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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.0-16 宇宙の彼方へ、行くわけでもあるまい
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‥‥‥コユキやその他新しいモンスターも出たところで、いよいよ本日のメインイベントというべきか、とんでもイベントというべきものが来た。
「‥‥‥ハウスシステム内に、こんな建造施設が出来るのは驚いたけれども、この出来上がったもののほうがもっとすごいんだけど」
「一応、予想と覚悟はしていたんだけど、こうなったかぁ‥‥‥」
【【【ヨーヨーヨー♪】】】
ハウスシステム内にて、トーカも一緒に来てもらい、改装が済んだ魔導船のところに来てみたのだが、改装どころか大改造な状態になっていた。
いやまぁ、ある程度分かっていたんだけれども、それでもここまで大きく変貌を遂げるのはどうなのかと思うところがある。止めなかった自分が悪いが、それは棚に上げておこう。
そしてついでに、ウッドマーリンズもいつの間にか木製から金属製に切り替わっており、木のような質感を残しつつもテカテカに光宇宙服のような金属の艦内服を着用しているようだ。なお、トーカにとって可愛いもの好きの範囲に入りそうだが、のじゃロリとは違って素早く逃げており、捕まる気配はない。
【ふふふふ、主様がこなしてくれたクエストのおかげで、得られた資源を使い、アップデートによってさらに技術面を強化して、作られた二次改装はいかがでしょうカ】
【正直、手伝った俺っちから見ても、かなりぶっとんだものになったゼ!!】
自信満々そうに笑みを浮かべるロロに、作業に使っていた道具を片付けているシーサー。
この使用人同士の協力もあってか、通常よりも早く改装が済んだようだが、改装された船自体はものすごい変化を遂げていた。
―――――
『第一次改装型魔導海賊船グレイ号』⇒改め『第二次改装型魔導戦艦グレイ号』
鉱石などが大量に使用され、元の木造部分が金属製へと綺麗に移り変わりつつ、海賊船から戦艦へ姿を変化させた魔導船。
使用されていた爆裂薬による推進装置は取り外され、その代わりに高性能の魔導エンジンが搭載され直し、人為的な加速可能時間の制限が取り払われた。
また、高速化を目的としたため、船についていたマストは取り外され、その代わりに側面部に使用されていた大砲移動し、さらに大型化・固定されて戦艦の主砲のようなものが鎮座することになった。大砲がわりに魚雷を側面から発射可能でもある。
大空を飛翔できるのはもちろんのこと裏魔界での経験も生かされ、艦全体の耐久性能も飛躍的に上昇し、機密性も向上したので潜水行動及び真空空間の航行も可能になっている。
また、周辺の視野を広げるために正式な艦橋が各所に設立され、下部の第2艦橋が切り離して自立航行が可能な第3艦橋へ名称を切り替えた。
‥‥‥某宇宙戦艦ぽく見えるのは、ロロが現実世界の方で参考にした資料によるものである。流石に無限のエネルギーを生み出すような船にはまだならず、艦載機なども搭載できていない。
しかしながら、魔導海賊船時代とは異なり攻撃面が異常に強化されたため、ドラゴンが相手になっても真正面から渡り合えるほどにはなっている。
―――――
「というか、海賊船の名残がほぼないんだけど。ほぼ全部入れ替えまくってないかな?」
【あ、実はそこまで入れ替えてもないのデス。鉱石を使って地道に素材を転換しているだけで、船全体の雰囲気は変わっているものの、元の船と言ってもおかしくはないのですヨ】
そんな事を説明されても、もうまるっきり新しい戦艦を一隻建造したと言ってもおかしくない変貌ぶりである。
それに、前の魔導船時代は乗船した時に『恐怖耐性:強』のバフが付いたはずだが‥‥‥
―――――
乗船効果:『真・恐怖耐性:狂』
船は悟った、もうこれは自分が自分でなくなるのではなく、別の何かになることだと。
しかし、恐怖することはない。悟ったらもう、心配する必要も失せたからだ。
ああ、恐怖って何だったんだろう、恐ろしいものは感じる事ではなく、感じなくなることで…‥‥
―――――
‥‥‥グレイ号、なんか精神的に逝ってないか?
【まだまだ改善面もありますが、今はここが限界でショウ。今後のアップデートで、次の改装が追加されますので楽しみにしてくだサイ】
「え?まだ上があるの?」
【ありますネ。今も一応、ワープ機能というか、軽めのルー〇のようなものとして、通常フィールド、訪れたことがある島や国、村、魔界に天界へ直ぐに移動することができるようになっていマス】
どんな技術を詰めまくったんだと言いたいが、ツッコむだけ無駄な気がしてきた。
とりあえず今は、この変わり果てた船を試運転して、問題ないか試す方に意識を向ける方が最も精神的に良いのではないかと思うのであった…‥‥
「あの、ところでそろそろ開放してほしいのじゃが‥‥‥なんでずっと抱きしめているのじゃよ!!」
「だって、逃げるもん!!お兄ちゃん、この子現実の家に連れて帰りたいよー!!」
「いや、無理だって。流石にNPCを現実に連れ帰るのは無理だろ?モンスタードールはあるけど、あれはモンスター専用だしね」
「だから、この子はここで直接捕まえておくのよ!!現実に連れて帰れないなら、この世界で連れまわすの!!」
「それを拉致監禁及び誘拐など、現実だと様々な罪に問われる事なんじゃが!?」
…‥‥のじゃロリ、おそらくまだ解放されないだろう。ログアウトするまでそのままかなぁ。
「‥‥‥ハウスシステム内に、こんな建造施設が出来るのは驚いたけれども、この出来上がったもののほうがもっとすごいんだけど」
「一応、予想と覚悟はしていたんだけど、こうなったかぁ‥‥‥」
【【【ヨーヨーヨー♪】】】
ハウスシステム内にて、トーカも一緒に来てもらい、改装が済んだ魔導船のところに来てみたのだが、改装どころか大改造な状態になっていた。
いやまぁ、ある程度分かっていたんだけれども、それでもここまで大きく変貌を遂げるのはどうなのかと思うところがある。止めなかった自分が悪いが、それは棚に上げておこう。
そしてついでに、ウッドマーリンズもいつの間にか木製から金属製に切り替わっており、木のような質感を残しつつもテカテカに光宇宙服のような金属の艦内服を着用しているようだ。なお、トーカにとって可愛いもの好きの範囲に入りそうだが、のじゃロリとは違って素早く逃げており、捕まる気配はない。
【ふふふふ、主様がこなしてくれたクエストのおかげで、得られた資源を使い、アップデートによってさらに技術面を強化して、作られた二次改装はいかがでしょうカ】
【正直、手伝った俺っちから見ても、かなりぶっとんだものになったゼ!!】
自信満々そうに笑みを浮かべるロロに、作業に使っていた道具を片付けているシーサー。
この使用人同士の協力もあってか、通常よりも早く改装が済んだようだが、改装された船自体はものすごい変化を遂げていた。
―――――
『第一次改装型魔導海賊船グレイ号』⇒改め『第二次改装型魔導戦艦グレイ号』
鉱石などが大量に使用され、元の木造部分が金属製へと綺麗に移り変わりつつ、海賊船から戦艦へ姿を変化させた魔導船。
使用されていた爆裂薬による推進装置は取り外され、その代わりに高性能の魔導エンジンが搭載され直し、人為的な加速可能時間の制限が取り払われた。
また、高速化を目的としたため、船についていたマストは取り外され、その代わりに側面部に使用されていた大砲移動し、さらに大型化・固定されて戦艦の主砲のようなものが鎮座することになった。大砲がわりに魚雷を側面から発射可能でもある。
大空を飛翔できるのはもちろんのこと裏魔界での経験も生かされ、艦全体の耐久性能も飛躍的に上昇し、機密性も向上したので潜水行動及び真空空間の航行も可能になっている。
また、周辺の視野を広げるために正式な艦橋が各所に設立され、下部の第2艦橋が切り離して自立航行が可能な第3艦橋へ名称を切り替えた。
‥‥‥某宇宙戦艦ぽく見えるのは、ロロが現実世界の方で参考にした資料によるものである。流石に無限のエネルギーを生み出すような船にはまだならず、艦載機なども搭載できていない。
しかしながら、魔導海賊船時代とは異なり攻撃面が異常に強化されたため、ドラゴンが相手になっても真正面から渡り合えるほどにはなっている。
―――――
「というか、海賊船の名残がほぼないんだけど。ほぼ全部入れ替えまくってないかな?」
【あ、実はそこまで入れ替えてもないのデス。鉱石を使って地道に素材を転換しているだけで、船全体の雰囲気は変わっているものの、元の船と言ってもおかしくはないのですヨ】
そんな事を説明されても、もうまるっきり新しい戦艦を一隻建造したと言ってもおかしくない変貌ぶりである。
それに、前の魔導船時代は乗船した時に『恐怖耐性:強』のバフが付いたはずだが‥‥‥
―――――
乗船効果:『真・恐怖耐性:狂』
船は悟った、もうこれは自分が自分でなくなるのではなく、別の何かになることだと。
しかし、恐怖することはない。悟ったらもう、心配する必要も失せたからだ。
ああ、恐怖って何だったんだろう、恐ろしいものは感じる事ではなく、感じなくなることで…‥‥
―――――
‥‥‥グレイ号、なんか精神的に逝ってないか?
【まだまだ改善面もありますが、今はここが限界でショウ。今後のアップデートで、次の改装が追加されますので楽しみにしてくだサイ】
「え?まだ上があるの?」
【ありますネ。今も一応、ワープ機能というか、軽めのルー〇のようなものとして、通常フィールド、訪れたことがある島や国、村、魔界に天界へ直ぐに移動することができるようになっていマス】
どんな技術を詰めまくったんだと言いたいが、ツッコむだけ無駄な気がしてきた。
とりあえず今は、この変わり果てた船を試運転して、問題ないか試す方に意識を向ける方が最も精神的に良いのではないかと思うのであった…‥‥
「あの、ところでそろそろ開放してほしいのじゃが‥‥‥なんでずっと抱きしめているのじゃよ!!」
「だって、逃げるもん!!お兄ちゃん、この子現実の家に連れて帰りたいよー!!」
「いや、無理だって。流石にNPCを現実に連れ帰るのは無理だろ?モンスタードールはあるけど、あれはモンスター専用だしね」
「だから、この子はここで直接捕まえておくのよ!!現実に連れて帰れないなら、この世界で連れまわすの!!」
「それを拉致監禁及び誘拐など、現実だと様々な罪に問われる事なんじゃが!?」
…‥‥のじゃロリ、おそらくまだ解放されないだろう。ログアウトするまでそのままかなぁ。
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