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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~

ver.4.1-48 やる人はいるらしく

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 星間国家にまで進化を遂げようとしていた、恐竜帝国。
 これだけの規模であれば確かに認証されてもおかしくはないだろうと思えるのだが、疑問点がないわけでもない。

「というかそもそも、これだけの人口(?)も抱えつつ、こんな移動手段も作っていたりするようだけど、エネルギー問題とかそういうのはないのだろうか?」
「ああ、それは確かにあったのデース」

 ガタンドタンバタンと動くバスザウルスの中で、ふと僕は疑問をティラリアさんに投げかけた。
 動力が謎なこのバスもそうだが、規模が大きくなればそれを維持するだけのものが必要になるのは当然のこと。
 それが、星々をまたにかけるような規模の国になれば、かなり莫大な維持のためのエネルギーが必要になるのではないかと思ったのだが、とっくの前に解決しているそうだ。


「そもそもの話デースが、このアルケディア・オンラインの物理演算などの法則は、現実世界にほぼ近いようにされているのは知っているのデースよね?」
「可能な限りリアルに近いからこそ、料理の味や、建築や造形に関するセンスもある程度影響してしまうなどの話も聞いたことがあります」
「そのぶん、こういう大規模な国に使われる維持のためのエネルギーなども当然同じになっているようで…まともな発電所を一つや二つ作ったところで、意味がないことなどもわかったのデース」

 作っていたことにも驚くが、ならばどうやって解決したのか。
 話を聞けば、その手の専門家たちもここにログインしている人たちが多かったようで、できる限りどうにかできないかなどの話し合いもしていたらしい。

「だからこそ、現実世界での宇宙エレベーターや、今度どこかで新方式の発電所が建設されるなどの話もあったりするのデースが、通常の発想ではうまくいかない。そこで思い切ったことをしたのデース」
「というと?」
「現実では難しいようなものに、手を出してみまくったのデース」

 無茶苦茶なことだが、ごり押しは多少可能なオンラインの世界。
 現実では、まだまだ実現不可能なものが多くとも、モンスターなどからのドロップアイテムなどを利用し、実現してしまえるような方法がないかと模索したそうなのだ。

 反陽子、核融合、縮退炉、波〇エンジン…難しかったりSFレベルのもので可能なものがないかと思い、いろいろと試したそうだ。
 残念ながら多少の犠牲はつきものだったらしく、やらかして何度かデスペナルティを食らうようなこともあったが…それでもどうにかこうにか、いくつか実現して大丈夫だったものを採用し、現在の帝国各地で使用されているようだ。

「中には星そのものを巨大な発電施設にした恒星発電施設なんかもあるので…それらを利用して、今の帝国が出来上がっているのデース」
「思った以上にとんでもないことをしていたのか」
「未知のエネルギーなんかもいくつか利用できそうだったので、そちらも使っているのデース。さらに副産物なのデースが、それらのデータを現実のほうで応用できないか今実証実験なども行われているのデース」

 現実での物理法則などもいくつか沿っているので、もしかするとここでのデータを基にして実現してしまうことも可能かもしれない。
 そんな話も進んでいるらしく、帝国の発展とともに様々なことが今、進行しつつあるんだなぁと遠い目をするのであった……

「結構とんでもないこと、しまくっているんですね…」
「でもそのうち、ちょっと不味いのもあったのデース。弟がそれコピーして、どこかへ行って行方不明なので捜索中デース」

…え?中三病さんそのなんかやばそうなの持って行ったの?
 ただ逃亡するにしては何かを企んでいるような…逃亡をあきらめて元凶を潰すための兵器とか開発していないだろうか?やりかねない可能性があって、何とも言えないなぁ…

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