前に立ちふさがるのであれば消し炭と化してしまえばいいだけの話だ。
獲物が少々増えた程度の問題にしか思えず、突然の状況の変化に困惑していた部分もあったがすぐに冷静になり、全てを狩る方へ意識を向ける。
体の奥底から湧き上がる熱い炎を用意し、全てへ向かって噴き出す。
壁が増えようが、まだ狙う対象はあり…だからこそ、最優先で消し飛ばすために集中させた一撃を放出するのだ。
ジュイイイイイイイイイイン!!
大気を焼きながら切り裂き、炎から高められて光線と化した一撃はまっすぐに突き進む。
だが、その攻撃は単純な軌道だったがゆえに、防ぎやすくもあった。
ズバンッ!!
【ゲェェェンッ!?(はぁっ!?)】
【ニヤー、ニャゴゴン(この程度のものなのか、その攻撃は)】
攻撃の先には、先ほどまでいなかったはずのモンスターが立っており、その手に持ったレイピアで切り裂かれていたのだ。
身に合わないような大きな帽子や長靴を装備しつつ、にやりとこちらに向かってそう口にする猫のようなモンスター。
火山周辺にいるようなフレイムキャットに似たようなものかと思いたかったが、こちらは立派な二足歩行であり、タップダンスをしているような動きの余裕が見えるだろう。
【ゲェェェン!!(ならば体当たりで押しつぶしてくれるわぁぁぁ!!)】
瞬間的に飛び道具ではダメだと悟り、ならば己の体を生かした攻撃のほうが有効と判断し、フェニックスは飛び上がって突き進む。
相手が武器を持っていようが、その程度の剣筋では機械が一部出来つつも己の黒い炎の体に傷を与えることはできないだろう。
先ほどよりも体を燃やしたがゆえに重量は減ったが、逆に燃え上がる体がより鋭く宙を切り裂く感覚があり、あの細身では防ぎきれず、周辺の他の輩もまとめて倒せるはずだ…と、そう思っていたが、こちらの企みもまた、別のものによって防がれた。
【ブモォォォォォォ!!(よっせぇぇぇぇい!!)】
【ゲェェン!?】
体当たりをかまそうとあと一歩のところで、前に巨体が立ちふさがり、炎の体を受け止める。
そのままその場に停止はされなかったが、その勢いを利用されて投げ飛ばされてしまい、宙を舞いつつも何とかバランスをとる。
何が起きたのか、見ればそこには一体のオークが立っていたようだが、こちらも猫同様に纏う気配が異なっている様子。
しかもどちらも、自身の炎の…燃え上がる影の炎に対して脅威を感じるような光を纏っているようだ。
【ゲェェェェェン…(これはやばそうだな…)】
火山の真の主として君臨している立場にあるからこそ、相手の力がどれほどのものなのか素直に認め、理解することができるだろう。
相手が何の変哲もないただのモンスターであれば気にするようなこともなかったが、これは非常に大きな脅威になると感が告げている。
【ゲェェェン!!】
だが、これで攻撃を諦めるような気は毛頭ない。
この地に君臨するボスは自分自身であり、脅威になるような対象が現れているのであれば、排除するために全力で挑めばいいだけの話だ。
それに、この二体よりも、自分を影から引きずり上げてきた者共よりも、真っ先に潰すべき対象がいるからこそ、引き下がるわけにはいかないだろう。
何者なのかは理解できない。
ただ、己に似たようなものを持ち、真逆でありながらもそうでもないような、それでいて嫌悪したくなるような相手がいるのだから、葬り去らなければ気が済むことはない。
自身の体を更に炎上させ、連動するかのように火山もまた揺れ動き始める…
「…うわぉ、マッチョンのほうはまだ勇者になっているのはこの間のイベントで見たけど、こっちの猫さんは初めて見たけどすごくない?」
「ふふふ、どうだハルさん。こちら、マッチョンと同じく勇者に覚醒した自分のテイムモンスター、猫勇者こと『ブレイバーキャット』へなった玉五郎三世だよ!!」
【ニャーッ!!】
ぽっけねこさんの声に合わせて、びしっとポーズを決める猫勇者。
初期のころからの知り合いだが、あの時から確かテイムしていた猫だったはずで…まさか、今になって勇者猫にまでなりあがっているとは驚愕させられるだろう。
しかも、さっきまであのフェニックスの攻撃で防ぐのが厳しかったものを、彼らは見事に防ぎ、いなしてしまったのだ。
「どうやら勇者系の攻撃なら、やっぱり対抗しやすいようだーぜ!」
「ふふふ、マッチョンもこの間勇者になったが、ここにきてすさまじい活躍を見せられそうだな」
ギターマンさんに欲望戦隊の面々がそう口にする。
手短に説明してもらったが、どうもあのフェニックスは隠しクエストなるものに出てくる存在のようで、僕らはたまたま条件を満たしてしまったらしい。
そしてこの前線組たちがいる理由も、彼らがこのクエストに挑むためにやってきており、偶然にも僕らと合流することができたようだ。
「でも、ハルさんのほういつもより少ないね?蛇とか雪の子とかいたのに、なんでそっちのロリ巨乳とドラゴンメイドと、別プレイヤーしかいないの」
「えーっと、この星で道中やられかけて、まだ全員回復中なんですよね…」
スキルで力を借りれるとはいえ、大幅に戦力が減っていた状況。
だが、先ほどの短い戦闘を見るだけでも、十分に足りるほどの戦力増強ができただろう。
「さて、こちらも実は一度挑み敗北したが…人が増えるのであれば、勝利までの道を築き上げられそうだから、この出会いも幸運というべきだろう。
「ふふふふ、やつの炎はかなり強力のようだが、果たして我々の欲望の炎を焼き尽くせるだろうか?むしろ、ボスモンスターによくある別形態になって、可愛い女の子になって挑んできてくれた方がより興奮するんじゃがなぁぁ!!」
「でてこなくとも結構結構こけこっこう!!お前を糧にして、我々はまだ見ぬ美女を求めて蠢くからなぁ!!」
「いや、あんたらだけだから、その欲望のすさまじさは」
「むしろ、これで飲み込まれるものだったら、余計にやばい変態の炎だと思うんだけど…」
【ゲ、ゲェェ…】
ミートンやタローンの心からの叫びの様な言葉に対して、フェニックスのほうも心なしかドン引きしているように見えなくもない。
火山の真のボスというよな相手らしいが、その相手をドン引きさせる変態性って、こっちのほうがよりやばい奴らなのではなかろうか?
そんなある意味わかりきってしまっているようなことはさておき、ここから反撃を開始させてもらうのであった…
「…しかし、久しぶりに見たけど玉五郎三世が勇者にか…こっちも何か、女神とかに認められた感じなの?」
「神は神でも、猫神様だね。こう、物凄く大きな猫の神様なんだよ」
…何の種類の猫なんだろう。巨大な感じだということは、すごいモフモフしていそうで気になるな。
影の中から感じ取っていた、自身への脅威を、いや、同族嫌悪のようなものを感じ取れるような相手を自身の場へ引きずり込み、有利な立場にいたはずだった。
あのまま何事もなければ、そのまますべてを焼き尽くしていたはずだが…気が付けば、雄どもと同じように硬い体を付与され、表へ引きずり出されたのだ。
みれば、その元凶と思わしき者共は焼却処分対象との間に立っているようであり、こいつらが引っ張り上げてきたのは間違いないだろう。
忌々しい。機械の体を付与するスキルを有しているようだが、そんなことはどうでも良い。
この手のものは相手を消し去れば問題ないことを理解しており、自身の目の前に立ちふさがるのであれば消し炭と化してしまえばいいだけの話だ。
獲物が少々増えた程度の問題にしか思えず、突然の状況の変化に困惑していた部分もあったがすぐに冷静になり、全てを狩る方へ意識を向ける。
体の奥底から湧き上がる熱い炎を用意し、全てへ向かって噴き出す。
壁が増えようが、まだ狙う対象はあり…だからこそ、最優先で消し飛ばすために集中させた一撃を放出するのだ。
ジュイイイイイイイイイイン!!
大気を焼きながら切り裂き、炎から高められて光線と化した一撃はまっすぐに突き進む。
だが、その攻撃は単純な軌道だったがゆえに、防ぎやすくもあった。
ズバンッ!!
【ゲェェェンッ!?(はぁっ!?)】
【ニヤー、ニャゴゴン(この程度のものなのか、その攻撃は)】
攻撃の先には、先ほどまでいなかったはずのモンスターが立っており、その手に持ったレイピアで切り裂かれていたのだ。
身に合わないような大きな帽子や長靴を装備しつつ、にやりとこちらに向かってそう口にする猫のようなモンスター。
火山周辺にいるようなフレイムキャットに似たようなものかと思いたかったが、こちらは立派な二足歩行であり、タップダンスをしているような動きの余裕が見えるだろう。
【ゲェェェン!!(ならば体当たりで押しつぶしてくれるわぁぁぁ!!)】
瞬間的に飛び道具ではダメだと悟り、ならば己の体を生かした攻撃のほうが有効と判断し、フェニックスは飛び上がって突き進む。
相手が武器を持っていようが、その程度の剣筋では機械が一部出来つつも己の黒い炎の体に傷を与えることはできないだろう。
先ほどよりも体を燃やしたがゆえに重量は減ったが、逆に燃え上がる体がより鋭く宙を切り裂く感覚があり、あの細身では防ぎきれず、周辺の他の輩もまとめて倒せるはずだ…と、そう思っていたが、こちらの企みもまた、別のものによって防がれた。
【ブモォォォォォォ!!(よっせぇぇぇぇい!!)】
【ゲェェン!?】
体当たりをかまそうとあと一歩のところで、前に巨体が立ちふさがり、炎の体を受け止める。
そのままその場に停止はされなかったが、その勢いを利用されて投げ飛ばされてしまい、宙を舞いつつも何とかバランスをとる。
何が起きたのか、見ればそこには一体のオークが立っていたようだが、こちらも猫同様に纏う気配が異なっている様子。
しかもどちらも、自身の炎の…燃え上がる影の炎に対して脅威を感じるような光を纏っているようだ。
【ゲェェェェェン…(これはやばそうだな…)】
火山の真の主として君臨している立場にあるからこそ、相手の力がどれほどのものなのか素直に認め、理解することができるだろう。
相手が何の変哲もないただのモンスターであれば気にするようなこともなかったが、これは非常に大きな脅威になると感が告げている。
【ゲェェェン!!】
だが、これで攻撃を諦めるような気は毛頭ない。
この地に君臨するボスは自分自身であり、脅威になるような対象が現れているのであれば、排除するために全力で挑めばいいだけの話だ。
それに、この二体よりも、自分を影から引きずり上げてきた者共よりも、真っ先に潰すべき対象がいるからこそ、引き下がるわけにはいかないだろう。
何者なのかは理解できない。
ただ、己に似たようなものを持ち、真逆でありながらもそうでもないような、それでいて嫌悪したくなるような相手がいるのだから、葬り去らなければ気が済むことはない。
自身の体を更に炎上させ、連動するかのように火山もまた揺れ動き始める…
「…うわぉ、マッチョンのほうはまだ勇者になっているのはこの間のイベントで見たけど、こっちの猫さんは初めて見たけどすごくない?」
「ふふふ、どうだハルさん。こちら、マッチョンと同じく勇者に覚醒した自分のテイムモンスター、猫勇者こと『ブレイバーキャット』へなった玉五郎三世だよ!!」
【ニャーッ!!】
ぽっけねこさんの声に合わせて、びしっとポーズを決める猫勇者。
初期のころからの知り合いだが、あの時から確かテイムしていた猫だったはずで…まさか、今になって勇者猫にまでなりあがっているとは驚愕させられるだろう。
しかも、さっきまであのフェニックスの攻撃で防ぐのが厳しかったものを、彼らは見事に防ぎ、いなしてしまったのだ。
「どうやら勇者系の攻撃なら、やっぱり対抗しやすいようだーぜ!」
「ふふふ、マッチョンもこの間勇者になったが、ここにきてすさまじい活躍を見せられそうだな」
ギターマンさんに欲望戦隊の面々がそう口にする。
手短に説明してもらったが、どうもあのフェニックスは隠しクエストなるものに出てくる存在のようで、僕らはたまたま条件を満たしてしまったらしい。
そしてこの前線組たちがいる理由も、彼らがこのクエストに挑むためにやってきており、偶然にも僕らと合流することができたようだ。
「でも、ハルさんのほういつもより少ないね?蛇とか雪の子とかいたのに、なんでそっちのロリ巨乳とドラゴンメイドと、別プレイヤーしかいないの」
「えーっと、この星で道中やられかけて、まだ全員回復中なんですよね…」
スキルで力を借りれるとはいえ、大幅に戦力が減っていた状況。
だが、先ほどの短い戦闘を見るだけでも、十分に足りるほどの戦力増強ができただろう。
「さて、こちらも実は一度挑み敗北したが…人が増えるのであれば、勝利までの道を築き上げられそうだから、この出会いも幸運というべきだろう。
「ふふふふ、やつの炎はかなり強力のようだが、果たして我々の欲望の炎を焼き尽くせるだろうか?むしろ、ボスモンスターによくある別形態になって、可愛い女の子になって挑んできてくれた方がより興奮するんじゃがなぁぁ!!」
「でてこなくとも結構結構こけこっこう!!お前を糧にして、我々はまだ見ぬ美女を求めて蠢くからなぁ!!」
「いや、あんたらだけだから、その欲望のすさまじさは」
「むしろ、これで飲み込まれるものだったら、余計にやばい変態の炎だと思うんだけど…」
【ゲ、ゲェェ…】
ミートンやタローンの心からの叫びの様な言葉に対して、フェニックスのほうも心なしかドン引きしているように見えなくもない。
火山の真のボスというよな相手らしいが、その相手をドン引きさせる変態性って、こっちのほうがよりやばい奴らなのではなかろうか?
そんなある意味わかりきってしまっているようなことはさておき、ここから反撃を開始させてもらうのであった…
「…しかし、久しぶりに見たけど玉五郎三世が勇者にか…こっちも何か、女神とかに認められた感じなの?」
「神は神でも、猫神様だね。こう、物凄く大きな猫の神様なんだよ」
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