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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.1-30 姿を見せても、性能差は
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‥‥‥先日、海上で偶然海賊船を見かけるや否や、船が勝手に動いて押しつぶした事件。
まぁ、意思があるような船だと言うし、元々海賊船でもあったからこそ、海賊に対して個人的に思うところがあったのだろう。上から押しつぶすという力業は、ちょっと予想外だったが。
とは言え、それに関しては特に問題ない。海賊を捕縛したことで懸賞金としてのALも稼げたし、襲われていた船も助かった。海賊も潰れたりしていいことづくめだった…‥‥はずである。
だがしかし、世の中予定調和というか隠れて航行していたことがバレてしまったようで、空に注目が集まってしまったようだ。
【ガウガウー!!】
【左舷より、魔導船3隻接近!!発光信号を出していマス!】
「内容は?」
【旗艦、停止。ギルド、所属ドコダ。ナケレバ、入ッテクレナイカ?】
「断ると返信したら?」
【…‥‥返信、来まシタ。他、ギルド、取ラレル前ニ、ココデシトメル】
魔導船を何処かで手に入れているプレイヤーはそこそこいたようで、大空を航行しているとどこからともなく発見し、やってくる魔導船が増えてきた。
光学迷彩があるとは言え、主に船底の方に展開しており、横から見て分かったのだろう。艦全体を覆うことも可能なようだが、隠れ続けるのも息が詰まるものだ。
「よし、全速前進。魔導戦艦グレイ号、奴らから逃げきるぞ」
ブォォォォォォォォ!!っと大きな汽笛を鳴らし、船が答えるように動き出す。
幸いというか、見かける魔導船はどれもこれもまだ2次どころか改装自体をしていない、中古や新造の船ばかりのようで、こちらの船ほど経験や性能が無い。
その為、ちょっとばかり船が力を出せば、砲撃し合うことなく振り切ることもできるのだ。
「とは言え、念には念を入れよと言うな。ロロ、ブースタ点火、アリスは火で補助ブースターの出力補助。あとルトは専用ユニットに着席し電流を供給、電磁シールドを発生。他の皆は、持ち場について戦闘態勢を取れ!!」
【了解、ブースタ点火、ついでに発煙薬を使用し煙幕を発生させマス】
【オォン!!】
【ギャベィ!!】
各自が動き、何時戦闘が起きてもいいように態勢を整えたところで一気に加速する。
大空にいる間に天界の方に少々寄って天界の鉱石を積み込み、ちょっとだけ改造をして船の性能はさらに上昇しているのだ。
ドォォォォォォォォォ!!
「あっと言う間に振り切れるけど、こうも出てくるのはなぁ。魔導船ギルドに、船ギルド、大空ギルドに飛翔ギルド…‥‥似たようなのが多いけど、もうちょっとどうにかならないものか」
【一応、ギルド勧誘合戦はそろそろ終わりそうですけれどネ。新人育成や、対抗戦までのスケジュールを考えると明日まででしょウ】
勧誘もいよいよ大詰めというべきか、あちこちでより動きが激しくなっている。
けれどもその分、いざ対抗戦に出すための戦力にならなかったら意味がないので、育てる時間も必要であるという事も周知されているようで、おそらくほぼ同じぐらいのタイミングで勧誘の熱は下がるはずだとか。
「こうなってくると、後はもう観戦の時間まで待つぐらいかなぁ…‥‥っと、そろそろ振り切れたようだ。総員、戦闘態勢を解除、通常航行に戻れ」
追ってきていた魔導船も、追いつけなかったようで姿が見えなくなった。
現在位置を確認すると、どこかの海上についていたようで思い切って空から一旦海へ着水する。
大空を飛行し続けるだけじゃなくて、海上も航行することによって追跡されにくくするのだ。
…‥‥まぁ、そもそも元海賊船な船だから、海に浮かぶのはおかしくないんだけどね。空を飛び続けてもありだが、船旅の形にするならやっぱり海の上にいたほうが良いかもしれない。
ザッバァァァアンン!!
「…‥‥周囲に船の姿もないか。うん、しばらくここでなら大丈夫かな?」
浮かべてこそ船というべきか、海上に漂って揺られるとこれはこれで安心はする。
でもまぁ、油断せずに艦底部に張っていた迷彩は上部の方に移し、周囲への警戒を怠らないようにする。
「警戒態勢はそのまま、マリーンズ頼むよ」
【【【ヨーヨーヨー!!】】】
船の一部からできた船員たちに警戒を任せ、僕らの方はゆったりとくつろぎ始める。
船内では模擬戦を行ったりもするが、せっかくの海の上なので少しばかり海ならではの楽しみもやっておきたい。
「久しぶりに釣りもやるかなぁ…‥‥道具もあるし、ちょっと釣り大会をしようか」
【シャゲェ!!】
【ユッキ!!】
【バルルルゥ!!】
のんびりと過ごしつつも、もう間もなくやってくるギルド同士の対抗戦の時。
分野ごとに異なる勝負が待ち受けているようで、その試合の様子はあちこちで中継されるらしく、どこにいても観戦は可能だ。
身内がいるクラウンギルドか、あるいは友人たちが所属するギルドか、どこをどう応援するべきか無所属で観戦に回る立場ゆえに迷うのであった‥‥‥‥
「でもまぁ、分野ごとの対抗戦ならぶつかることもそうないかな?」
【試合の組み合わせが気になりますね…‥‥私としては、使用人としての立場があるので、姉妹兄弟がいるところを応援したいのデス】
「あれ、使用人も出れたっけ?」
【戦闘に参加していたりするものなら、出場できるらしいですからネ。全ギルドの87%に使用人がいますので、応援するところを選ぶのに、非常に悩まされマス】
…‥‥一応、残り12%は使用人がいるけれども、対抗戦には出ないらしい。そして1%は使用人自体を雇っていないので興味もないようだ。
ロロは色々あるが、普通は給金が必要な使用人システムだから、払う金もないところが雇えていないのかな?
「そう考えると、もしかしてその1%にタローンやミートン一家がいるのでは?」
【ギルドの数が多いので、1%でも手で数えるほどぐらいはあって特定は難しいデスネ】
まぁ、意思があるような船だと言うし、元々海賊船でもあったからこそ、海賊に対して個人的に思うところがあったのだろう。上から押しつぶすという力業は、ちょっと予想外だったが。
とは言え、それに関しては特に問題ない。海賊を捕縛したことで懸賞金としてのALも稼げたし、襲われていた船も助かった。海賊も潰れたりしていいことづくめだった…‥‥はずである。
だがしかし、世の中予定調和というか隠れて航行していたことがバレてしまったようで、空に注目が集まってしまったようだ。
【ガウガウー!!】
【左舷より、魔導船3隻接近!!発光信号を出していマス!】
「内容は?」
【旗艦、停止。ギルド、所属ドコダ。ナケレバ、入ッテクレナイカ?】
「断ると返信したら?」
【…‥‥返信、来まシタ。他、ギルド、取ラレル前ニ、ココデシトメル】
魔導船を何処かで手に入れているプレイヤーはそこそこいたようで、大空を航行しているとどこからともなく発見し、やってくる魔導船が増えてきた。
光学迷彩があるとは言え、主に船底の方に展開しており、横から見て分かったのだろう。艦全体を覆うことも可能なようだが、隠れ続けるのも息が詰まるものだ。
「よし、全速前進。魔導戦艦グレイ号、奴らから逃げきるぞ」
ブォォォォォォォォ!!っと大きな汽笛を鳴らし、船が答えるように動き出す。
幸いというか、見かける魔導船はどれもこれもまだ2次どころか改装自体をしていない、中古や新造の船ばかりのようで、こちらの船ほど経験や性能が無い。
その為、ちょっとばかり船が力を出せば、砲撃し合うことなく振り切ることもできるのだ。
「とは言え、念には念を入れよと言うな。ロロ、ブースタ点火、アリスは火で補助ブースターの出力補助。あとルトは専用ユニットに着席し電流を供給、電磁シールドを発生。他の皆は、持ち場について戦闘態勢を取れ!!」
【了解、ブースタ点火、ついでに発煙薬を使用し煙幕を発生させマス】
【オォン!!】
【ギャベィ!!】
各自が動き、何時戦闘が起きてもいいように態勢を整えたところで一気に加速する。
大空にいる間に天界の方に少々寄って天界の鉱石を積み込み、ちょっとだけ改造をして船の性能はさらに上昇しているのだ。
ドォォォォォォォォォ!!
「あっと言う間に振り切れるけど、こうも出てくるのはなぁ。魔導船ギルドに、船ギルド、大空ギルドに飛翔ギルド…‥‥似たようなのが多いけど、もうちょっとどうにかならないものか」
【一応、ギルド勧誘合戦はそろそろ終わりそうですけれどネ。新人育成や、対抗戦までのスケジュールを考えると明日まででしょウ】
勧誘もいよいよ大詰めというべきか、あちこちでより動きが激しくなっている。
けれどもその分、いざ対抗戦に出すための戦力にならなかったら意味がないので、育てる時間も必要であるという事も周知されているようで、おそらくほぼ同じぐらいのタイミングで勧誘の熱は下がるはずだとか。
「こうなってくると、後はもう観戦の時間まで待つぐらいかなぁ…‥‥っと、そろそろ振り切れたようだ。総員、戦闘態勢を解除、通常航行に戻れ」
追ってきていた魔導船も、追いつけなかったようで姿が見えなくなった。
現在位置を確認すると、どこかの海上についていたようで思い切って空から一旦海へ着水する。
大空を飛行し続けるだけじゃなくて、海上も航行することによって追跡されにくくするのだ。
…‥‥まぁ、そもそも元海賊船な船だから、海に浮かぶのはおかしくないんだけどね。空を飛び続けてもありだが、船旅の形にするならやっぱり海の上にいたほうが良いかもしれない。
ザッバァァァアンン!!
「…‥‥周囲に船の姿もないか。うん、しばらくここでなら大丈夫かな?」
浮かべてこそ船というべきか、海上に漂って揺られるとこれはこれで安心はする。
でもまぁ、油断せずに艦底部に張っていた迷彩は上部の方に移し、周囲への警戒を怠らないようにする。
「警戒態勢はそのまま、マリーンズ頼むよ」
【【【ヨーヨーヨー!!】】】
船の一部からできた船員たちに警戒を任せ、僕らの方はゆったりとくつろぎ始める。
船内では模擬戦を行ったりもするが、せっかくの海の上なので少しばかり海ならではの楽しみもやっておきたい。
「久しぶりに釣りもやるかなぁ…‥‥道具もあるし、ちょっと釣り大会をしようか」
【シャゲェ!!】
【ユッキ!!】
【バルルルゥ!!】
のんびりと過ごしつつも、もう間もなくやってくるギルド同士の対抗戦の時。
分野ごとに異なる勝負が待ち受けているようで、その試合の様子はあちこちで中継されるらしく、どこにいても観戦は可能だ。
身内がいるクラウンギルドか、あるいは友人たちが所属するギルドか、どこをどう応援するべきか無所属で観戦に回る立場ゆえに迷うのであった‥‥‥‥
「でもまぁ、分野ごとの対抗戦ならぶつかることもそうないかな?」
【試合の組み合わせが気になりますね…‥‥私としては、使用人としての立場があるので、姉妹兄弟がいるところを応援したいのデス】
「あれ、使用人も出れたっけ?」
【戦闘に参加していたりするものなら、出場できるらしいですからネ。全ギルドの87%に使用人がいますので、応援するところを選ぶのに、非常に悩まされマス】
…‥‥一応、残り12%は使用人がいるけれども、対抗戦には出ないらしい。そして1%は使用人自体を雇っていないので興味もないようだ。
ロロは色々あるが、普通は給金が必要な使用人システムだから、払う金もないところが雇えていないのかな?
「そう考えると、もしかしてその1%にタローンやミートン一家がいるのでは?」
【ギルドの数が多いので、1%でも手で数えるほどぐらいはあって特定は難しいデスネ】
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