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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.1-64 花は咲き誇り
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>緊急クエスト『異星人の花侵略作戦』が達成されました!!
>この星を侵略しようとしていたポイズンワーム星人たちは全滅し、星の滅亡が免れました!!
―――――
…ギラクネアの体が崩壊していく中、プレイヤーたちのログには次々に、今回のクエストが達成されたことに関するお知らせが流れていた。
どこかの犠牲で半分、そして一気にどこかの女神が出現して攻撃を放ったことで、無事に達成されたことにほかのプレイヤーたちは歓喜する。
オララゴンの時ほどの数がおらず、当時よりもレベルが上がっていたりしたが、それでも合わせてより強化されていたレイドボスバトルに対して、負ける可能性があったので、無事に達成できたこ都が嬉しいのである。
そしてそんな歓喜の中、功労者である女神の姿はいつの間にか消えており、突如出現して巨大毒蜘蛛を滅した女神の話題で人々が盛り上がる中…その話題の女神は今、宇宙戦艦の中でこの姿に至った経緯を説明していた。
「…というわけで、最初はふざけた女体化のスキルだったのが、様々な工程を経て女神に至っていしまったというわけです:
「なるほど…ツッコミどころが多すぎたけど、ホワイトボードでまとめながらやってくれたから、なんとか飲み込めたわ」
「改めて説明されると、お兄ちゃん本当に変な運命でそうなったんだなと思うね…」
女神化のスキルを解き、下手な嘘をつかずに妹と母さんに黒き女神のスキルを習得した経緯を説明したところ、どうやら納得してくれたらしい。
口頭での説明でも、自分で言っているとなんでそうなったとツッコミどころが多すぎてまともにできない気がしたので、わざわざ書きながらまとめたわけだが…本当に、何をどうプレイしていけば女神になってしまうのかと言いたくなる。
「でもそれ、元凶を考えると…その女体化スキルを最初にあげた子にあるともいえるわね」
「ん?うん、そうなるかも」
「人の息子に対して、いきなり性別を変えられるスキルを与えるなんて、勝手なNPCね…今度、見つけたらこちらの薬品を注いであげようかしら」
「あー、うん、別に止めないよ。その方向に落ち着いてくれた方が、良いと思う」
ごぼごぼと明らかにやばそうな色合いや煮込み具合になっている薬物を手に持って、真顔でそう告げる母さん。
そりゃまぁ、説明されてもいきなり息子がオンラインゲームの世界で女神になったと聞かされて混乱するのはわかるし、そこに至った元凶が存命ならば静かに葬りたくなるのはわかるだろう。
ちなみにその薬品、ラベルにまがまがしいどくろマークが書かれているので、ドストレートな毒薬かもっとやばい薬品か不明だが…のじゃロリの命運はこれで決まってしまった言って過言ではないとは思う。止める気はないけど。鏡面ののじゃロリ騒動でかなり痛い目を見ているとは思うが、改めて説明したら止める意味はないなと思ってしまう。
そんなことはさておき、どうにかこうにか納得してもらえたのはよかった。
これでオンラインゲーム禁止とか言われたらどうしようかと思うところもあったが、そこに至るほどの極論を出さなかったのは助かっただろう。
「いや、あなたをゲーム禁止したら、このかわいい子たちに会えなくなるじゃない。それに不可抗力でなったなら、しかるようなこともないからね」
【シャゲェ】
【ガウガウ】
若干、私利私欲が混ざっているようだけど…不可抗力で流されるままに今に至ってくれたことは理解してくれたようで、話の分かってくれる母さんなことに安心する。
「よかった…無事に伝わって」
「ええ、そうなった元凶は後でこの薬品を注入するのは決まりとして…色々大変だったのねぇ」
巨大な注射器に薬液を補充して、しまいつつ同情するような目でそう言ってくる母さん。
大変さを理解してくれたのは良いのだが。その注射器はどこの誰かに使用されるかわかったので、何も言うことはない。
「それにしても、女神ねぇ…まったく、どうしてそんなものになってしまうのか、我が息子ながらそのいたずらな運命には嘆きたくもなるわね」
「そんなものって…まぁ、確かに男の僕が女神になるのはツッコミどころしかなさすぎるけどね」
「それでも、とくに精神に異常とか起きないのはよかったわね。これで現実のほうでも女の子に目覚めちゃって、その道を歩み始めたら流石に精神病院を進めたわ」
「目覚めることはないからね!?」
否定はしないらしいが、心配はしてくれているらしい。
もちろん、そんなことになる気はない。流石に現実世界で女の子になることはないし、気持ちだけでもなるつもりはない。
なったら怖いが…ないと思いたい。流石にモンスタードールとか箱庭、メイドなど様々な現実に出てくるような商品を出してくる運営会社とはいえ、プレイヤーの状態を現実にまで完全にフィードバックしてくるようなことはないとは思いたい。
「そして女神の力も、ぶっ飛んでいるわね。神の類に属することができるスキルが存在するのは知っていたけれども、こうやって別のものもみると面白いわねぇ」
「別のもの?何かほかに見たの?」
「うん。お父さんが先日、さすがに神になるスキルは得られなかったようだけど『筋肉神の衣』というスキルを得たらしいのよ。なれはしないけど、そのすさまじい筋肉を得ることができるものらしいわ」
どんな神だ、いや、わかりやすいといえばわかりやすいけど、父さんをどれだけムキムキにさせるんだろうか。
案外身近に似たような、そうでもないようなスキルを持った人がいたおかげで、あっさりと受け入れてくれたようでもあった…
「でも、その女神の姿…ありといえばありね。息子もいいけど、娘が増えるのもいいのよねぇ。ああ、もうちょっと頑張って、女の子として産んであげたほうが良かったかしら?」
「頑張って性別転換させられるのはシャレにならないんだけど!?」
「それはそれでどうなの?お兄ちゃんがお姉ちゃんになるのは…悪くないかも?」
「そこはもっとためらってほしいんだけど!?」
…本当に男の子として生を受けていてよかったかもしれない。
やろうと思えばできなくもなさそうな従妹とかいるって聞くからな…
>この星を侵略しようとしていたポイズンワーム星人たちは全滅し、星の滅亡が免れました!!
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…ギラクネアの体が崩壊していく中、プレイヤーたちのログには次々に、今回のクエストが達成されたことに関するお知らせが流れていた。
どこかの犠牲で半分、そして一気にどこかの女神が出現して攻撃を放ったことで、無事に達成されたことにほかのプレイヤーたちは歓喜する。
オララゴンの時ほどの数がおらず、当時よりもレベルが上がっていたりしたが、それでも合わせてより強化されていたレイドボスバトルに対して、負ける可能性があったので、無事に達成できたこ都が嬉しいのである。
そしてそんな歓喜の中、功労者である女神の姿はいつの間にか消えており、突如出現して巨大毒蜘蛛を滅した女神の話題で人々が盛り上がる中…その話題の女神は今、宇宙戦艦の中でこの姿に至った経緯を説明していた。
「…というわけで、最初はふざけた女体化のスキルだったのが、様々な工程を経て女神に至っていしまったというわけです:
「なるほど…ツッコミどころが多すぎたけど、ホワイトボードでまとめながらやってくれたから、なんとか飲み込めたわ」
「改めて説明されると、お兄ちゃん本当に変な運命でそうなったんだなと思うね…」
女神化のスキルを解き、下手な嘘をつかずに妹と母さんに黒き女神のスキルを習得した経緯を説明したところ、どうやら納得してくれたらしい。
口頭での説明でも、自分で言っているとなんでそうなったとツッコミどころが多すぎてまともにできない気がしたので、わざわざ書きながらまとめたわけだが…本当に、何をどうプレイしていけば女神になってしまうのかと言いたくなる。
「でもそれ、元凶を考えると…その女体化スキルを最初にあげた子にあるともいえるわね」
「ん?うん、そうなるかも」
「人の息子に対して、いきなり性別を変えられるスキルを与えるなんて、勝手なNPCね…今度、見つけたらこちらの薬品を注いであげようかしら」
「あー、うん、別に止めないよ。その方向に落ち着いてくれた方が、良いと思う」
ごぼごぼと明らかにやばそうな色合いや煮込み具合になっている薬物を手に持って、真顔でそう告げる母さん。
そりゃまぁ、説明されてもいきなり息子がオンラインゲームの世界で女神になったと聞かされて混乱するのはわかるし、そこに至った元凶が存命ならば静かに葬りたくなるのはわかるだろう。
ちなみにその薬品、ラベルにまがまがしいどくろマークが書かれているので、ドストレートな毒薬かもっとやばい薬品か不明だが…のじゃロリの命運はこれで決まってしまった言って過言ではないとは思う。止める気はないけど。鏡面ののじゃロリ騒動でかなり痛い目を見ているとは思うが、改めて説明したら止める意味はないなと思ってしまう。
そんなことはさておき、どうにかこうにか納得してもらえたのはよかった。
これでオンラインゲーム禁止とか言われたらどうしようかと思うところもあったが、そこに至るほどの極論を出さなかったのは助かっただろう。
「いや、あなたをゲーム禁止したら、このかわいい子たちに会えなくなるじゃない。それに不可抗力でなったなら、しかるようなこともないからね」
【シャゲェ】
【ガウガウ】
若干、私利私欲が混ざっているようだけど…不可抗力で流されるままに今に至ってくれたことは理解してくれたようで、話の分かってくれる母さんなことに安心する。
「よかった…無事に伝わって」
「ええ、そうなった元凶は後でこの薬品を注入するのは決まりとして…色々大変だったのねぇ」
巨大な注射器に薬液を補充して、しまいつつ同情するような目でそう言ってくる母さん。
大変さを理解してくれたのは良いのだが。その注射器はどこの誰かに使用されるかわかったので、何も言うことはない。
「それにしても、女神ねぇ…まったく、どうしてそんなものになってしまうのか、我が息子ながらそのいたずらな運命には嘆きたくもなるわね」
「そんなものって…まぁ、確かに男の僕が女神になるのはツッコミどころしかなさすぎるけどね」
「それでも、とくに精神に異常とか起きないのはよかったわね。これで現実のほうでも女の子に目覚めちゃって、その道を歩み始めたら流石に精神病院を進めたわ」
「目覚めることはないからね!?」
否定はしないらしいが、心配はしてくれているらしい。
もちろん、そんなことになる気はない。流石に現実世界で女の子になることはないし、気持ちだけでもなるつもりはない。
なったら怖いが…ないと思いたい。流石にモンスタードールとか箱庭、メイドなど様々な現実に出てくるような商品を出してくる運営会社とはいえ、プレイヤーの状態を現実にまで完全にフィードバックしてくるようなことはないとは思いたい。
「そして女神の力も、ぶっ飛んでいるわね。神の類に属することができるスキルが存在するのは知っていたけれども、こうやって別のものもみると面白いわねぇ」
「別のもの?何かほかに見たの?」
「うん。お父さんが先日、さすがに神になるスキルは得られなかったようだけど『筋肉神の衣』というスキルを得たらしいのよ。なれはしないけど、そのすさまじい筋肉を得ることができるものらしいわ」
どんな神だ、いや、わかりやすいといえばわかりやすいけど、父さんをどれだけムキムキにさせるんだろうか。
案外身近に似たような、そうでもないようなスキルを持った人がいたおかげで、あっさりと受け入れてくれたようでもあった…
「でも、その女神の姿…ありといえばありね。息子もいいけど、娘が増えるのもいいのよねぇ。ああ、もうちょっと頑張って、女の子として産んであげたほうが良かったかしら?」
「頑張って性別転換させられるのはシャレにならないんだけど!?」
「それはそれでどうなの?お兄ちゃんがお姉ちゃんになるのは…悪くないかも?」
「そこはもっとためらってほしいんだけど!?」
…本当に男の子として生を受けていてよかったかもしれない。
やろうと思えばできなくもなさそうな従妹とかいるって聞くからな…
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