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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-37 早速、利用させてもらいつつ
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…宇宙人襲来、ゲームの人現実へなどの驚くべきことがあったが、とりあえずこれらはまだ、運営からの注意にあった人達ではないとは思う。
だがしかし、運営がわざわざ個人向けに発信してくるということは、よりやっかいな何者かが出てくる可能性があるということだ。
「というわけで、対策を立てるために何かいい知恵、さっそく相談できませんかね」
【戻って早々に何があるのかと思えば、これまた面倒ごとに巻き込まれているのか】
改めてログインしつつ、相談所の第1号のお客様として、僕らはカイザーシルクワームさんに事情を話し、相談をしていた。
特殊なモンスターやNPC枠のようなカイザーシルクワームさんには、ある程度の事情は通じたのだが…それでも、難題になるらしい。
【ふむ、元妖精女王陛下が元気にしていることや宇宙人殿が出てくるのはまだいいとして…運営のほうから注意が来るほどのものとなると、いくつか限られてくるな】
「そうなのですか?」
【ああ、そうなのだ。何も運営はこのアルケディア・オンラインでは全知全能の神のように対処できるだろうが、それ以外の世界…特に、プレイヤーたちが住まう現実の世界とやらでは、そこまで万能とはいかぬのだが、それでもそこそこの権力機関に関しては確保できているはずなのだ】
詳しい部分に関してはさすがに運営の人ではないので権限の問題上触れることや探ることはできないのだが、それでも多少なりとも現実世界でも運営会社は影響力を持っているらしい。
いくつかの権力筋ともつながりを構築しているところもあるようで、全世界対応のグローバルなオンラインにできているのもそれが関係しているらしい。
だがしかし、広いつながりを持つということは、その分余計なものとも縁ができてしまうこともあり、そういう者たちの中には運営と敵対するようなものたちも存在しているのである。
【権力という甘い蜜に群がる虫の中には、害虫も混ざってくる。害虫をつぶすのは簡単だが、いかにして混ざらないようにするかというのも大変なのだ…】
「虫が虫を語るのか…」
なんにしても、そういう害虫扱いさっれうようなところに関しては、現状は問題が起きていないらしい。
ハッキングやらアカウント乗っ取りなどの妨害工作の記録はあるようだが、されてもすぐに対処を行い、被害が出るよりも先に元凶を社会的に制裁しているそうだ。
【それでも、しぶといものはしぶとい。それだけ魅力がある相手に対してあきらめない心があるのは、別の方向へ注げばいいものができるとは思うのだが…もったいないが、全然その思考に至らぬものは多いのだ】
つぶしてもつぶしても、抜いても抜いても生える雑草がごとく、終わりが見えることはない。
そのため、もしかすると運営から来ている注意というのは、その中でもさらに淘汰される環境を生き延びてきた輩の可能性もあるのだとか。
「そらならなぜ、何の変哲もないただの一般人である僕に対して出したのだろうか…」
【…お主、まだ一般人枠にあると思うのか?】
「え」
【最初は確かにただのプレイヤーに過ぎなかっただろうが、いろいろとやらかしておるというのはすでに耳に挟んでおる。すでにその活躍に関してはあまたのプレイヤーの中でも特異点と呼ばれるほどの中に入っており、そんなものがまともに一般人の枠に入っていると思うのか?】
…その指摘、何も言い返せないのが痛いところだ。
百歩譲ってプレイヤーの一人である程度なのは当然なのだが…そのほかのほうに関しては反論の余地もないだろう。
女神のスキルを得たり、テイムモンスターがいろいろと美しい女の子のような感じになったり、船がどこかの宇宙戦艦みたいになったり、挙句の果てに宇宙人が現実に出てきたり…どうしよう、本当にまともな一般人枠にいるのかものすごく不安になってきた。
「おおぅ…振り返ってみるといろいろとやらかしてきた感が…妖精郷を神域にしちゃったり、どこかの神の神殿を乗っ取るような形になったり、鏡面世界のやばいNPCとの争いがあったり…」
【我が先に言ったことだが…そうやって口に出してみると、客観的に見たらありえぬほどやばい奴だとみられてもおかしくはないだろう】
悲しいが、否定できない話である。
【まぁ、それはそれでまだましな方だがな…ほかのほうでは帝国を築き上げたり、学問の世界を走り抜けたり、挙句の果てには技術面から突撃してきたり、ビジネスで経済の…いや、それ以上はほかの者たちのほうに関する話だから、やめておくか。どこの世界にもいる奇人変人など、言い出したら期入りもあるまい】
どこの世界にもいてほしくないんだけどなぁ、奇人変人の類。
というか、僕以外にも盛大にやらかす輩もいるんだ…心当たりがありすぎるのが怖いけど。
とにもかくにも相談してみたことで、ちょっとだけ心が軽くなったような気がする。
相談所の最初の客として利用することにはなったが、まずまずの使用心地を味合わせてもらえたのであった…
【ついでに苦労することが多いのであれば、話が通じる友人とめぐり合うのも手だろう】
「でもそう簡単に、人とめぐり合うってこともないですよ」
【ふふふ、任せておけ。きちんとふるいをかけたうえで、お互いに心軽く話し合えるような特設のメール・チャットサイトも作成済だ。今後客を増やす中で、同じような悩みを持っていたりする者たちをつながりを持ち、精神的な負担を減らせるようにしていくのだ】
…ある意味、グループ系のSNSみたいなものなのか。でも、きちんと怪しい人なんかが出ないように選別もしているらしいし、安心できそうならそれはそれで利用したいかな。
だがしかし、運営がわざわざ個人向けに発信してくるということは、よりやっかいな何者かが出てくる可能性があるということだ。
「というわけで、対策を立てるために何かいい知恵、さっそく相談できませんかね」
【戻って早々に何があるのかと思えば、これまた面倒ごとに巻き込まれているのか】
改めてログインしつつ、相談所の第1号のお客様として、僕らはカイザーシルクワームさんに事情を話し、相談をしていた。
特殊なモンスターやNPC枠のようなカイザーシルクワームさんには、ある程度の事情は通じたのだが…それでも、難題になるらしい。
【ふむ、元妖精女王陛下が元気にしていることや宇宙人殿が出てくるのはまだいいとして…運営のほうから注意が来るほどのものとなると、いくつか限られてくるな】
「そうなのですか?」
【ああ、そうなのだ。何も運営はこのアルケディア・オンラインでは全知全能の神のように対処できるだろうが、それ以外の世界…特に、プレイヤーたちが住まう現実の世界とやらでは、そこまで万能とはいかぬのだが、それでもそこそこの権力機関に関しては確保できているはずなのだ】
詳しい部分に関してはさすがに運営の人ではないので権限の問題上触れることや探ることはできないのだが、それでも多少なりとも現実世界でも運営会社は影響力を持っているらしい。
いくつかの権力筋ともつながりを構築しているところもあるようで、全世界対応のグローバルなオンラインにできているのもそれが関係しているらしい。
だがしかし、広いつながりを持つということは、その分余計なものとも縁ができてしまうこともあり、そういう者たちの中には運営と敵対するようなものたちも存在しているのである。
【権力という甘い蜜に群がる虫の中には、害虫も混ざってくる。害虫をつぶすのは簡単だが、いかにして混ざらないようにするかというのも大変なのだ…】
「虫が虫を語るのか…」
なんにしても、そういう害虫扱いさっれうようなところに関しては、現状は問題が起きていないらしい。
ハッキングやらアカウント乗っ取りなどの妨害工作の記録はあるようだが、されてもすぐに対処を行い、被害が出るよりも先に元凶を社会的に制裁しているそうだ。
【それでも、しぶといものはしぶとい。それだけ魅力がある相手に対してあきらめない心があるのは、別の方向へ注げばいいものができるとは思うのだが…もったいないが、全然その思考に至らぬものは多いのだ】
つぶしてもつぶしても、抜いても抜いても生える雑草がごとく、終わりが見えることはない。
そのため、もしかすると運営から来ている注意というのは、その中でもさらに淘汰される環境を生き延びてきた輩の可能性もあるのだとか。
「そらならなぜ、何の変哲もないただの一般人である僕に対して出したのだろうか…」
【…お主、まだ一般人枠にあると思うのか?】
「え」
【最初は確かにただのプレイヤーに過ぎなかっただろうが、いろいろとやらかしておるというのはすでに耳に挟んでおる。すでにその活躍に関してはあまたのプレイヤーの中でも特異点と呼ばれるほどの中に入っており、そんなものがまともに一般人の枠に入っていると思うのか?】
…その指摘、何も言い返せないのが痛いところだ。
百歩譲ってプレイヤーの一人である程度なのは当然なのだが…そのほかのほうに関しては反論の余地もないだろう。
女神のスキルを得たり、テイムモンスターがいろいろと美しい女の子のような感じになったり、船がどこかの宇宙戦艦みたいになったり、挙句の果てに宇宙人が現実に出てきたり…どうしよう、本当にまともな一般人枠にいるのかものすごく不安になってきた。
「おおぅ…振り返ってみるといろいろとやらかしてきた感が…妖精郷を神域にしちゃったり、どこかの神の神殿を乗っ取るような形になったり、鏡面世界のやばいNPCとの争いがあったり…」
【我が先に言ったことだが…そうやって口に出してみると、客観的に見たらありえぬほどやばい奴だとみられてもおかしくはないだろう】
悲しいが、否定できない話である。
【まぁ、それはそれでまだましな方だがな…ほかのほうでは帝国を築き上げたり、学問の世界を走り抜けたり、挙句の果てには技術面から突撃してきたり、ビジネスで経済の…いや、それ以上はほかの者たちのほうに関する話だから、やめておくか。どこの世界にもいる奇人変人など、言い出したら期入りもあるまい】
どこの世界にもいてほしくないんだけどなぁ、奇人変人の類。
というか、僕以外にも盛大にやらかす輩もいるんだ…心当たりがありすぎるのが怖いけど。
とにもかくにも相談してみたことで、ちょっとだけ心が軽くなったような気がする。
相談所の最初の客として利用することにはなったが、まずまずの使用心地を味合わせてもらえたのであった…
【ついでに苦労することが多いのであれば、話が通じる友人とめぐり合うのも手だろう】
「でもそう簡単に、人とめぐり合うってこともないですよ」
【ふふふ、任せておけ。きちんとふるいをかけたうえで、お互いに心軽く話し合えるような特設のメール・チャットサイトも作成済だ。今後客を増やす中で、同じような悩みを持っていたりする者たちをつながりを持ち、精神的な負担を減らせるようにしていくのだ】
…ある意味、グループ系のSNSみたいなものなのか。でも、きちんと怪しい人なんかが出ないように選別もしているらしいし、安心できそうならそれはそれで利用したいかな。
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