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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.5-47 当初の目的、ズレまくっていたが
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‥‥‥さて、そもそもの話だが、僕らは何故ここに来たのか。
そう、魔界での探索中にある空からの災害のようなモンスターたちに対抗するための手段のために、空でも戦闘可能な方法を模索し、空飛ぶ何かを足場にできればいいという判断のもと、その何かを得るために探していたのである。
そして今、空飛ぶ幽霊船へ辿りついたのだが…‥‥
【ボンネェェェェェ!!】
「なんかもう目的がずれまくっているけど、負けるかぁぁ!!」
『キングパイレーツスケルトン:タイプG』が繰り出す巨大な骨の拳に対してスキルを利用して槍を使用し、正面から受けて立つ。
【シャゲェェ!!】
【オオォォォォォン!!】
【バルルルルゥ!!】
その隙にマリーの作り出した可燃性の毒霧めがけてアリスが火を吐き爆発させ、セレアが槍で無理やり爆風を攻撃の反動に利用し、相手の骨を貫く。
【ガウガウガーウ!!】
【ギャビィィィ!!】
リンが徒手空拳で全身を素早く動きまわって蹴り上げ殴りつけ、ルトがサポートしながら電撃を纏わせ、攻撃の威力を上げていく。
【骨の節目、腰の骨上から3番目、8番目辺りが合体の部分で力が分散されてますネ。狙うならそこデス】
そしてついでに、ロロが素早い動きで攻撃を回避しながら相手の弱い部分を見切り、攻撃の効率化をより高める。
【クッ、流石ニ人数差デ勝ッテモ質デ負ケルカ!!ダガ最後マデアガクゾテメェラァァ!!】
【【【ボンネネェェェェェェェェェェ!!】】】
時間が経つにつれて削られてきたことを悟り、攻撃の激しさを増す海賊たち。
けれども、こちらの連携が相手の結束力をついに負かす時が来た。
【ウォォォォォォォォォ!!】
【【【ボネェェェェェェェェェェ!!】】】
「最後の最後に、全身の骨を拳に変えて殴って来たがもう遅い!!全員、やるぞ!!」
【シャゲェ!!】
【ガウウウ!!】
【バルルルルゥ!!】
【ギャビィ!!】
【オォォォォォン!!】
【準備はばっちりデス】
相手の攻撃に対して、僕らの方も全力で答え、お互いの攻撃が炸裂し、直撃し合う。
そして大きな大爆発を、船上で起こすのであった‥‥‥‥
【アハハハハハハ!!負ケタ負ケタ!!ヤルジャネェカ!!】
「‥‥‥最後頭蓋骨だけになっても、笑うのか」
大爆発があった後、船が落下し始めたが無事に海上へ着水し、生じた粉塵を飛んできた海水が落して流していく。
その粉塵が流され切って、残されていたのは…‥‥船上の中央、何故かずっと折れることなく残っていた舵輪の側にキャプテン・グレイの頭蓋骨だけが残っており、他はすべて木っ端みじんになったようで失せていた。
【アア、ソウヨ。アタシ以外ノ全員、戦イニ満足シテ逝ッタノサ。最後ニ船長ガイナケレバシマラナイカラアタシダケ残ッタノサァ】
敗北しても戦いに満足したのか、笑いながらキャプテン・グレイはそう語る。その頭蓋骨にも徐々にひびが入り始め、もう彼女の残された時間はないことを僕らは理解した。
「そうか…‥それで、あなたも逝くんだね?」
【ソウサ。船員ヲ長ク待タセルワケニハイカナイカラネェ。最後ハ手短ニシタイガ‥‥‥ソウ言エバ、オマエタチハドウシテココニ来タンダイ?】
「あ、忘れてた」
忘れていたが、空飛ぶ何かを手に入れるために、この謎の飛行怪物体のクエストをやっていたことを、この時僕らは思い出した。
船上での戦いにすっかり夢中になって、目的を忘れていたのである。
カクカクシカジカと手短に話すと、キャプテン・グレイはさらに笑い声をあげた。
【ハハハハハハ!!魔界トヤラノ空ヘノ対抗策トモ考エテイタノニ、戦イニ夢中ニナッタカ!!目的ヲ見失ッテヤルナンテトンダオ笑イ草ダネェ!!イイゼ、気ニイッタ!!ナラ、コノ船ヲ勝利ノ証トシテアゲヨウジャナイカァ!!】
―――――
>キャプテン・グレイが形見として、『魔導海賊船グレイ号』を譲ろうとしている。
>受け取りますか?
『魔導海賊船グレイ号』
月夜の中、大海原の空を飛行して漂っていた幽霊船。
元々はキャプテン・グレイの乗る愛船ではあったが、キャプテンリッチへ変貌を遂げたことによって船自体もモンスターと化し、通常の船ではありえないような力を得た。
MPやAL、その他様々なものを燃料として飛行することが可能であり、月夜の明かりが最も効率よく飛行可能な燃料ともなる。
―――――
「いいのか?」
【アア、良イトモ。ドウセアタシノ旅路ニハツイテイケナイカラネェ】
長い間彼女の相棒として漂っていた船とは言え、モノとして残っている以上、あの世への旅路に持っていくことができない。
だからこそ、このグレイ海賊団に勝利したその祝いも兼ねて、船を譲ってくれるようだ。
「なら、そうさせてもらおう。僕らの目的を考えると、この船を貰う事で達成されるからね…‥‥ありがとう、キャプテン・グレイ」
【フッ、礼ナンテ言ワナクテモイイゼ。アタシハ、アタシタチハ海賊デアリ無法者。逝ク先ハ地獄ダロウシネェ、地獄ノ海ヲ今度ハ旅スルダケナノサァ!!サァ、サラバダ最後ノ友ヨ!!先ニ地獄デ待ッテ、酒ヲ飲みかわす時を楽しみにしているぜぇ!!」
「‥‥‥あ」
最後の瞬間、砕け散ろうとした頭蓋骨が姿を変え、生前の彼女の姿になった。
その顔は悪い笑顔をしつつ、悔いをまったく残さず、すがすがしい気持ちでそう言いきり、彼女は消え去った。
―――――
>‥‥‥クエストの達成を確認しました。
>魔導海賊船を譲り受けました。
>条件達成!!称号を獲得しました!!
『キャプテン・グレイの最後の友』
かつて大海原を旅していた、女大海賊団と勝利し、力を認めてもらいつつ友にもなれたものへ付く称号。
大海原・大空、星々の海など、船が向かう場所にいるときに限り、常時船への燃料消費がほぼ皆無になり、天候を読めるようになるなどの力が付く。
―――――
‥‥‥さらっと何か、今はまだ向かう事はないだろうけれども、今後のアップデートでとんでもない場所へ向かわさせられそうな予感を抱かされつつ、僕らは空を行く手段を手に入れたのであった。
「というか、星々の海ってどう考えても宇宙へ行くような‥‥‥え、このアルケディア・オンライン、何時か宇宙へ進出するの?」
【外なる世界の神らしいのがいる時点で、世界を越えそうですからネ‥‥‥】
そう、魔界での探索中にある空からの災害のようなモンスターたちに対抗するための手段のために、空でも戦闘可能な方法を模索し、空飛ぶ何かを足場にできればいいという判断のもと、その何かを得るために探していたのである。
そして今、空飛ぶ幽霊船へ辿りついたのだが…‥‥
【ボンネェェェェェ!!】
「なんかもう目的がずれまくっているけど、負けるかぁぁ!!」
『キングパイレーツスケルトン:タイプG』が繰り出す巨大な骨の拳に対してスキルを利用して槍を使用し、正面から受けて立つ。
【シャゲェェ!!】
【オオォォォォォン!!】
【バルルルルゥ!!】
その隙にマリーの作り出した可燃性の毒霧めがけてアリスが火を吐き爆発させ、セレアが槍で無理やり爆風を攻撃の反動に利用し、相手の骨を貫く。
【ガウガウガーウ!!】
【ギャビィィィ!!】
リンが徒手空拳で全身を素早く動きまわって蹴り上げ殴りつけ、ルトがサポートしながら電撃を纏わせ、攻撃の威力を上げていく。
【骨の節目、腰の骨上から3番目、8番目辺りが合体の部分で力が分散されてますネ。狙うならそこデス】
そしてついでに、ロロが素早い動きで攻撃を回避しながら相手の弱い部分を見切り、攻撃の効率化をより高める。
【クッ、流石ニ人数差デ勝ッテモ質デ負ケルカ!!ダガ最後マデアガクゾテメェラァァ!!】
【【【ボンネネェェェェェェェェェェ!!】】】
時間が経つにつれて削られてきたことを悟り、攻撃の激しさを増す海賊たち。
けれども、こちらの連携が相手の結束力をついに負かす時が来た。
【ウォォォォォォォォォ!!】
【【【ボネェェェェェェェェェェ!!】】】
「最後の最後に、全身の骨を拳に変えて殴って来たがもう遅い!!全員、やるぞ!!」
【シャゲェ!!】
【ガウウウ!!】
【バルルルルゥ!!】
【ギャビィ!!】
【オォォォォォン!!】
【準備はばっちりデス】
相手の攻撃に対して、僕らの方も全力で答え、お互いの攻撃が炸裂し、直撃し合う。
そして大きな大爆発を、船上で起こすのであった‥‥‥‥
【アハハハハハハ!!負ケタ負ケタ!!ヤルジャネェカ!!】
「‥‥‥最後頭蓋骨だけになっても、笑うのか」
大爆発があった後、船が落下し始めたが無事に海上へ着水し、生じた粉塵を飛んできた海水が落して流していく。
その粉塵が流され切って、残されていたのは…‥‥船上の中央、何故かずっと折れることなく残っていた舵輪の側にキャプテン・グレイの頭蓋骨だけが残っており、他はすべて木っ端みじんになったようで失せていた。
【アア、ソウヨ。アタシ以外ノ全員、戦イニ満足シテ逝ッタノサ。最後ニ船長ガイナケレバシマラナイカラアタシダケ残ッタノサァ】
敗北しても戦いに満足したのか、笑いながらキャプテン・グレイはそう語る。その頭蓋骨にも徐々にひびが入り始め、もう彼女の残された時間はないことを僕らは理解した。
「そうか…‥それで、あなたも逝くんだね?」
【ソウサ。船員ヲ長ク待タセルワケニハイカナイカラネェ。最後ハ手短ニシタイガ‥‥‥ソウ言エバ、オマエタチハドウシテココニ来タンダイ?】
「あ、忘れてた」
忘れていたが、空飛ぶ何かを手に入れるために、この謎の飛行怪物体のクエストをやっていたことを、この時僕らは思い出した。
船上での戦いにすっかり夢中になって、目的を忘れていたのである。
カクカクシカジカと手短に話すと、キャプテン・グレイはさらに笑い声をあげた。
【ハハハハハハ!!魔界トヤラノ空ヘノ対抗策トモ考エテイタノニ、戦イニ夢中ニナッタカ!!目的ヲ見失ッテヤルナンテトンダオ笑イ草ダネェ!!イイゼ、気ニイッタ!!ナラ、コノ船ヲ勝利ノ証トシテアゲヨウジャナイカァ!!】
―――――
>キャプテン・グレイが形見として、『魔導海賊船グレイ号』を譲ろうとしている。
>受け取りますか?
『魔導海賊船グレイ号』
月夜の中、大海原の空を飛行して漂っていた幽霊船。
元々はキャプテン・グレイの乗る愛船ではあったが、キャプテンリッチへ変貌を遂げたことによって船自体もモンスターと化し、通常の船ではありえないような力を得た。
MPやAL、その他様々なものを燃料として飛行することが可能であり、月夜の明かりが最も効率よく飛行可能な燃料ともなる。
―――――
「いいのか?」
【アア、良イトモ。ドウセアタシノ旅路ニハツイテイケナイカラネェ】
長い間彼女の相棒として漂っていた船とは言え、モノとして残っている以上、あの世への旅路に持っていくことができない。
だからこそ、このグレイ海賊団に勝利したその祝いも兼ねて、船を譲ってくれるようだ。
「なら、そうさせてもらおう。僕らの目的を考えると、この船を貰う事で達成されるからね…‥‥ありがとう、キャプテン・グレイ」
【フッ、礼ナンテ言ワナクテモイイゼ。アタシハ、アタシタチハ海賊デアリ無法者。逝ク先ハ地獄ダロウシネェ、地獄ノ海ヲ今度ハ旅スルダケナノサァ!!サァ、サラバダ最後ノ友ヨ!!先ニ地獄デ待ッテ、酒ヲ飲みかわす時を楽しみにしているぜぇ!!」
「‥‥‥あ」
最後の瞬間、砕け散ろうとした頭蓋骨が姿を変え、生前の彼女の姿になった。
その顔は悪い笑顔をしつつ、悔いをまったく残さず、すがすがしい気持ちでそう言いきり、彼女は消え去った。
―――――
>‥‥‥クエストの達成を確認しました。
>魔導海賊船を譲り受けました。
>条件達成!!称号を獲得しました!!
『キャプテン・グレイの最後の友』
かつて大海原を旅していた、女大海賊団と勝利し、力を認めてもらいつつ友にもなれたものへ付く称号。
大海原・大空、星々の海など、船が向かう場所にいるときに限り、常時船への燃料消費がほぼ皆無になり、天候を読めるようになるなどの力が付く。
―――――
‥‥‥さらっと何か、今はまだ向かう事はないだろうけれども、今後のアップデートでとんでもない場所へ向かわさせられそうな予感を抱かされつつ、僕らは空を行く手段を手に入れたのであった。
「というか、星々の海ってどう考えても宇宙へ行くような‥‥‥え、このアルケディア・オンライン、何時か宇宙へ進出するの?」
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