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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.0-9 そして奥底で、夢うつつながら
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「…‥‥サングラスで見えないけど、大きさは分かるな。というか、ここまでの道中で聞いたけれども、ターちゃんの遠い先祖と言えるような相手って言うけど…‥‥どこをどうしたら、ああなったんだ?」
【ある意味、進化を正しい意味合いで使ってますネ。年月をかけて子孫がどんどん変わる様子は、モンスターの進化とはまた違いマス】
―――キタ、カ。
ソプラノ村の奥深く、さらに深く潜った先にて夢うつつの状態にありながらも、ソレは音を耳にしてつぶやいた。
いつ以来だろうか、この場所に人を招くのは。村にいるものたちとの祭事では己の特性を考慮して分体を派遣して赴く程度であり、こうやって人を呼ぶのは久しぶりのような気がした。
―――ヨウコソ、コノ泡沫ノ夢ノ、世界ニ訪レシ者ヨ
「うおっ!何だ今の、頭の中に声が響いた!?」
【シャゲェ!?】
【ガウ!?】
そっと語り掛けたつもりだったが、いささか自分の言葉を知らぬものにとっては刺激が強かったらしく、びくっと驚愕したように体を震わせた。
まぁ、無理もない。自分の声は本来、人の身に届きようのない物なのだから。それをわざわざ届くようにしたとは言え頭の中に直接声が響く感覚は慣れるものではない。…‥‥知り合いにガンガン響かせてくる輩もいたことを思い出しつつ、ソレは気を使う。
自身の眷属の、はるか先に位置する子孫を届けてくれた礼を述べつつ、この世界で与えられた役割をこなしつつ、ソレは語りかけている相手を観察した。
見る限り、プレイヤーと呼ばれる者とその仲間たち。一名ほど、知り合いの眷属かあるいは‥‥‥考えても切りがないのでやめておくが、それでも中々の者たちであると判断する。
闇の女神に加護を施されているとはいえ、それでも狂気を陥れる自身の周囲においてその影響はさほどない様子。狂気への耐性が高いのか、あるいはすでに狂気に呑まれているだけか、どちらかと言えば前者の方だとは思う。
それでもなお、こうやって直視しない状況でこちらとのやり取りに対して少々驚愕する様子を見せながらも、落ちないのは流石と思ってしまう。常人であれば、いや、この場合プレイヤーという相手ならば安全装置とやらが働き、この場から自動的に離脱するはずなのだから。
‥‥‥中々面白い人間と言うのは、そう出会うものではない。だからこそ興味を持つも、干渉はそこまでできるわけではないのが非常に惜しまれるところだ。
これでどうにかできるのであれば、良かったが…‥‥神であろうと何であろうと、己が持つ領分をそうやすやすと超えることはできないのがどの世界でも同じことなのだろう。
それでも、手段が無いわけではない。どんな世界であろうと、どの様な相手だろうともそこには必ず抜け穴が存在して、見つけ出し潜り抜ける手段はあるのだから。
―――ヒトツ、情報ヲヤロウ
「情報?」
【バルルルゥ?】
―――アア、ココ、ワザワザキタカラコソ、ノ特典トシテ
自分が駄目ならば、その眷属たちへ託せば良い話しだ。いつでも、そのありようを伝えてもらう事が出来るのだから。
でも、一応眷属たちの意思も尊重しつつ、この短いやり取りの間に誰をと考えて不自然さが無いようにある程度の調整を行わなければいけないだろう。調整がやや難しく、この世界を今もなお構築しつつあるものに干渉することになるので、少しばかり疲れはするがその見返りは十分にある。
まぁ、馬鹿正直に話す必要もなく、ある程度偽装させてもらうし、眷属と言えどもかなり離れたところにいるものだからこそ支配しきっているわけでもないが、偶然をこの手に手繰り寄せることはできるはずである。
―――今、タリナイ分、ソレデ補充スルハズダ
構成を見て足りない部分を補えるようにして、互に損もなく、利益しかない。取引という形ではないのだが、それでも誰もが得するのであればやってよかったかもしれない。
とは言え、懸念事項は多少ある。闇の女神の加護を持っている者に対して、それを行えばどうなるのかが予想が付くのだ。もしかすると、多少咎められる可能性もあるが‥‥‥どうせ、動いたもの勝ちだ。
「なるほど‥‥‥情報ありがとうございます、おばば様とやら」
―――アア、マタ、話ヲ聞クマデ、無病息災デナ
別れの挨拶を交わし、その者たちは去っていく。
そして再び、それは眠りにつきはじめる。次に面白いものが来るまで待つために‥‥‥
「おばば様、もう眠ったでやんすかぁ?やっぱり、相当な歳だからでやんすかねぇ?」
【キュー?】
「寿命がどれだけなのか、分からないでやんすよ。おばば様の種族は、異国とかだと外なる神だとかクなんとかの話に出てくるやつだと言われているでらしいでやんすけどねぇ」
【ある意味、進化を正しい意味合いで使ってますネ。年月をかけて子孫がどんどん変わる様子は、モンスターの進化とはまた違いマス】
―――キタ、カ。
ソプラノ村の奥深く、さらに深く潜った先にて夢うつつの状態にありながらも、ソレは音を耳にしてつぶやいた。
いつ以来だろうか、この場所に人を招くのは。村にいるものたちとの祭事では己の特性を考慮して分体を派遣して赴く程度であり、こうやって人を呼ぶのは久しぶりのような気がした。
―――ヨウコソ、コノ泡沫ノ夢ノ、世界ニ訪レシ者ヨ
「うおっ!何だ今の、頭の中に声が響いた!?」
【シャゲェ!?】
【ガウ!?】
そっと語り掛けたつもりだったが、いささか自分の言葉を知らぬものにとっては刺激が強かったらしく、びくっと驚愕したように体を震わせた。
まぁ、無理もない。自分の声は本来、人の身に届きようのない物なのだから。それをわざわざ届くようにしたとは言え頭の中に直接声が響く感覚は慣れるものではない。…‥‥知り合いにガンガン響かせてくる輩もいたことを思い出しつつ、ソレは気を使う。
自身の眷属の、はるか先に位置する子孫を届けてくれた礼を述べつつ、この世界で与えられた役割をこなしつつ、ソレは語りかけている相手を観察した。
見る限り、プレイヤーと呼ばれる者とその仲間たち。一名ほど、知り合いの眷属かあるいは‥‥‥考えても切りがないのでやめておくが、それでも中々の者たちであると判断する。
闇の女神に加護を施されているとはいえ、それでも狂気を陥れる自身の周囲においてその影響はさほどない様子。狂気への耐性が高いのか、あるいはすでに狂気に呑まれているだけか、どちらかと言えば前者の方だとは思う。
それでもなお、こうやって直視しない状況でこちらとのやり取りに対して少々驚愕する様子を見せながらも、落ちないのは流石と思ってしまう。常人であれば、いや、この場合プレイヤーという相手ならば安全装置とやらが働き、この場から自動的に離脱するはずなのだから。
‥‥‥中々面白い人間と言うのは、そう出会うものではない。だからこそ興味を持つも、干渉はそこまでできるわけではないのが非常に惜しまれるところだ。
これでどうにかできるのであれば、良かったが…‥‥神であろうと何であろうと、己が持つ領分をそうやすやすと超えることはできないのがどの世界でも同じことなのだろう。
それでも、手段が無いわけではない。どんな世界であろうと、どの様な相手だろうともそこには必ず抜け穴が存在して、見つけ出し潜り抜ける手段はあるのだから。
―――ヒトツ、情報ヲヤロウ
「情報?」
【バルルルゥ?】
―――アア、ココ、ワザワザキタカラコソ、ノ特典トシテ
自分が駄目ならば、その眷属たちへ託せば良い話しだ。いつでも、そのありようを伝えてもらう事が出来るのだから。
でも、一応眷属たちの意思も尊重しつつ、この短いやり取りの間に誰をと考えて不自然さが無いようにある程度の調整を行わなければいけないだろう。調整がやや難しく、この世界を今もなお構築しつつあるものに干渉することになるので、少しばかり疲れはするがその見返りは十分にある。
まぁ、馬鹿正直に話す必要もなく、ある程度偽装させてもらうし、眷属と言えどもかなり離れたところにいるものだからこそ支配しきっているわけでもないが、偶然をこの手に手繰り寄せることはできるはずである。
―――今、タリナイ分、ソレデ補充スルハズダ
構成を見て足りない部分を補えるようにして、互に損もなく、利益しかない。取引という形ではないのだが、それでも誰もが得するのであればやってよかったかもしれない。
とは言え、懸念事項は多少ある。闇の女神の加護を持っている者に対して、それを行えばどうなるのかが予想が付くのだ。もしかすると、多少咎められる可能性もあるが‥‥‥どうせ、動いたもの勝ちだ。
「なるほど‥‥‥情報ありがとうございます、おばば様とやら」
―――アア、マタ、話ヲ聞クマデ、無病息災デナ
別れの挨拶を交わし、その者たちは去っていく。
そして再び、それは眠りにつきはじめる。次に面白いものが来るまで待つために‥‥‥
「おばば様、もう眠ったでやんすかぁ?やっぱり、相当な歳だからでやんすかねぇ?」
【キュー?】
「寿命がどれだけなのか、分からないでやんすよ。おばば様の種族は、異国とかだと外なる神だとかクなんとかの話に出てくるやつだと言われているでらしいでやんすけどねぇ」
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