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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-33 使って見なければ、わからない
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…色々あり、少なくはない犠牲が出たとはいえ、この星で得られた者はあるだろう。
「そもそも、犠牲に数えて良いのだろうか」
「あ、今お婆ちゃんから連絡あったわ。…ええ、犠牲に数えて良いって」
ジェリアさんがそう告げたが、犠牲に数えて良いってことは…うん、まぁ深く考えないようにしよう。
彼らの安寧を、永遠の眠りを祈るだけである。
「あやつら、永眠しそうにも無いんじゃがな…」
「可能性がありそうなのが、怖いんだけど」
実際に、あの変態共が眠りにつく時があるのだろうか?煮ても焼いても食えぬ、まず食べるような奴もいないような、ゲテモノカイザーと言って良いようなあの人たちが、そう簡単にくたばるだろうか。
いや、くたばることはないだろう。そうでなければ、今日まで雑草のように生き延びていることはない。
そう考えるのはある意味酷いかもしれんが、あの欲望戦隊だと納得の結論になる…言って何だが、あれ本当に人間なのかと問いたい。欲望突っ走り過ぎて、獣以上の獣になっている気がする。
そんな事はさておき、こうやって話している間にも深淵の底から彼らが這い上がって来てここに出現しかねないので、話を切り替える。
元々、この惑星には、カイザーシルクワームさんに頼まれて、石材を確保しに来た目的があるのだ。
ドラゴンだとかオーガとか、そんなものに巻き込まれてしまったが、きちんと当初の目的を僕らは忘れてはいけない。
「でもそういう事があったせいで、かなりあっさり手に入ったな‥‥これで、後は届けるだけでいいのか」
【シャゲシャゲェ】
オーガたちに踏み荒された道を逆走し、あとは真っ直ぐに目的地に向かって採掘するだけで、目的の石材が手に入った。
こうもあっさり手に入った事を考えると、あの騒動に巻き込まれたのは本当に損しかなかったか。
しかし、それで結局は龍のテイムモンスターを得られるかもしれない召喚札を手にすることが出来た事を考えると、一概に害しかなかったとは言えないし…むぅ、複雑なところだ。
「何にしても、これで僕らの方も終わったけど、そっちは良いの?欲望戦隊が得たかったものは得られなかったけど」
「大丈夫よ。お爺ちゃんたちが欲しがっていただけで、またくればいい話だもの」
「当分は来られぬじゃろうけれどな」
「何で?」
「お仕置きもそうじゃが、あのドラゴン…ズドラーズドと言ったか。あやつの攻撃を受けて即死した場合、プレイヤーにかかる通常のデスペナルティが、更に重くかつ長くかかるからのぅ。再び来てもステータスががっつり下がっておったら、二の舞じゃろうて」
それもそうか。また来ても弱体化してたら、同じような目に遭う可能性は非常に高い。
また湖に毒物を投げ込んだりするような対処法を取っても‥‥
【今度したら、更にやばいのやるからな】
「具体的には?」
【あやつら、見る感じ無類の女好きだったようだが…ならばこそ、そういうものにとっての地獄へ送ることもできる。何も、プレイヤーが復活する場所はプレイヤー自身が決めた場所になると決まっておるだけでもないだろう?】
…そう言って、ニヤリと笑みを浮かべたズドラーズドを思い出す。次に同じようなことをやらかしたら、今度はお仕置きよりも酷い目にあうのが目に見えるだろう。
流石、この湖の主…その座についているだけあって、対処はできているか。
まぁ、その後はまた湖へズドラーズドは戻り潜っていったが…これで、今回はお別れと言ったところか。
再び会うには毒物以外の何かがあるだろうし、今回の縁は大事にしておこう。
「後は、この星から去ってカイザーシルクワームさんの元へ帰ってクエストを達成するだけど…ふと気が付いたんだが、ジェリアさんとアティさん、帰る宛はあるの?」
「個人用の宇宙船を持っているのよね」
「あ奴らの元に、一人で乗り込みたくないからのぅ…ゆえに、別れて乗船していたのじゃ」
なるほど、脱出できないことはなかったと。欲望戦隊が全滅したからこの星から移動できなくなっているんじゃないかと思ったが、その心配は杞憂だった。
ならもう、特に気にするようなこともないかな。
「それじゃ、ここで僕らの方も石材を取り終えたし、帰還するだけか…せっかくだし、最後にちょっと試してみようかな」
「ああ、召喚札のことね。いいわね、私達のほうも試してみましょうか」
「むぅ、プレイヤーしかもらえぬのがちょっと残念じゃが…まぁ、帰る前に見るのも良さそうじゃ」
せっかくなので、ついでの用事として今回得た召喚札を使用し、新しいテイムモンスターをこの場で得るのも悪くはない。
相性とかその他事情も考慮して、テイム可能なモンスターが出てくるというが、何が出るのかは出してみるまで分からない。ソシャゲで言う所のガチャに近いが、テイムモンスターが出るのは確立としては悪くはない。
「外れしか出ない大爆死よりは、十分マシかな?」
「そうかも。ああ、お爺ちゃんたちがこれを得ても、駄目だった可能性もありますし、私が取ってよかったかもしれませんね」
「え?何で?あの欲望戦隊、確かに女運とかは無さそうだけど、しぶとさとか見ると、そこそこ他の運はありそうなんだけど」
「‥‥0が7ケタ分ほど、あるソシャゲにつぎ込んで出てきたのが全て激辛料理系しかなくて、狙っていたキャラを全く出せなかったという記録があるの」
「‥‥そりゃまた、何とまぁ」
何とも言えない、爆死の話。
そういや昔の友人で、重課金大爆死者がいて、株に手を出して儲けを出して、それをつぎ込んでも全くできなかった奴がいるが‥‥うん、まぁ気にする必要もあるまい。
「とりあえず、そんな話も星の彼方へ投げ込むとして、今はこっちの召喚札の方を使って見ようか」
「そうですね。そっちはドラゴン系が確定みたいですが…さて、私の方は何が来るのかしら」
大損する人の話は何処かへ葬りつつ、今はこっちの召喚札を利用する。
使用者に合わせたようなテイムモンスターが出ると言うが、何が出るのか。個人的にはこう、背中に乗って飛び回れるような奴が良いなぁ‥‥あ、でも竜じゃなくて龍だと、ちょっと漫〇日本〇話のOP風のような…もっと違うのもあったか。
あるいは、黒き女神のスキルが影響して邪龍とか黒龍とか、そういうのが出てもいいかもしれない。ああ、でもマリーたちの例もあるし、女性型が出ても…うん、その可能性はそうそうないと思いたい。竜人とかそうそう聞く話はないと言いたい。
「さて、それじゃ同時にやってみようか?」
「ええ、ではいっせーので…」
「「それっ!!」」
同時に召喚札を取り出し、使用した瞬間、札がカッとまばゆい光を放つ。
それと同時に、黙々と煙が噴き出し、視界が少し奪われ‥‥札が破れる音がしつつ、ニュルっと何かが飛び出した影が見えた。
そして、煙が晴れて、その姿を現す。
【ペェェェェェェン!!】
ジェリアさんが使った札から出現したのは、物凄く大きなモヒカンを持ったペンギン。
いかついサングラスを掛けつつ、ペンギンだけど白黒じゃなくて白黄色の体色をしており、背中には太鼓のようなものを背負い、バチを持っている。
―――――
『サンボルトペンギン』
3Vとも読めなくもないが、実際のところそれ以上の電圧を持つ、電気のペンギン。
電撃を操ることが可能なペンギンで、背中の太鼓を鳴らすことでより高圧・高威力な電撃を発生させ、周囲一帯を痺れさせることが出来る。
なお、今回呼びだされたのはネームドモンスターであり『ボルティア』という名前を有している。
―――――
【ピュイィィィィ!!】
一方で、僕が召喚したほうはドラゴン系…何だろうけど、ちょっとほっとしたところがあった。
人型でも何でもない…これ、ドラゴン?
「なんか、真っ黒な霧みたいな姿をしているんだけど」
「あやふやというか、つかみどころがないかも」
―――――
『邪龍幼体霧』
ドラゴン族の中で、邪龍の一族に連なる竜の幼体。
おぼろげな存在でもあり、成長することによってよりはっきりとした姿を保てるようになる。
存在意義が確定するまでは実態を持つことが出来ず、本来は黒い霧のような姿で自然界を漂うだけの存在でもある。
なお、今回呼びだされたのはネームドモンスターであり『シア』という名前を有してる。
―――――
なるほど、まだ実態があるという訳でもない感じなのか。
自分の進化先によって姿が確定し、そこで実体化するような…うーん、どちらかと言えば、ファンタジーとかにあるような自然の意志とか、そういうのに近いものなのだろうか。
「何にしても、これはこれでよかったかもしれない…そう、マリーたちと違ってしっかりと存在意義をちゃんとした竜の方向に出来たら、良い感じのモンスターに育つだろう!!」
「でもなんか、ハルさんのことだし、うっかりやらかしてゴスロリ系の小さな女の子の竜人にしかねない気もするのだけれども」
「その可能性はありそうじゃような。面子的に、どういう方向に育つのか目に見えそうなんじゃが」
「いやいや、そんな未来はないと思う…多分。なったらなったで、今度は欲望戦隊に狙われかねないしなぁ」
アリスの時の例もあるし、そんな方向性になってほしくはない。
まぁ、なったらなったでそんなことを欲望戦隊がやらかした時は、全力逃亡か黒き女神第3形態で殲滅か‥‥前者の方が良いな。後者でも殲滅できそうだけど、なんか生き残りそうな気がする。
そんな事を思いつつも、最初から普通の黒い霧っぽい姿のシアに、何となく久し振りにまともなモンスターを手に入れたことに、ほっと安堵の息を吐くのであった…
「ゴスロリに300ALね」
「ならダークエルフ風な感じになるのに450ALじゃ」
「賭けをしないで欲しいんだけどなぁ‥‥」
「そもそも、犠牲に数えて良いのだろうか」
「あ、今お婆ちゃんから連絡あったわ。…ええ、犠牲に数えて良いって」
ジェリアさんがそう告げたが、犠牲に数えて良いってことは…うん、まぁ深く考えないようにしよう。
彼らの安寧を、永遠の眠りを祈るだけである。
「あやつら、永眠しそうにも無いんじゃがな…」
「可能性がありそうなのが、怖いんだけど」
実際に、あの変態共が眠りにつく時があるのだろうか?煮ても焼いても食えぬ、まず食べるような奴もいないような、ゲテモノカイザーと言って良いようなあの人たちが、そう簡単にくたばるだろうか。
いや、くたばることはないだろう。そうでなければ、今日まで雑草のように生き延びていることはない。
そう考えるのはある意味酷いかもしれんが、あの欲望戦隊だと納得の結論になる…言って何だが、あれ本当に人間なのかと問いたい。欲望突っ走り過ぎて、獣以上の獣になっている気がする。
そんな事はさておき、こうやって話している間にも深淵の底から彼らが這い上がって来てここに出現しかねないので、話を切り替える。
元々、この惑星には、カイザーシルクワームさんに頼まれて、石材を確保しに来た目的があるのだ。
ドラゴンだとかオーガとか、そんなものに巻き込まれてしまったが、きちんと当初の目的を僕らは忘れてはいけない。
「でもそういう事があったせいで、かなりあっさり手に入ったな‥‥これで、後は届けるだけでいいのか」
【シャゲシャゲェ】
オーガたちに踏み荒された道を逆走し、あとは真っ直ぐに目的地に向かって採掘するだけで、目的の石材が手に入った。
こうもあっさり手に入った事を考えると、あの騒動に巻き込まれたのは本当に損しかなかったか。
しかし、それで結局は龍のテイムモンスターを得られるかもしれない召喚札を手にすることが出来た事を考えると、一概に害しかなかったとは言えないし…むぅ、複雑なところだ。
「何にしても、これで僕らの方も終わったけど、そっちは良いの?欲望戦隊が得たかったものは得られなかったけど」
「大丈夫よ。お爺ちゃんたちが欲しがっていただけで、またくればいい話だもの」
「当分は来られぬじゃろうけれどな」
「何で?」
「お仕置きもそうじゃが、あのドラゴン…ズドラーズドと言ったか。あやつの攻撃を受けて即死した場合、プレイヤーにかかる通常のデスペナルティが、更に重くかつ長くかかるからのぅ。再び来てもステータスががっつり下がっておったら、二の舞じゃろうて」
それもそうか。また来ても弱体化してたら、同じような目に遭う可能性は非常に高い。
また湖に毒物を投げ込んだりするような対処法を取っても‥‥
【今度したら、更にやばいのやるからな】
「具体的には?」
【あやつら、見る感じ無類の女好きだったようだが…ならばこそ、そういうものにとっての地獄へ送ることもできる。何も、プレイヤーが復活する場所はプレイヤー自身が決めた場所になると決まっておるだけでもないだろう?】
…そう言って、ニヤリと笑みを浮かべたズドラーズドを思い出す。次に同じようなことをやらかしたら、今度はお仕置きよりも酷い目にあうのが目に見えるだろう。
流石、この湖の主…その座についているだけあって、対処はできているか。
まぁ、その後はまた湖へズドラーズドは戻り潜っていったが…これで、今回はお別れと言ったところか。
再び会うには毒物以外の何かがあるだろうし、今回の縁は大事にしておこう。
「後は、この星から去ってカイザーシルクワームさんの元へ帰ってクエストを達成するだけど…ふと気が付いたんだが、ジェリアさんとアティさん、帰る宛はあるの?」
「個人用の宇宙船を持っているのよね」
「あ奴らの元に、一人で乗り込みたくないからのぅ…ゆえに、別れて乗船していたのじゃ」
なるほど、脱出できないことはなかったと。欲望戦隊が全滅したからこの星から移動できなくなっているんじゃないかと思ったが、その心配は杞憂だった。
ならもう、特に気にするようなこともないかな。
「それじゃ、ここで僕らの方も石材を取り終えたし、帰還するだけか…せっかくだし、最後にちょっと試してみようかな」
「ああ、召喚札のことね。いいわね、私達のほうも試してみましょうか」
「むぅ、プレイヤーしかもらえぬのがちょっと残念じゃが…まぁ、帰る前に見るのも良さそうじゃ」
せっかくなので、ついでの用事として今回得た召喚札を使用し、新しいテイムモンスターをこの場で得るのも悪くはない。
相性とかその他事情も考慮して、テイム可能なモンスターが出てくるというが、何が出るのかは出してみるまで分からない。ソシャゲで言う所のガチャに近いが、テイムモンスターが出るのは確立としては悪くはない。
「外れしか出ない大爆死よりは、十分マシかな?」
「そうかも。ああ、お爺ちゃんたちがこれを得ても、駄目だった可能性もありますし、私が取ってよかったかもしれませんね」
「え?何で?あの欲望戦隊、確かに女運とかは無さそうだけど、しぶとさとか見ると、そこそこ他の運はありそうなんだけど」
「‥‥0が7ケタ分ほど、あるソシャゲにつぎ込んで出てきたのが全て激辛料理系しかなくて、狙っていたキャラを全く出せなかったという記録があるの」
「‥‥そりゃまた、何とまぁ」
何とも言えない、爆死の話。
そういや昔の友人で、重課金大爆死者がいて、株に手を出して儲けを出して、それをつぎ込んでも全くできなかった奴がいるが‥‥うん、まぁ気にする必要もあるまい。
「とりあえず、そんな話も星の彼方へ投げ込むとして、今はこっちの召喚札の方を使って見ようか」
「そうですね。そっちはドラゴン系が確定みたいですが…さて、私の方は何が来るのかしら」
大損する人の話は何処かへ葬りつつ、今はこっちの召喚札を利用する。
使用者に合わせたようなテイムモンスターが出ると言うが、何が出るのか。個人的にはこう、背中に乗って飛び回れるような奴が良いなぁ‥‥あ、でも竜じゃなくて龍だと、ちょっと漫〇日本〇話のOP風のような…もっと違うのもあったか。
あるいは、黒き女神のスキルが影響して邪龍とか黒龍とか、そういうのが出てもいいかもしれない。ああ、でもマリーたちの例もあるし、女性型が出ても…うん、その可能性はそうそうないと思いたい。竜人とかそうそう聞く話はないと言いたい。
「さて、それじゃ同時にやってみようか?」
「ええ、ではいっせーので…」
「「それっ!!」」
同時に召喚札を取り出し、使用した瞬間、札がカッとまばゆい光を放つ。
それと同時に、黙々と煙が噴き出し、視界が少し奪われ‥‥札が破れる音がしつつ、ニュルっと何かが飛び出した影が見えた。
そして、煙が晴れて、その姿を現す。
【ペェェェェェェン!!】
ジェリアさんが使った札から出現したのは、物凄く大きなモヒカンを持ったペンギン。
いかついサングラスを掛けつつ、ペンギンだけど白黒じゃなくて白黄色の体色をしており、背中には太鼓のようなものを背負い、バチを持っている。
―――――
『サンボルトペンギン』
3Vとも読めなくもないが、実際のところそれ以上の電圧を持つ、電気のペンギン。
電撃を操ることが可能なペンギンで、背中の太鼓を鳴らすことでより高圧・高威力な電撃を発生させ、周囲一帯を痺れさせることが出来る。
なお、今回呼びだされたのはネームドモンスターであり『ボルティア』という名前を有している。
―――――
【ピュイィィィィ!!】
一方で、僕が召喚したほうはドラゴン系…何だろうけど、ちょっとほっとしたところがあった。
人型でも何でもない…これ、ドラゴン?
「なんか、真っ黒な霧みたいな姿をしているんだけど」
「あやふやというか、つかみどころがないかも」
―――――
『邪龍幼体霧』
ドラゴン族の中で、邪龍の一族に連なる竜の幼体。
おぼろげな存在でもあり、成長することによってよりはっきりとした姿を保てるようになる。
存在意義が確定するまでは実態を持つことが出来ず、本来は黒い霧のような姿で自然界を漂うだけの存在でもある。
なお、今回呼びだされたのはネームドモンスターであり『シア』という名前を有してる。
―――――
なるほど、まだ実態があるという訳でもない感じなのか。
自分の進化先によって姿が確定し、そこで実体化するような…うーん、どちらかと言えば、ファンタジーとかにあるような自然の意志とか、そういうのに近いものなのだろうか。
「何にしても、これはこれでよかったかもしれない…そう、マリーたちと違ってしっかりと存在意義をちゃんとした竜の方向に出来たら、良い感じのモンスターに育つだろう!!」
「でもなんか、ハルさんのことだし、うっかりやらかしてゴスロリ系の小さな女の子の竜人にしかねない気もするのだけれども」
「その可能性はありそうじゃような。面子的に、どういう方向に育つのか目に見えそうなんじゃが」
「いやいや、そんな未来はないと思う…多分。なったらなったで、今度は欲望戦隊に狙われかねないしなぁ」
アリスの時の例もあるし、そんな方向性になってほしくはない。
まぁ、なったらなったでそんなことを欲望戦隊がやらかした時は、全力逃亡か黒き女神第3形態で殲滅か‥‥前者の方が良いな。後者でも殲滅できそうだけど、なんか生き残りそうな気がする。
そんな事を思いつつも、最初から普通の黒い霧っぽい姿のシアに、何となく久し振りにまともなモンスターを手に入れたことに、ほっと安堵の息を吐くのであった…
「ゴスロリに300ALね」
「ならダークエルフ風な感じになるのに450ALじゃ」
「賭けをしないで欲しいんだけどなぁ‥‥」
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