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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-111 トリプルが付くのは何かとある
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『高度機械化惑星:メカニカルプラネット』
かつては資源が全て採掘されてしまい、後に残るのは抜け殻となった惑星だった。
だがしかし、何もなくなったからこそ逆に何かを詰め込めるという理由により、何者かの手によってさまざまな改造が施された結果、全てが機械によって動く星として再生を果たした惑星。
居住している生物は全て機械化されたNPCやモンスターとなっているが、彼らがどこで製造されているのかも不明であり、一説ではどこか異次元の星々から流れつき、自然と増殖したのではないかと言われているらしい。
―――――
「…そんな色々な謎がある星だけど、こうやって来てみると機械化惑星と言えるのは納得できるかも」
「オイルの川に、色のついた雲、大地がガッチガチの機械で、うごめくモンスターとかもサイボーグっぽく見えるかな」
機械化惑星というが、一応生身は多少残っているようで、どちらかといえばサイボーグっぽい見た目のモンスターが多いらしい。
だが、100%生身じゃなくなった分だけ強化されているものもいるらしく、戦闘の難易度も上がって中々手ごたえがあるようだ。
けれども、僕らの目当てとしては戦闘ではなく、新たなスキルとしての「MAC」というものを獲得するということにあるので関係ない。
というか、普通に強いモンスターばかりなので、うかつに戦闘になりたくはないんだよなぁ…
「よりによって、各耐性も高いみたいだし…状態異常のほうが得意な僕らとしては相性が悪いかも」
「私も基本物理主体だけど、物理耐性が高いのが大部分を占めているみたいだしね」
下手に巻き込まれてデスペナルティを喰らう羽目になるのは避けたいところ。
ならば、この惑星に訪れたのであれば、まっすぐにスキルを得られる場所へ着陸すればいいという話になりそうなのだが…残念ながら、そう都合よくはいかなかったのだ。
機械惑星なこともあってか、一応NPCたちが住んでいるエリアは存在しているのだが、この惑星に着陸できる場所は、いつぞやかの植物の星と同様に限られた場所しかない。
なんでも、この星の中心部の核…炉心というほうが正しいほど莫大なエネルギーを生み出す場所があるそうなのだが、その副産物として超強烈な電磁波も同時に発生させているらしく、うかつな場所から着陸を目指すと瞬時に魔導船が状態異常にかかったかのように故障し、落下・爆発・デスペナルティのコンボを喰らってしまうらしい。
そのため、この惑星に降り立つのはその電磁波に覆われた惑星の中で、影響が少ない端っこの場所…南極や北極のような場所にしか着陸できないらしい。
【一応、コーティングは施しているのですが、計測したところ余裕で破られることが分かりましたので、限られた場所にしか降りられませんでシタ】
「まぁ、宇宙フィールドはある程度予想していても、あざ笑うかのように余裕でプレイヤーの対策を容赦なく潰していく星々が多いっていうからなぁ…」
しゅんっと珍しく落ち込んでいるかのように言うロロに対して、僕はそう答える。
対策をしていても、その対策を上回るところがあるのは当然なのかもしれないが…妖精郷をSFのような場所に変り果てさせる彼女の手でさえも凌駕するこの星の電磁波に驚くところなのだろう。
電磁波って精密機械の天敵というが、それはあくまでも星の周囲だけであり、惑星上はむしろ機械系のモンスターや装備品の類は、性能が向上するらしい不思議も同時にあるらしいけれどね。
【ピキーッ!!】
実際に、中三病さん改造済メカメイドボディを持つシアが活発に動くようになっているので、ステータスを確認したところ大体の数値が1.5~2倍ほどの数値を示しているのがその証拠になるだろう。
ちなみに今回の目的であるMACのスキルも、対象になって見た目だけ機械装備になっても影響はあるらしい。
なのでデバフを出すようなスキルというよりも、この星に限って言えば強化バフを与えるようなものだということになるだろうか。
「でも、そのスキルを得られる情報がある場所まで、ちょっと距離あるなぁ…第三艦橋自走歩行状態で持ってくればよかったかな?」
「まぁ、それでも到着までの時間を計算したら現実で20分ぐらいだし余裕はあるよ」
それもそうか。ここ最近の移動は船のほうが多かったし、たまには初心に帰って普通に歩いてっ向かうのも悪くはないのかもしれない。
やばそうな相手がいた場合は全力疾走で逃げればいい話だし…こういうのも良いだろう。
そう思うと、大変そうな旅路であっても、結果としてスキルを得られるのであれば、楽しむスパイスとして考えればいいかと前向きな気持ちになるのであった…
【ボンゲェェェェェェス!!】
「って、言っているそばから明らかにやばそうなモンスターが向かってきたんだけどぉぉぉ!?」
「アレは『大武者雷鳴ムカデ』ってモンスターだ!!もともとは武者ムカデってモンスターがベースになっているらしいけど、この星でサイボーグみたいになった結果、防御力が某経験値が高い鋼のスライム並みにふざけんなと叫びたくなるレベルのやつだって!!」
「たどり着く前にやられそうなんだけどー-----!!」
…前言撤回。全力で行かないと、確実に屠られそうなほどやばい相手しかいない戦場だった。
かつては資源が全て採掘されてしまい、後に残るのは抜け殻となった惑星だった。
だがしかし、何もなくなったからこそ逆に何かを詰め込めるという理由により、何者かの手によってさまざまな改造が施された結果、全てが機械によって動く星として再生を果たした惑星。
居住している生物は全て機械化されたNPCやモンスターとなっているが、彼らがどこで製造されているのかも不明であり、一説ではどこか異次元の星々から流れつき、自然と増殖したのではないかと言われているらしい。
―――――
「…そんな色々な謎がある星だけど、こうやって来てみると機械化惑星と言えるのは納得できるかも」
「オイルの川に、色のついた雲、大地がガッチガチの機械で、うごめくモンスターとかもサイボーグっぽく見えるかな」
機械化惑星というが、一応生身は多少残っているようで、どちらかといえばサイボーグっぽい見た目のモンスターが多いらしい。
だが、100%生身じゃなくなった分だけ強化されているものもいるらしく、戦闘の難易度も上がって中々手ごたえがあるようだ。
けれども、僕らの目当てとしては戦闘ではなく、新たなスキルとしての「MAC」というものを獲得するということにあるので関係ない。
というか、普通に強いモンスターばかりなので、うかつに戦闘になりたくはないんだよなぁ…
「よりによって、各耐性も高いみたいだし…状態異常のほうが得意な僕らとしては相性が悪いかも」
「私も基本物理主体だけど、物理耐性が高いのが大部分を占めているみたいだしね」
下手に巻き込まれてデスペナルティを喰らう羽目になるのは避けたいところ。
ならば、この惑星に訪れたのであれば、まっすぐにスキルを得られる場所へ着陸すればいいという話になりそうなのだが…残念ながら、そう都合よくはいかなかったのだ。
機械惑星なこともあってか、一応NPCたちが住んでいるエリアは存在しているのだが、この惑星に着陸できる場所は、いつぞやかの植物の星と同様に限られた場所しかない。
なんでも、この星の中心部の核…炉心というほうが正しいほど莫大なエネルギーを生み出す場所があるそうなのだが、その副産物として超強烈な電磁波も同時に発生させているらしく、うかつな場所から着陸を目指すと瞬時に魔導船が状態異常にかかったかのように故障し、落下・爆発・デスペナルティのコンボを喰らってしまうらしい。
そのため、この惑星に降り立つのはその電磁波に覆われた惑星の中で、影響が少ない端っこの場所…南極や北極のような場所にしか着陸できないらしい。
【一応、コーティングは施しているのですが、計測したところ余裕で破られることが分かりましたので、限られた場所にしか降りられませんでシタ】
「まぁ、宇宙フィールドはある程度予想していても、あざ笑うかのように余裕でプレイヤーの対策を容赦なく潰していく星々が多いっていうからなぁ…」
しゅんっと珍しく落ち込んでいるかのように言うロロに対して、僕はそう答える。
対策をしていても、その対策を上回るところがあるのは当然なのかもしれないが…妖精郷をSFのような場所に変り果てさせる彼女の手でさえも凌駕するこの星の電磁波に驚くところなのだろう。
電磁波って精密機械の天敵というが、それはあくまでも星の周囲だけであり、惑星上はむしろ機械系のモンスターや装備品の類は、性能が向上するらしい不思議も同時にあるらしいけれどね。
【ピキーッ!!】
実際に、中三病さん改造済メカメイドボディを持つシアが活発に動くようになっているので、ステータスを確認したところ大体の数値が1.5~2倍ほどの数値を示しているのがその証拠になるだろう。
ちなみに今回の目的であるMACのスキルも、対象になって見た目だけ機械装備になっても影響はあるらしい。
なのでデバフを出すようなスキルというよりも、この星に限って言えば強化バフを与えるようなものだということになるだろうか。
「でも、そのスキルを得られる情報がある場所まで、ちょっと距離あるなぁ…第三艦橋自走歩行状態で持ってくればよかったかな?」
「まぁ、それでも到着までの時間を計算したら現実で20分ぐらいだし余裕はあるよ」
それもそうか。ここ最近の移動は船のほうが多かったし、たまには初心に帰って普通に歩いてっ向かうのも悪くはないのかもしれない。
やばそうな相手がいた場合は全力疾走で逃げればいい話だし…こういうのも良いだろう。
そう思うと、大変そうな旅路であっても、結果としてスキルを得られるのであれば、楽しむスパイスとして考えればいいかと前向きな気持ちになるのであった…
【ボンゲェェェェェェス!!】
「って、言っているそばから明らかにやばそうなモンスターが向かってきたんだけどぉぉぉ!?」
「アレは『大武者雷鳴ムカデ』ってモンスターだ!!もともとは武者ムカデってモンスターがベースになっているらしいけど、この星でサイボーグみたいになった結果、防御力が某経験値が高い鋼のスライム並みにふざけんなと叫びたくなるレベルのやつだって!!」
「たどり着く前にやられそうなんだけどー-----!!」
…前言撤回。全力で行かないと、確実に屠られそうなほどやばい相手しかいない戦場だった。
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