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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.1-51 フォレストデストロイヤー
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【ウゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!】
‥‥‥以前、のじゃロリが出したフォレストガーディアン。
それとは姿がまるで違う、守護者ではなく破壊者としての姿をもつモンスターは、おぞましさを感じさせるような咆哮をあげ、暴れはじめる。
ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
樹木のベースは変わらないが、構造が違う。右腕にチェンソーの刃のように高速で金属で出来たい薔薇の棘が回転して周囲を切り刻み、左腕からはごうっと業火を噴き出す火炎放射器が取り付けられている。
「森の破壊者というだけあって、破壊に特化した感じのモンスターか」
「今壊しているのは森じゃなくてお城だけどね☆」
天井が無くなり、すかっと空を見るには見晴らしがよくなっただろう。
というか、そもそもサイズがそこそこ大きいせいで、呼び出されて早々城その物を破壊してしまい、既に周囲はボロボロである。
あー、妖精女王とか悪魔ゼアはどこ行ったかなぁ?城の崩壊に巻き込まれたか、あるいは出現した時の衝撃でふっ飛ばされてしまったのか、その真偽は定かではない。
ただ、今言える事とすれば‥‥‥
「やるのじゃフォレストデストロイヤー!!あ奴らをここから抹殺するのじゃぁぁ!!」
【ウゴガァァァァア!!】
のじゃロリとは正反対の髪型程度の見た目なはずなのに、より凶悪そうな表情を浮かべ、破壊者へ指示を出す鏡面ののじゃロリ。
その指示に従い、デストロイヤーは僕らの方へ襲い掛かって来る。
ギュウイイイイイイイイン!!
「おおっと!!まともに当たったらシャレにならないやつだよな!?」
「破壊力自体がおかしいからね☆。オイラの出したドラゴンゾンビズも一撃でぶった切られて逝ってしまったからねぇ!!」
元天使なのに堕天使となっているせいか、滅茶苦茶ヤバそうなモンスターをシルルが召喚して対抗しようとしたのだが、出現して早々にすぐさま呼び出されたモンスターはぶった切られてしまい、消えてしまったのである。
そのせいでまともに攻撃をくらうのは不味いと分かったので、現在全力で逃走中なのだが‥‥‥ガーディアンの時は足は遅かったはずなのに、炎を吐けるせいなのかジェットのような加速をするデストロイヤーからは逃れにくい。
「というかこっちも奥の手の『黒き女神』発動中なんだけどな!!RMPでアリスの炎やルトの電撃、セレアの槍を使った攻撃が効かないなんて無茶苦茶すぎるよ!!」
鏡面世界のものゆえか、どうも相性自体も反転した状態で出てきているらしく、植物のモンスターに対して有効打になりそうな攻撃はほとんど効果が無いようだ。
炎、電撃、斬撃、あとはコユキの雪兵などもやってみたいが、氷もおそらくは通用しない、
逆に効果的になりそうなのは水や光かもしれないが、生憎ながら都合の良いものがそうそう使えるわけじゃない。
スキルで水コンボだとかあったけど、あれはほぼ直接攻撃する物理攻撃だからなぁ…‥‥まともに接近して戦えないような相手には相性が悪く、僕の使える手段のほとんどが相性最悪である。
ついでにシルルの方も効果的そうなものにかんしては持っていないそうで、どちらかと言えばゼアの方が魔法などに精通しているらしいが、彼は今どこにいるかもわからない状態。
ゆえに、今は妖精郷内を逃げ回るしかなく、妖精郷から脱出すればいい話だと言いたいのだが、どうもこちらはこちらで逃げられないように事前に細工済みらしい。結界石とか前にもあったけど、あれとはまた違う手段を用いているのだろうか。
「爆裂薬、ウルトラニガ団子、ギガ溶解液爆弾、抜け毛薬、粘着玉…‥‥ああもう!!使える道具が無い!!」
「あれでもないしこれでもないし、ちょっと不味いかもねぇ」
☆のような口調も消えているようで、余裕は無くなってきたようだ。
いかんせん状況が好転できないし、相性が最悪な以上、仮にテイムモンスターたちを呼び寄せることが出来たとしても、戦いづらいのは変わらない。
となると後は、万が一に備えてロロに長距離射撃を頼んでいるのでそれが来ることを祈りたいが、この感じだとその対策も練られていそうだ。
「ふははははは!!諦めるのじゃ!!ここで潔く、破壊の礎となれぇ!!」
素早く回り込まれ、デストロイヤーのチェンソーが振り下ろされる。
とっさの判断でいくつか作っておいた薬品を投げてみても防御することはできず、ここまでかと思った‥‥‥次の瞬間だった。
ガギィン!!
【ガゴガァ!?】
「「へ?」」
何か鈍い音が聞こえ、思わず驚愕の声を敵味方問わず出してしまう。
何事かと思いよく見れば…‥‥チェンソーを、大きな鎌と盾が防いでいた。
【‥‥‥ターゲット、確認完了】
【運営より消去対象として指令が出されている、NPCコード367-Rを確認】
【【これより、救助を行いつつ消去作業へ入ります】】
ぶおんっと鎌が振るわれてチェンソーをはじき、盾から出てきた大砲が砲撃を開始する。
ドッゴォォォン!!
【ガゴガァァァ!?】
「ちぃ!!運営の奴ら、もうかぎつけおったのか!!」
【ハイ、その通りです。通報は既に出ており、我々が出ることになりました】
【新職業解禁と共に、人事異動をしていたのですガ…‥‥我々と面識のあるプレイヤーを害そうとするのであれば、本気でやりましょうか】
【【『プロト使用人』改め『使用人特殊先行工作消去隊』へ所属した我々、ルルア&ダリアが、相手をしましょう!!】】
以前、裏魔界でも救助をしてくれた、ロロの姉妹でもあるプロト使用人だったルルアとダリアの二人。
まさかこんなところで再会し、そのうえ頼もしい事限りない助っ人になって出てくるとは流石に想像もできなかったのであった‥‥‥
「ん?先行?」
【はい、運営よりすでに異常事態は通報され、事態は把握されております】
【時限式工作プログラムをどういう訳かあのNPCが行い、現実の方で監視部門が動きを取りにくくなってましたので、中で動ける我々が先に来たのです】
‥‥‥武器を構えつつ、そう説明してくれた二人。
なお、今はまだ二人しかすぐにこの場に駆け付けることができなかったそうだが、後からどんどんやってくる予定があるらしい…‥‥敵側からしたら、どんな悪夢なのだろうか。
‥‥‥以前、のじゃロリが出したフォレストガーディアン。
それとは姿がまるで違う、守護者ではなく破壊者としての姿をもつモンスターは、おぞましさを感じさせるような咆哮をあげ、暴れはじめる。
ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
樹木のベースは変わらないが、構造が違う。右腕にチェンソーの刃のように高速で金属で出来たい薔薇の棘が回転して周囲を切り刻み、左腕からはごうっと業火を噴き出す火炎放射器が取り付けられている。
「森の破壊者というだけあって、破壊に特化した感じのモンスターか」
「今壊しているのは森じゃなくてお城だけどね☆」
天井が無くなり、すかっと空を見るには見晴らしがよくなっただろう。
というか、そもそもサイズがそこそこ大きいせいで、呼び出されて早々城その物を破壊してしまい、既に周囲はボロボロである。
あー、妖精女王とか悪魔ゼアはどこ行ったかなぁ?城の崩壊に巻き込まれたか、あるいは出現した時の衝撃でふっ飛ばされてしまったのか、その真偽は定かではない。
ただ、今言える事とすれば‥‥‥
「やるのじゃフォレストデストロイヤー!!あ奴らをここから抹殺するのじゃぁぁ!!」
【ウゴガァァァァア!!】
のじゃロリとは正反対の髪型程度の見た目なはずなのに、より凶悪そうな表情を浮かべ、破壊者へ指示を出す鏡面ののじゃロリ。
その指示に従い、デストロイヤーは僕らの方へ襲い掛かって来る。
ギュウイイイイイイイイン!!
「おおっと!!まともに当たったらシャレにならないやつだよな!?」
「破壊力自体がおかしいからね☆。オイラの出したドラゴンゾンビズも一撃でぶった切られて逝ってしまったからねぇ!!」
元天使なのに堕天使となっているせいか、滅茶苦茶ヤバそうなモンスターをシルルが召喚して対抗しようとしたのだが、出現して早々にすぐさま呼び出されたモンスターはぶった切られてしまい、消えてしまったのである。
そのせいでまともに攻撃をくらうのは不味いと分かったので、現在全力で逃走中なのだが‥‥‥ガーディアンの時は足は遅かったはずなのに、炎を吐けるせいなのかジェットのような加速をするデストロイヤーからは逃れにくい。
「というかこっちも奥の手の『黒き女神』発動中なんだけどな!!RMPでアリスの炎やルトの電撃、セレアの槍を使った攻撃が効かないなんて無茶苦茶すぎるよ!!」
鏡面世界のものゆえか、どうも相性自体も反転した状態で出てきているらしく、植物のモンスターに対して有効打になりそうな攻撃はほとんど効果が無いようだ。
炎、電撃、斬撃、あとはコユキの雪兵などもやってみたいが、氷もおそらくは通用しない、
逆に効果的になりそうなのは水や光かもしれないが、生憎ながら都合の良いものがそうそう使えるわけじゃない。
スキルで水コンボだとかあったけど、あれはほぼ直接攻撃する物理攻撃だからなぁ…‥‥まともに接近して戦えないような相手には相性が悪く、僕の使える手段のほとんどが相性最悪である。
ついでにシルルの方も効果的そうなものにかんしては持っていないそうで、どちらかと言えばゼアの方が魔法などに精通しているらしいが、彼は今どこにいるかもわからない状態。
ゆえに、今は妖精郷内を逃げ回るしかなく、妖精郷から脱出すればいい話だと言いたいのだが、どうもこちらはこちらで逃げられないように事前に細工済みらしい。結界石とか前にもあったけど、あれとはまた違う手段を用いているのだろうか。
「爆裂薬、ウルトラニガ団子、ギガ溶解液爆弾、抜け毛薬、粘着玉…‥‥ああもう!!使える道具が無い!!」
「あれでもないしこれでもないし、ちょっと不味いかもねぇ」
☆のような口調も消えているようで、余裕は無くなってきたようだ。
いかんせん状況が好転できないし、相性が最悪な以上、仮にテイムモンスターたちを呼び寄せることが出来たとしても、戦いづらいのは変わらない。
となると後は、万が一に備えてロロに長距離射撃を頼んでいるのでそれが来ることを祈りたいが、この感じだとその対策も練られていそうだ。
「ふははははは!!諦めるのじゃ!!ここで潔く、破壊の礎となれぇ!!」
素早く回り込まれ、デストロイヤーのチェンソーが振り下ろされる。
とっさの判断でいくつか作っておいた薬品を投げてみても防御することはできず、ここまでかと思った‥‥‥次の瞬間だった。
ガギィン!!
【ガゴガァ!?】
「「へ?」」
何か鈍い音が聞こえ、思わず驚愕の声を敵味方問わず出してしまう。
何事かと思いよく見れば…‥‥チェンソーを、大きな鎌と盾が防いでいた。
【‥‥‥ターゲット、確認完了】
【運営より消去対象として指令が出されている、NPCコード367-Rを確認】
【【これより、救助を行いつつ消去作業へ入ります】】
ぶおんっと鎌が振るわれてチェンソーをはじき、盾から出てきた大砲が砲撃を開始する。
ドッゴォォォン!!
【ガゴガァァァ!?】
「ちぃ!!運営の奴ら、もうかぎつけおったのか!!」
【ハイ、その通りです。通報は既に出ており、我々が出ることになりました】
【新職業解禁と共に、人事異動をしていたのですガ…‥‥我々と面識のあるプレイヤーを害そうとするのであれば、本気でやりましょうか】
【【『プロト使用人』改め『使用人特殊先行工作消去隊』へ所属した我々、ルルア&ダリアが、相手をしましょう!!】】
以前、裏魔界でも救助をしてくれた、ロロの姉妹でもあるプロト使用人だったルルアとダリアの二人。
まさかこんなところで再会し、そのうえ頼もしい事限りない助っ人になって出てくるとは流石に想像もできなかったのであった‥‥‥
「ん?先行?」
【はい、運営よりすでに異常事態は通報され、事態は把握されております】
【時限式工作プログラムをどういう訳かあのNPCが行い、現実の方で監視部門が動きを取りにくくなってましたので、中で動ける我々が先に来たのです】
‥‥‥武器を構えつつ、そう説明してくれた二人。
なお、今はまだ二人しかすぐにこの場に駆け付けることができなかったそうだが、後からどんどんやってくる予定があるらしい…‥‥敵側からしたら、どんな悪夢なのだろうか。
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