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Ver.3.0 ~動き始める大きな世界~
ver.3.0-6 リアルモンスタードール、そのままだけど何気に凄い道具
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【…‥‥ガウゥゥ?】
「うわぁ、本当にアルケディア・オンラインの中と同じ感じになっているな」
本日の探索を一旦中断し、僕は今ログアウトして自室の中で確認を行っていた。
使っているのは、アルケディア・オンラインの中で使用したはずの道具なのに、何故か現実で実体化させることが出来る「リアルモンスタードール」というアイテム。
一体だけしか現実に持ってこれないようだが、使用すると驚くべきことに現実に本当に質量を持って、テイムモンスターを出現させられるらしい。
しかもただ質量があるというだけではなく、きちんとした質感も存在し、触れてみるとモフゥっとした毛並みなども再現されているようだ。
なお、本日最初に試したのはリンである。マリー、リン、セレア、ルト、アリスと言う面子がいる中で彼女を選んだのは、現実に本当に出す前に考えてのことだ。
何しろ、マリーやセレア、ルトだと蛇馬蛸の下半身の面積が大きいし、アリスだと現実でも能力が使えるのであればはずみで炎を出せれた時にちょっと怖い。なので消去法としてそこそこのサイズで、能力的にも現実で問題もないという事で、リンを選択したのだ。
しかし、こうやって実際に現実に出てこられると、本当に驚くな…‥‥アルケディア・オンラインの生みの親、メーゼ・イワド社の技術力は恐ろしいほど高い。と言うか、そもそもこのVRMMMO自体がオーバーテクノロジーかというようなものがあるし、もしかするとまだ底知れぬ技術を持っているのかもしれない。
そんな会社とよく、僕のいる会社の提携が出来たなぁ‥‥‥そう考えると、太郎丸さんの交渉はお手柄だったのだろう。今ちょっと、遠方の方にいるせいでどうなっているのは知らないが、どうなっているのやら。
【ガウガウ~ガウ!】
【シャゲシャゲェ!!】
【バルルルゥ!!】
【皆、実際にやってみたいそうですネ。早く交代をして欲しいと言っているようデス】
「箱庭でミニキャラ化して出ることが出来ても、ほぼ本物そのままで出ることはないからなぁ。リン、もうちょっとしたら次に交代だよ。他の皆も、今のうちに順番を決めておこう」
【ギャベェイ!】
【オォォン!!】
なお、さらっとロロもいるが彼女の場合は別のやつで対応して出てきているからなぁ‥‥‥なんかこう、余裕ある感じがする。
それにしても、こうも本当にゲームの中から出てこられるのは驚きだ。でもなぜ、こういう技術を開発したのだろうか?
「うーん、VRMMOにしては技術が高すぎるし、NPCやモンスターの思考なども自発的っぽいのがあるし、フィールの広大さやその他も考えても、ただの運営会社って訳でもないような気がするんだよなぁ?」
空想にあったものをこれでもかと言うほど現実にしみこませるかのように、惜しみなくその技術が注ぎ込まれている。
使用人などもシステムの一環のはずなのに兄弟姉妹設定や自由さ、その他も考えても色々と釣り合わないような‥‥‥いや、考えるのをやめておこう。平凡な自分が考えても、きりがないだろう。
「その内、アバターで使用できているスキルを現実でも使用できるようになったりして」
【それは流石に難しいのではないでしょうカ?】
「そうなの?だってこうも、見事にテイムモンスターを現実に再現してみせる時点で相当な技術を持っていそうなんだけど」
【個人ごとに、スキルが違っていたりしますからネ。そもそもできたとしても、ご主人様の場合黒き女神のスキルがありますし、仮にそれを現実で使用できるようにすると、神をどう出すのか‥‥‥演算能力が足りなさそうですネ】
「逆に言えば、足りたら可能なのかよ…‥‥」
ロロがどこまで運営の事を知っているのかは分からないが、嘘はついていないだろう。
でもその分、なにかもっとヤバそうな闇を垣間見てしまった気がする。うん、見なかったことにしよう。
何にしても、これはこれで結構よさげなアイテムなので、お詫びの品と言うにはちょっとオーバーすぎる品物だけれども、今後活用しておこうかなと思うのであった。
「‥‥‥それにしても、本当に実体化するのはすごいよなぁ。あ、でも外でも使えるのかなコレ?そしたら会社の方ではアリスは絶対に出てこないでね」
【オォォン?】
「だってさ、アルケディア・オンラインの中でならまだしも、現実で本当に触れ合えたらあのロリコンキングもとい太郎丸さんが確実に狙うのが目に見えるんだよなぁ」
【オ、オン!】
【絶対に主様の会社では、このアイテムを使用して出ないことを誓うと言ってますネ】
最初のころの、あの変態戦隊の印象が強すぎたか。今では落ち着いているが、現実ではない世界だからこそ何もしないのであって、現実でなったらどうなるのか想像したくないなぁ。でも考えたら、問題もないか?やらかした瞬間、うちの会社の女性陣が確殺儀式…‥‥あれ、会社は会社でもしかして既におかしいのではないだろうか?
世の中にじわりじわりと非常識がいつの間にか当たり前として染み込んできているという事実に、僕は少しばかり戦慄するのであった…‥‥
【シャゲェェ?】
「あ、マリー、いつの間にリンと交代を‥‥‥って、やっぱり蛇部分長いな!?部屋結構圧迫されるよ!!」
リアルドールの精密さなどにハルが驚かされていた丁度その頃。
その開発に携わったアルケディア・オンラインの運営会社、メーゼ・イワド社の社長室内のPCの画面に、明かりが灯されていた。
―――――
>リアルドール、稼働確認。詳細データ収集開始。
>現実ー仮想世界、調整開始。
>実体化内部構築。今後の製造データに活かす。
>計画、第2段階開始…‥‥
―――――
‥‥‥しかしながら、その画面に映し出されているものは公表されないのであった。
「うわぁ、本当にアルケディア・オンラインの中と同じ感じになっているな」
本日の探索を一旦中断し、僕は今ログアウトして自室の中で確認を行っていた。
使っているのは、アルケディア・オンラインの中で使用したはずの道具なのに、何故か現実で実体化させることが出来る「リアルモンスタードール」というアイテム。
一体だけしか現実に持ってこれないようだが、使用すると驚くべきことに現実に本当に質量を持って、テイムモンスターを出現させられるらしい。
しかもただ質量があるというだけではなく、きちんとした質感も存在し、触れてみるとモフゥっとした毛並みなども再現されているようだ。
なお、本日最初に試したのはリンである。マリー、リン、セレア、ルト、アリスと言う面子がいる中で彼女を選んだのは、現実に本当に出す前に考えてのことだ。
何しろ、マリーやセレア、ルトだと蛇馬蛸の下半身の面積が大きいし、アリスだと現実でも能力が使えるのであればはずみで炎を出せれた時にちょっと怖い。なので消去法としてそこそこのサイズで、能力的にも現実で問題もないという事で、リンを選択したのだ。
しかし、こうやって実際に現実に出てこられると、本当に驚くな…‥‥アルケディア・オンラインの生みの親、メーゼ・イワド社の技術力は恐ろしいほど高い。と言うか、そもそもこのVRMMMO自体がオーバーテクノロジーかというようなものがあるし、もしかするとまだ底知れぬ技術を持っているのかもしれない。
そんな会社とよく、僕のいる会社の提携が出来たなぁ‥‥‥そう考えると、太郎丸さんの交渉はお手柄だったのだろう。今ちょっと、遠方の方にいるせいでどうなっているのは知らないが、どうなっているのやら。
【ガウガウ~ガウ!】
【シャゲシャゲェ!!】
【バルルルゥ!!】
【皆、実際にやってみたいそうですネ。早く交代をして欲しいと言っているようデス】
「箱庭でミニキャラ化して出ることが出来ても、ほぼ本物そのままで出ることはないからなぁ。リン、もうちょっとしたら次に交代だよ。他の皆も、今のうちに順番を決めておこう」
【ギャベェイ!】
【オォォン!!】
なお、さらっとロロもいるが彼女の場合は別のやつで対応して出てきているからなぁ‥‥‥なんかこう、余裕ある感じがする。
それにしても、こうも本当にゲームの中から出てこられるのは驚きだ。でもなぜ、こういう技術を開発したのだろうか?
「うーん、VRMMOにしては技術が高すぎるし、NPCやモンスターの思考なども自発的っぽいのがあるし、フィールの広大さやその他も考えても、ただの運営会社って訳でもないような気がするんだよなぁ?」
空想にあったものをこれでもかと言うほど現実にしみこませるかのように、惜しみなくその技術が注ぎ込まれている。
使用人などもシステムの一環のはずなのに兄弟姉妹設定や自由さ、その他も考えても色々と釣り合わないような‥‥‥いや、考えるのをやめておこう。平凡な自分が考えても、きりがないだろう。
「その内、アバターで使用できているスキルを現実でも使用できるようになったりして」
【それは流石に難しいのではないでしょうカ?】
「そうなの?だってこうも、見事にテイムモンスターを現実に再現してみせる時点で相当な技術を持っていそうなんだけど」
【個人ごとに、スキルが違っていたりしますからネ。そもそもできたとしても、ご主人様の場合黒き女神のスキルがありますし、仮にそれを現実で使用できるようにすると、神をどう出すのか‥‥‥演算能力が足りなさそうですネ】
「逆に言えば、足りたら可能なのかよ…‥‥」
ロロがどこまで運営の事を知っているのかは分からないが、嘘はついていないだろう。
でもその分、なにかもっとヤバそうな闇を垣間見てしまった気がする。うん、見なかったことにしよう。
何にしても、これはこれで結構よさげなアイテムなので、お詫びの品と言うにはちょっとオーバーすぎる品物だけれども、今後活用しておこうかなと思うのであった。
「‥‥‥それにしても、本当に実体化するのはすごいよなぁ。あ、でも外でも使えるのかなコレ?そしたら会社の方ではアリスは絶対に出てこないでね」
【オォォン?】
「だってさ、アルケディア・オンラインの中でならまだしも、現実で本当に触れ合えたらあのロリコンキングもとい太郎丸さんが確実に狙うのが目に見えるんだよなぁ」
【オ、オン!】
【絶対に主様の会社では、このアイテムを使用して出ないことを誓うと言ってますネ】
最初のころの、あの変態戦隊の印象が強すぎたか。今では落ち着いているが、現実ではない世界だからこそ何もしないのであって、現実でなったらどうなるのか想像したくないなぁ。でも考えたら、問題もないか?やらかした瞬間、うちの会社の女性陣が確殺儀式…‥‥あれ、会社は会社でもしかして既におかしいのではないだろうか?
世の中にじわりじわりと非常識がいつの間にか当たり前として染み込んできているという事実に、僕は少しばかり戦慄するのであった…‥‥
【シャゲェェ?】
「あ、マリー、いつの間にリンと交代を‥‥‥って、やっぱり蛇部分長いな!?部屋結構圧迫されるよ!!」
リアルドールの精密さなどにハルが驚かされていた丁度その頃。
その開発に携わったアルケディア・オンラインの運営会社、メーゼ・イワド社の社長室内のPCの画面に、明かりが灯されていた。
―――――
>リアルドール、稼働確認。詳細データ収集開始。
>現実ー仮想世界、調整開始。
>実体化内部構築。今後の製造データに活かす。
>計画、第2段階開始…‥‥
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‥‥‥しかしながら、その画面に映し出されているものは公表されないのであった。
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