247 / 718
Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-37 早速、利用させてもらいつつ
しおりを挟む
…宇宙人襲来、ゲームの人現実へなどの驚くべきことがあったが、とりあえずこれらはまだ、運営からの注意にあった人達ではないとは思う。
だがしかし、運営がわざわざ個人向けに発信してくるということは、よりやっかいな何者かが出てくる可能性があるということだ。
「というわけで、対策を立てるために何かいい知恵、さっそく相談できませんかね」
【戻って早々に何があるのかと思えば、これまた面倒ごとに巻き込まれているのか】
改めてログインしつつ、相談所の第1号のお客様として、僕らはカイザーシルクワームさんに事情を話し、相談をしていた。
特殊なモンスターやNPC枠のようなカイザーシルクワームさんには、ある程度の事情は通じたのだが…それでも、難題になるらしい。
【ふむ、元妖精女王陛下が元気にしていることや宇宙人殿が出てくるのはまだいいとして…運営のほうから注意が来るほどのものとなると、いくつか限られてくるな】
「そうなのですか?」
【ああ、そうなのだ。何も運営はこのアルケディア・オンラインでは全知全能の神のように対処できるだろうが、それ以外の世界…特に、プレイヤーたちが住まう現実の世界とやらでは、そこまで万能とはいかぬのだが、それでもそこそこの権力機関に関しては確保できているはずなのだ】
詳しい部分に関してはさすがに運営の人ではないので権限の問題上触れることや探ることはできないのだが、それでも多少なりとも現実世界でも運営会社は影響力を持っているらしい。
いくつかの権力筋ともつながりを構築しているところもあるようで、全世界対応のグローバルなオンラインにできているのもそれが関係しているらしい。
だがしかし、広いつながりを持つということは、その分余計なものとも縁ができてしまうこともあり、そういう者たちの中には運営と敵対するようなものたちも存在しているのである。
【権力という甘い蜜に群がる虫の中には、害虫も混ざってくる。害虫をつぶすのは簡単だが、いかにして混ざらないようにするかというのも大変なのだ…】
「虫が虫を語るのか…」
なんにしても、そういう害虫扱いさっれうようなところに関しては、現状は問題が起きていないらしい。
ハッキングやらアカウント乗っ取りなどの妨害工作の記録はあるようだが、されてもすぐに対処を行い、被害が出るよりも先に元凶を社会的に制裁しているそうだ。
【それでも、しぶといものはしぶとい。それだけ魅力がある相手に対してあきらめない心があるのは、別の方向へ注げばいいものができるとは思うのだが…もったいないが、全然その思考に至らぬものは多いのだ】
つぶしてもつぶしても、抜いても抜いても生える雑草がごとく、終わりが見えることはない。
そのため、もしかすると運営から来ている注意というのは、その中でもさらに淘汰される環境を生き延びてきた輩の可能性もあるのだとか。
「そらならなぜ、何の変哲もないただの一般人である僕に対して出したのだろうか…」
【…お主、まだ一般人枠にあると思うのか?】
「え」
【最初は確かにただのプレイヤーに過ぎなかっただろうが、いろいろとやらかしておるというのはすでに耳に挟んでおる。すでにその活躍に関してはあまたのプレイヤーの中でも特異点と呼ばれるほどの中に入っており、そんなものがまともに一般人の枠に入っていると思うのか?】
…その指摘、何も言い返せないのが痛いところだ。
百歩譲ってプレイヤーの一人である程度なのは当然なのだが…そのほかのほうに関しては反論の余地もないだろう。
女神のスキルを得たり、テイムモンスターがいろいろと美しい女の子のような感じになったり、船がどこかの宇宙戦艦みたいになったり、挙句の果てに宇宙人が現実に出てきたり…どうしよう、本当にまともな一般人枠にいるのかものすごく不安になってきた。
「おおぅ…振り返ってみるといろいろとやらかしてきた感が…妖精郷を神域にしちゃったり、どこかの神の神殿を乗っ取るような形になったり、鏡面世界のやばいNPCとの争いがあったり…」
【我が先に言ったことだが…そうやって口に出してみると、客観的に見たらありえぬほどやばい奴だとみられてもおかしくはないだろう】
悲しいが、否定できない話である。
【まぁ、それはそれでまだましな方だがな…ほかのほうでは帝国を築き上げたり、学問の世界を走り抜けたり、挙句の果てには技術面から突撃してきたり、ビジネスで経済の…いや、それ以上はほかの者たちのほうに関する話だから、やめておくか。どこの世界にもいる奇人変人など、言い出したら期入りもあるまい】
どこの世界にもいてほしくないんだけどなぁ、奇人変人の類。
というか、僕以外にも盛大にやらかす輩もいるんだ…心当たりがありすぎるのが怖いけど。
とにもかくにも相談してみたことで、ちょっとだけ心が軽くなったような気がする。
相談所の最初の客として利用することにはなったが、まずまずの使用心地を味合わせてもらえたのであった…
【ついでに苦労することが多いのであれば、話が通じる友人とめぐり合うのも手だろう】
「でもそう簡単に、人とめぐり合うってこともないですよ」
【ふふふ、任せておけ。きちんとふるいをかけたうえで、お互いに心軽く話し合えるような特設のメール・チャットサイトも作成済だ。今後客を増やす中で、同じような悩みを持っていたりする者たちをつながりを持ち、精神的な負担を減らせるようにしていくのだ】
…ある意味、グループ系のSNSみたいなものなのか。でも、きちんと怪しい人なんかが出ないように選別もしているらしいし、安心できそうならそれはそれで利用したいかな。
だがしかし、運営がわざわざ個人向けに発信してくるということは、よりやっかいな何者かが出てくる可能性があるということだ。
「というわけで、対策を立てるために何かいい知恵、さっそく相談できませんかね」
【戻って早々に何があるのかと思えば、これまた面倒ごとに巻き込まれているのか】
改めてログインしつつ、相談所の第1号のお客様として、僕らはカイザーシルクワームさんに事情を話し、相談をしていた。
特殊なモンスターやNPC枠のようなカイザーシルクワームさんには、ある程度の事情は通じたのだが…それでも、難題になるらしい。
【ふむ、元妖精女王陛下が元気にしていることや宇宙人殿が出てくるのはまだいいとして…運営のほうから注意が来るほどのものとなると、いくつか限られてくるな】
「そうなのですか?」
【ああ、そうなのだ。何も運営はこのアルケディア・オンラインでは全知全能の神のように対処できるだろうが、それ以外の世界…特に、プレイヤーたちが住まう現実の世界とやらでは、そこまで万能とはいかぬのだが、それでもそこそこの権力機関に関しては確保できているはずなのだ】
詳しい部分に関してはさすがに運営の人ではないので権限の問題上触れることや探ることはできないのだが、それでも多少なりとも現実世界でも運営会社は影響力を持っているらしい。
いくつかの権力筋ともつながりを構築しているところもあるようで、全世界対応のグローバルなオンラインにできているのもそれが関係しているらしい。
だがしかし、広いつながりを持つということは、その分余計なものとも縁ができてしまうこともあり、そういう者たちの中には運営と敵対するようなものたちも存在しているのである。
【権力という甘い蜜に群がる虫の中には、害虫も混ざってくる。害虫をつぶすのは簡単だが、いかにして混ざらないようにするかというのも大変なのだ…】
「虫が虫を語るのか…」
なんにしても、そういう害虫扱いさっれうようなところに関しては、現状は問題が起きていないらしい。
ハッキングやらアカウント乗っ取りなどの妨害工作の記録はあるようだが、されてもすぐに対処を行い、被害が出るよりも先に元凶を社会的に制裁しているそうだ。
【それでも、しぶといものはしぶとい。それだけ魅力がある相手に対してあきらめない心があるのは、別の方向へ注げばいいものができるとは思うのだが…もったいないが、全然その思考に至らぬものは多いのだ】
つぶしてもつぶしても、抜いても抜いても生える雑草がごとく、終わりが見えることはない。
そのため、もしかすると運営から来ている注意というのは、その中でもさらに淘汰される環境を生き延びてきた輩の可能性もあるのだとか。
「そらならなぜ、何の変哲もないただの一般人である僕に対して出したのだろうか…」
【…お主、まだ一般人枠にあると思うのか?】
「え」
【最初は確かにただのプレイヤーに過ぎなかっただろうが、いろいろとやらかしておるというのはすでに耳に挟んでおる。すでにその活躍に関してはあまたのプレイヤーの中でも特異点と呼ばれるほどの中に入っており、そんなものがまともに一般人の枠に入っていると思うのか?】
…その指摘、何も言い返せないのが痛いところだ。
百歩譲ってプレイヤーの一人である程度なのは当然なのだが…そのほかのほうに関しては反論の余地もないだろう。
女神のスキルを得たり、テイムモンスターがいろいろと美しい女の子のような感じになったり、船がどこかの宇宙戦艦みたいになったり、挙句の果てに宇宙人が現実に出てきたり…どうしよう、本当にまともな一般人枠にいるのかものすごく不安になってきた。
「おおぅ…振り返ってみるといろいろとやらかしてきた感が…妖精郷を神域にしちゃったり、どこかの神の神殿を乗っ取るような形になったり、鏡面世界のやばいNPCとの争いがあったり…」
【我が先に言ったことだが…そうやって口に出してみると、客観的に見たらありえぬほどやばい奴だとみられてもおかしくはないだろう】
悲しいが、否定できない話である。
【まぁ、それはそれでまだましな方だがな…ほかのほうでは帝国を築き上げたり、学問の世界を走り抜けたり、挙句の果てには技術面から突撃してきたり、ビジネスで経済の…いや、それ以上はほかの者たちのほうに関する話だから、やめておくか。どこの世界にもいる奇人変人など、言い出したら期入りもあるまい】
どこの世界にもいてほしくないんだけどなぁ、奇人変人の類。
というか、僕以外にも盛大にやらかす輩もいるんだ…心当たりがありすぎるのが怖いけど。
とにもかくにも相談してみたことで、ちょっとだけ心が軽くなったような気がする。
相談所の最初の客として利用することにはなったが、まずまずの使用心地を味合わせてもらえたのであった…
【ついでに苦労することが多いのであれば、話が通じる友人とめぐり合うのも手だろう】
「でもそう簡単に、人とめぐり合うってこともないですよ」
【ふふふ、任せておけ。きちんとふるいをかけたうえで、お互いに心軽く話し合えるような特設のメール・チャットサイトも作成済だ。今後客を増やす中で、同じような悩みを持っていたりする者たちをつながりを持ち、精神的な負担を減らせるようにしていくのだ】
…ある意味、グループ系のSNSみたいなものなのか。でも、きちんと怪しい人なんかが出ないように選別もしているらしいし、安心できそうならそれはそれで利用したいかな。
11
お気に入りに追加
2,048
あなたにおすすめの小説
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

大賢者の弟子ステファニー
楠ノ木雫
ファンタジー
この世界に存在する〝錬金術〟を使いこなすことの出来る〝錬金術師〟の少女ステファニー。
その技を極めた者に与えられる[大賢者]の名を持つ者の弟子であり、それに最も近しい存在である[賢者]である。……彼女は気が付いていないが。
そんな彼女が、今まであまり接してこなかった[人]と関わり、成長していく、そんな話である。
※他の投稿サイトにも掲載しています。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる