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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.1-37 類は友を呼ぶと言うが、カオスな状況にはカオスが追加される
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‥‥‥本来であれば、この場はテイムモンスターを使った対抗戦の一つの馬であったはずだ。
だがしかし、目の前の光景はモンスターの範疇を越えた者同士の戦いの場と変わり果てていた。
巨大な翼竜が光線を放つと、ハエトリソウが巨大化したような植物も放ち、ぶつかり合う。
行く先々であっという間に水場を作り上げ、己の得意な場所と化したところで首長竜が動けば、根を伸ばし、水をあっと言う間に吸引してなくしてしまう者もいるだろう。
そして何よりも、こっちの方がよりやばいというかなんというか。
「Oh!!弟よなんか強くなっているようで、良いデース!!姉として成長を喜ぶべきデースかね?」
「余裕そうに言うな!!まだまだ我が力はこんなものではない!!」
【ジョゲェェェェェ!!】
ティラノサウルよりも、さらに巨大な肉食獣へ姿を変えているティラリアさんに対し、ウツボカズラのような植物のモンスターに飲み込まれていたかと思えば、その植物から蔓が伸びて手足のようにより合わさり、猛攻をかけている中三病さん。
さながら、恐竜と対峙する巨人のようにも見えなくもないが、どこの怪獣バトルだと言いたくなる光景である。
「くそぉ!!結構硬いし早い!!そんなでっかい身体で何故機敏に動ける!!」
「日課のラジオ体操のおかげデース!!運動は欠かさずにやると、中々良い感じにフィードバックされるのデース!!」
「小学生の夏休みの日課のような真似で、そんな事が出来てたまるかぁぁぁぁ!!やるぞウチュイボリアン!!モルバイザン!!マイーター!!」
【【【ジョッゲェェイ!!】】】
中三病さんが怒声を出しつつ、同時に出した指示に周囲にいた植物たちがすぐさま合体していく。
そしてさらに巨大な植物の巨人と化し、より凶悪そうな絵面へと変貌した。
「HAHAHAHA!!テイムモンスター同士での合体攻撃デースか!!それならそれでやってやるのデース!!陸のベルモス!!海のリババ!!空のエンゲドォウ!!お前たちも一緒にやるのデース!!」
【【【アンギャァァァァス!!】】】
目には目を、歯には歯を。
合体にはさらなる合体をというように、個別に動いていた恐竜たちが集い、ティラリアさんの身体に合体する。
「三位一体、『ダイナソー砲』デース!!」
「そのまますぎるんだよ!!恐竜ならこの攻撃が一番滅びるのにふさわしい!!進化せずにそのまま化石と化してしまえぇ『深淵魔障緑化波動光線砲撃《ビィィィィィム》』!!」
ぶわっとお互いにとんでもないエネルギーを放出し、ぶつけあう二人。
姉弟喧嘩というには度が過ぎたレベルなのだが、かなり激しい戦いの割にはティラリアさんの方には余裕が見えるだろう。あと中三病さん、色合いが似ているからって、それ一番やっちゃいけない気がする。
「なんというか、乱入したくないなあの場‥‥黒き女神で対抗できそうだけど、凄まじいんだが」
【中三病さんは裏魔界で過ごしていたので、現時点での限界レベルに到達しつつ、スキルや称号、テイムモンスターたちとの相乗効果でかなりパワーアップをしているようデス。それに対して、ティラリアさんの場合は限界レベルには達していないようですが、恐竜帝国の女帝として君臨するために、それに見合った力を手にしているのでしょウ】
場を分析し、そう解説するロロ。
片や限界まで追い詰め植物の魔王のようなものになり、片や限界までとはいかずとも並外れた道を歩んできた女帝。
お互いに普通ではありえない道を進んできたからこそ、こんなとんでも大怪獣バトルを引き起こせるようになったようだ。
【ユキユキ、ユッキ】
「あれ、コユキ何をメモしているの?」
【ユッキ、ユキ!】
【雪だるま兵を召喚して操れるからこそ、あの指示の仕方や戦法を学んでいるようデス。雪だるま合体なども可能ですし、自身の糧にしているようですネ】
映し出されるすさまじいバトルを見つつ、自己研鑽は欠かさないようだ。
ついでに他の面子もこの光景に見入っており、どちらが勝つのかかけ始めた…‥‥その時だった。
【あ、戦況に変化出ましたネ】
「何がだ?」
【あそこ、奥の方に今到着したのは‥‥‥】
ドッゴォォォォォン!!
「---巨大怪獣、2体確認。迎撃、開始」
「…‥‥大きなミサイルを撃ち込んできた、巨大ロボットっぽいのが出てきたんだけど」
【分析完了。あれ、機械神って人ですネ】
「ああ、前にレイドバトルでボス仲間になった…‥‥いや、あれで乱入してきちゃったの?」
ただでさえカオスな場に、更に燃料投入をして大炎上を引き起こすつもりなのか、プレイヤーとして有名な人物の一人、機械神さんが参戦してしまった。
以前にレイドボスとしてなった際に同じくボスに選ばれたことのあるプレイヤーだが、その時に使っていた巨大ロボットを更に改造したのか、新しいスーパーロボットに搭乗してやって来たらしい。
搭乗して登場…‥‥くだらないシャレでもあるが、シャレにならない状況にしてきたようだ。
「ターゲット、恐竜女帝、中二病発症患者、ロックオン。マルチミサイル発射」
「誰が中二病発症患者だぁぁ!!病気じゃねぇしいきなりくるなぁぁぁ!!」
「というかミサイルデース!?」
「…‥‥怪獣に巨大ロボットって、どこの映画だよ」
【役者がやっているのではなく、本物がすべて使用されているので迫力ありますネ】
言われるとそうなのだが、絵面的にかなりカオスかもしれない。
巨大植物魔人、合体恐竜女帝、スーパーロボット‥‥‥先ほどまでは過激な姉弟喧嘩だったはずなのに、限度を越した三つ巴の争いになっている。
というかコレ、対抗戦用フィールドの方が大丈夫なのだろうか?あれだけのドッカンバッカン激しい戦いに対して、フィールドが持たないような気がするんだが。
【そのあたりは大丈夫だと思いますヨ】
「何で?」
【アルケディア・オンラインのフィールド技術面の一部が、最近色々と各方面で使用されているらしいですからネ。現在対抗戦用に使われているのは、万が一の世界大戦だとか宇宙戦争だとか、世界をかけた戦いレベルになっても大丈夫なように頑丈なものが使われているらしいのデス】
「どういう想定でそんなものになるんだよ」
ツッコミどころが多いが、一応あの程度であればまだ大丈夫だとロロは言った。
凄まじい戦況なのに「あの程度」という扱いって…‥‥むしろ壊れる様なことってどういうことが想定されているのかが気になるとことだ。
とは言え、こうもぶっ飛んだ奴ら同士の戦いだけだと、まだ対抗戦はあるのに先へ進めない。
やるのであればさっさと決着がついて欲しくもなって来る。そのままドカバカバコっと激しい争いをしているのを見ていても、終わりそうにもない。
あのスーパーロボットの耐久性が異常なのか、恐竜女帝のタフさが異常なのか、それともあのカオス空間で根性で耐え抜きまくっている中三病さんのガッツが凄まじいのか‥‥‥何にしても、そろそろ終えて欲しい所だ。
「‥‥‥そう言えば、事前に対抗戦のしおりってもらっていたけど、一応対抗戦の制限時間ってあるよね?」
【そうですネ】
「それを超えた場合、どうなるっけ?今のところそんなことはなかったが‥‥‥」
【んー、多分この試合が始めて超過試合になるので、5分程度延長はされるでしょうが‥‥‥終わりそうになければ、強制的に敗北扱いになりますネ】
「そうなるとどうなるの?」
【三人なので両成敗というのはちょっと合わないかもしれませんが、ここは仲良くまとめて‥‥‥】
ふと抱いた疑問に、ロロが答えていたところで丁度時間となったらしい。
5分程度の延長となるとログが表示され始め、カウントダウンが追加される。
そして、そのカウントが0になった瞬間…
カッ!!チュドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」
「‥‥‥仲良く、フィールド丸ごと爆破で退場か」
【対抗戦用のフィールドは予備がありますからネ。丸ごと爆破しても、問題ないのデス】
断末魔が聞こえたが、それで問題がないというのらいいのかもしれない。
というか、それだけのことをしないとあの世紀末のような戦いは収まらなかったのかもしれない。
そう考えると、納得のできる退場方法だと思うのであった‥‥‥‥
「あ、それでもきちんと結果発表もあるのか。退場したとはいえ、与えたダメージで点数が出て‥‥‥中三病さんが三人の中で、最下位になっているな」
【つまり、負けてますネ】
【シャゲェ…】
【バルルゥ…】
【ガウゥ…】
‥‥‥強大な敵に挑み、結局判定によって敗北した中三病さん。僕らにできるのは、安らかに眠れるように祈ることぐらいだろうか‥‥‥‥
―――――
「あははははは!!戦ってスッキリしたのデース!!そして弟よ、一緒に帰るのデース!!」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
‥‥‥そして祈っていた丁度そのころ、素早く動いたティラリアさんの手によって、デスペナルティでデバフばかりになっていた中三病さんは、なすすべもなく捕縛されていたのであった。
ティラリアさんの方も、同じようなデバフがかかっていたはずだが、それでも素早く動けたのはやはり中三病さんの姉というべきか…‥‥安らかに眠ることができなかったというメールは、すぐに届いたのであった。
だがしかし、目の前の光景はモンスターの範疇を越えた者同士の戦いの場と変わり果てていた。
巨大な翼竜が光線を放つと、ハエトリソウが巨大化したような植物も放ち、ぶつかり合う。
行く先々であっという間に水場を作り上げ、己の得意な場所と化したところで首長竜が動けば、根を伸ばし、水をあっと言う間に吸引してなくしてしまう者もいるだろう。
そして何よりも、こっちの方がよりやばいというかなんというか。
「Oh!!弟よなんか強くなっているようで、良いデース!!姉として成長を喜ぶべきデースかね?」
「余裕そうに言うな!!まだまだ我が力はこんなものではない!!」
【ジョゲェェェェェ!!】
ティラノサウルよりも、さらに巨大な肉食獣へ姿を変えているティラリアさんに対し、ウツボカズラのような植物のモンスターに飲み込まれていたかと思えば、その植物から蔓が伸びて手足のようにより合わさり、猛攻をかけている中三病さん。
さながら、恐竜と対峙する巨人のようにも見えなくもないが、どこの怪獣バトルだと言いたくなる光景である。
「くそぉ!!結構硬いし早い!!そんなでっかい身体で何故機敏に動ける!!」
「日課のラジオ体操のおかげデース!!運動は欠かさずにやると、中々良い感じにフィードバックされるのデース!!」
「小学生の夏休みの日課のような真似で、そんな事が出来てたまるかぁぁぁぁ!!やるぞウチュイボリアン!!モルバイザン!!マイーター!!」
【【【ジョッゲェェイ!!】】】
中三病さんが怒声を出しつつ、同時に出した指示に周囲にいた植物たちがすぐさま合体していく。
そしてさらに巨大な植物の巨人と化し、より凶悪そうな絵面へと変貌した。
「HAHAHAHA!!テイムモンスター同士での合体攻撃デースか!!それならそれでやってやるのデース!!陸のベルモス!!海のリババ!!空のエンゲドォウ!!お前たちも一緒にやるのデース!!」
【【【アンギャァァァァス!!】】】
目には目を、歯には歯を。
合体にはさらなる合体をというように、個別に動いていた恐竜たちが集い、ティラリアさんの身体に合体する。
「三位一体、『ダイナソー砲』デース!!」
「そのまますぎるんだよ!!恐竜ならこの攻撃が一番滅びるのにふさわしい!!進化せずにそのまま化石と化してしまえぇ『深淵魔障緑化波動光線砲撃《ビィィィィィム》』!!」
ぶわっとお互いにとんでもないエネルギーを放出し、ぶつけあう二人。
姉弟喧嘩というには度が過ぎたレベルなのだが、かなり激しい戦いの割にはティラリアさんの方には余裕が見えるだろう。あと中三病さん、色合いが似ているからって、それ一番やっちゃいけない気がする。
「なんというか、乱入したくないなあの場‥‥黒き女神で対抗できそうだけど、凄まじいんだが」
【中三病さんは裏魔界で過ごしていたので、現時点での限界レベルに到達しつつ、スキルや称号、テイムモンスターたちとの相乗効果でかなりパワーアップをしているようデス。それに対して、ティラリアさんの場合は限界レベルには達していないようですが、恐竜帝国の女帝として君臨するために、それに見合った力を手にしているのでしょウ】
場を分析し、そう解説するロロ。
片や限界まで追い詰め植物の魔王のようなものになり、片や限界までとはいかずとも並外れた道を歩んできた女帝。
お互いに普通ではありえない道を進んできたからこそ、こんなとんでも大怪獣バトルを引き起こせるようになったようだ。
【ユキユキ、ユッキ】
「あれ、コユキ何をメモしているの?」
【ユッキ、ユキ!】
【雪だるま兵を召喚して操れるからこそ、あの指示の仕方や戦法を学んでいるようデス。雪だるま合体なども可能ですし、自身の糧にしているようですネ】
映し出されるすさまじいバトルを見つつ、自己研鑽は欠かさないようだ。
ついでに他の面子もこの光景に見入っており、どちらが勝つのかかけ始めた…‥‥その時だった。
【あ、戦況に変化出ましたネ】
「何がだ?」
【あそこ、奥の方に今到着したのは‥‥‥】
ドッゴォォォォォン!!
「---巨大怪獣、2体確認。迎撃、開始」
「…‥‥大きなミサイルを撃ち込んできた、巨大ロボットっぽいのが出てきたんだけど」
【分析完了。あれ、機械神って人ですネ】
「ああ、前にレイドバトルでボス仲間になった…‥‥いや、あれで乱入してきちゃったの?」
ただでさえカオスな場に、更に燃料投入をして大炎上を引き起こすつもりなのか、プレイヤーとして有名な人物の一人、機械神さんが参戦してしまった。
以前にレイドボスとしてなった際に同じくボスに選ばれたことのあるプレイヤーだが、その時に使っていた巨大ロボットを更に改造したのか、新しいスーパーロボットに搭乗してやって来たらしい。
搭乗して登場…‥‥くだらないシャレでもあるが、シャレにならない状況にしてきたようだ。
「ターゲット、恐竜女帝、中二病発症患者、ロックオン。マルチミサイル発射」
「誰が中二病発症患者だぁぁ!!病気じゃねぇしいきなりくるなぁぁぁ!!」
「というかミサイルデース!?」
「…‥‥怪獣に巨大ロボットって、どこの映画だよ」
【役者がやっているのではなく、本物がすべて使用されているので迫力ありますネ】
言われるとそうなのだが、絵面的にかなりカオスかもしれない。
巨大植物魔人、合体恐竜女帝、スーパーロボット‥‥‥先ほどまでは過激な姉弟喧嘩だったはずなのに、限度を越した三つ巴の争いになっている。
というかコレ、対抗戦用フィールドの方が大丈夫なのだろうか?あれだけのドッカンバッカン激しい戦いに対して、フィールドが持たないような気がするんだが。
【そのあたりは大丈夫だと思いますヨ】
「何で?」
【アルケディア・オンラインのフィールド技術面の一部が、最近色々と各方面で使用されているらしいですからネ。現在対抗戦用に使われているのは、万が一の世界大戦だとか宇宙戦争だとか、世界をかけた戦いレベルになっても大丈夫なように頑丈なものが使われているらしいのデス】
「どういう想定でそんなものになるんだよ」
ツッコミどころが多いが、一応あの程度であればまだ大丈夫だとロロは言った。
凄まじい戦況なのに「あの程度」という扱いって…‥‥むしろ壊れる様なことってどういうことが想定されているのかが気になるとことだ。
とは言え、こうもぶっ飛んだ奴ら同士の戦いだけだと、まだ対抗戦はあるのに先へ進めない。
やるのであればさっさと決着がついて欲しくもなって来る。そのままドカバカバコっと激しい争いをしているのを見ていても、終わりそうにもない。
あのスーパーロボットの耐久性が異常なのか、恐竜女帝のタフさが異常なのか、それともあのカオス空間で根性で耐え抜きまくっている中三病さんのガッツが凄まじいのか‥‥‥何にしても、そろそろ終えて欲しい所だ。
「‥‥‥そう言えば、事前に対抗戦のしおりってもらっていたけど、一応対抗戦の制限時間ってあるよね?」
【そうですネ】
「それを超えた場合、どうなるっけ?今のところそんなことはなかったが‥‥‥」
【んー、多分この試合が始めて超過試合になるので、5分程度延長はされるでしょうが‥‥‥終わりそうになければ、強制的に敗北扱いになりますネ】
「そうなるとどうなるの?」
【三人なので両成敗というのはちょっと合わないかもしれませんが、ここは仲良くまとめて‥‥‥】
ふと抱いた疑問に、ロロが答えていたところで丁度時間となったらしい。
5分程度の延長となるとログが表示され始め、カウントダウンが追加される。
そして、そのカウントが0になった瞬間…
カッ!!チュドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!
「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」
「‥‥‥仲良く、フィールド丸ごと爆破で退場か」
【対抗戦用のフィールドは予備がありますからネ。丸ごと爆破しても、問題ないのデス】
断末魔が聞こえたが、それで問題がないというのらいいのかもしれない。
というか、それだけのことをしないとあの世紀末のような戦いは収まらなかったのかもしれない。
そう考えると、納得のできる退場方法だと思うのであった‥‥‥‥
「あ、それでもきちんと結果発表もあるのか。退場したとはいえ、与えたダメージで点数が出て‥‥‥中三病さんが三人の中で、最下位になっているな」
【つまり、負けてますネ】
【シャゲェ…】
【バルルゥ…】
【ガウゥ…】
‥‥‥強大な敵に挑み、結局判定によって敗北した中三病さん。僕らにできるのは、安らかに眠れるように祈ることぐらいだろうか‥‥‥‥
―――――
「あははははは!!戦ってスッキリしたのデース!!そして弟よ、一緒に帰るのデース!!」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
‥‥‥そして祈っていた丁度そのころ、素早く動いたティラリアさんの手によって、デスペナルティでデバフばかりになっていた中三病さんは、なすすべもなく捕縛されていたのであった。
ティラリアさんの方も、同じようなデバフがかかっていたはずだが、それでも素早く動けたのはやはり中三病さんの姉というべきか…‥‥安らかに眠ることができなかったというメールは、すぐに届いたのであった。
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