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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.1-71 知らぬうちに、やっているもの
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…数時間後、突入隊がようやく突撃し、ハイジャック事件は無事収束を迎えた。
突然、どういうわけか大規模な霧が発生して現場の情報が見にくくなっており、この隙を狙って突撃すればいいのではないかという結論が出るまで時間がかかり、入ったときには既に終わっていたわけだが…
「…事情聴取に時間がかかるかと思ったけど、あっさり帰ってこられたようだね」
「考えてみてよ。ただの人形が突然うごめきまくってハイジャック犯たちを次々に倒す光景を見たって証言、狂言にしか思えないもの。結局、私が操ったとかいうよりも、犯人たちによる謎の薬で集団幻覚を見せられて、作用が強すぎて勝手に自滅したってことになったよ」
それもそうである。
ミントの言葉に対して、春は物凄く納得した。
ハイジャック事件から数時間後、無事に家にたどり着いたミントを招きつつ、かくかくしかじかとお互いの事情を話し、事件の結末を聞き出したわけだが、どうやら何とか収まる程度のところへ着地できたらしい。
まぁ、無理もないだろう。普通ではありえないような光景を大勢が見ていたのであれば、信憑性が増すよりも、ありえない光景のせいで集団幻覚を見ていたとまとめる方が、状況を報告する人たちにとってどれだけ気が楽になるのかを考えれば当然の結果だと思われる。
そのおかげで、自分があの女神人形を動かしてミントと一緒に犯人たちを討伐したとかいう方向に騒ぎが起きず、どうにかなったが…ミントからのジト目の視線が痛い。
「こうやってかくかくしかじかピヨピヨと説明されたけど、ツッコミどころが多すぎてどこからどうツッコミを入れれば良いのかわからないね。女神になったとか、色々と多すぎるし。まったく、春は相変わらず何かやらかすね」
「いや、これ僕自身が望んでやってないからね。それを言うならミントのほうが、昔からやらかしていたでしょ。マンホール殺虫剤注入逆流黒水鉄砲とか、爆竹痴漢教員殉教事件とかさ…」
「殉教というけど、あれ肉体的には逝ってないよ。せいぜい、教員免許が永遠に取れなくなった程度だもん」
教師生命を絶ったようなものだが、アレはあれで犯罪が起きていたので、手段としては間違ってもないのかもしれない。彼女が動かなければ、被害が拡大していた可能性があったので、やらかした結末はさておき、良い方向には転がったと思いたい。
そんなことを思いつつも、事件をどうにかこうにか終えて、こうやって家でミーちゃんと二人で話すと昔を思い出す。
音信不通だった期間があったとはいえ、こうやって久しぶりに会ってもすらすらと気楽に話せるのはお互いの間に溝がないことが分かるだろう。
「それにしても…ミーちゃん、本当に久しぶりだよね。見ない間に、諸外国を回っていたと聞くけど、実際のところどうなの?」
「うん、合っているよ。自分の意志で母さんに連れてってもらっていたからね」
話を聞けば、どうやら将来のことを考えて、海外へ出ていたらしい。
ずっと国に居続けるのもありだったが、人生に刺激と経験が欲しいと思い、ならば世界へ目を向けて回っていこうと考えたのがきっかけだったのだとか。
「そのおかげで、今だと100ヶ国以上の言語を習得したよ!ついでにあちこちの研究所とかにももぐったりしたから、色々と学んだことも多くてためになったよ」
「もぐった?」
「うん、母さんの仕事柄…ほら、あの人自称敏腕スパイとか言っていたでしょ?盛っているとは思うけど、あちこちの研究機関で交流する機会があって、見せてもらっていたりして…今月の月間科学雑誌でほら、ここの研究論文も実は私が書いたんだよ」
「どれどれ…うわ、本当だ。ミーちゃん海外だと研究者としての道も選べるようになっているね」
一般的な社会人の道よりも、自分のやりたいことを突っ切りまくる道を選んだようで、その結果がしっかり出ているのは良いことだろう。
こちらは前者だが、彼女は後者…こうやって説明されると、実にミーちゃんらしいと思ってしまう。
「ふふふん、私だって昔みたいにやんちゃばかりじゃなくて、一研究者として活躍もしているからね。この間、新種のテイオウグソクオオナマズの発見もしたし、地道にキャリアを稼げているのさ」
「何その色々詰め込んだ生物」
「遺伝子検査したらクマムシの一種だったけどね」
「クマムシが何でそんなものになった」
ツッコミを考えるところはさておき、こうやって久しぶりに話すと彼女も成長していることがうかがえるだろう。
それに比べて僕のほうは普通の会社員として働いているだけだしなぁ…行動力に差があると、人生も違ってくるようで、少し寂しく思う部分もある。
それでも、こうやって仲良くしゃべっているのは居心地がいい。
普段の会社の同僚との会話とも違うし、オンライン内の世界でのフレンドとの会話ともまた違って、楽しい時間が過ごせる。
「そういえば、ミーちゃんはアルケディア・オンラインをやっているっけ?」
「あー、やっているといえばやっているね。オンラインだからどこかで春と会って良そうだけど、広いから会っていないかな?黒き女神の噂ぐらいは耳にしていたけど…うん、まぁ、今日知ってなんだろうなぁと思っちゃったよ」
「アレはあれで不可抗力なんだよなぁ…最初は普通に女体化のスキルだったはずなんだけどね」
「それを得た経緯とかもツッコミどころあるよね。そう考えると、私のほうは普通でよかったよ。今はある惑星のほうを購入して、牧場作ったしなぁ」
「牧場?」
話を聞けば、ミーちゃんはオンラインをやっているようだが、現実のように物凄く活発にやっているわけではないらしい。
アルケディア・オンラインの世界はテイムモンスターやハウスシステムなどの類はあるが、それらを有効活用して牧場経営のようなものを試みているのだとか。
「へぇ、なんか意外。武術を極めまくるミーちゃんのことだから、どこかにオンライン道場みたいなものを作っているのかと思っていたよ」
「流石に私でも、人を教えるのは向かないからね。道場いくつか破った経歴があるけど…現実で動く分、のんびりとした生活をゲームの中でも求めてみたいと思ってね。それで、何がいいのかと探って牧場経営を行うことにしたんだよ」
もちろん、現実の物理演算系が使われているのもあってか、そのノウハウは現実のものを参考にして行っているらしく、結構本格的なものになっているらしい。
家畜からとれるミルクや卵なんかも品質がかなり良いらしくて、食材を使って料理を行うプレイヤーや使用人たちからも人気があるそうだ。
「黒き女神ほどの知名度はないけど…私の牧場もそこそこ名前が知れているはずだよ。『ミルルン牧場』って名前で売り出しているんだけど…」
【ミルルン牧場!?】
「うわっ、びっくりした!!」
ミーちゃんが自分の経営している牧場の名前を出したところで、会話に入らずに静かに飲み物を入れ替えていたロロがぐいっと突っ込んできた。
なお、ロロに関してはオンラインをプレイしているミーちゃんは理解しているようで、問題は何もなかったけど…
【マジですか、貴女様がミルルン牧場の経営者だったのですカ!!】
「ロロ、なんか興奮している見たいだけど、そんなに驚くことなの?」
【驚くも何も、その牧場の製品は私たち使用人の間でも非常に人気の高い、商品を得られるかどうかの争奪戦に上がることのあるところなのですヨ!!】
「おや、ファンが身近にいたのか」
【ハイ!!】
話を聞けば、ミーちゃんが経営している牧場の製品の人気は非常に高く、使用人たちの間では自分の主へ送る料理の材料として、かなりの頻度で争奪戦が起きるような代物なのだとか。
【そんな方が、まさか主様の従妹だったとは…世の中、わからないものですネ】
「ははは、喜んでもらえるようでうれしいね。あ、そうだ、せっかくの縁だし、春のつながりでオンラインのメンテナンスが終了したら、私とフレンド登録しないかな?フレンドさんには特別価格や珍しい製品を品おろししてあげるからさ」
【主様、このチャンス絶対に逃さないでくだサイ!!】
「ロロ、落ち着け落ち着け!!そんなに揺さぶられたら吐くって!!」
…まさかの使用人絶賛のものが売られているとは、ミーちゃんのやってる影響はこんなところに出ていたらしい。
思わぬ話に関して、意外さも感じつつも、メンテナンス終了後がさらに楽しみになるのであった…
【…あ、ミント様、オンラインメンテナンス終了後ですが、可能であれば食材面の輸出を早めに行っていただけないでしょうカ】
「ん?たまっているからやるけれども、なんか真剣そうな顔でどうしたの?」
【ミルルン牧場産の品が人気ですが、メンテナンス中は購入できないので、解放されたら余計にやばい争いが使用人間で起きかねなくて…例えるならば、閉店間近の50%offタイムセールに押しかけまくる群衆になりかねないのデス】
なにそれ、怖そうなんだけど。
どう考えてもすさまじい争いが起きる未来しか見えないというか、使用人のスペックを考えるとシャレにならないような…どれほどなのだろうか、そのミルルン牧場の力とやらは。
突然、どういうわけか大規模な霧が発生して現場の情報が見にくくなっており、この隙を狙って突撃すればいいのではないかという結論が出るまで時間がかかり、入ったときには既に終わっていたわけだが…
「…事情聴取に時間がかかるかと思ったけど、あっさり帰ってこられたようだね」
「考えてみてよ。ただの人形が突然うごめきまくってハイジャック犯たちを次々に倒す光景を見たって証言、狂言にしか思えないもの。結局、私が操ったとかいうよりも、犯人たちによる謎の薬で集団幻覚を見せられて、作用が強すぎて勝手に自滅したってことになったよ」
それもそうである。
ミントの言葉に対して、春は物凄く納得した。
ハイジャック事件から数時間後、無事に家にたどり着いたミントを招きつつ、かくかくしかじかとお互いの事情を話し、事件の結末を聞き出したわけだが、どうやら何とか収まる程度のところへ着地できたらしい。
まぁ、無理もないだろう。普通ではありえないような光景を大勢が見ていたのであれば、信憑性が増すよりも、ありえない光景のせいで集団幻覚を見ていたとまとめる方が、状況を報告する人たちにとってどれだけ気が楽になるのかを考えれば当然の結果だと思われる。
そのおかげで、自分があの女神人形を動かしてミントと一緒に犯人たちを討伐したとかいう方向に騒ぎが起きず、どうにかなったが…ミントからのジト目の視線が痛い。
「こうやってかくかくしかじかピヨピヨと説明されたけど、ツッコミどころが多すぎてどこからどうツッコミを入れれば良いのかわからないね。女神になったとか、色々と多すぎるし。まったく、春は相変わらず何かやらかすね」
「いや、これ僕自身が望んでやってないからね。それを言うならミントのほうが、昔からやらかしていたでしょ。マンホール殺虫剤注入逆流黒水鉄砲とか、爆竹痴漢教員殉教事件とかさ…」
「殉教というけど、あれ肉体的には逝ってないよ。せいぜい、教員免許が永遠に取れなくなった程度だもん」
教師生命を絶ったようなものだが、アレはあれで犯罪が起きていたので、手段としては間違ってもないのかもしれない。彼女が動かなければ、被害が拡大していた可能性があったので、やらかした結末はさておき、良い方向には転がったと思いたい。
そんなことを思いつつも、事件をどうにかこうにか終えて、こうやって家でミーちゃんと二人で話すと昔を思い出す。
音信不通だった期間があったとはいえ、こうやって久しぶりに会ってもすらすらと気楽に話せるのはお互いの間に溝がないことが分かるだろう。
「それにしても…ミーちゃん、本当に久しぶりだよね。見ない間に、諸外国を回っていたと聞くけど、実際のところどうなの?」
「うん、合っているよ。自分の意志で母さんに連れてってもらっていたからね」
話を聞けば、どうやら将来のことを考えて、海外へ出ていたらしい。
ずっと国に居続けるのもありだったが、人生に刺激と経験が欲しいと思い、ならば世界へ目を向けて回っていこうと考えたのがきっかけだったのだとか。
「そのおかげで、今だと100ヶ国以上の言語を習得したよ!ついでにあちこちの研究所とかにももぐったりしたから、色々と学んだことも多くてためになったよ」
「もぐった?」
「うん、母さんの仕事柄…ほら、あの人自称敏腕スパイとか言っていたでしょ?盛っているとは思うけど、あちこちの研究機関で交流する機会があって、見せてもらっていたりして…今月の月間科学雑誌でほら、ここの研究論文も実は私が書いたんだよ」
「どれどれ…うわ、本当だ。ミーちゃん海外だと研究者としての道も選べるようになっているね」
一般的な社会人の道よりも、自分のやりたいことを突っ切りまくる道を選んだようで、その結果がしっかり出ているのは良いことだろう。
こちらは前者だが、彼女は後者…こうやって説明されると、実にミーちゃんらしいと思ってしまう。
「ふふふん、私だって昔みたいにやんちゃばかりじゃなくて、一研究者として活躍もしているからね。この間、新種のテイオウグソクオオナマズの発見もしたし、地道にキャリアを稼げているのさ」
「何その色々詰め込んだ生物」
「遺伝子検査したらクマムシの一種だったけどね」
「クマムシが何でそんなものになった」
ツッコミを考えるところはさておき、こうやって久しぶりに話すと彼女も成長していることがうかがえるだろう。
それに比べて僕のほうは普通の会社員として働いているだけだしなぁ…行動力に差があると、人生も違ってくるようで、少し寂しく思う部分もある。
それでも、こうやって仲良くしゃべっているのは居心地がいい。
普段の会社の同僚との会話とも違うし、オンライン内の世界でのフレンドとの会話ともまた違って、楽しい時間が過ごせる。
「そういえば、ミーちゃんはアルケディア・オンラインをやっているっけ?」
「あー、やっているといえばやっているね。オンラインだからどこかで春と会って良そうだけど、広いから会っていないかな?黒き女神の噂ぐらいは耳にしていたけど…うん、まぁ、今日知ってなんだろうなぁと思っちゃったよ」
「アレはあれで不可抗力なんだよなぁ…最初は普通に女体化のスキルだったはずなんだけどね」
「それを得た経緯とかもツッコミどころあるよね。そう考えると、私のほうは普通でよかったよ。今はある惑星のほうを購入して、牧場作ったしなぁ」
「牧場?」
話を聞けば、ミーちゃんはオンラインをやっているようだが、現実のように物凄く活発にやっているわけではないらしい。
アルケディア・オンラインの世界はテイムモンスターやハウスシステムなどの類はあるが、それらを有効活用して牧場経営のようなものを試みているのだとか。
「へぇ、なんか意外。武術を極めまくるミーちゃんのことだから、どこかにオンライン道場みたいなものを作っているのかと思っていたよ」
「流石に私でも、人を教えるのは向かないからね。道場いくつか破った経歴があるけど…現実で動く分、のんびりとした生活をゲームの中でも求めてみたいと思ってね。それで、何がいいのかと探って牧場経営を行うことにしたんだよ」
もちろん、現実の物理演算系が使われているのもあってか、そのノウハウは現実のものを参考にして行っているらしく、結構本格的なものになっているらしい。
家畜からとれるミルクや卵なんかも品質がかなり良いらしくて、食材を使って料理を行うプレイヤーや使用人たちからも人気があるそうだ。
「黒き女神ほどの知名度はないけど…私の牧場もそこそこ名前が知れているはずだよ。『ミルルン牧場』って名前で売り出しているんだけど…」
【ミルルン牧場!?】
「うわっ、びっくりした!!」
ミーちゃんが自分の経営している牧場の名前を出したところで、会話に入らずに静かに飲み物を入れ替えていたロロがぐいっと突っ込んできた。
なお、ロロに関してはオンラインをプレイしているミーちゃんは理解しているようで、問題は何もなかったけど…
【マジですか、貴女様がミルルン牧場の経営者だったのですカ!!】
「ロロ、なんか興奮している見たいだけど、そんなに驚くことなの?」
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「おや、ファンが身近にいたのか」
【ハイ!!】
話を聞けば、ミーちゃんが経営している牧場の製品の人気は非常に高く、使用人たちの間では自分の主へ送る料理の材料として、かなりの頻度で争奪戦が起きるような代物なのだとか。
【そんな方が、まさか主様の従妹だったとは…世の中、わからないものですネ】
「ははは、喜んでもらえるようでうれしいね。あ、そうだ、せっかくの縁だし、春のつながりでオンラインのメンテナンスが終了したら、私とフレンド登録しないかな?フレンドさんには特別価格や珍しい製品を品おろししてあげるからさ」
【主様、このチャンス絶対に逃さないでくだサイ!!】
「ロロ、落ち着け落ち着け!!そんなに揺さぶられたら吐くって!!」
…まさかの使用人絶賛のものが売られているとは、ミーちゃんのやってる影響はこんなところに出ていたらしい。
思わぬ話に関して、意外さも感じつつも、メンテナンス終了後がさらに楽しみになるのであった…
【…あ、ミント様、オンラインメンテナンス終了後ですが、可能であれば食材面の輸出を早めに行っていただけないでしょうカ】
「ん?たまっているからやるけれども、なんか真剣そうな顔でどうしたの?」
【ミルルン牧場産の品が人気ですが、メンテナンス中は購入できないので、解放されたら余計にやばい争いが使用人間で起きかねなくて…例えるならば、閉店間近の50%offタイムセールに押しかけまくる群衆になりかねないのデス】
なにそれ、怖そうなんだけど。
どう考えてもすさまじい争いが起きる未来しか見えないというか、使用人のスペックを考えるとシャレにならないような…どれほどなのだろうか、そのミルルン牧場の力とやらは。
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