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Ver.2.0 ~広がる大海原の世界~
ver.2.0-4 だからこそ、必要になることもある
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【シャゲシャゲェ】
「お、『混乱草』に『酒乱草』っと、片方は今までもあったけど、もう片方はこのアサシン島の限定のやつかな」
【ガーウ】
「『トルカブト草』‥‥‥現実のトリカブトに似ている名前だけど、こっちは武装一部解除の効果のある薬の材料になるのか。面白いのが出てきたな」
アサシン島での探索をして20分ほど。結構多くの薬草があちこちに生えているようで、図鑑で確認しつつ、新しい材料になる草花の量はそれなりに集まってきていた。
自然の薬草宝庫というか、限定だからこそ入手する際に多く取れるようになっているのか、あるいは僕の持っている緑の手のスキルも影響しているのかもしれないが、それでも数多くの種類が手に入るのは中々いい具合に進んでいると言えるだろう。今見つかっている分以外にも、『ランタン草』、『ボンブル草』、『ダンシィングゥ草』等、これまでのエリアでは入手できなかったものが結構多い。というか、踊り続ける状態異常を引き起こす薬の材料とかって珍しいけれども、これ使い処あるのかな?
とにもかくにも、あちこちで珍しい薬草が手に入るのは良いのだが、それぞれ特殊な状態異常を引き起こしたり治療できる薬の材料となるという事は、その状態異常と今後遭遇する可能性を示唆するので、素直に喜びにくい部分もあるだろう。プレイヤーのアバターの容姿を強制的に変化させる状態異常もあるようだし、気を使いたい。落ち武者ヘアーに変える状態異常も発見できたから、絶対にかからないようにしておかねば。
「さてと、あともうちょっと珍しいものが見つかったら切り上げてログアウトしたいところだが‥‥‥セレア、ロロのほうもいろいろ見つけたか?」
【バルル】
【ハイ。ソレと一つ薬草以外の報告がありマス】
「というと?」
【あちらの方で、偶然ですが隠れ里を見つけまシタ】
「‥‥‥なんだと?」
近い距離で探索し合っていたのだが、どうやら偶然にもロロがこのアサシン島にいくつかあるという隠れ里の一つを見つけたらしい。
どこにあるのかと問いかければ、案内をしてくれるようで、あちこちの木々の間を潜り抜けると‥‥‥
「おー‥‥‥こんなところに、立派な田園が広がる里があったのか。いや、でもここへ来るまでの間でこんな様子を見ることは無かったよな?」
【どうやら、隠れ里全体に特殊なスキルか何かが作用しており、手順を踏んで入る事でようやく認識可能になるようデス】
「手順と言うと、あの木々の間を潜り抜けた順番か?」
【そのようですネ。何回か試しましたが、特定の順番で辿らなければ入ることはできず、通過しまシタ】
既に実験していたようで、隠れ里にはある程度の条件がそろわないと入れないようになっているようだ。
そして里の中に入ってみれば、田園が広がるほかにもあちこちで農民のような格好をしたNPCたちが働いている様子を見れたのだが…‥‥うん、アサシン島というだけあって、ただの農民じゃなさそうだ。
「明らかにクナイで稲刈りをしていたり、手裏剣の要領で田植えとか…‥‥アサシンと言えば忍者のイメージもあるけど、忍びの文字とは違って全然忍んでいるように思えないんだけど…‥‥」
いや、むしろ堂々と振舞うことによって、日常に溶け込んで忍んでいるともいえるのだろうか?そう思うのだが、答えは出ない。
何にしてもせっかくの隠れ里という事で、こちらのほうで情報も収集できないかなと思い、NPCと少し交流をして見ることにした。NPCとは言え色々と感情があるようだし、どこかののじゃロリのような輩がいないとも限らないからなぁ…‥‥いや、あれは一人でいいか。嵐を呼ぶ面倒事大発生マシンはあれだけで良い。
「ふむ、外のお客さんとは珍しいねぇ」
「おうおう、隠れ里へのお客さんとは面白い。他のところでの話を聞かせてほしいなぁ」
「にんにん、忍びの道は一日にしてならず。サブ職業に得たいなら、色々とコースがあるのでにん」
「ほっへー、綺麗なお嬢ちゃんたちを連れているとは、色男だねぇ。そんなお前さんも女になってみるかぁい?」
「‥‥‥良い人と怪しい人が半々ぐらいの割合で存在しているな」
【シャゲェ…‥‥】
変わった人が多いというべきか、忍ばない忍びが多いというべきか…‥‥ツッコミどころが多い。
けれどのその反面、中々情報通と言うべきか有用な情報も数が多く、ツッコミをする前にメモを取ることが多かったと思う。
「薬草の新しい調合法や、モンスターへの対策、何か怪しい目撃情報に、ここ限定でのサブ職業の入手法の様々な手段など情報の宝物庫とも言えたのは大きな収穫だった」
通常のプレイでは知ることができず、偶然でしか遭遇できないような数々の情報を得られて満足する。
やっぱりNPCとの交流もこのアルケディア・オンライン内ではかなり重点が置かれているようで、アップデートでどんどん生きている感じが増しているというか、本当に人と話している感覚が味わえたのも楽しめただろう。
「となると、どれから確認してみようかな?皆、ちょっと選んでみて」
【シャゲシャゲ】
【ガウゥ?ガーウウ‥‥‥ガウ】
【バルルゥ!】
【迷いますネ。メイド服版忍者服及び忍者服版メイド服…‥‥似ているようで異なる、使用人限定の着せ替え要素も捨てがたいデス】
ロロの言っていることに関しては何を言っているのか理解し切れないが、彼女なりの違う点があるのだろう。
ひとまず放置しつつ、全員の意見をまとめて優先順位をつけた結果‥‥‥
「まずは、限定薬草の中でも価値が非常に高い、あるいは効力が通常得られるものとは比較的に異なるものを入手できる場所へ向かう事か…‥‥一応、他のものだと怪しいモンスターの目撃情報などと場所が重なっているから注意をしつつ、教えてもらったところへ向かうとするか」
ログアウトはもうちょっと後で良いかと思いつつ、得られた情報は新鮮なうちにさっさと確認していきたいところ。
そう思いつつ、優先順位を付けたところを目指して、僕らは動き出すのであった…‥‥
「しかし、ここの住人NPCでも見たことないモンスターと思われるやつのの目撃情報が怖いな。何このニュルニュルしているとか、グネグネしているとか…‥‥そんな特徴をもったやついたかな?」
【シャゲェ?】
「あ、マリーの蛇の下半身、確かにグネグネ動くけど‥‥‥他の情報とも合わないから、蛇とは違うかな?同じ条件で似たようなのだとムカデにタコにイカ‥‥‥植物系も考えられるけど、何がいるのやら」
「お、『混乱草』に『酒乱草』っと、片方は今までもあったけど、もう片方はこのアサシン島の限定のやつかな」
【ガーウ】
「『トルカブト草』‥‥‥現実のトリカブトに似ている名前だけど、こっちは武装一部解除の効果のある薬の材料になるのか。面白いのが出てきたな」
アサシン島での探索をして20分ほど。結構多くの薬草があちこちに生えているようで、図鑑で確認しつつ、新しい材料になる草花の量はそれなりに集まってきていた。
自然の薬草宝庫というか、限定だからこそ入手する際に多く取れるようになっているのか、あるいは僕の持っている緑の手のスキルも影響しているのかもしれないが、それでも数多くの種類が手に入るのは中々いい具合に進んでいると言えるだろう。今見つかっている分以外にも、『ランタン草』、『ボンブル草』、『ダンシィングゥ草』等、これまでのエリアでは入手できなかったものが結構多い。というか、踊り続ける状態異常を引き起こす薬の材料とかって珍しいけれども、これ使い処あるのかな?
とにもかくにも、あちこちで珍しい薬草が手に入るのは良いのだが、それぞれ特殊な状態異常を引き起こしたり治療できる薬の材料となるという事は、その状態異常と今後遭遇する可能性を示唆するので、素直に喜びにくい部分もあるだろう。プレイヤーのアバターの容姿を強制的に変化させる状態異常もあるようだし、気を使いたい。落ち武者ヘアーに変える状態異常も発見できたから、絶対にかからないようにしておかねば。
「さてと、あともうちょっと珍しいものが見つかったら切り上げてログアウトしたいところだが‥‥‥セレア、ロロのほうもいろいろ見つけたか?」
【バルル】
【ハイ。ソレと一つ薬草以外の報告がありマス】
「というと?」
【あちらの方で、偶然ですが隠れ里を見つけまシタ】
「‥‥‥なんだと?」
近い距離で探索し合っていたのだが、どうやら偶然にもロロがこのアサシン島にいくつかあるという隠れ里の一つを見つけたらしい。
どこにあるのかと問いかければ、案内をしてくれるようで、あちこちの木々の間を潜り抜けると‥‥‥
「おー‥‥‥こんなところに、立派な田園が広がる里があったのか。いや、でもここへ来るまでの間でこんな様子を見ることは無かったよな?」
【どうやら、隠れ里全体に特殊なスキルか何かが作用しており、手順を踏んで入る事でようやく認識可能になるようデス】
「手順と言うと、あの木々の間を潜り抜けた順番か?」
【そのようですネ。何回か試しましたが、特定の順番で辿らなければ入ることはできず、通過しまシタ】
既に実験していたようで、隠れ里にはある程度の条件がそろわないと入れないようになっているようだ。
そして里の中に入ってみれば、田園が広がるほかにもあちこちで農民のような格好をしたNPCたちが働いている様子を見れたのだが…‥‥うん、アサシン島というだけあって、ただの農民じゃなさそうだ。
「明らかにクナイで稲刈りをしていたり、手裏剣の要領で田植えとか…‥‥アサシンと言えば忍者のイメージもあるけど、忍びの文字とは違って全然忍んでいるように思えないんだけど…‥‥」
いや、むしろ堂々と振舞うことによって、日常に溶け込んで忍んでいるともいえるのだろうか?そう思うのだが、答えは出ない。
何にしてもせっかくの隠れ里という事で、こちらのほうで情報も収集できないかなと思い、NPCと少し交流をして見ることにした。NPCとは言え色々と感情があるようだし、どこかののじゃロリのような輩がいないとも限らないからなぁ…‥‥いや、あれは一人でいいか。嵐を呼ぶ面倒事大発生マシンはあれだけで良い。
「ふむ、外のお客さんとは珍しいねぇ」
「おうおう、隠れ里へのお客さんとは面白い。他のところでの話を聞かせてほしいなぁ」
「にんにん、忍びの道は一日にしてならず。サブ職業に得たいなら、色々とコースがあるのでにん」
「ほっへー、綺麗なお嬢ちゃんたちを連れているとは、色男だねぇ。そんなお前さんも女になってみるかぁい?」
「‥‥‥良い人と怪しい人が半々ぐらいの割合で存在しているな」
【シャゲェ…‥‥】
変わった人が多いというべきか、忍ばない忍びが多いというべきか…‥‥ツッコミどころが多い。
けれどのその反面、中々情報通と言うべきか有用な情報も数が多く、ツッコミをする前にメモを取ることが多かったと思う。
「薬草の新しい調合法や、モンスターへの対策、何か怪しい目撃情報に、ここ限定でのサブ職業の入手法の様々な手段など情報の宝物庫とも言えたのは大きな収穫だった」
通常のプレイでは知ることができず、偶然でしか遭遇できないような数々の情報を得られて満足する。
やっぱりNPCとの交流もこのアルケディア・オンライン内ではかなり重点が置かれているようで、アップデートでどんどん生きている感じが増しているというか、本当に人と話している感覚が味わえたのも楽しめただろう。
「となると、どれから確認してみようかな?皆、ちょっと選んでみて」
【シャゲシャゲ】
【ガウゥ?ガーウウ‥‥‥ガウ】
【バルルゥ!】
【迷いますネ。メイド服版忍者服及び忍者服版メイド服…‥‥似ているようで異なる、使用人限定の着せ替え要素も捨てがたいデス】
ロロの言っていることに関しては何を言っているのか理解し切れないが、彼女なりの違う点があるのだろう。
ひとまず放置しつつ、全員の意見をまとめて優先順位をつけた結果‥‥‥
「まずは、限定薬草の中でも価値が非常に高い、あるいは効力が通常得られるものとは比較的に異なるものを入手できる場所へ向かう事か…‥‥一応、他のものだと怪しいモンスターの目撃情報などと場所が重なっているから注意をしつつ、教えてもらったところへ向かうとするか」
ログアウトはもうちょっと後で良いかと思いつつ、得られた情報は新鮮なうちにさっさと確認していきたいところ。
そう思いつつ、優先順位を付けたところを目指して、僕らは動き出すのであった…‥‥
「しかし、ここの住人NPCでも見たことないモンスターと思われるやつのの目撃情報が怖いな。何このニュルニュルしているとか、グネグネしているとか…‥‥そんな特徴をもったやついたかな?」
【シャゲェ?】
「あ、マリーの蛇の下半身、確かにグネグネ動くけど‥‥‥他の情報とも合わないから、蛇とは違うかな?同じ条件で似たようなのだとムカデにタコにイカ‥‥‥植物系も考えられるけど、何がいるのやら」
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