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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-10 建築家は、何を目指すのか
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‥‥‥木を隠すなら森の中、人を隠すなら人混みの中。
ならば、最凶最悪の姉から弟を隠すのであれば、どこであれば良いのか?
大勢の弟の中?いや、そんな都合よく弟なプレイヤーが大集合する場所なんてものはない。
逆に姉だらけのほうも、兄や妹、その他諸々親族的同じ立ち位置の人ばかり集まるようなことは、特に無いのである。
「だが。最凶最悪でも近寄りがたい場所というのならば‥‥‥存在しているものなのだな」
やばい人というのは、凶悪な環境であろうともどこでも出てくる可能性は確実にある。
その可能性があるのであれば、さらに出てこれないような鬼畜な場所こそ、身を隠すのに適しているのだろう。
まぁ、その場合自分自身にとってもきつい環境で、出てこられた場合逃げ場のない背水の陣のような状況になるだろうが…‥‥それでも、可能性にかける価値はあるだろう。
「だからこそ、この濃硫酸溢れる鋼の星に来る価値はあったはずなんだ!!ココの鬼畜なダンジョンであれば、確実にあの姉も押しかけてくることはできまい!!」
【ベェェェェェ!!】
【ショゲッサショゲッサ!!】
うぉぉぉぉっと雄たけびを上げ、悪しき姉の圧政から逃れ、星々を駆け抜け、辿り着いた逃げ場所候補地の惑星の一つに無事に辿り着き、ハイテンションになっているのは、ハルのフレンドの一人、中三病。
道中で宇宙海賊に襲われたり、宇宙怪獣、侵略性宇宙人等様々な困難があったが、自身の姉が絶対に来ることはできないであろう候補地にたどり着けた達成感が沸き上がったのだ。
そんな中三病の周囲には、現在進行形でむしゃむしゃと相変わらず食虫植物のようなテイムモンスターがうじゃッと増えており、この環境下でさらに進化を遂げており、より凶悪そうな絵面を増していた。
「さてと、いくつかダンジョンがあるそうだが、ここがその中でもっとも鬼畜と噂のダンジョン『ダイカンサンキョー』か…他のダンジョンと繋がっているらしいが、ココの鬼畜度が最も高いはずだし、出現するためのクエストも受注しているし、間違いないだろう」
このダンジョンの話を聞き、出現させるために隠れて努力を行い、どうにか出すことに成功したはずである。
条件ではこれで最凶最悪レベルのものが出現するはずで、間違っていたとしても次に凶悪なレベルの場所が出るはずなので、どっちにしても間違いではないだろう。
そして何よりも、こういうヤバいダンジョンこそ、確実にあの宇宙制覇しそうな恐竜帝国の女帝と化した姉が近寄ることもないだろうと思えるのだ。
最近は、何やら帝国で合体式のやばい恐竜メカのようなものを作り上げたという情報もあったが…そのメカは今、彼の手中にあり、奪ったからこそすぐに追いつくこともできないだろうと思えていた。
「さてと、だからこそこのメカで、さらに奥深くの危険すぎる領域まで一気に目指すべきだろう。鋼の大地ゆえに掘り進むこともできず、ダンジョンならではの土壌再生能力もあるそうでズルして先に向かうこともできないとも聞くが‥‥‥このメカだからこそ、そのズルを今ここにやってしまうこともできる!!」
チェェェェェンジ!!と叫びたくもなるが何やら不味そうな気もしたので少々抑えて、ダンジョンの土中を突き進めるように形態を変えさせる。
後はこのまま、中に入り込んで奥深くまで‥‥鬼畜度がすごいと言われるよな場所ゆえにやすやすと辿り着けないだろうが、さらにその難易度が跳ね上がった場所に向かい、拠点にすることが出来れば厳しい環境だろうとあの姉の下よりも比べ物にならない楽園を作る事が出来るだろう。
「さぁ、行くぞ!!時間をかけている暇はないからな!!」
地上部分にぐずぐずといれば、補足されてやってくる可能性もあるだろう。
こんな場所にまで来るはずもないと思いたいが、そんなことを想定できる時点でまだまだ逃れられていないというのも理解できる。
そう、あの姉の事さえ考えられなくなるような真の凶悪な環境こそ、逃れられるはずの楽園。
ゆえに先に進むしか選択肢はなく、中三病は躊躇なく鬼畜と名高いダンジョンへ飛び込み、一気に最下層へ、いや、そのさらに先へ目指して無理やり突き進む。
「うぉおおおおおおお!!鬼が出るか蛇が出るかとも言うが、そんなものなぞ恐れる意味もあるまい!!真の恐怖とは、その乗り越えた先に待ち構え、完全なる絶望を防ぐためにあるのだぁぁぁぁぁあ!!」
その両方も兼ね備えたような極悪非道な存在もいるだろうが、そんな事はどうでもいい。
危険な場所だろうとも逃れられるのであれば、そここそが理想郷であり楽園であると思い、中三病は全力でその場所へ向かう。
やや忘れ切っていた中二病が浮上してきているような気がしなくもないのだが、代償に逃れることが出来るのならばその程度の精神的なものは安いと、心の底から思うのであった…‥‥
‥‥‥だか、それはまた、別の者たちに酷い迷惑をかける羽目になるのだが、そこまで思い至っていないのだろう。
今の彼にあるのは、ただひたすら姉から逃れる事のみであり、理想のためにどのような犠牲もいとわないような状態にある。
ゆえに、彼は否定したいだろうが…‥‥その迷惑のかけようは、ある意味姉と同じだとツッコミをいれる人が多く出るのであった。
出た時にはすでに、遅かったのだが‥‥‥
ならば、最凶最悪の姉から弟を隠すのであれば、どこであれば良いのか?
大勢の弟の中?いや、そんな都合よく弟なプレイヤーが大集合する場所なんてものはない。
逆に姉だらけのほうも、兄や妹、その他諸々親族的同じ立ち位置の人ばかり集まるようなことは、特に無いのである。
「だが。最凶最悪でも近寄りがたい場所というのならば‥‥‥存在しているものなのだな」
やばい人というのは、凶悪な環境であろうともどこでも出てくる可能性は確実にある。
その可能性があるのであれば、さらに出てこれないような鬼畜な場所こそ、身を隠すのに適しているのだろう。
まぁ、その場合自分自身にとってもきつい環境で、出てこられた場合逃げ場のない背水の陣のような状況になるだろうが…‥‥それでも、可能性にかける価値はあるだろう。
「だからこそ、この濃硫酸溢れる鋼の星に来る価値はあったはずなんだ!!ココの鬼畜なダンジョンであれば、確実にあの姉も押しかけてくることはできまい!!」
【ベェェェェェ!!】
【ショゲッサショゲッサ!!】
うぉぉぉぉっと雄たけびを上げ、悪しき姉の圧政から逃れ、星々を駆け抜け、辿り着いた逃げ場所候補地の惑星の一つに無事に辿り着き、ハイテンションになっているのは、ハルのフレンドの一人、中三病。
道中で宇宙海賊に襲われたり、宇宙怪獣、侵略性宇宙人等様々な困難があったが、自身の姉が絶対に来ることはできないであろう候補地にたどり着けた達成感が沸き上がったのだ。
そんな中三病の周囲には、現在進行形でむしゃむしゃと相変わらず食虫植物のようなテイムモンスターがうじゃッと増えており、この環境下でさらに進化を遂げており、より凶悪そうな絵面を増していた。
「さてと、いくつかダンジョンがあるそうだが、ここがその中でもっとも鬼畜と噂のダンジョン『ダイカンサンキョー』か…他のダンジョンと繋がっているらしいが、ココの鬼畜度が最も高いはずだし、出現するためのクエストも受注しているし、間違いないだろう」
このダンジョンの話を聞き、出現させるために隠れて努力を行い、どうにか出すことに成功したはずである。
条件ではこれで最凶最悪レベルのものが出現するはずで、間違っていたとしても次に凶悪なレベルの場所が出るはずなので、どっちにしても間違いではないだろう。
そして何よりも、こういうヤバいダンジョンこそ、確実にあの宇宙制覇しそうな恐竜帝国の女帝と化した姉が近寄ることもないだろうと思えるのだ。
最近は、何やら帝国で合体式のやばい恐竜メカのようなものを作り上げたという情報もあったが…そのメカは今、彼の手中にあり、奪ったからこそすぐに追いつくこともできないだろうと思えていた。
「さてと、だからこそこのメカで、さらに奥深くの危険すぎる領域まで一気に目指すべきだろう。鋼の大地ゆえに掘り進むこともできず、ダンジョンならではの土壌再生能力もあるそうでズルして先に向かうこともできないとも聞くが‥‥‥このメカだからこそ、そのズルを今ここにやってしまうこともできる!!」
チェェェェェンジ!!と叫びたくもなるが何やら不味そうな気もしたので少々抑えて、ダンジョンの土中を突き進めるように形態を変えさせる。
後はこのまま、中に入り込んで奥深くまで‥‥鬼畜度がすごいと言われるよな場所ゆえにやすやすと辿り着けないだろうが、さらにその難易度が跳ね上がった場所に向かい、拠点にすることが出来れば厳しい環境だろうとあの姉の下よりも比べ物にならない楽園を作る事が出来るだろう。
「さぁ、行くぞ!!時間をかけている暇はないからな!!」
地上部分にぐずぐずといれば、補足されてやってくる可能性もあるだろう。
こんな場所にまで来るはずもないと思いたいが、そんなことを想定できる時点でまだまだ逃れられていないというのも理解できる。
そう、あの姉の事さえ考えられなくなるような真の凶悪な環境こそ、逃れられるはずの楽園。
ゆえに先に進むしか選択肢はなく、中三病は躊躇なく鬼畜と名高いダンジョンへ飛び込み、一気に最下層へ、いや、そのさらに先へ目指して無理やり突き進む。
「うぉおおおおおおお!!鬼が出るか蛇が出るかとも言うが、そんなものなぞ恐れる意味もあるまい!!真の恐怖とは、その乗り越えた先に待ち構え、完全なる絶望を防ぐためにあるのだぁぁぁぁぁあ!!」
その両方も兼ね備えたような極悪非道な存在もいるだろうが、そんな事はどうでもいい。
危険な場所だろうとも逃れられるのであれば、そここそが理想郷であり楽園であると思い、中三病は全力でその場所へ向かう。
やや忘れ切っていた中二病が浮上してきているような気がしなくもないのだが、代償に逃れることが出来るのならばその程度の精神的なものは安いと、心の底から思うのであった…‥‥
‥‥‥だか、それはまた、別の者たちに酷い迷惑をかける羽目になるのだが、そこまで思い至っていないのだろう。
今の彼にあるのは、ただひたすら姉から逃れる事のみであり、理想のためにどのような犠牲もいとわないような状態にある。
ゆえに、彼は否定したいだろうが…‥‥その迷惑のかけようは、ある意味姉と同じだとツッコミをいれる人が多く出るのであった。
出た時にはすでに、遅かったのだが‥‥‥
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