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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.0-5 名実ともに、なっちゃった
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…神域が出来上がったが、どうやらネット上の情報によれば、既に各地に少しづつ出ているという情報があった。
おそらくは「黒き女神」のような神の名が付くスキルを得ているプレイヤーは他にもおり、あちこちで作ってしまったのだろう。考えてみれば、以前のレイドバトルでボスを務める際に、顔合わせをした中で機械神とかもいたのだし、他にいてもおかしくはない。
そう、この程度他の人もやってしまっている時点で、そんなに大したやらかしにならないはずなのだ!!
「……そう思っていたけど、これはこれで別のやらかしなんだよなぁ」
【シャゲシャゲ?】
遠い目をして僕がそうつぶやけば、不思議そうに首をかしげるマリー。
他の皆も神域化に伴い、妖精郷に出せるようになって全員集合したのは別に良い事だろう。妖精郷の景色に関して、その美しさは現地で共有できるのは嬉しいからね。
だがしかし、出せるものの中に、まさかこのバージョンアップと共に改修を終えたこれもだせるとは思ってもいなかった。
ゴゴゴゴゴゴゴォッとうなりを上げ、エンジンの稼働音が響く。
結構長い事改修作業を行っていたために動くことが余り無くなっていたが、この度久し振りに動き出すことで船自体が嬉しそうになっているが、それと同時にもっとやらかしたなぁと思うような遠い目をする人と同じ感情になっているようなものも感じ取れるのは気のせいだろうか。
【第三次改修‥‥は飛ばして、第四次改修出来たのは良かったのデス】
「何で飛ばしたの?」
【第三次だけに大惨事になりそうだったので、多少直したのもありマス】
シャレのつもりならまだ良いのだが、ハウス内の改修工事現場で確かに大惨事を引き起こしかけかけたので、間違ってもない。
どうにかなって、妖精郷が神域指定になったのもあって新しく神域限定の鉱石とかも出てきたので、集めて色々と組み合わせた結果‥‥‥本日、この船は新たに生まれ変わったのだ。
かつては海原を行く、海賊船の役目を果たしていた魔導船グレイ号。
そして今は、宇宙という名の大海原へ飛び出そうする魔導式宇宙戦艦グレイ号。
そう、この船は今より、宇宙へ飛び出す。
「ツッコミをいれるのはさておき、妖精郷から宇宙へ飛び出せるのかというのは確かに気になるからな‥‥‥現実逃避も兼ねて、勢いとか諸々乗せて湖面より飛び出せ!!」
【了解、補助エンジンより伝達したエネルギーで、メインエンジン始動しマス】
ガゴンッとレバーを引くと同時に、さらに大きな音が艦内に響き渡る。
最初から全開にしないのは、何かしらの様式美があるようだが、湖面から飛び出す宇宙戦艦という絵面になるのならばそれはそれで綺麗にまとまりそうだから特に文句を言う気もない。
【メインエンジン、稼働率10・・20・・・40・・・70・・・100%!!最大出力、可能デス!】
「なら、やってしまえ!!総員、発艦の衝撃に備えろ!!海賊船改め、宇宙戦艦となったグレイ号、発進!!」
その言葉と同時に加速がかかり、一気に後方から噴射し、勢いよく大空へ向けて船が走り出した。
体への負荷も考え、上昇角度も浅めの20度ほどで緩やかだが、それでも確実にどんどん高度を越えていく。
「かつては中三病さんの尊い犠牲によって、限界高度を知ったが、それを越えられるか?」
【問題ないデス。妖精郷からでもワープ機能を利用して空間を少々捻じ曲げつつ・・・・・まもなく、到達しマス】
雲が次々に横を過ぎ、下に向かって流れていく。
そして今、周囲にあったはずの色のあった空が失われ、その代わりに星々の海原が僕らを迎えた。
‥‥‥本日、神域を得てしまったことに対する現実逃避のために、勢いよくやらかすことにしたが、どうやら無事に宇宙の海へ僕らは乗り出すことに成功したようであった。
「‥‥‥あれ?そう言えば宇宙空間が出来たのは分かっていたけど、無重力が無いな?」
【あ、そこはきちんと艦内重力を発生させていマス。流石に操縦室である艦橋内が無重力状態になると、やりにくいですからネ】
せっかく出たのだから、すぐにでもちょっと味わいたかったんだけどなぁ。VRMMOだから現実とは違うだろうけれども、宇宙空間での無重力遊泳はやってみたいことでもあるからね。
それと雰囲気を考えたら、こういう様式美だと軍人風なコユキの方が見た目も合うとは思ったが、それは言わないお約束だろう。
―――――
『第四次改修型 魔導式宇宙戦艦グレイ号』
かつては大海原を漂う海賊船は今、新たに星々の海原を行く戦艦となった。
海賊船からかなり変容したが、その事に関して船自身はもう悟りの境地に入っており、受け入れることにしたらしい。
また、宇宙空間を行くことから機密性能も向上し、海中やその他人が入り込めないような特殊な空間内の航行を行っても艦内の者たちには影響を与えないようになった。
戦艦だが、別に誰と戦うような目的はないはずだが、宇宙だからこそ、予想だにしないものもいるという事で、砲塔の増設や妖精郷の神域化、支配下に置いたこともあり、様々な改造が施されまくって火力自体も大幅に引き上げられたうえに、対応できる状況が増えた。
おそらくは「黒き女神」のような神の名が付くスキルを得ているプレイヤーは他にもおり、あちこちで作ってしまったのだろう。考えてみれば、以前のレイドバトルでボスを務める際に、顔合わせをした中で機械神とかもいたのだし、他にいてもおかしくはない。
そう、この程度他の人もやってしまっている時点で、そんなに大したやらかしにならないはずなのだ!!
「……そう思っていたけど、これはこれで別のやらかしなんだよなぁ」
【シャゲシャゲ?】
遠い目をして僕がそうつぶやけば、不思議そうに首をかしげるマリー。
他の皆も神域化に伴い、妖精郷に出せるようになって全員集合したのは別に良い事だろう。妖精郷の景色に関して、その美しさは現地で共有できるのは嬉しいからね。
だがしかし、出せるものの中に、まさかこのバージョンアップと共に改修を終えたこれもだせるとは思ってもいなかった。
ゴゴゴゴゴゴゴォッとうなりを上げ、エンジンの稼働音が響く。
結構長い事改修作業を行っていたために動くことが余り無くなっていたが、この度久し振りに動き出すことで船自体が嬉しそうになっているが、それと同時にもっとやらかしたなぁと思うような遠い目をする人と同じ感情になっているようなものも感じ取れるのは気のせいだろうか。
【第三次改修‥‥は飛ばして、第四次改修出来たのは良かったのデス】
「何で飛ばしたの?」
【第三次だけに大惨事になりそうだったので、多少直したのもありマス】
シャレのつもりならまだ良いのだが、ハウス内の改修工事現場で確かに大惨事を引き起こしかけかけたので、間違ってもない。
どうにかなって、妖精郷が神域指定になったのもあって新しく神域限定の鉱石とかも出てきたので、集めて色々と組み合わせた結果‥‥‥本日、この船は新たに生まれ変わったのだ。
かつては海原を行く、海賊船の役目を果たしていた魔導船グレイ号。
そして今は、宇宙という名の大海原へ飛び出そうする魔導式宇宙戦艦グレイ号。
そう、この船は今より、宇宙へ飛び出す。
「ツッコミをいれるのはさておき、妖精郷から宇宙へ飛び出せるのかというのは確かに気になるからな‥‥‥現実逃避も兼ねて、勢いとか諸々乗せて湖面より飛び出せ!!」
【了解、補助エンジンより伝達したエネルギーで、メインエンジン始動しマス】
ガゴンッとレバーを引くと同時に、さらに大きな音が艦内に響き渡る。
最初から全開にしないのは、何かしらの様式美があるようだが、湖面から飛び出す宇宙戦艦という絵面になるのならばそれはそれで綺麗にまとまりそうだから特に文句を言う気もない。
【メインエンジン、稼働率10・・20・・・40・・・70・・・100%!!最大出力、可能デス!】
「なら、やってしまえ!!総員、発艦の衝撃に備えろ!!海賊船改め、宇宙戦艦となったグレイ号、発進!!」
その言葉と同時に加速がかかり、一気に後方から噴射し、勢いよく大空へ向けて船が走り出した。
体への負荷も考え、上昇角度も浅めの20度ほどで緩やかだが、それでも確実にどんどん高度を越えていく。
「かつては中三病さんの尊い犠牲によって、限界高度を知ったが、それを越えられるか?」
【問題ないデス。妖精郷からでもワープ機能を利用して空間を少々捻じ曲げつつ・・・・・まもなく、到達しマス】
雲が次々に横を過ぎ、下に向かって流れていく。
そして今、周囲にあったはずの色のあった空が失われ、その代わりに星々の海原が僕らを迎えた。
‥‥‥本日、神域を得てしまったことに対する現実逃避のために、勢いよくやらかすことにしたが、どうやら無事に宇宙の海へ僕らは乗り出すことに成功したようであった。
「‥‥‥あれ?そう言えば宇宙空間が出来たのは分かっていたけど、無重力が無いな?」
【あ、そこはきちんと艦内重力を発生させていマス。流石に操縦室である艦橋内が無重力状態になると、やりにくいですからネ】
せっかく出たのだから、すぐにでもちょっと味わいたかったんだけどなぁ。VRMMOだから現実とは違うだろうけれども、宇宙空間での無重力遊泳はやってみたいことでもあるからね。
それと雰囲気を考えたら、こういう様式美だと軍人風なコユキの方が見た目も合うとは思ったが、それは言わないお約束だろう。
―――――
『第四次改修型 魔導式宇宙戦艦グレイ号』
かつては大海原を漂う海賊船は今、新たに星々の海原を行く戦艦となった。
海賊船からかなり変容したが、その事に関して船自身はもう悟りの境地に入っており、受け入れることにしたらしい。
また、宇宙空間を行くことから機密性能も向上し、海中やその他人が入り込めないような特殊な空間内の航行を行っても艦内の者たちには影響を与えないようになった。
戦艦だが、別に誰と戦うような目的はないはずだが、宇宙だからこそ、予想だにしないものもいるという事で、砲塔の増設や妖精郷の神域化、支配下に置いたこともあり、様々な改造が施されまくって火力自体も大幅に引き上げられたうえに、対応できる状況が増えた。
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