327 / 718
Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-114 たまにはまじめにやりたいところ
しおりを挟む
…北東部にそびえたつのは、この機械の星の中で唯一生身ではないかと言われている場所、アイギス火山という名の巨大な火山。
機械化されたほかの山とはことなっており、地肌が荒れた岩石になっており、今もなお活発な活火山らしく、噴火警報なども出されているようだ。
「ついでにいえば、現実でも火山灰の細かい灰は機械に悪い部分があるせいか…モンスターも自然と少ないな」
「状態異常が『故障中』って表示されている奴が多かったもんね」
機械、サイボーグ、その手の類には厳しい環境ゆえか、ここまでたどり着くための道中はこれでもかというほど好戦的な奴が多く出ていたのに対して、火山に近づくとエンカウントする確率ががくっと下がっていた。
…シアのほうのメカメイドボディにも影響が出るのではないかと少し危惧したが、幸い影響はないらしい。
【ピャァァィ!!】
「あ、きちんと防げる処理がされているのか。これはたぶん、中三病さんの手によるものなのかな?」
元々、彼女のボディは中三病さんが対ティラリアさんを想定して開発したメカメイドボディ。
恐竜帝国の女帝に挑むためには、ありとあらゆる状況を想定しなければならず、全てに対応できるようにしていたらしい。
だからこそ、耐性が高くなっており、この環境の中でも他の機械系モンスターと比較して動けるのだろう。
「むしろ、そんなレベルのメイドを用意しないといけない女帝って何なのか言いたくなるね…会ったことはあるけど、気さくな人だったと思うんだけどなー」
「あれ?ミーちゃん、恐竜女帝に会ったことがあるの?」
「うん。牧場の品物を納品しに向かったことがあってね。恐竜帝国の恐竜たちの鱗が必要だったから、交渉のために一緒になったことがあるんだよ。普段着がビキニアーマーなすごい人だったけど、そこまで恐怖を感じたのかな?」
「あー…まぁ、悪い人ではないんだけど、中三病さんにとっては地獄の女帝ともいえる人だからね…」
そういえば最近、中三病さんと連絡を取っていなかったような気がする。
あの恐竜女帝への決闘を挑んだ時以来、気にしないようにしていたのだが…反旗を翻したのに結局どうにもならなかったからな。
今頃はどうしているんだろうかと思ったが…まぁ、気にしないほうが良いか。考えてもどうにもならない理不尽なことに関しては、手を出すこともできないからね。
そうこうしているうちに険しい山道を進む中、一軒の山小屋が見えてきた、
この活火山の中で健在なだけあって、ただの山小屋ではないようで、ガッチガチに黒光りする頑丈そうな物体で作られている様子。
そして、この小屋こそがクエスト受注時に限って、覚えられるスキルのある場所なのだ。
「ごめんくだーい、少し休憩させてもらっても大丈夫でしょうか」
『…ひょひょひょ。こりゃ珍しい、この火山にお客さんとは。入っておいで』
こんこんっとノックをすると、中から声が返ってきた。
中に入ってみれば、その奥の方に巨大なねじが立っていた。
「うわぁ…調べていたけど、まさか本当に人ほどのサイズのねじがいるとは…」
『おやおや?調べているのかね?確かにワシはねじの体を持った身だから、有名なのかもしれぬ』
ぐるぐると回転しつつ、近づいてきた大きなねじ。
床に沈みそうだが、謎の歩行術でも持っているのか普通に滑ってきているような感じである。
『ワシはこの山小屋の管理人、ボルナックじゃが…ほうほう、若者がここに来るとは変わっているのぅ』
よく見るとねじの上のほう、本来ならばドライバーとかを差し込むような場所に、モニターのようなものが映っており、何やらグラフが出ている。
グラフの上下具合から、しゃべっている音に連動して波を作っているようだが…何をもって、この人物はねじの体になったのだろうか。
そんな疑問はさておき、今回の目玉となるのがねじのNPCであるボルナックさん。
活火山でもあるアイギス火山周辺を管理しているNPCであり、クエスト受注中にしか山小屋に姿を見せない特殊なNPCでもあるらしい。
そんなねじの人物が、重要なものになるようで…挨拶も交えつつ、ここに登山してきた目的、謎の豪炎影の鳥の話を行うと、ネット上で集めた情報そのままの挙動を行った。
『ほぅ、お主らはこの山の主様を探りに来たようじゃな。なるほどのぅ…しかし、そのままでは見ることはできぬな』
「というと?」
『主様を見に来るもの、倒しに来るもの、そういったものが来るのは別にいい。主様はこの火山がある限り、永遠に復活し続けるからのぅ。じゃが、触れることも見ることも並みの方法ではできぬ。主様は、常に「影の炎」を身に纏っているからのぅ』
かくかくしかじかと話を聞けば、どうやらこの山の主とされるクエストの鳥のモンスターに関しては、通常の方法では目にすることができないようだ。
強力な影の炎と呼ばれる特殊な炎を常時身に纏うことで、姿が常に影の中にあるようにしか見えず、例え影から出ていたとしても影にいるとしか認識できないそうだ。
「なら、どうやったら見ることからできますか?」
『簡単なことじゃ。主様の影の炎を変えればいい。中身までは変えられぬが…主様の御身を見るために、代々山小屋の管理人に伝わるスキルがあるのじゃよ。その名も「MAC」…「マテリアル・アンチ・キャンセラー」と呼ばれたり、「メタル・アーマー・クリエイト」などとも呼ばれていたようじゃが、様々な呼ばれ方が混在しすぎた結果、省略してその名に収まったスキルなのじゃ』
ボルナックさんいわく、代々継承されてきたのは良いのだが、山小屋の管理人の性格によってはスキル名を変えて使用されることが多く、正しく伝わらない可能性が危惧されていたらしい。
そんな中であるとき、旅人にアイディアをもらってなんでも訳せそうな感じにしようということで、物凄く略した名前にしたスキルのようだ。
『このスキルは、どんな物質も見かけ上だけは機械に変えるものでな。主様の影の炎でさえも例外ではなく、機械に変えてしまうことで目に見えるようにするだけのものじゃ。ただ、その中身までは変えようがなく、あくまでも見えやすくするためだけに開発されたのじゃ』
「なるほど…、あの、そのスキルを教えていただけないでしょうか?」
『ふむ?主様をどうこうしたいのなら、教えてもよさそうじゃが…ただで教えるわけにはいかぬのぅ。そうじゃな、お主らにちょっとお使いを頼みたいのじゃが…それをやってくれれば、教えてやるとしよう』
「お使いの内容は?」
『この活火山のものを使って、「ボルケーノクリーム」を用意してほしいのぅ。それがあれば、この活火山仕様のボディの整備がしやすいからのぅ』
―――
>特殊クエスト「ボルナックさんのお使い」が生じました。
>受注いたしますか?
―――
答えとしては、もちろん受注である。
ここまでは情報とたがわぬようで、順調に進んでいるといっていいだろう。
ただ、このボルケーノクリームに関しいての用意するまでがまた大変のようだが…今はとりあえず、予定通りに進んでいることを喜ぶのであった。
「ところでボルナックさん、なんでそんなボディに?ねじの姿よりも、もっと頑丈な姿とかならこの山小屋の管理人としてわかりやすそうですが」
『山のメンテに必要なんじゃ。全身を使って回転して、適度に火山のツボ押しをしているからのぅ。地面にもぐりこむなら、このねじボディが楽なんじゃよ』
…意外にも、しっかりした理由が存在していたのであった。
「それだったら普通に、ドリルが付いた体でも良い様な」
『アレは好かん。一度やったが、うまい事地面に刺さらずその場で大回転し続ける羽目になったからのぅ…』
機械化されたほかの山とはことなっており、地肌が荒れた岩石になっており、今もなお活発な活火山らしく、噴火警報なども出されているようだ。
「ついでにいえば、現実でも火山灰の細かい灰は機械に悪い部分があるせいか…モンスターも自然と少ないな」
「状態異常が『故障中』って表示されている奴が多かったもんね」
機械、サイボーグ、その手の類には厳しい環境ゆえか、ここまでたどり着くための道中はこれでもかというほど好戦的な奴が多く出ていたのに対して、火山に近づくとエンカウントする確率ががくっと下がっていた。
…シアのほうのメカメイドボディにも影響が出るのではないかと少し危惧したが、幸い影響はないらしい。
【ピャァァィ!!】
「あ、きちんと防げる処理がされているのか。これはたぶん、中三病さんの手によるものなのかな?」
元々、彼女のボディは中三病さんが対ティラリアさんを想定して開発したメカメイドボディ。
恐竜帝国の女帝に挑むためには、ありとあらゆる状況を想定しなければならず、全てに対応できるようにしていたらしい。
だからこそ、耐性が高くなっており、この環境の中でも他の機械系モンスターと比較して動けるのだろう。
「むしろ、そんなレベルのメイドを用意しないといけない女帝って何なのか言いたくなるね…会ったことはあるけど、気さくな人だったと思うんだけどなー」
「あれ?ミーちゃん、恐竜女帝に会ったことがあるの?」
「うん。牧場の品物を納品しに向かったことがあってね。恐竜帝国の恐竜たちの鱗が必要だったから、交渉のために一緒になったことがあるんだよ。普段着がビキニアーマーなすごい人だったけど、そこまで恐怖を感じたのかな?」
「あー…まぁ、悪い人ではないんだけど、中三病さんにとっては地獄の女帝ともいえる人だからね…」
そういえば最近、中三病さんと連絡を取っていなかったような気がする。
あの恐竜女帝への決闘を挑んだ時以来、気にしないようにしていたのだが…反旗を翻したのに結局どうにもならなかったからな。
今頃はどうしているんだろうかと思ったが…まぁ、気にしないほうが良いか。考えてもどうにもならない理不尽なことに関しては、手を出すこともできないからね。
そうこうしているうちに険しい山道を進む中、一軒の山小屋が見えてきた、
この活火山の中で健在なだけあって、ただの山小屋ではないようで、ガッチガチに黒光りする頑丈そうな物体で作られている様子。
そして、この小屋こそがクエスト受注時に限って、覚えられるスキルのある場所なのだ。
「ごめんくだーい、少し休憩させてもらっても大丈夫でしょうか」
『…ひょひょひょ。こりゃ珍しい、この火山にお客さんとは。入っておいで』
こんこんっとノックをすると、中から声が返ってきた。
中に入ってみれば、その奥の方に巨大なねじが立っていた。
「うわぁ…調べていたけど、まさか本当に人ほどのサイズのねじがいるとは…」
『おやおや?調べているのかね?確かにワシはねじの体を持った身だから、有名なのかもしれぬ』
ぐるぐると回転しつつ、近づいてきた大きなねじ。
床に沈みそうだが、謎の歩行術でも持っているのか普通に滑ってきているような感じである。
『ワシはこの山小屋の管理人、ボルナックじゃが…ほうほう、若者がここに来るとは変わっているのぅ』
よく見るとねじの上のほう、本来ならばドライバーとかを差し込むような場所に、モニターのようなものが映っており、何やらグラフが出ている。
グラフの上下具合から、しゃべっている音に連動して波を作っているようだが…何をもって、この人物はねじの体になったのだろうか。
そんな疑問はさておき、今回の目玉となるのがねじのNPCであるボルナックさん。
活火山でもあるアイギス火山周辺を管理しているNPCであり、クエスト受注中にしか山小屋に姿を見せない特殊なNPCでもあるらしい。
そんなねじの人物が、重要なものになるようで…挨拶も交えつつ、ここに登山してきた目的、謎の豪炎影の鳥の話を行うと、ネット上で集めた情報そのままの挙動を行った。
『ほぅ、お主らはこの山の主様を探りに来たようじゃな。なるほどのぅ…しかし、そのままでは見ることはできぬな』
「というと?」
『主様を見に来るもの、倒しに来るもの、そういったものが来るのは別にいい。主様はこの火山がある限り、永遠に復活し続けるからのぅ。じゃが、触れることも見ることも並みの方法ではできぬ。主様は、常に「影の炎」を身に纏っているからのぅ』
かくかくしかじかと話を聞けば、どうやらこの山の主とされるクエストの鳥のモンスターに関しては、通常の方法では目にすることができないようだ。
強力な影の炎と呼ばれる特殊な炎を常時身に纏うことで、姿が常に影の中にあるようにしか見えず、例え影から出ていたとしても影にいるとしか認識できないそうだ。
「なら、どうやったら見ることからできますか?」
『簡単なことじゃ。主様の影の炎を変えればいい。中身までは変えられぬが…主様の御身を見るために、代々山小屋の管理人に伝わるスキルがあるのじゃよ。その名も「MAC」…「マテリアル・アンチ・キャンセラー」と呼ばれたり、「メタル・アーマー・クリエイト」などとも呼ばれていたようじゃが、様々な呼ばれ方が混在しすぎた結果、省略してその名に収まったスキルなのじゃ』
ボルナックさんいわく、代々継承されてきたのは良いのだが、山小屋の管理人の性格によってはスキル名を変えて使用されることが多く、正しく伝わらない可能性が危惧されていたらしい。
そんな中であるとき、旅人にアイディアをもらってなんでも訳せそうな感じにしようということで、物凄く略した名前にしたスキルのようだ。
『このスキルは、どんな物質も見かけ上だけは機械に変えるものでな。主様の影の炎でさえも例外ではなく、機械に変えてしまうことで目に見えるようにするだけのものじゃ。ただ、その中身までは変えようがなく、あくまでも見えやすくするためだけに開発されたのじゃ』
「なるほど…、あの、そのスキルを教えていただけないでしょうか?」
『ふむ?主様をどうこうしたいのなら、教えてもよさそうじゃが…ただで教えるわけにはいかぬのぅ。そうじゃな、お主らにちょっとお使いを頼みたいのじゃが…それをやってくれれば、教えてやるとしよう』
「お使いの内容は?」
『この活火山のものを使って、「ボルケーノクリーム」を用意してほしいのぅ。それがあれば、この活火山仕様のボディの整備がしやすいからのぅ』
―――
>特殊クエスト「ボルナックさんのお使い」が生じました。
>受注いたしますか?
―――
答えとしては、もちろん受注である。
ここまでは情報とたがわぬようで、順調に進んでいるといっていいだろう。
ただ、このボルケーノクリームに関しいての用意するまでがまた大変のようだが…今はとりあえず、予定通りに進んでいることを喜ぶのであった。
「ところでボルナックさん、なんでそんなボディに?ねじの姿よりも、もっと頑丈な姿とかならこの山小屋の管理人としてわかりやすそうですが」
『山のメンテに必要なんじゃ。全身を使って回転して、適度に火山のツボ押しをしているからのぅ。地面にもぐりこむなら、このねじボディが楽なんじゃよ』
…意外にも、しっかりした理由が存在していたのであった。
「それだったら普通に、ドリルが付いた体でも良い様な」
『アレは好かん。一度やったが、うまい事地面に刺さらずその場で大回転し続ける羽目になったからのぅ…』
1
お気に入りに追加
2,029
あなたにおすすめの小説
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
異世界転移の……説明なし!
サイカ
ファンタジー
神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。
仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。
しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。
落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして…………
聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。
ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。
召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。
私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。
ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない!
教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない!
森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。
※小説家になろうでも投稿しています。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる