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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.6-56 マイナスにマイナスをかけても、プラスにならないこともある
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ゴウンゴウンと音を立てつつ、残念ながら安全な空の旅路を楽々と進んでいた。変なことがまだまだ出る可能性もあったが、それでも魔界の中にある街に近づいたところで停船し、船を収納して僕らは無事に降り立った。
一応、モンスターに近いがそれでもアイテム扱いとなっている魔導船なので、こうやって気軽に収納しておくことが出来るのは便利だろう。ずっと出しっぱなしだと置き場に困る事もあるからね。
「さらっと残念ながらと思われた気がするのだが?」
「気のせいだよ」
死亡フラグが回収できそうな場所だったけれども、結局何もなかったので拍子抜けした残念感が有ったりするが、それは口に出さないでおく。何事も特になければ平穏なのだから。でも、欲望戦隊がフラグを回収したほうが、もしかすると今後より平和になった可能性も否定できなくはない。
そう思いつつ、到着したのは魔界の中にある悪魔の住まう町。字面だけ見ると割とありきたりな物語のタイトルになっていそうな場所であるが、きちんとした町名として『ポップタウン』と表示されている。案外ほんわかとした名称だなぁ。
「というか、こういう名称の町にサキュバスなんているの?」
「いるはずだ!」
「魔界の各地の悪魔たちの住まう場所に、サキュバスが集まる場所があるのじゃよ!!」
「そういう訳で、ここまでありがとう!!ココからはこちらの目的を果たすために!!」
「女性人員を増やすために!!」
「「「「さらばだぁぁぁぁ!!」」」」
【ブモモォ!!】
いうが早いが即座に駆けだし、あっと言う間に町中に欲望戦隊は去っていった。欲望とはこうも人を行動力の塊に変えてしまうのだろうか?
「まぁ、別に放置して良いか。折角魔界の町の中に来たんだし、ここの情報でも色々集める事にしょう」
【シャゲシャゲェ】
一緒に行動していたら、アリスの時のようにサキュバスが来る可能性も否定できない。モンスター扱いではなく使用人のように雇うという発言もあったので、おそらくはテイムモンスターの連れ歩き上限にかかることは無いとは思うけれども、サキュバスを雇う必要性は無いしね。
‥‥‥というか、男女比率を考えるとできれば男性もしくは無性がいたほうが良いのかもしれない。サキュバスがいるならインキュバスもいるだろうし‥‥‥いや、男を雇う意味もないか。この面子内でインキュバスなんぞ、それこそ余計な面倒事の種になると思えてしまう。いっそボクっ娘のようなのがいてもと思うが、まったく解決していないか。
ひとまず全員で、魔界の悪魔の町を探索することに気分を切り替えた。あの戦隊がどうなろうが、それは彼らの選んだ道なので、僕らが言う事は何もない。そう、巻き添えにならなければいいのだ。
「それにしても、悪魔の町というけど‥‥‥悪魔にも色々あるんだな」
【オォォン】
【バルルルゥ】
基本ベースは人型のようだが、一部が人とは違った外見を持つ悪魔が多い。片手だけ巨大な斧になっていたり、一角獣のような角を持っていたりと、一部が大げさに描写されているような容姿のものが多いようだ。
その中にマリーたちを入れると違和感が薄そうな気がするが、彼女達の人じゃない部分はまだ控えめだったようで、悪魔たちの方がよっぽど何かが違う部分がこれでもかというほど強調されているみたいである。
‥‥‥目立たなくなるかと思ったが、これどちらかと言えば悪魔たちの方が濃すぎるかもしれない。でも、悪魔という割には何かこう悪事を働いているような者もいないようで、活気あふれるただの町の光景にしか見えないだろう。
【そもそも、悪魔の働きとしては、基本的に堕落を誘ったりするようなことが多いですからネ。契約による魂で願いを叶えることなども有名ですが、それ以外では普通に暮らす悪魔なりの人生もとい悪魔生もあるのでしょウ】
それもそうか。ずっと何かをやらかすのではなく、普通の生活を送っていてもおかしくはないだろう。‥‥‥あれ?でもいまさらっと魂で願いをとか言う話があったような。
「ねぇ、ロロ。念のために聞くけど、アルケディア・オンライン内ではサキュバスも悪魔の一種のような扱いをされているんだっけ?」
【そのようデス。モンスターにもサキュバスに近い種族は存在しているようですが、悪魔としてのサキュバスもいるそうデス】
アルケディア・オンラインでの使用人という事もあって、最新の情報をしっかり彼女は獲得しているらしい。いや、今はそんな事よりも、ちょっと面倒な予感がしてきた。
「‥‥‥ならさ、あの欲望戦隊が借金ありでもサキュバスが雇えるとか言っていたけど、魂の取引とかありえるかな?」
【可能性は否定できませんネ。そもそもの話なのですがご主人様、まともな悪魔があのような方々にまともな取引をしたいと思いますカ?】
何も言えない。というか、悪魔にですらまともに思えないような相手と思われる可能性を彼らが秘めていてもおかしくはないだろう。あの面子、マッチョンが良心として存在しているが、数々のやらかしをしているので、その評判が魔界にまで届いていたらどう思われるのか想像することは容易いだろう。
しかし、VRMMO内で仮に悪魔と魂の取引をしたとしても、本当に魂が取られるのかは分からない。流石にゲームだから見かけだけとかになると思うが、ここの運営会社は斜め上に動くからなぁ。想像がちょっとできない。
「全然思えないけど、気にしなくていいか。危ない橋を渡る必要はないからネ」
【ギャベィ】
【ガウガウ】
全員うんうんと頷いているし、僕らの方に何かがあるわけでもない。あるとしたらあの欲望戦隊だし、自業自得となるなら放置で大丈夫だろう。
今度会う時は、どこかの地下で労働していそうだなと思える点に関しては、ちょっとだけ気になるのであった‥‥‥‥
【そう言えば、先ほど魔界の書店の方でバイト募集の張り紙もありまシタ】
「それがどうかしたのか?」
【何やら地下作業のバイトらしいものに関して、全部埋まっている感じでしたヨ。あとはスタントマンのような身代わりに近いバイト関係も埋まってましたネ】
‥‥‥良くて強制労働。悪くて命の危機か。彼等なら、大丈夫だろう。特にタローンもとい太郎丸さんに関しては、会社の方で怪しい儀式の生贄のようになることが日常茶飯事でもあるし、ちょっとやそっとでは動じないかもしれない。
いや、そんな怪しい儀式が日常茶飯事になっているという時点で、普段の常識が十分おかしいような…‥‥深く考えないようにしよう。
―――ハルが少々、現実での常識で怪しい面があった事実をなかったことにしようとしている丁度その頃。
この村の裏路地で、動いている者たちがいた。
「‥‥‥会合の場所がここになるとは」
「仕方がないだろう。何か怪しい企み事を話すのであれば、こういう怪しい場所のほうがうってつけだという意見が出たからな」
「でも魔界でここまで来るのは、そこそこ大変なのでアール」
そこに集められた者たちが口にした言葉に、誰もが呆れたように息を吐きつつ、何が起きてもいいように今のうちに諦めておく。
イメージと言うのは大切ではあるが、それを律義にやるのは人前ではない時ならば意味がない。
そう思っている中で、ようやく全員集合し話が進み始める。
「では、ここでちょっと短い時間だけど、会議を行うことにしましょう」
「そうしよう。っと、その前にまずは各自、この間決めた『7特異点』の観察報告をお願いしたい」
「分かった。ではまずは、我が社の方にいた女神までになったというプレイヤーからだが‥‥‥」
怪しげな話の場だが、内容としては割とまともなことが多く、公にしきれないわけでもない。
それでもこんな場所をセッティングされたことに関しては、集まったほとんどがちょっと文句を言いたくなるのであった‥‥‥
「それにしても、各々一人ずつ確認するとはいえ、一番突出しているのは黒き女神の方か」
「次点で怪獣、恐竜、機械が同列…‥‥あとは数名ほどが特異点扱いから落ちて、新しく浮上したのもあるのでアールな」
「何だろう、元々が人間のはずなのに、それぞれ人外になっているような‥‥‥」
一応、モンスターに近いがそれでもアイテム扱いとなっている魔導船なので、こうやって気軽に収納しておくことが出来るのは便利だろう。ずっと出しっぱなしだと置き場に困る事もあるからね。
「さらっと残念ながらと思われた気がするのだが?」
「気のせいだよ」
死亡フラグが回収できそうな場所だったけれども、結局何もなかったので拍子抜けした残念感が有ったりするが、それは口に出さないでおく。何事も特になければ平穏なのだから。でも、欲望戦隊がフラグを回収したほうが、もしかすると今後より平和になった可能性も否定できなくはない。
そう思いつつ、到着したのは魔界の中にある悪魔の住まう町。字面だけ見ると割とありきたりな物語のタイトルになっていそうな場所であるが、きちんとした町名として『ポップタウン』と表示されている。案外ほんわかとした名称だなぁ。
「というか、こういう名称の町にサキュバスなんているの?」
「いるはずだ!」
「魔界の各地の悪魔たちの住まう場所に、サキュバスが集まる場所があるのじゃよ!!」
「そういう訳で、ここまでありがとう!!ココからはこちらの目的を果たすために!!」
「女性人員を増やすために!!」
「「「「さらばだぁぁぁぁ!!」」」」
【ブモモォ!!】
いうが早いが即座に駆けだし、あっと言う間に町中に欲望戦隊は去っていった。欲望とはこうも人を行動力の塊に変えてしまうのだろうか?
「まぁ、別に放置して良いか。折角魔界の町の中に来たんだし、ここの情報でも色々集める事にしょう」
【シャゲシャゲェ】
一緒に行動していたら、アリスの時のようにサキュバスが来る可能性も否定できない。モンスター扱いではなく使用人のように雇うという発言もあったので、おそらくはテイムモンスターの連れ歩き上限にかかることは無いとは思うけれども、サキュバスを雇う必要性は無いしね。
‥‥‥というか、男女比率を考えるとできれば男性もしくは無性がいたほうが良いのかもしれない。サキュバスがいるならインキュバスもいるだろうし‥‥‥いや、男を雇う意味もないか。この面子内でインキュバスなんぞ、それこそ余計な面倒事の種になると思えてしまう。いっそボクっ娘のようなのがいてもと思うが、まったく解決していないか。
ひとまず全員で、魔界の悪魔の町を探索することに気分を切り替えた。あの戦隊がどうなろうが、それは彼らの選んだ道なので、僕らが言う事は何もない。そう、巻き添えにならなければいいのだ。
「それにしても、悪魔の町というけど‥‥‥悪魔にも色々あるんだな」
【オォォン】
【バルルルゥ】
基本ベースは人型のようだが、一部が人とは違った外見を持つ悪魔が多い。片手だけ巨大な斧になっていたり、一角獣のような角を持っていたりと、一部が大げさに描写されているような容姿のものが多いようだ。
その中にマリーたちを入れると違和感が薄そうな気がするが、彼女達の人じゃない部分はまだ控えめだったようで、悪魔たちの方がよっぽど何かが違う部分がこれでもかというほど強調されているみたいである。
‥‥‥目立たなくなるかと思ったが、これどちらかと言えば悪魔たちの方が濃すぎるかもしれない。でも、悪魔という割には何かこう悪事を働いているような者もいないようで、活気あふれるただの町の光景にしか見えないだろう。
【そもそも、悪魔の働きとしては、基本的に堕落を誘ったりするようなことが多いですからネ。契約による魂で願いを叶えることなども有名ですが、それ以外では普通に暮らす悪魔なりの人生もとい悪魔生もあるのでしょウ】
それもそうか。ずっと何かをやらかすのではなく、普通の生活を送っていてもおかしくはないだろう。‥‥‥あれ?でもいまさらっと魂で願いをとか言う話があったような。
「ねぇ、ロロ。念のために聞くけど、アルケディア・オンライン内ではサキュバスも悪魔の一種のような扱いをされているんだっけ?」
【そのようデス。モンスターにもサキュバスに近い種族は存在しているようですが、悪魔としてのサキュバスもいるそうデス】
アルケディア・オンラインでの使用人という事もあって、最新の情報をしっかり彼女は獲得しているらしい。いや、今はそんな事よりも、ちょっと面倒な予感がしてきた。
「‥‥‥ならさ、あの欲望戦隊が借金ありでもサキュバスが雇えるとか言っていたけど、魂の取引とかありえるかな?」
【可能性は否定できませんネ。そもそもの話なのですがご主人様、まともな悪魔があのような方々にまともな取引をしたいと思いますカ?】
何も言えない。というか、悪魔にですらまともに思えないような相手と思われる可能性を彼らが秘めていてもおかしくはないだろう。あの面子、マッチョンが良心として存在しているが、数々のやらかしをしているので、その評判が魔界にまで届いていたらどう思われるのか想像することは容易いだろう。
しかし、VRMMO内で仮に悪魔と魂の取引をしたとしても、本当に魂が取られるのかは分からない。流石にゲームだから見かけだけとかになると思うが、ここの運営会社は斜め上に動くからなぁ。想像がちょっとできない。
「全然思えないけど、気にしなくていいか。危ない橋を渡る必要はないからネ」
【ギャベィ】
【ガウガウ】
全員うんうんと頷いているし、僕らの方に何かがあるわけでもない。あるとしたらあの欲望戦隊だし、自業自得となるなら放置で大丈夫だろう。
今度会う時は、どこかの地下で労働していそうだなと思える点に関しては、ちょっとだけ気になるのであった‥‥‥‥
【そう言えば、先ほど魔界の書店の方でバイト募集の張り紙もありまシタ】
「それがどうかしたのか?」
【何やら地下作業のバイトらしいものに関して、全部埋まっている感じでしたヨ。あとはスタントマンのような身代わりに近いバイト関係も埋まってましたネ】
‥‥‥良くて強制労働。悪くて命の危機か。彼等なら、大丈夫だろう。特にタローンもとい太郎丸さんに関しては、会社の方で怪しい儀式の生贄のようになることが日常茶飯事でもあるし、ちょっとやそっとでは動じないかもしれない。
いや、そんな怪しい儀式が日常茶飯事になっているという時点で、普段の常識が十分おかしいような…‥‥深く考えないようにしよう。
―――ハルが少々、現実での常識で怪しい面があった事実をなかったことにしようとしている丁度その頃。
この村の裏路地で、動いている者たちがいた。
「‥‥‥会合の場所がここになるとは」
「仕方がないだろう。何か怪しい企み事を話すのであれば、こういう怪しい場所のほうがうってつけだという意見が出たからな」
「でも魔界でここまで来るのは、そこそこ大変なのでアール」
そこに集められた者たちが口にした言葉に、誰もが呆れたように息を吐きつつ、何が起きてもいいように今のうちに諦めておく。
イメージと言うのは大切ではあるが、それを律義にやるのは人前ではない時ならば意味がない。
そう思っている中で、ようやく全員集合し話が進み始める。
「では、ここでちょっと短い時間だけど、会議を行うことにしましょう」
「そうしよう。っと、その前にまずは各自、この間決めた『7特異点』の観察報告をお願いしたい」
「分かった。ではまずは、我が社の方にいた女神までになったというプレイヤーからだが‥‥‥」
怪しげな話の場だが、内容としては割とまともなことが多く、公にしきれないわけでもない。
それでもこんな場所をセッティングされたことに関しては、集まったほとんどがちょっと文句を言いたくなるのであった‥‥‥
「それにしても、各々一人ずつ確認するとはいえ、一番突出しているのは黒き女神の方か」
「次点で怪獣、恐竜、機械が同列…‥‥あとは数名ほどが特異点扱いから落ちて、新しく浮上したのもあるのでアールな」
「何だろう、元々が人間のはずなのに、それぞれ人外になっているような‥‥‥」
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