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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-34 はーい、どうもというあいさつは割とメジャーなのか
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…邪龍だがなんだがわからないが、霧状のドラゴンのような何かであるシアというテイムモンスターを入手できたのはよかっただろう。
クエストの石材も入手し、カイザーシルクワームさんにも無事に届けられたし、問題も何もないはず……であった。
「…だけど、こっちのニュースは予想できなかった」
本日は休日であり、のんびりと過ごそうかなと思いつつもなんとなく朝のルーティンのままニュースを見ていたのだが、とんでもない情報が入ってきていた。
『画面の前の皆様!!めんたまかっぽじってでもいいので、ご覧ください!!建設中の宇宙エレベーターがあるのですが、その周辺に本日未明に宇宙船が目撃された情報がありました!!』
『現地にて、偶然建築風景を撮影していた人たちが録画していたり、目撃していた人たちが撮影して映像がありますが、その中でも一番映りがいい映像をどうぞ!!』
『すごいです!!めちゃくちゃレトロ感あふれるこてこてのUFOですが、それでも生の宇宙人が乗っているかもしれない、未確認飛行物体がはっきりと映し出されています!!』
『我々は本日、宇宙人を見つけてしまったのでしょうか!?』
「宇宙人発見か、未知の飛行物体目撃…フェイクニュースとかでもないのが驚きだな」
「今時、宇宙人発見だけでもこれだけ騒ぎになるんですネ」
本日の朝のニュースを独占している内容を見てつぶやいていると、ちょうど朝ご飯を作り終えたロロがそうつぶやく。
最近メイドシステムなども小規模のアップデートがなされているらしく、味なども少々上昇しているのでいいのだが、彼女としても驚く内容らしい。
なお、ドールや箱庭などのシステムは本日は電源をまだ入れておらず、ちょっと置いている状態なのでマリーたちからの反応が見れないが、見ていたら同じように驚くのだろうか?
「いや、そもそもゲーム内の存在が宇宙人を見ても驚くものなのか?宇宙エリアが解放されている時点で、今更感もあるかもしれん」
「あ、そのあたりは大体主様の予想通りデス。宇宙人程度、あそこでは意味も何もないですからネ」
それもそうだ。考えたら宇宙行けている時点で宇宙人関係は驚かされるようなものでもないのかもしれない。
けれども、ここはゲームではなく現実の世界であり…ちょっとだけ、ワクワクしてしまう気分もあるだろう。侵略系の宇宙人だったらそのままおかえり願いたいけどね。
それはともかくとして、そんな見るからにUFOだといえるような飛行物体がしばらくニュースで流され続けるのだろうな。
なんというか、驚くべきことならなっても当たり前かもしれないけど、どのぐらいで収まるかな…何度も出ていると新鮮味がなくなって飽きが来るから程々のところで収まってほしいものである。
「そうだ、主様。休日だから本日もアルケディア・オンラインをプレイなされますよネ?」
「そのつもりだけど、なんだ?今日は石材を渡した後、すぐに相談所を開設したとかいう手紙がワームさんから来たから見に行く予定なんだけど」
「そこから新たに、メールが2通来てますヨ」
「見せてほしい」
そんなにしょっちゅう来ることもないとは思うのだが、目を通しておこうと思う。
そう考えて、メールを見せてもらったが…まぁ、一通目のほうは予想できるものだった。
「なるほど、こっちはあのお婆さんからで…あー、やっぱりミートンさんたち、お仕置きされたのか」
「丁寧に加工されて、グロイ部分とか見えないように配慮された写真も同封されてマス」
「そんな加工が必要なほど、過激なのは犯罪になるんじゃ?」
予想通りというかなんというか、あの星でいろいろとチェックされた先にあったお仕置きが無事に執行されたようで、そのことに関するミートン一家と連絡が取れる人たちへ、しばらくパーティを組んだりすることができなくなるお知らせだった。
そういえば、タローンもとい太郎丸は一応あのメンツの仲間だけど現実での交流はどうなのかと思っていたが、そちらも例にもれず一緒に執行されたらしい。
なんでもあのメンバー全員が同じ国に移り住んでいたので、お隣さんづきあい感覚で触れていたようで、しっかりと逃げる間もなく捕縛されたようである。あ、鏡面ののじゃロリの権力も使って、盛大にやったともあるな。こういうことに関しては生みの親はいいのだろうか。
あんまり大したこともない犠牲による星がまた一つ生まれたことはさておき、二つ目のほうはこっころ当たりのないものだった。
ネットでの差出人不明のメールはウイルスなどを疑いたくなるが、オンラインのものはしっかりと審査されており、仕込むことはできない。
けれども、この差出人は…
「『拝啓プレイヤー「ハル」様へ、注意喚起のお知らせ…』…はぁ?」
「運営からの個人への連絡ですネ」
「いやいや、なんで一個人のしがないプレイヤーに対して、運営から直接連絡が来るんだよ」
「でも、前例がないわけではないですよね?」
「まぁ、ERRORがあったレイアのときとかあるしな…」
なぜか、アルケディア・オンラインの運営から直接のメールが来ていた。
正確に言えば個人宛ての注意喚起のお知らせのようだが、なぜそんなものが来るのだろうか。
中身を読んでみても、単純に『やばい客が来る可能性があるので、備えておいてください』としか書かれていないし、どういう相手がいつどうやってくるとかそういう部分が書かれていなくて全く把握できない。
「…恐ろしいな。念のため、今日はすぐにログアウトもできるように、用事関連は軽めにできるようにしておこうかな」
何のためにやってきたのかは不明だが、どう考えても嫌な予感しかしない。
後で何か保証があるかもしれないが、起こるかもしれないことがわからないというのは言いようのない不安しかないだろう。
せっかくの休日なのに、朝からろくでもない雰囲気になってしまうのであった…
「…まさかとは思うけど、タイミング的にUFOのニュースと関係ないよね?」
「…」
目を背けて黙らないで、なんか余計な不安しかないんだが。
クエストの石材も入手し、カイザーシルクワームさんにも無事に届けられたし、問題も何もないはず……であった。
「…だけど、こっちのニュースは予想できなかった」
本日は休日であり、のんびりと過ごそうかなと思いつつもなんとなく朝のルーティンのままニュースを見ていたのだが、とんでもない情報が入ってきていた。
『画面の前の皆様!!めんたまかっぽじってでもいいので、ご覧ください!!建設中の宇宙エレベーターがあるのですが、その周辺に本日未明に宇宙船が目撃された情報がありました!!』
『現地にて、偶然建築風景を撮影していた人たちが録画していたり、目撃していた人たちが撮影して映像がありますが、その中でも一番映りがいい映像をどうぞ!!』
『すごいです!!めちゃくちゃレトロ感あふれるこてこてのUFOですが、それでも生の宇宙人が乗っているかもしれない、未確認飛行物体がはっきりと映し出されています!!』
『我々は本日、宇宙人を見つけてしまったのでしょうか!?』
「宇宙人発見か、未知の飛行物体目撃…フェイクニュースとかでもないのが驚きだな」
「今時、宇宙人発見だけでもこれだけ騒ぎになるんですネ」
本日の朝のニュースを独占している内容を見てつぶやいていると、ちょうど朝ご飯を作り終えたロロがそうつぶやく。
最近メイドシステムなども小規模のアップデートがなされているらしく、味なども少々上昇しているのでいいのだが、彼女としても驚く内容らしい。
なお、ドールや箱庭などのシステムは本日は電源をまだ入れておらず、ちょっと置いている状態なのでマリーたちからの反応が見れないが、見ていたら同じように驚くのだろうか?
「いや、そもそもゲーム内の存在が宇宙人を見ても驚くものなのか?宇宙エリアが解放されている時点で、今更感もあるかもしれん」
「あ、そのあたりは大体主様の予想通りデス。宇宙人程度、あそこでは意味も何もないですからネ」
それもそうだ。考えたら宇宙行けている時点で宇宙人関係は驚かされるようなものでもないのかもしれない。
けれども、ここはゲームではなく現実の世界であり…ちょっとだけ、ワクワクしてしまう気分もあるだろう。侵略系の宇宙人だったらそのままおかえり願いたいけどね。
それはともかくとして、そんな見るからにUFOだといえるような飛行物体がしばらくニュースで流され続けるのだろうな。
なんというか、驚くべきことならなっても当たり前かもしれないけど、どのぐらいで収まるかな…何度も出ていると新鮮味がなくなって飽きが来るから程々のところで収まってほしいものである。
「そうだ、主様。休日だから本日もアルケディア・オンラインをプレイなされますよネ?」
「そのつもりだけど、なんだ?今日は石材を渡した後、すぐに相談所を開設したとかいう手紙がワームさんから来たから見に行く予定なんだけど」
「そこから新たに、メールが2通来てますヨ」
「見せてほしい」
そんなにしょっちゅう来ることもないとは思うのだが、目を通しておこうと思う。
そう考えて、メールを見せてもらったが…まぁ、一通目のほうは予想できるものだった。
「なるほど、こっちはあのお婆さんからで…あー、やっぱりミートンさんたち、お仕置きされたのか」
「丁寧に加工されて、グロイ部分とか見えないように配慮された写真も同封されてマス」
「そんな加工が必要なほど、過激なのは犯罪になるんじゃ?」
予想通りというかなんというか、あの星でいろいろとチェックされた先にあったお仕置きが無事に執行されたようで、そのことに関するミートン一家と連絡が取れる人たちへ、しばらくパーティを組んだりすることができなくなるお知らせだった。
そういえば、タローンもとい太郎丸は一応あのメンツの仲間だけど現実での交流はどうなのかと思っていたが、そちらも例にもれず一緒に執行されたらしい。
なんでもあのメンバー全員が同じ国に移り住んでいたので、お隣さんづきあい感覚で触れていたようで、しっかりと逃げる間もなく捕縛されたようである。あ、鏡面ののじゃロリの権力も使って、盛大にやったともあるな。こういうことに関しては生みの親はいいのだろうか。
あんまり大したこともない犠牲による星がまた一つ生まれたことはさておき、二つ目のほうはこっころ当たりのないものだった。
ネットでの差出人不明のメールはウイルスなどを疑いたくなるが、オンラインのものはしっかりと審査されており、仕込むことはできない。
けれども、この差出人は…
「『拝啓プレイヤー「ハル」様へ、注意喚起のお知らせ…』…はぁ?」
「運営からの個人への連絡ですネ」
「いやいや、なんで一個人のしがないプレイヤーに対して、運営から直接連絡が来るんだよ」
「でも、前例がないわけではないですよね?」
「まぁ、ERRORがあったレイアのときとかあるしな…」
なぜか、アルケディア・オンラインの運営から直接のメールが来ていた。
正確に言えば個人宛ての注意喚起のお知らせのようだが、なぜそんなものが来るのだろうか。
中身を読んでみても、単純に『やばい客が来る可能性があるので、備えておいてください』としか書かれていないし、どういう相手がいつどうやってくるとかそういう部分が書かれていなくて全く把握できない。
「…恐ろしいな。念のため、今日はすぐにログアウトもできるように、用事関連は軽めにできるようにしておこうかな」
何のためにやってきたのかは不明だが、どう考えても嫌な予感しかしない。
後で何か保証があるかもしれないが、起こるかもしれないことがわからないというのは言いようのない不安しかないだろう。
せっかくの休日なのに、朝からろくでもない雰囲気になってしまうのであった…
「…まさかとは思うけど、タイミング的にUFOのニュースと関係ないよね?」
「…」
目を背けて黙らないで、なんか余計な不安しかないんだが。
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