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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.5-44 月夜に浮かぶ、大きな影
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‥‥‥夜空の星々と月明かりが周囲を照らし、暗い海の光景がはっきりと映し出されてきらめいていく。
そんな中で漂いつつ、僕らは大きな怪物体とやらがいないか、周囲に警戒を行う。
「しかし、夜中に現れる大きな物体って、本当になんだろうか?」
【ガウゥ?】
【オオォン?】
皆で首を傾げつつ、正体を考えても何なのか分からない。あっさり分かったらクエストになってないのかもしれないが、それでも気になるものは気になるだろう。
それがもしも、僕らの手で自由に操れるような類であれば、魔界での探索活動…‥‥いや、天界や普段の様々な場所で大いに役立つことは間違いない。巨大なクジラだろうがマンタだろうが、テイムできる類であればそれこそ根気よく粘る選択肢があるのだ。
まぁ、そもそもそんな巨大なものをテイムできたとして飼うスペースがあるのかどうかという話にもなりかねないが、一応問題はない。
巨大なテイムモンスターを持っているティラリアさんや、先日のレイドボスの件で知り合った怪獣女王さんから情報を先に聞いており、大型のモンスターだろうとテイムが可能で、飼う場所も自然とハウスシステム内に増築可能なのだとか。ちなみに、アップデートによって各テイムモンスターに合わせた個室なども増築ができるようになっているらしく、ALを蓄え次第全員同時に入れるようにしたいと思っていたりする。
何にしても、夜中に現れるという海の巨大怪物体とやらのために準備をしておいたとは言え、こうやって星明かりに照らされる海を見るのも中々風情があるかもしれない。
月明かりに照らされながらキラキラと輝き、時折小魚が跳ねて水しぶきがきらめくのは、ちょっと幻想的な光景だろう。しいて問題を上げるのであれば…‥‥
「タイミングが分からないから、直ぐに出るとも限らないのかなぁ」
【そのようデスネ。目撃情報を収集したところバラバラですし、いつどのタイミングで出るのかというのは、夜中の状態でという点しか分かっていない状態デス】
真夜中の海の上と言っても、正確な出現時間は不明な事である。ランダムっぽいし、こうやってわざわざ待ってもそう都合よく出てくることはない。
こういうランダム系は、本当に運任せなのでどうにか手短に済んでほしいと祈っていると‥‥‥
ざばぁっ!!
【ギャビィギャビィ!!】
「っと、運よく来たか!」
海の中から現れるという事で、この中では海中滞在が得意なルトが周辺の海中を探っていたのだが、どうやら海の中で動きがあったらしい。
そう都合良い事はないと思っていたが、どうやらあったようで、彼女が飛び出て数十秒後に変化が起き始めた。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ザッバァァァァァァン!!
凄まじい揺れと同時に、海の一部が盛り上がり、何かが勢いよく飛び出した。大きな影が出現し、海上に浮上したが‥‥‥‥その姿は、鯨でもマンタでもない。
周囲にちらちらと青白い焔が出現し、その物体を中心にしてゆっくりと漂い始める。ボロボロな布地はそれでも風を受ける役目を果たすかのように広げ、マストはぎしぎしときしみながらもしっかりと立ち、折れることはない。
続けてざばばっと音がしたかと思えば、まだ海中にあったらしい錨が引き上げられ、ゆっくりと月明かりに照らされながらその物体は進み始めた。
いや、何と言うかこれって…‥‥
「ゆ、幽霊船?」
ドクロの旗をなびかせ、宙を行くのはまさかの海賊船もとい既に朽ちていながらもしっかりと形を保った、幽霊船。夜中に浮かぶ巨大怪物体の正体は、大きな船だったようだ。
【バルルルゥ…‥‥】
【シャゲェ‥シャゲ、シャゲゲ?】
「あ、そうだった、見ている場合じゃないんだった」
全員であっけに取られている中、一足早く我に返ったマリーに促され、ここに来た目的を思い出した。
でも、幽霊船が相手となると…‥‥これってテイムできるのか?幽霊船の場合、船じゃなくてアンデッドな海賊たちがいそうな感じがするだろう。けれども、探って見ない事には内部も分からないし、見つけたところでクエスト自体に変化はないので、これはしっかりと確認しないと意味がないのかもしれない。
「という訳で、乗り込もうか。全員、しっかりと船にしがみついて、ロロ点火!」
【了解デス】
今回確認のために持ってきた船だが、一応実験を経て備え付けた瞬間上昇装置が取り付けられている。仕掛けとしては単純に爆裂薬を船底に仕掛けており、爆発で吹っ飛ぶだけだが狙った方向へ行けるように後方にも仕込んでおり、簡易的なミサイルとなるのだ。
‥‥‥なお、沈没を防ぐために爆発で穴が開かないよう船底は徹底的に金属で固めており、ある程度の耐久は約束されている。
ドッゴォォォォン!!
爆発音と共に衝撃が襲い掛かり、船は空中へ一気に吹っ飛びあがる。
綺麗に垂直に上昇し、幽霊船よりもやや高い位置に来たところで続けて後方を爆発させ、つっこんでいく。
ドッゴォォォン!!
「でもやっぱり、衝撃すさまじいぁぁ!!」
【シャゲェェェ!!】
【ガウガーウ!!】
【オォン!!】
船は吹き飛び、無事に幽霊船の甲板へ滑り込み、着地する。
ある程度の衝撃から回復したところで、船から降り立ってみれば‥‥‥周囲は何事かと驚愕した骸骨の群れに囲まれていた。
【ホネホネェ!?】
【ホンネェ!?】
【ホネホーン!?】
まさかの船に船が乗り上げてくるという事態に、周囲の骸骨たちも度肝を抜かされたようだ。見た感じ、この海賊船で働いていた船員たちのようで、服装や骸骨具合が統一されている。
「どうやらアンデッドたちの船でも間違いないようだけど…‥‥回復早いな」
【ホネェェ!!】
【ホネホネェ!!】
とんでもない事の衝撃はあったようだが、幽霊船の船員となっていても海賊としてか海の男としてか、直ぐに状況の把握に移ることが出来たようで、乗り込んできた僕らを敵とみなし、攻撃態勢に入った様だ。
「まぁ、真正面から友好的にできる可能性は元々なかったし、ここは思い切ってちょっと暴れよう!!でも出来れば全員、なるべく船は傷つけずにね!!」
【シャゲェ!!】
【ガウガウ!!】
【バルルルゥ!!】
【ギャビィ!!】
【オォォォォン!!】
【注文が難しめですが、無力化は可能デス】
全員の気合いを入れつつ、幽霊船の拿捕も視野に入れて、骸骨たちと乱戦し始めるのであった‥‥‥‥
【ホネホネェ!!ホネェ!!(特別意訳:船長大変でっせえぇ!!)】
【…‥‥?】
【ホネェ、ホネホネェ!!(船内、いや船上に侵入者あり!!空飛ぶここに乗り込んできましたぁ!!)】
【!?】
【ホネ、ホネェ!!ホネネネネネネネェン!!(相手の詳細は不明ですが、若い奴が戦闘を開始!!船長の指示をお願いしまぁす!!】
【‥‥‥!!】
【ホネェ?ホネホネェッ!?ホネホー!!(船長?え、マジっすか!?野郎ども、船長が出るぞぉぉぉ!!】
そんな中で漂いつつ、僕らは大きな怪物体とやらがいないか、周囲に警戒を行う。
「しかし、夜中に現れる大きな物体って、本当になんだろうか?」
【ガウゥ?】
【オオォン?】
皆で首を傾げつつ、正体を考えても何なのか分からない。あっさり分かったらクエストになってないのかもしれないが、それでも気になるものは気になるだろう。
それがもしも、僕らの手で自由に操れるような類であれば、魔界での探索活動…‥‥いや、天界や普段の様々な場所で大いに役立つことは間違いない。巨大なクジラだろうがマンタだろうが、テイムできる類であればそれこそ根気よく粘る選択肢があるのだ。
まぁ、そもそもそんな巨大なものをテイムできたとして飼うスペースがあるのかどうかという話にもなりかねないが、一応問題はない。
巨大なテイムモンスターを持っているティラリアさんや、先日のレイドボスの件で知り合った怪獣女王さんから情報を先に聞いており、大型のモンスターだろうとテイムが可能で、飼う場所も自然とハウスシステム内に増築可能なのだとか。ちなみに、アップデートによって各テイムモンスターに合わせた個室なども増築ができるようになっているらしく、ALを蓄え次第全員同時に入れるようにしたいと思っていたりする。
何にしても、夜中に現れるという海の巨大怪物体とやらのために準備をしておいたとは言え、こうやって星明かりに照らされる海を見るのも中々風情があるかもしれない。
月明かりに照らされながらキラキラと輝き、時折小魚が跳ねて水しぶきがきらめくのは、ちょっと幻想的な光景だろう。しいて問題を上げるのであれば…‥‥
「タイミングが分からないから、直ぐに出るとも限らないのかなぁ」
【そのようデスネ。目撃情報を収集したところバラバラですし、いつどのタイミングで出るのかというのは、夜中の状態でという点しか分かっていない状態デス】
真夜中の海の上と言っても、正確な出現時間は不明な事である。ランダムっぽいし、こうやってわざわざ待ってもそう都合よく出てくることはない。
こういうランダム系は、本当に運任せなのでどうにか手短に済んでほしいと祈っていると‥‥‥
ざばぁっ!!
【ギャビィギャビィ!!】
「っと、運よく来たか!」
海の中から現れるという事で、この中では海中滞在が得意なルトが周辺の海中を探っていたのだが、どうやら海の中で動きがあったらしい。
そう都合良い事はないと思っていたが、どうやらあったようで、彼女が飛び出て数十秒後に変化が起き始めた。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ザッバァァァァァァン!!
凄まじい揺れと同時に、海の一部が盛り上がり、何かが勢いよく飛び出した。大きな影が出現し、海上に浮上したが‥‥‥‥その姿は、鯨でもマンタでもない。
周囲にちらちらと青白い焔が出現し、その物体を中心にしてゆっくりと漂い始める。ボロボロな布地はそれでも風を受ける役目を果たすかのように広げ、マストはぎしぎしときしみながらもしっかりと立ち、折れることはない。
続けてざばばっと音がしたかと思えば、まだ海中にあったらしい錨が引き上げられ、ゆっくりと月明かりに照らされながらその物体は進み始めた。
いや、何と言うかこれって…‥‥
「ゆ、幽霊船?」
ドクロの旗をなびかせ、宙を行くのはまさかの海賊船もとい既に朽ちていながらもしっかりと形を保った、幽霊船。夜中に浮かぶ巨大怪物体の正体は、大きな船だったようだ。
【バルルルゥ…‥‥】
【シャゲェ‥シャゲ、シャゲゲ?】
「あ、そうだった、見ている場合じゃないんだった」
全員であっけに取られている中、一足早く我に返ったマリーに促され、ここに来た目的を思い出した。
でも、幽霊船が相手となると…‥‥これってテイムできるのか?幽霊船の場合、船じゃなくてアンデッドな海賊たちがいそうな感じがするだろう。けれども、探って見ない事には内部も分からないし、見つけたところでクエスト自体に変化はないので、これはしっかりと確認しないと意味がないのかもしれない。
「という訳で、乗り込もうか。全員、しっかりと船にしがみついて、ロロ点火!」
【了解デス】
今回確認のために持ってきた船だが、一応実験を経て備え付けた瞬間上昇装置が取り付けられている。仕掛けとしては単純に爆裂薬を船底に仕掛けており、爆発で吹っ飛ぶだけだが狙った方向へ行けるように後方にも仕込んでおり、簡易的なミサイルとなるのだ。
‥‥‥なお、沈没を防ぐために爆発で穴が開かないよう船底は徹底的に金属で固めており、ある程度の耐久は約束されている。
ドッゴォォォォン!!
爆発音と共に衝撃が襲い掛かり、船は空中へ一気に吹っ飛びあがる。
綺麗に垂直に上昇し、幽霊船よりもやや高い位置に来たところで続けて後方を爆発させ、つっこんでいく。
ドッゴォォォン!!
「でもやっぱり、衝撃すさまじいぁぁ!!」
【シャゲェェェ!!】
【ガウガーウ!!】
【オォン!!】
船は吹き飛び、無事に幽霊船の甲板へ滑り込み、着地する。
ある程度の衝撃から回復したところで、船から降り立ってみれば‥‥‥周囲は何事かと驚愕した骸骨の群れに囲まれていた。
【ホネホネェ!?】
【ホンネェ!?】
【ホネホーン!?】
まさかの船に船が乗り上げてくるという事態に、周囲の骸骨たちも度肝を抜かされたようだ。見た感じ、この海賊船で働いていた船員たちのようで、服装や骸骨具合が統一されている。
「どうやらアンデッドたちの船でも間違いないようだけど…‥‥回復早いな」
【ホネェェ!!】
【ホネホネェ!!】
とんでもない事の衝撃はあったようだが、幽霊船の船員となっていても海賊としてか海の男としてか、直ぐに状況の把握に移ることが出来たようで、乗り込んできた僕らを敵とみなし、攻撃態勢に入った様だ。
「まぁ、真正面から友好的にできる可能性は元々なかったし、ここは思い切ってちょっと暴れよう!!でも出来れば全員、なるべく船は傷つけずにね!!」
【シャゲェ!!】
【ガウガウ!!】
【バルルルゥ!!】
【ギャビィ!!】
【オォォォォン!!】
【注文が難しめですが、無力化は可能デス】
全員の気合いを入れつつ、幽霊船の拿捕も視野に入れて、骸骨たちと乱戦し始めるのであった‥‥‥‥
【ホネホネェ!!ホネェ!!(特別意訳:船長大変でっせえぇ!!)】
【…‥‥?】
【ホネェ、ホネホネェ!!(船内、いや船上に侵入者あり!!空飛ぶここに乗り込んできましたぁ!!)】
【!?】
【ホネ、ホネェ!!ホネネネネネネネェン!!(相手の詳細は不明ですが、若い奴が戦闘を開始!!船長の指示をお願いしまぁす!!】
【‥‥‥!!】
【ホネェ?ホネホネェッ!?ホネホー!!(船長?え、マジっすか!?野郎ども、船長が出るぞぉぉぉ!!】
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