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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.0-10 情報通りにいくのは、そうそうなかったり
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‥‥‥ソプラノ村での、おばば様との話は中々有意義なものになっただろう。特に、有益な情報を一つ得られたのは非常に良い事だった。
「でも、これは何度使っても慣れないな…‥‥邪神とかその類の由来の品で『邪悪なる○○』シリーズが出てきているというネット情報はあったけれども、『触手なる釣り竿』ってごろが悪いしね」
【触手なるという言葉自体が、そもそも意味不明ですがネ】
【シャゲェシャゲェ】
【ガウガウ】
【バルゥ】
ぶにょぉんっと奇妙な音を立ててしなる釣り竿を見ながら、そう返答するロロたち。
今、僕らは村の一角にある釣り場‥‥‥地下にあるのに何故か広がる海底ドームのような空間内にて、貰った釣り竿を使って海底からの釣りを楽しんでいた。
とは言え、ただ遊んでいるわけではない。おばば様とやらに貰った情報を確認しているのだ。
「テイムモンスターの空いた枠に、魔法を扱える奴がいたほうがいたほうがいいってことで、『触手なる釣り竿』で150匹連続釣りを試みれば、テイムできる可能性のあるやつが釣れるって言うけど‥‥‥何だろう、海底の方から釣っているせいか、変なのがさっきから釣れるんだよなぁ」
そうつぶやきつつ、僕は貯まってきたアイテムの欄を確認し、溜息を吐くのであった。
‥‥‥おばば様曰く、僕らの全体の構成としては悪くもなく、この先何があっても対応できることは多いという言葉を貰った。
けれども、全体のバランスを考えると少々足りない面が目立つので、そこを補いたいのであれば助言をすること言う事で、お言葉に甘えて教えてもらったところ、この周辺のモンスターについての情報をくれたのだ。
いわく、この村からなら海の底の生物を色々と釣る事が出来るそうだが、その中には魔法を扱うモンスターが多く存在するらしい。というのも、海底では巨大なカニやイカのモンスターと遭遇することも多く、接近戦では不利になりかねないという事で自然と魔法を扱って遠距離で攻撃を行うモンスターの数が多くなったらしい。
そしてそのモンスターの中には、プレイヤーがテイムすることが出来るモンスターもそれなりの数がいるようで、テイムを試みてはどうかという助言をいただいたのである。
とは言え、このアルケディア・オンラインにおいて、モンスターのテイムに関してはそれなりに厳しい部分があって、条件が必要だったり、満たしていても成功確率がかなり低く、そううまい事モンスターのテイムを成功することはできない。
だがしかし、そんな事も分かっていたようで、おばば様から手助けになればという事で渡されたのが、この『触手なる釣り竿』である。
―――――
『触手なる釣り竿』
制作評価:不明
効果:■■■によって製造された、特殊な道具。通常の製作された道具類と異なり、使用回数制限が設けられており、150回使用すると同時に自己崩壊してロストする。ただし、その代償として150回連続で釣りを行っている間、テイム可能なモンスターを釣り上げられる確率が80%上昇し、更にテイム成功確率がわずかながらも上昇するという、テイムモンスターを入手したい人にとってはかなり貴重な釣り竿である。
ただし、入手条件は■■■に気に入られなければならず、一度獲得すると二度と入手不可能になる。
―――――
説明部分が塗りつぶされているのは不気味だが、演出か何かだと思いたい。あのおばば様が■■■という存在らしいけれども、具体的な種族名としては‥‥‥うん、何と言うかクのつくような神話に出てきそうな見た目だったので、その関係者という設定なのだろう。そんなのがどこをどうやって世代交代してターちゃんみたいになったのか、非常に気になる謎が出てきてしまうけれどね。
とにもかくにも、次回入手不可能という事で貴重な品だが、せっかくなのでここで惜しみなく使用させてもらおう。後になればアップデートで更にいいものが出るかもしれないけど、今しか楽しめ無さそうなものは十分にやっておかねばもったいない。
「ついでにメールで教えたら、他でもプチオクトパス発見情報が集まってきたようなんだよな‥‥‥ターちゃんの兄弟姉妹ってどれだけいるんだろうか?」
ネットの海に流したところ、多くの保護確認報告が出てきており、プレイヤーたちがあちこちでここへ向かっているらしい。ターちゃんのようなのはどうも各地に漂っているらしく、ちょっとした隠しイベントとして広まり始めたようだ。
「そして後は、ここでテイム出来ればいいけれども‥‥‥」
【ウボッシャァァァ!!】
「当然、完全に敵対する奴も釣れてしまうってか!!」
【シャゲェ!!】
釣りをすると中には『アマクサモ』や『流れ着いた胃薬』という聞いたことも無いようなアイテムなどがそれなりに釣れるのだが、テイム狙いの釣りゆえにモンスターも当然釣れて、戦闘を避けられないことはあるようで、釣れた中には先手必勝と言わんばかりにいきなり攻撃を仕掛けてくるモンスターが存在している。
今の相手はウツボのような見た目の『ウチュボルマ』というモンスターのようで、さっきはチョウチンアンコウのような『センコウフッシャァ』だったし‥‥‥それぞれ魔法を扱ってきている様子。こいつは水の魔法を扱うのかな?
「何にしても、新しい仲間が手に入れられそうならやってみたほうが良いしね!ひとまず全員、こいつを倒して次に移ろうか!!」
【ガウガーウ!!】
【バルルゥ!!】
手に入らずとも、倒せばアイテムをドロップするし、海底の釣りというのもあってかユニークなものを多く見かけてこれはこれで中々面白い。
とりあえず今は、目の前のウチュボルマをぶっ飛ばすのであった…‥‥
「しかし、こうも戦闘があると経験値が入ってレベルアップしそうだな‥‥‥手に入る前に、進化の可能性もあるか?」
【可能性はあるカト。ご主人様のスキルや称号に影響されますし、これはこれで楽しみですネ】
どう成長するのか、それはそれで楽しみだったりする。人の容姿を既に持っているから、非常に驚かされることも多分ない…‥‥はずである。うん、自信ない。このアルケディア・オンラインって下手すると斜め上の方から攻めてくる可能性もあるのが油断できないんだよねぇ。
「でも、これは何度使っても慣れないな…‥‥邪神とかその類の由来の品で『邪悪なる○○』シリーズが出てきているというネット情報はあったけれども、『触手なる釣り竿』ってごろが悪いしね」
【触手なるという言葉自体が、そもそも意味不明ですがネ】
【シャゲェシャゲェ】
【ガウガウ】
【バルゥ】
ぶにょぉんっと奇妙な音を立ててしなる釣り竿を見ながら、そう返答するロロたち。
今、僕らは村の一角にある釣り場‥‥‥地下にあるのに何故か広がる海底ドームのような空間内にて、貰った釣り竿を使って海底からの釣りを楽しんでいた。
とは言え、ただ遊んでいるわけではない。おばば様とやらに貰った情報を確認しているのだ。
「テイムモンスターの空いた枠に、魔法を扱える奴がいたほうがいたほうがいいってことで、『触手なる釣り竿』で150匹連続釣りを試みれば、テイムできる可能性のあるやつが釣れるって言うけど‥‥‥何だろう、海底の方から釣っているせいか、変なのがさっきから釣れるんだよなぁ」
そうつぶやきつつ、僕は貯まってきたアイテムの欄を確認し、溜息を吐くのであった。
‥‥‥おばば様曰く、僕らの全体の構成としては悪くもなく、この先何があっても対応できることは多いという言葉を貰った。
けれども、全体のバランスを考えると少々足りない面が目立つので、そこを補いたいのであれば助言をすること言う事で、お言葉に甘えて教えてもらったところ、この周辺のモンスターについての情報をくれたのだ。
いわく、この村からなら海の底の生物を色々と釣る事が出来るそうだが、その中には魔法を扱うモンスターが多く存在するらしい。というのも、海底では巨大なカニやイカのモンスターと遭遇することも多く、接近戦では不利になりかねないという事で自然と魔法を扱って遠距離で攻撃を行うモンスターの数が多くなったらしい。
そしてそのモンスターの中には、プレイヤーがテイムすることが出来るモンスターもそれなりの数がいるようで、テイムを試みてはどうかという助言をいただいたのである。
とは言え、このアルケディア・オンラインにおいて、モンスターのテイムに関してはそれなりに厳しい部分があって、条件が必要だったり、満たしていても成功確率がかなり低く、そううまい事モンスターのテイムを成功することはできない。
だがしかし、そんな事も分かっていたようで、おばば様から手助けになればという事で渡されたのが、この『触手なる釣り竿』である。
―――――
『触手なる釣り竿』
制作評価:不明
効果:■■■によって製造された、特殊な道具。通常の製作された道具類と異なり、使用回数制限が設けられており、150回使用すると同時に自己崩壊してロストする。ただし、その代償として150回連続で釣りを行っている間、テイム可能なモンスターを釣り上げられる確率が80%上昇し、更にテイム成功確率がわずかながらも上昇するという、テイムモンスターを入手したい人にとってはかなり貴重な釣り竿である。
ただし、入手条件は■■■に気に入られなければならず、一度獲得すると二度と入手不可能になる。
―――――
説明部分が塗りつぶされているのは不気味だが、演出か何かだと思いたい。あのおばば様が■■■という存在らしいけれども、具体的な種族名としては‥‥‥うん、何と言うかクのつくような神話に出てきそうな見た目だったので、その関係者という設定なのだろう。そんなのがどこをどうやって世代交代してターちゃんみたいになったのか、非常に気になる謎が出てきてしまうけれどね。
とにもかくにも、次回入手不可能という事で貴重な品だが、せっかくなのでここで惜しみなく使用させてもらおう。後になればアップデートで更にいいものが出るかもしれないけど、今しか楽しめ無さそうなものは十分にやっておかねばもったいない。
「ついでにメールで教えたら、他でもプチオクトパス発見情報が集まってきたようなんだよな‥‥‥ターちゃんの兄弟姉妹ってどれだけいるんだろうか?」
ネットの海に流したところ、多くの保護確認報告が出てきており、プレイヤーたちがあちこちでここへ向かっているらしい。ターちゃんのようなのはどうも各地に漂っているらしく、ちょっとした隠しイベントとして広まり始めたようだ。
「そして後は、ここでテイム出来ればいいけれども‥‥‥」
【ウボッシャァァァ!!】
「当然、完全に敵対する奴も釣れてしまうってか!!」
【シャゲェ!!】
釣りをすると中には『アマクサモ』や『流れ着いた胃薬』という聞いたことも無いようなアイテムなどがそれなりに釣れるのだが、テイム狙いの釣りゆえにモンスターも当然釣れて、戦闘を避けられないことはあるようで、釣れた中には先手必勝と言わんばかりにいきなり攻撃を仕掛けてくるモンスターが存在している。
今の相手はウツボのような見た目の『ウチュボルマ』というモンスターのようで、さっきはチョウチンアンコウのような『センコウフッシャァ』だったし‥‥‥それぞれ魔法を扱ってきている様子。こいつは水の魔法を扱うのかな?
「何にしても、新しい仲間が手に入れられそうならやってみたほうが良いしね!ひとまず全員、こいつを倒して次に移ろうか!!」
【ガウガーウ!!】
【バルルゥ!!】
手に入らずとも、倒せばアイテムをドロップするし、海底の釣りというのもあってかユニークなものを多く見かけてこれはこれで中々面白い。
とりあえず今は、目の前のウチュボルマをぶっ飛ばすのであった…‥‥
「しかし、こうも戦闘があると経験値が入ってレベルアップしそうだな‥‥‥手に入る前に、進化の可能性もあるか?」
【可能性はあるカト。ご主人様のスキルや称号に影響されますし、これはこれで楽しみですネ】
どう成長するのか、それはそれで楽しみだったりする。人の容姿を既に持っているから、非常に驚かされることも多分ない…‥‥はずである。うん、自信ない。このアルケディア・オンラインって下手すると斜め上の方から攻めてくる可能性もあるのが油断できないんだよねぇ。
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