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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.2-75 前夜祭というべきか、空を見上げて思うべきか
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‥‥‥アルケディア・オンライン、久々の大型アップデート予告。
Ver.4.0が発表され、どうやら今度は鏡面や修行の地を越えて、場所を超える‥‥‥以前、中三病さんが大空に散ったことがあったが、あの時にあった高度限界を超える時が来たらしい。
「正式なバージョン名はまだ出てないけど、予告だと宇宙か…‥ついに空に向かっちゃったよ」
「天空よりも高いけど、建設中の宇宙空港が出来ているのも見たよ」
妹のトーカと話しつつ、アップデート前の前夜祭というイベントに僕らは参加していた。
以前の大型アップデートでも見ることはそうなかったのだが、どうやら前々からプレイヤーたちの中で大型アップデートに対して祝おうという集まりがあったらしい。
それがちょっとずつ規模を大きくして言って、何時しか一つの大きなイベントのようになっていたようだ。
もちろん、公式のモノではないのだが…‥‥それでも、半ば運営の方からも認められているらしく、節度を守って楽しんでくれるというのであれば何も言うことはなく、むしろちょっと手助けが入っているのか、この前夜祭の期間にだけ実は僅かにモンスターからドロップするアイテムにレアものが混ざりやすくなっているという話もあるのだ。
だったら公式で認めて大々的にやってもよさそうなものなのだが、大規模アップデート前だとちょっと忙しくなりそうなので避けている節もあるようには見られる。
何にしても、こういうイベントには徐々にほかのプレイヤーたちも楽しんで口で広まっていき、結果として僕らも今、参加したのである。
本当はネアの羽化がもう間もなくなので見ていたいのもあるが‥‥‥羽化予定時間が表示されたので、あと30分ほどは適当に遊ぶことが出来るだろう。
「でも、前夜祭ということでイベントを開いているプレイヤーがいるんだろうけど、ごっちゃにしすぎてないかな?」
「祭りと名が付くもの、混ぜ合わせただけかも」
こう、イメージ的には大規模な祭りで楽しみ合うのは合っているとは思うのだが、実際に来てみればかなりカオスなことになっている。
あっちでは縁日のような屋台が連なっており、むこうではトマトに似たアイテム「トメイトゥ」を投げ合っており、別の方向では暴れ牛のような牛に追われて楽しんでいたりと、現実にある各国の祭りをごちゃまぜにしたカオスな状況であった。
あ、今軽く人が星になった。限界高度が4から宇宙で更新されるので、その前に今の限界高度に到達して見ようという事をやっているのか。
とにもかくにも、カオスな状況ではあるが、その分色々なものがあるので楽しむことが出来るだろう。
ちょっと別の場所でジュラシックな公園モドキをやっているところもあるそうだが、そっちはやめておこうかな‥‥‥VRMMOとは言え、怖そうな体験はやめてほしい。あそこで今、プテラノドンみたいな翼竜に攫われて飛んでいるのは中三病さんかな?
「大型アップデート前で皆楽しんでいるけど‥‥‥気になるのは、現実の方もあるかな」
「そう言えば、神聖独立幼女讃美歌楽園島国家ロリタニアティスランドと各国がほとんど国交を結んだってあるけど、ココのトップってあの人だよね?」
「ああ、アティだったか。現実の方で、国を治めさせられるとはなぁ」
鏡面ののじゃロリことアティだったが、復活を遂げ無事に消滅の危機を逃れることはできた。
運営がやらかした結果による被害者のようなものでもあるので、消去されることは無くなったのだが、それでも彼女が自分の意思で動いてやらかしたことに関しての罪が消えるわけではない。
とは言え、彼女自身が猛烈に反省しており改心しているようなので慈悲として与えられてしまったのが、現実の方で作り上げてしまった国を最後までしっかり治めることであった。
ちなみに、太郎丸さんが既にその国へ国籍を移し、会社の支部がそこに立つことが決定して任せられることになったのは言うまでもない事だろう。
社内の他の女性社員は日々の黒魔術的な儀式をやる元凶がいなくなったことに関しては少し寂しそうにしつつ嬉しそうにしつつと複雑な顔色をしていたのだが、それでも定期的な連絡のために来ることはあるそうで、それに備えて藁人形や怪しい秘術の薬とか用意してたので問題もないはずである。
「それ、社内の人おかしくないの?」
「‥‥‥既に日常的なものだから、大丈夫だよ」
精々儀式をしている際にちょっと空が暗くなりかけたり、ラップ現象や無言電話、自動ドアの勝手な開閉に蛍光灯の点滅が起きたりする程度なので大丈夫だとは思う。
そんな環境に慣れつつも、気が付けばもうそろそろ大型アップデートでついに宇宙が実装されるからなぁ…‥‥そう言えば、悪魔や天使、妖精、エルフにドワーフなどが実装されて来たけど、今度は宇宙人でも出るのだろうか。
そう思っている時だった。
【主様、そろそろ羽化予定時間デス】
「あ、もう?早いな」
ロロがやって来てそう告げ、いつの間にか結構時間が経っていることに気が付いた。
色々と考え事をしていると時間が早く過ぎ去るように感じ取ることがあるが、どうやらそうなっていたらしい。
せっかくなのでトーカも一緒に全員で見ることにして、僕等は繭のところに向かった。
ピシィ、ピシィ
「おー、卵にひびが入るように、繭にひびが入っているね」
「本当は破ってとかだと思うけど、これはこれで面白そうかも」
【シャゲシャゲェ】
【ギャオオオオンス】
お互いにテイムモンスターたちも出して、全員で羽化の光景を見守る。
ゆっくりと、それでいて着実に繭にひびが入っていき、少しづつ糸がほどけるようにも割れている様子がうかがえるだろう。
「さて、このサイズの奴だと、何が産まれるのかな?グレートモッスゥラとか大王オオアゲハチョウなんかが出そうだけどね」
ネット情報で確認したが、巨大な蝶のモンスターの類はそこそこ目撃されているらしい。
蛾も当てはめて良いのか微妙なところだが、プチワームから育てて何故か鱗粉ではなく金粉や薔薇の花などをまき散らす蝶や蛾のモンスターの話もあるようなので、おかしくはないだろう。
ボスモンスターとして出てくる可能性もあるが、このサイズで出てくると限らない話もあるからなぁ‥‥‥豆粒サイズの繭で、何故か出てきたのが大木のような姿をしたウルトラモンスチョウというのが出てきたという事例もあるようなので、油断できない話である。
そうこうしているうちにどんどんほつれ、いよいよ中身が出る時が来た。
ワクワクしながら見ていると、どうやら出てきた中身は繭よりも小さかったようだが‥‥‥あれ?
「‥‥‥んん?何か、違うモノっぽい?」
ぴょこんっと飛び出してきたのは、先端が丸みを帯びた小さな触覚。
翅に関してはキラキラと鮮やかな色合いで輝いており、アゲハチョウのような感じにも見えるが、それよりもうっすらと発光しているような色合いにも見えるだろう。
だがその他の部分、虫じゃない。
いや、マリーやリンたちのものでもう十分慣れてきたので、ある程度予想内の範囲とも言えなくもないのだが‥‥‥どことなく誰かに似ているような。
【ピ、ピ、ピキィーーーーー!!】
最後の方で勢いよく脱ぎ捨て、その姿を出す人型のようなモンスター。
だが、その姿に関して幾分かかなり若く見えるのだが、何処かで見たような姿にふと気が付いた。
「あれ?もしかして…妖精女王のような姿をしているんだけど!?結構若い方だけど!!」
【‥‥‥あ、種族名出ましたネ。『フェアリープリンセス』のようデス。妖精女王の手前、王女の姿ですネ】
まさかまさかの、モンスターから妖精の女王が、いや、王女へと進化を遂げたらしい。
だがこの場合、妖精女王の立場はどうなるのか、疑問に包まれるのであった…‥‥
「というかまた、お兄ちゃんに可愛い子が出るなんてズルイんだけど!?何で何でー!!」
「そんなの言われても、僕だって知るわけもないんだけど!?」
【おや、上からの連絡ですガ‥‥‥「ゴメン、直せなかったわ」とありますネ】
上からってどこから?直せなかったって、こうなる運命を?
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「正式なバージョン名はまだ出てないけど、予告だと宇宙か…‥ついに空に向かっちゃったよ」
「天空よりも高いけど、建設中の宇宙空港が出来ているのも見たよ」
妹のトーカと話しつつ、アップデート前の前夜祭というイベントに僕らは参加していた。
以前の大型アップデートでも見ることはそうなかったのだが、どうやら前々からプレイヤーたちの中で大型アップデートに対して祝おうという集まりがあったらしい。
それがちょっとずつ規模を大きくして言って、何時しか一つの大きなイベントのようになっていたようだ。
もちろん、公式のモノではないのだが…‥‥それでも、半ば運営の方からも認められているらしく、節度を守って楽しんでくれるというのであれば何も言うことはなく、むしろちょっと手助けが入っているのか、この前夜祭の期間にだけ実は僅かにモンスターからドロップするアイテムにレアものが混ざりやすくなっているという話もあるのだ。
だったら公式で認めて大々的にやってもよさそうなものなのだが、大規模アップデート前だとちょっと忙しくなりそうなので避けている節もあるようには見られる。
何にしても、こういうイベントには徐々にほかのプレイヤーたちも楽しんで口で広まっていき、結果として僕らも今、参加したのである。
本当はネアの羽化がもう間もなくなので見ていたいのもあるが‥‥‥羽化予定時間が表示されたので、あと30分ほどは適当に遊ぶことが出来るだろう。
「でも、前夜祭ということでイベントを開いているプレイヤーがいるんだろうけど、ごっちゃにしすぎてないかな?」
「祭りと名が付くもの、混ぜ合わせただけかも」
こう、イメージ的には大規模な祭りで楽しみ合うのは合っているとは思うのだが、実際に来てみればかなりカオスなことになっている。
あっちでは縁日のような屋台が連なっており、むこうではトマトに似たアイテム「トメイトゥ」を投げ合っており、別の方向では暴れ牛のような牛に追われて楽しんでいたりと、現実にある各国の祭りをごちゃまぜにしたカオスな状況であった。
あ、今軽く人が星になった。限界高度が4から宇宙で更新されるので、その前に今の限界高度に到達して見ようという事をやっているのか。
とにもかくにも、カオスな状況ではあるが、その分色々なものがあるので楽しむことが出来るだろう。
ちょっと別の場所でジュラシックな公園モドキをやっているところもあるそうだが、そっちはやめておこうかな‥‥‥VRMMOとは言え、怖そうな体験はやめてほしい。あそこで今、プテラノドンみたいな翼竜に攫われて飛んでいるのは中三病さんかな?
「大型アップデート前で皆楽しんでいるけど‥‥‥気になるのは、現実の方もあるかな」
「そう言えば、神聖独立幼女讃美歌楽園島国家ロリタニアティスランドと各国がほとんど国交を結んだってあるけど、ココのトップってあの人だよね?」
「ああ、アティだったか。現実の方で、国を治めさせられるとはなぁ」
鏡面ののじゃロリことアティだったが、復活を遂げ無事に消滅の危機を逃れることはできた。
運営がやらかした結果による被害者のようなものでもあるので、消去されることは無くなったのだが、それでも彼女が自分の意思で動いてやらかしたことに関しての罪が消えるわけではない。
とは言え、彼女自身が猛烈に反省しており改心しているようなので慈悲として与えられてしまったのが、現実の方で作り上げてしまった国を最後までしっかり治めることであった。
ちなみに、太郎丸さんが既にその国へ国籍を移し、会社の支部がそこに立つことが決定して任せられることになったのは言うまでもない事だろう。
社内の他の女性社員は日々の黒魔術的な儀式をやる元凶がいなくなったことに関しては少し寂しそうにしつつ嬉しそうにしつつと複雑な顔色をしていたのだが、それでも定期的な連絡のために来ることはあるそうで、それに備えて藁人形や怪しい秘術の薬とか用意してたので問題もないはずである。
「それ、社内の人おかしくないの?」
「‥‥‥既に日常的なものだから、大丈夫だよ」
精々儀式をしている際にちょっと空が暗くなりかけたり、ラップ現象や無言電話、自動ドアの勝手な開閉に蛍光灯の点滅が起きたりする程度なので大丈夫だとは思う。
そんな環境に慣れつつも、気が付けばもうそろそろ大型アップデートでついに宇宙が実装されるからなぁ…‥‥そう言えば、悪魔や天使、妖精、エルフにドワーフなどが実装されて来たけど、今度は宇宙人でも出るのだろうか。
そう思っている時だった。
【主様、そろそろ羽化予定時間デス】
「あ、もう?早いな」
ロロがやって来てそう告げ、いつの間にか結構時間が経っていることに気が付いた。
色々と考え事をしていると時間が早く過ぎ去るように感じ取ることがあるが、どうやらそうなっていたらしい。
せっかくなのでトーカも一緒に全員で見ることにして、僕等は繭のところに向かった。
ピシィ、ピシィ
「おー、卵にひびが入るように、繭にひびが入っているね」
「本当は破ってとかだと思うけど、これはこれで面白そうかも」
【シャゲシャゲェ】
【ギャオオオオンス】
お互いにテイムモンスターたちも出して、全員で羽化の光景を見守る。
ゆっくりと、それでいて着実に繭にひびが入っていき、少しづつ糸がほどけるようにも割れている様子がうかがえるだろう。
「さて、このサイズの奴だと、何が産まれるのかな?グレートモッスゥラとか大王オオアゲハチョウなんかが出そうだけどね」
ネット情報で確認したが、巨大な蝶のモンスターの類はそこそこ目撃されているらしい。
蛾も当てはめて良いのか微妙なところだが、プチワームから育てて何故か鱗粉ではなく金粉や薔薇の花などをまき散らす蝶や蛾のモンスターの話もあるようなので、おかしくはないだろう。
ボスモンスターとして出てくる可能性もあるが、このサイズで出てくると限らない話もあるからなぁ‥‥‥豆粒サイズの繭で、何故か出てきたのが大木のような姿をしたウルトラモンスチョウというのが出てきたという事例もあるようなので、油断できない話である。
そうこうしているうちにどんどんほつれ、いよいよ中身が出る時が来た。
ワクワクしながら見ていると、どうやら出てきた中身は繭よりも小さかったようだが‥‥‥あれ?
「‥‥‥んん?何か、違うモノっぽい?」
ぴょこんっと飛び出してきたのは、先端が丸みを帯びた小さな触覚。
翅に関してはキラキラと鮮やかな色合いで輝いており、アゲハチョウのような感じにも見えるが、それよりもうっすらと発光しているような色合いにも見えるだろう。
だがその他の部分、虫じゃない。
いや、マリーやリンたちのものでもう十分慣れてきたので、ある程度予想内の範囲とも言えなくもないのだが‥‥‥どことなく誰かに似ているような。
【ピ、ピ、ピキィーーーーー!!】
最後の方で勢いよく脱ぎ捨て、その姿を出す人型のようなモンスター。
だが、その姿に関して幾分かかなり若く見えるのだが、何処かで見たような姿にふと気が付いた。
「あれ?もしかして…妖精女王のような姿をしているんだけど!?結構若い方だけど!!」
【‥‥‥あ、種族名出ましたネ。『フェアリープリンセス』のようデス。妖精女王の手前、王女の姿ですネ】
まさかまさかの、モンスターから妖精の女王が、いや、王女へと進化を遂げたらしい。
だがこの場合、妖精女王の立場はどうなるのか、疑問に包まれるのであった…‥‥
「というかまた、お兄ちゃんに可愛い子が出るなんてズルイんだけど!?何で何でー!!」
「そんなの言われても、僕だって知るわけもないんだけど!?」
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